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十二大戦12話(最終回)の感想・考察!寝住の願いと審判の正体とは?

ごきげんよう。模造紙です。

とうとう今回で十二大戦も最終話。11話に渡ったバトルロイヤルの結末は、子の戦士・寝住の勝利という幕引きで終結しました。

寝住が生き残った要因がチートすぎる能力な故に、栄冠を手にしたという表現はなんだか違和感がありますね。

まぁ、アバンでも自分自身にに「おめでとう」と言っていますし、生き残れてよかったねという意味では称賛で間違いはないのだけれども。

さて、最終回の今回は、十二大戦勝者の戦利品「どんな願いでもたったひとつだけ叶えてもらえる」を30分間ひたすら思案し続け、自分の在り方に自問自答を繰り返すと言う、ある意味、寝住スペシャルで革新的な内容でした。

寝住がどうしても叶えたい願いとは一体何だったのか――?

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優勝者に与えられる「願いが叶えられること」を忘れる

▼どうしても叶えたい願いなんて俺にはない!と心からの願いを叫ぶ

十二大戦 寝住

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

結局、いち高校生が背負うには何もかもが大きすぎて、ちっぽけな欲望ならたくさんあるけど、どうしても叶えたいたったひとつ…となると、11人の命と釣り合う価値のある願いなんて彼にはなかったし選べなかったということなのでしょう。

願ったら簡単に叶ってしまう願いなんて、ないほうが幸せ…そんなオチでした。

意外と真面目な性格

寝住がもっと楽天的かつ短絡な思考の持ち主なら、こういう結末にはならなかったのでしょうが、悪ぶった態度を取りながらも、真面目に考え続ける姿は意外でしたね。

十二大戦 寝住

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

考えれば考える程、中身がからっぽのちっぽけな自分が浮き彫りになり、チート能力を持つことで痛みや恐怖を他人よりも多く味わう境遇に絶望し、夢も希望もない何の願いも持っていない自分が露呈して落ち込み、彼は同年代の子の誰よりも苦しみもがき悩んでいました。

そんな苦しさを常に持っている彼が、周囲から無気力な奴と認定されているのは、100通り未来視の特殊能力を持ちながらも散々な体験をし、ダメな時はどうあってもダメだと、諦めの気持ちからやさぐれた態度をとっていたからなんでしょうね。

クールやキャラを装っているのとは違う、自分自身の人生への諦めと足掻くことへの躊躇が透けて見えて、なんだか可哀想になってきました。

寝住の好みのタイプも明らかに(笑)

十二大戦

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

中学時代、学校のアイドルの後ろに控えている眼鏡女子に恋をして、100通りの告白をシュミレーションし全ルート玉砕した寝住。

こう言ったらなんだけど、実はかなりメンタル強いですよね。

100回振られるとか、普通の精神状態じゃ立ち直れないし、多分途中中断させるのが正常な判断じゃないだろうか。

戦士としての姿以外は、本当にごく普通の思春期の男の子なんだなってことがよくわかるエピソードでした。

この中学時代に振られまくった眼鏡女子と、優等生タイプの同じクラスの女子、そして砂粒。

十二大戦

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

寝住が好意を寄せるタイプが、何気に視聴者に筒抜けと言う小ネタが面白かったですね。

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世にも奇妙な結末

▼終盤の怒涛のシュミレーション連発は小気味よくもあり、鬱々として不気味でもありました。

十二大戦

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

ハンドレッドクリックという異能力持ちであるがゆえに、結局は願いを棒に振ってまっさらな状態にしてしまったわけですが、そんな寝住の苦悩する姿を観察してタイミングよく現れたドゥデキャプル。

前回、寝住の能力をシュレーディンガーの猫のようだと表現していましたが、まさに観測者として箱の中の寝住の決断をずっと待っていたのでしょう。

十二大戦 ドゥデキャプル

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

最後の最後で狂言回しポジションが背後に立つ描写が、世にも奇妙~っぽくて面白かったです。

結局のところ審判や黒幕の正体は?

国家の重要人物が関わっていること、十二大戦が賭け事の対象となっているのは、物語の中盤で明らかになりましたが、それ以降の描写はなく、結局は主催側についてはうやむやで終わってしまいました。

戦闘能力的にブッチギリ最下位の寝住には、多分誰もベットしていないでしょうから、今回の十二大戦は代理戦争の観点では何の動きもなかったとみて良いでしょう。

大会の核を担う審判・ドゥデキャプルの正体が一番の謎ですが、どんな願いでも叶える能力を持っていることや、神出鬼没な点などから人間ではない何かと考えるのが自然です。

おそらくは人間の生態を観察して悦楽を感じる人ならざるもの…といった感じでしょうか。

https://animedeeply.com/jamkun/warau-new/4126/

▲笑ゥせぇるすまんの喪黒のようなイメージですね。

そうすると、十二大戦を開催することで黒幕として代理戦争をする国家要人や、干支十二家の戦士、大戦優勝者の願いに辿り着くまでの動向などを観測対象とし、様々な人間の行動観察をしていたということになります。

続編やアナザーストーリーが実現するなら、彼の正体も明らかになっていくのでしょうか――?

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十二大戦12話(最終回)の感想

賛否両論、意見が割れそうな終わり方でしたね。

そもそも原作的には今回の最終話の寝住のエピソード(願い事を導き出す)が本編の発端であり、前日談である十二大戦は後付けで書かれているんですよね。

原作が世に発表された順番的には、最終回12話→1~11話の十二大戦なので、アニメ初見では寝住の出した答えに疑問符が並ぶのは致し方ないのかもしれません。

個人的には、どうってことないくだらない願いor願いごとを放棄するかのどちらかではないかと踏んでいたので、まぁ下手に誰かを蘇生させる願いよりはマシなのかなぁ。

寝住くんも思案していましたが、仮に誰かを生き返らせたとして本人か否かという問題が付きまとう訳で、叶えた願いに対して「これで良かったのか」という不安や疑心を一生抱え込みそうな気もしますよね。

つまりは他人の人生を背負って生きるのから逃げた…とも解釈できるわけで。

前途ある若者の人生は長いのだから、寝住にとっては最善の選択肢を選んだのかもしれません。

1~11話の積み重ねがあってこそ良質に感じられる最終話いう表現が、非常にしっくりくる最終回でした。

何だかんだ言っても、綺麗に締められていたので最後まで視聴を続けて良かったなと、心底感じられる作品でしたね。

寝住の能力の特性上、アナザーワールドやパラレル設定がいくらでも作れそうですし、円盤の売上次第では続編があったりするかもしれませんね。

※パラレル設定の続編小説は発売されたようです!

最終話は、喋りの少なかったキャラの救済措置とでも言うのか、これまで語られなかった戦士の人物像が掘り下げられていたのも良かったです。

前から思ってたけど断罪兄弟はやっぱり優遇されてたし、戌が実はええ人という事実も判明し、最終話にいっぱい情報が盛り込まれてたなぁ。

結局、単なる戦闘能力だけで見ると、丑がダントツだということもよくわかりました(笑)

十二大戦 丑

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

最後3話の丑のイケメンっぷりは異常だがね。寅ちゃんじゃなくてもシビれる憧れるぅ!

ではでは、今回まで長らく考察にお付き合い下さりありがとうございました!

来季も別作品で書かせて頂く予定ですので、ご縁があれば是非またよろしくお願いします!

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コメント

  1. 白昼夢 より:

    はじめまして、今晩は。
    肉体が若いまま、精神だけ老成してるであろう寝住くんは、叶えたい願いは無いんだろうね。
    ある意味、寝住くんの能力は、願いを叶える為の物だもの。まあ、失敗もあるようだけど、十二大戦で生き残る、という願いは叶った訳だし。
    それよりも、気になる事が一つ残っている。
    それは、砂粒さんが言っていた、平和的に十二大戦を終わらせる方法。これが砂粒さんのリタイアで、うやむやになっている。
    これを、ハンドレット クリックで願いの場面をセーブし、寝住くんの願いで十二大戦を終わらせる方法が、どんな作戦内容かを審判から聞き出し、有効そうだったら、能力で、この願いを無効とし、この作戦内容を覚えたまま、セーブ地点、願いを叶える場面に戻り、新に、「今回の十二大戦をやり直す。」と言う願いを審判に告げて欲しかった。
    つまり、私は、砂粒&寝住が主人公の物語が見たかったのです。(最も、やり直しの時点で、寝住くんの記憶が無くなれば、意味が無いのですが…。)
    と、こんな事を考えていたので、私個人の考えでは、ずいぶんアッサリ終わったなーと言う感想でした。
    それでは、さようなら。

    • mozoushi より:

      > 白昼夢さん
      コメントありがとうございます!
      十二大戦は終着地点があらかじめ決まっていた物語でしたので、仕方ないとは言えオチに関しては少々物足りなく感じてしまいますね。
      中盤~後半にかけてテンポよく進行していただけに、結末に二転三転あるともっと楽しめたのですが……。
      アナザーストーリーやifの物語が実現すれば、白昼夢さんのおっしゃるような砂粒&寝住主人公の物語はアリかもしれませんね。
      砂粒はリタイアするに惜し過ぎるキャラでしたので、渡井も平和的解決の方法が実現した十二大戦のその後が見てみたいです!

  2. サックマン より:

    みんな大事なことが抜けてるんじゃないかな?
    一番大事な部分は寝住がいったひと言、
    「で、第12大会の優勝者、オレ。おめでとう。」
    きっとこれまですべての干支が1回ずつ優勝してます
    つまり、結局その干支の勝率もすべて「均一」
    均一、つまり優劣がつかないのであれば
    経過はすべて無駄
    逆説的に考えれば重要なのは結果ではなく
    無駄になるという過程こそ大事で
    12対戦に係わったすべての人間、戦士やドゥデキャプルはもちろんプレイヤーの一喜一憂をもあざ笑うために仕組まれたこと
    どこかにそれを仕組んだ高次の存在いるのだと思います
    それは神なのか悪魔なのか?
    あなたはどう思われますか?