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銀河英雄伝説(新銀英伝)5話感想・考察・比較!トリューニヒトがひどい

連休序盤に行楽地に出かけたら、案の定人で溢れかえっていて疲労困憊の模造紙です。

犬猫だっこするのに長蛇の列って何なんでしょうね…けしからん!!!(並んだけど)

さて、銀河英雄伝説も第5話。

ヤンがその才能と実力に相応しい地位に着任するお話でしたね。

かなり原作に沿った描かれ方をしていて、説明多すぎな旧作アニメと比較すると整理されていて随分見やすい印象でした。

それでは今回も、諸々の気になった箇所に触れていきますね~!

【 注意!!!! 】

この記事は、銀河英雄伝説の旧作OVA(石黒版)本伝&外伝を視聴済み原作小説は途中で挫折(笑)した私が、旧アニメと原作小説との比較や、今後の展開やキャラの行く末などのネタバレも交えつつ、銀河英雄伝説 Die Neue Theseを視聴した感想および考察を記しています。

初見の方やネタバレ食らいたくないという方は回れ右でお戻り下さい。

ちなみに、銀英伝に対する愛は十二分にあるものの信者の域に達してはいませんので、ライトなファンによる駄文として考えて頂ければ幸いです。

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ユリアンが有能過ぎる件

マーとかラーとか言い出しそうなユリアンだな…と、視聴しながらずっと考えていたのは私だけじゃないはずだ(真顔)

キャラデザのせいもあるでしょうが、ユリアンも演者さんで雰囲気がだいぶ変わりますね。

銀河英雄伝説 ユリアン ヤン

©田中芳樹/松竹・Production I.G

個人的には、出会った直後のエピソードが描かれず残念。

明らかに尺不足なのが理由でしょうが、それにしてもヤンの人生にユリアンが深く関わっていくことを考慮すると、いきなり時間軸を現代に戻して過去回想もなにも挟まないのは上手くないなぁと。

今後少しずつ盛り込んでいくスタイルなのかもしれませんが、5話まで見た限りだと、ラインハルト・キルヒアイス・ヤンに関しては丁寧な肉付けがなされていきそうですが、その周辺人物に関してはサラっと済まされそうな雰囲気もありますね。

同盟サイドはある意味、ユリアンの視点を通してヤンの生き様や戦争を描いているので、彼については物語が進む段階で否応なしに掘り下げられていくのでしょうが。

ユリアンが単なるヤン・ウェンリーの養子ではなく、生きる場所と自分の存在理由を与えてくれた絶対的な師父であり、ヤンの一番の信奉者はユリアンなのだと、もっと濃いエピソードを加えて欲しいものですね…!!

ですが、ヤンが生存できているのはユリアンの功績が大きいというのを、新規ファンに対して印象付ける意味では十分でした。

作品を通して「器用貧乏」と称されがちなユリアンですが、やっぱり元々の素地が凡人よりも優れているのがよくわかりますね。

突出した何かはなくても、全てを平均以上にこなしてしまうオールマイティーなバランス型として、自由惑星同盟になくてはならない人物として成長していきます。

ユリアンって刀剣乱舞の堀川に似ていると思います。

活撃 刀剣乱舞3話の感想・考察・解説!薬研デレ化と堀川が有能な件
ごきげんよう。模造紙です。 相変わらずの映画を見ているかの如くの映像の秀麗さとテンポ良く魅せる物語で、あっと言う間の30分でし...

▲昨年、考察担当した作品ですが、影の主人公(笑)のポジションが一緒だなと。

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トリューニヒト…どうしてこうなった

アスターテ会戦で150万人という戦没者を出した同盟軍。

一応、帝国軍によるアスターテ星域への侵攻を食い止めることに成功しているので、その点だけを見れば勝利したと言えます。

ですが、それにしたって辺境の恒星を守るために見合った犠牲だったのかというと――答えは否でしょう。

きっと、民衆のなかにもこのような異議を唱える人が多くいるはずです。

そこでヤンの祀り上げです。

英雄の活躍により、帝国の脅威から我々は守られたと

多大なる損害から民衆の目を背けようとしているわけですね。

まるっきりエル・ファシルと同じ算段で本当芸がない(笑)

慰霊祭では、国防委員長であるトリューニヒトの演説が始まります。

銀河英雄伝説 トリューニヒト

©田中芳樹/松竹・Production I.G

内容は、詰まる所、人々の戦意を高揚させて悪の帝国軍との戦いから一歩も引くことは許されない。同盟は正義であると進んで争いを焚き付けるもの。

150年も争いが続いていると、何のために闘っているのか分からなくなっても不思議じゃありませんし、軍内部や民衆を扇動するためにも、政治的にこういった演説は有効と言えるのでしょう。

ただ、中身は本当にないので、演説者に余程の魅力やカリスマ性がないと説得力に欠けるものですが、にしても今作のトリューニヒトは一体どうした……?(震え)

トリューニヒトの今後と末路を踏まえると、きっと雰囲気もキャラデザも間違いではないハズなんです。

むしろリアルで良いとも言えるんだけど…

でもモブすぎない?

カリスマ性なくない??

旧作は初っ端から胡散臭さが炸裂していて、多少やり過ぎ感があったもののキャラが立っていて魅力的でしたが、さすがに今回は薄味で空気にならないか心配ですね。

周囲を信じ込ませるために、爽やかさや誠実さのアピールは必要だろうけど、今回のトリューニヒトはそれも違うような気がします。

毒気を抜き過ぎて失敗しちゃった感じ。

徐々に同盟内部を掌握していく見えない怖さを演出していると思えば、それはそれでアリなんだろうけど。

バスケし出しそうなキルヒアイスの上を行く人物は登場しないと思っていましたが、トリューニヒト…お前はダメだ(´・ω・`)

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銀河英雄伝説5話の感想

カーチェイスは必要だったのか…?

作画やスムーズなアクションといい、さすがIGの本気と言えなくないが銀英伝ではどうなんだろう。

銀河英雄伝説 ヤン ジェシカ

©田中芳樹/松竹・Production I.G

これ確か原作や旧アニメにもなかった気がするのですが、ヤンとジェシカ、2人に対して脅しをかけたと考えていいのかな?

原作も旧アニメも見たのがかなり昔なので、内容が混同されているのかアレ?ってなっちゃう部分もあるし、これは原作読み直すほうがいいかもしれないですね。

ジェシカとヤンの関係性も今回のアニメは深堀りされない雰囲気?

ジェシカの「あなたはどこにいますか?」は現代社会でも同じことが言えますよね。

現場を知らない安全な場所からのお偉方の発言って、見当違い、的外れで、いつの時代もどこでも一緒で嫌気がさします。

婚約者を失ったジェシカだからこそ、言葉の重みが半端ないし、このセリフは前回のヤン父の「民衆が楽をしたかった」に続き、刺さった人も多いでしょうね。

まぁ、あのタイミングで言うべきではなかったんだろうけど。

地位が高く戦争を指揮する立場なのに、自らと家族は安全な場所で守られているなんて…民衆からしたら違和感半端ないのですが、それを上手に隠して打倒帝国で民衆を扇動するトリューニヒト。

自由の国なのに、自由意思をコントロールされていることがジワジワ怖いですよね…不気味というか。

その怖さが今回のトリューニヒトからは感じられないのが本当に残念。もうちよっと厳つめのキャラデザでも良さそうなのにね。

さて、次回はイゼルローン攻略戦が始まります!難攻不落の要塞に、本来の編成艦隊の半数で赴くことになったヤン。まぁ、勝利の算段があってこその余裕の態度でもあるわけですが。

次こそは幕僚の面々も登場するでしょう。みんな大好き不良中年も!(笑)今から楽しみです!

にしても、密かにカストロプ動乱を期待していたのですが(優秀なキルヒアイスが見たかった)、話の進行具合を見ると、やはりファーストシーズンはラインハルトとヤン周辺をメインに描かれる感じみたいですね。

それではまた、次回記事でお会いできますように!

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コメント

  1. 名無し より:

    ヤンのダメ人間具合が物足りない。こういう切捨てが個性をなくすことに製作陣は気づいていないのか。
    「私が首相になったら朝のうたたねを法制化するぞ……」とか「ケガで欠席します(嘘)」だとか「トリューニヒトのための祝典になんで出なきゃいけないんだ」とかもなくなるんだろうなあ。

    • mozoushi より:

      >名無しさん
      コメントありがとうございます。
      おっしゃるとおり!ヤンのダメ人間具合が不足していますよね!
      これでは、近年のラノベでよくあるような、普段は実力を隠しているけれど実は超TUEEEEな主人公みたいで(笑)
      確かにセリフは端折っても話の本筋は繋がりますが、キャラの魅力は深堀りされず、個性が消えてしまいますよね。
      駄人間ヤンの名台詞、なくならないように祈っておきます。
      貴重なご意見ありがとうございました!

    • Wind より:

      とにかく格好良く纏めようとしてるだけで、人間ドラマを描く気が無い。 または脚本家の素養が足りないだけ。 のどちらかだと思うよ。 (^^;)

      • mozoushi より:

        >Windさん
        こんにちは。コメントありがとうございます!
        現代風で受けるか否かの雰囲気のみで見ると高水準を保っているんですよね…新アニメ。
        原作や旧版ありきで見てしまうと、粗が目立ってどうしようもないのですが(笑)
        無理にまとめようとしないで、丁寧に原作の台詞を拾ってくれたほうが良作になった気もしますが、それだと尺が足りずにダメなんでしょうね。

  2. 名無し より:

    2話以来またお邪魔します。こちらの考察は毎回、興味深く拝見させて頂いてます。
    ご指摘のトリューニヒトのモブ感とカーチェイスの必要性は大いに同意です。

    その代わり原作にもある宇宙港で夫と息子を亡くしたメイヤー夫人がヤンに孫との握手を求めて、ヤンがいたたまれなくなる切ないシーンはカットしてるんですよね。
    あれをカットしてまで、オリジナルのカーチェイスを入れる必要があったのか大いに疑問です。

    しかし今回はそれ以上に、自分的には見過ごせない描写をやってくれました。それはトリューニヒトの演説に起立しなかったヤンを責めるのを、モブキャラからクリスチアン大佐に改変した事です。後に救国軍事会議に参加する人間が、何でトリューニヒトの演説で起立しない事を責めるのでしょうか?挙句にトリューニヒトに注意されてあっさり引いてますし。

    救国軍事会議はトリューニヒトの行方を情報部を使って捜す事までしてるので、仮にクリスチアンはトリューニヒトの隠れ信者だと強引に解釈しても無理があります。こういうモブキャラを主要キャラに改変して、余計な矛盾を生じさせる所も新作の特徴ですね(他に4話で戦略研究科に行く事をヤンに勧めるモブ教官をキャゼルヌに代えて彼らしくない発言をさせてしまったり)。

    もう一つ指摘させて頂くと5話まで進んでるのに、未だにフェザーンの描写が全く無いのも尺稼ぎかもしれませんが意味不明です。原作ではアスターテ会戦の直後に出て来ますし、さすがに完全無視は出来ないでしょうから、これは後になって必ずシワ寄せが来ると思います。

    うーん、こうして見ると文句ばかりで、主様のように暖かい目で見て上げれないのは、自分の狭量さでしょうけど、自分的に重要だと思うシーンのカットがあまりにも多いので、申し訳ありませんがついダラダラと批判してしまいました。

    • mozoushi より:

      >名無しさん
      コメントありがとうございます!

      クリスチアン大佐!そうですよね…何故あの場面で彼が抜擢されたのか…?
      考えれば考える程、矛盾点しか生まれないので、雰囲気重視でキャスティング自体にはあまり意味がないのだろうと、私は無理やり納得するのに落ち着きました(笑)
      にしても「ファッ?!」ってなった人、結構多そうですよね…。

      キャゼルヌに関しては、もう見た目から私の想像の範疇を超えてしまったので、完全に別物として突き進んでるような…
      言動も相まって何か企んでる感が半端ないです(笑)

      1話で三すくみ状態と説明が入っていたのにも関わらず、これまで全く登場せずのフェザーンも謎です。
      おっしゃるとおり、しわ寄せは必至でしょうね…
      新作、色々と迷走している感はありますが、初見の方には概ね好評のようです。
      新アニメから原作や旧OVAに興味を持って、本当の意味で銀英伝に触れてくれる方が増えればいいですよね。

      貴重なご意見、とても面白く拝見しました!ありがとうございました。

      • 黒色槍騎兵 より:

        個人的には、クリスチアン大佐はバリバリの国粋主義者だと考えているので、「現時点では」反愛国的な行動を堂々と実行したヤンに対する行動は理解できると思います。

        結局のところトリューニヒトは、政治上愛国を煽るけど、自身は主義主張自体に全く興味がない訳ですから、「ある時点」でクリスチアンと反目しあってもおかしくないと思います。

        一方、救国のメンバーと同一人物なのかどうかはわかりません。階級が「現時点で」大佐なのも不自然な気がしましたし、模造紙さんの考察の通り、登場の必然性がわかりません。仮に同一人物だとすると、救国の話はないのかもしれませんね。

        • mozoushi より:

          >黒色槍騎兵さん
          いつもコメントありがとうございます!
          また返信が遅くなり申し訳ございません。

          なるほどですね。国粋主義者ですか…自国マンセー自国が優れているよって考えの人ですよね。
          クリスチアンは、ただドンパチがしたい主義主張のない人だと思っていたのですが、黒色槍騎兵さんの仰るような人物ならヤンの反愛国者と取れる行動を非難したのも納得できます。
          としても、「自由」の権利を行使したヤンに対し一切理解を示さないのは、やはり根っこの部分は薄っぺらな人だからでしょうか。

          興味深いご意見ありがとうございます。
          また何かあれば、コメントいただれると嬉しいです。