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【サクラクエスト感想】町おこし経験者による総括と間野山のその後の考察

めっきり涼しくなりました。ご機嫌如何でしょうか、ウロコです。

全国各地で秋祭りが行われ、賑わっていましたね。関西では、姫路の「灘のけんか祭り」などが有名です。

お祭りと言えば秋だけでなく、春先や夏に行われることもありますが、秋祭りの季節に先駆けた9月、作中では春の桜咲く季節に、かつて行われていた祭りを復活させたアニメがありました。

可愛い女の子たちが地道に地域おこしに取り組む「サクラクエスト」。

華やかな見た目とは裏腹に地味な内容が良くも悪くも期待を裏切ったこの作品ですが、地域振興の仕事に携わったことのある私に取っては、大変興味深い作品となりました。

この作品を作った方は、かなり真剣に地方の問題に向き合っていらっしゃるのではないかとお見受けします。

そんな、深夜アニメよりも朝ドラの方が向いているような気がするシナリオの深夜アニメ「サクラクエスト」。

改めて、国王と大臣たちの一年を振り返ってみたいと思います。

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チュパカブラ王国二代目国王

フツーの女の子がある日突然国王に?!

大臣たちも若い女の子ばかり?!

そんなフレコミで始まった「サクラクエスト」

RPGを意識したタイトルといい、女の子たちの可愛らしいキャラクターデザインといい、一見するとファンタジー系のラノベ的な作品のようにみえます。

しかしてその実態は、何とも地味というか堅実というか、意外にも真面目な視点で作られた過疎地域の町おこしのお話でした。

海に面した田舎町から、東京の短大へ進学した主人公・木春由乃(こはる・よしの)

東京で働くことを夢見て就職活動に励むものの、卒業が目前に迫っても内定ゼロ。

だけど絶対田舎になんて帰りたくない。

そんな所へ、以前に一度だけ仕事をしたモデル事務所から仕事の紹介の電話がかかって来ます。アルバイト気分で引き受けた仕事は、「二代目国王」

こうして由乃は東京から、山間部の小さな町・間野山へとやって来ます。

この町に作られたミニ独立国「チュパカブラ王国」。一年契約で二代目国王を名乗ることになった由乃は、ここで知り合った4人の「大臣」たちと共に、町の活性化と観光誘致を目指して奮闘することになるのです。

都会で生きるか、田舎で生きるか

ミニ独立国なるものについては、こちらの記事をご参照ください。

サクラクエストの聖地情報まとめ!チュパカブラ王国のモデルはある?
現代日本を舞台にしたアニメのお楽しみと言えば聖地巡礼! 2017年春アニメでは、過疎に悩む地方自治体の地域おこしを描く「サ...

お若い方にはピンと来ないかも知れませんが、あっちこっちに不思議な小国が乱立していた時期が過去には実際にありました。

「ふるさと創生」の名の下に、地方都市に助成金が支給され、みんなが使い途に頭を悩ませた時代もありました。

時は流れ。

ミニ独立国に限らず、行政主導で田舎町に作られたハコものには、できた当初こそ物珍しさで人が集まりますが、やがて交通の便の悪さと周辺人口の少なさから客足が途絶えます。

数年で閑古鳥が鳴いていたり、廃墟化する例も珍しくありません。

この「ミニ独立国」を始め、シャッター商店街や限界集落など、現実の地方都市が直面している問題がこの物語には登場します。

これらの地方が抱える問題を、由乃と4人の大臣たちの悩みや成長を絡めながら、物語は進みます。

なぜなのか。

地方の過疎化と、由乃たちの抱える悩みは、実は密接に関連しているからです。

地方が過疎化していく一番の原因は、若者たちが都心部に出て行くから。

高校までは地元で過ごしても、大学となると親元を離れて都会に出る。そしてそのまま就職したら、もう地元には帰って来ません。

物語の冒頭で、東京で就職したい、田舎には帰りたくないともがいていた由乃と、間野山のシャッター商店街や限界集落は、実は根っこの部分で繋がっているのです。

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国王と4人の大臣

地元で働くか、東京で働くか?

それは若者たちにとって大きな人生の岐路です。

この物語のメインキャラクターである5人の女の子は、由乃以外も皆それぞれに自分たちの「仕事」について、これからどっちに向かって歩いて行こうかという微妙な時期にさしかかっています。

同時に、「都会」と「地方」への関わりについても、それぞれが違う立ち位置に立っています。

間野山観光協会の職員として地元で就職し、地元で生きて行くことを普通に受け入れている「とりもち大臣」四ノ宮しおり(しのみや・しおり)

役者になる夢を追いかけて東京に出たものの、行き詰まりを感じて地元に戻って来た「ガテン大臣」緑川真希(みどりかわ・まき)。

ひっこみ思案な性格で、学校を出ても就職せず、実家の和菓子屋の手伝いくらいしかしていなかった「UMA大臣」織部凛々子(おりべ・りりこ)。

東京のIT企業で働いていた時に過労で倒れ、間野山へIターンしてきたものの、田舎の生活にも馴染めていなかった「IT大臣」香月早苗(こうづき・さなえ)。

この五人の他に物語の鍵を握るのがチュパカブラ王国初代国王であり、独断と勘違いで由乃を呼んだ張本人でもある門田丑松(かどた・うしまつ)。

間野山観光協会の会長であり、由乃たちの上司に当たります。

そしてもう一人、凛々子の祖母であり、和菓子屋「おりべ」の女店主でもある織部千登勢(おりべ・ちとせ)

間野山商店会の会長であり、地域の顔役的存在ですが、丑松が地元の伝統を尊重せず、独自のアイデアで行動するのを良く思っておらず、犬猿の仲です。

迷走する第1クールと、町おこしの本質

第1クール(第1話「魔の山へ」〜第13話「マリオネットの饗宴」まで)は、彼女たちが時に失敗や迷走しながらも試行錯誤している様子が描かれます。

わかりやすい成果が見えづらく、話が進んでいるのかいないのかわからないようにも見えますが、この部分に実は重要な意味があった事が、後から徐々に分かって来ます。

結論から言うと、「町おこしは人脈づくり」だからです。

「コネ」というとなんだかずるいことのような印象がありますし、「絆」という言葉は綺麗過ぎて却って胡散臭い。

なかなか適切な言葉がありませんが、地元の人とつながりをつくり、協力してもらえる体制を作って行くこと。

これなくしては、地域の活性化は絶対に成功しません。

しかし、信頼というのは一朝一夕にはできません。

田舎と都会の信頼関係

田舎の人々がよそ者を簡単に信用しないのは、地元の人たちが強く信頼し合っていることの裏返しです。

何世代も同じところに住んで、両親の顔も祖父母の顔も知っているから、「あの人なら大丈夫」と安心できる。

昨日今日現れた人を信用するにも、信じるだけの材料がないのです。

由乃の就職ひとつとってもそれがよく出ています。

東京では、30社面接を受けてそのすべてから「お祈り」されてしまうけれど、地元に帰れば親の口利きでかまぼこ工場に就職できる。

どちらも多分、仕事の内容は似たようなものです。若い女の子がやるような(そして何故か大勢の子がやりがたるような)事務職は、特別な知識や才能が必要な仕事ではありません。

だから地方では、「どんな能力を持った子か」は大した問題ではありません。

寧ろ問題を起こさないことが重要で、それを担保するのが、親の代(或いはそれ以前)から築かれて来た信用なのです。

故に、「あそこのお嬢さんなら間違いないだろう」で割と簡単に採用されます。

一方東京では、キラキラしたイメージに憧れてわんさか押しかけて来る女子たちが、全員縁もゆかりもなく、同じスタートラインにずらっと並んでいます。

どこかで違いを見つけて選択しないといけないから、面接で喋らせて志の高そうな子を採用してみたりします(でも大抵の場合、その仕事にそんな高尚な意志は必要ありません)。

建国祭〜第1クールの集大成〜

そんな由乃たちが、迷走しながらも着実に人脈を築いて来た結果が、第1クールのラストを飾る「建国祭」でした。

お話の中では「失敗」として描かれていますが、実はこれはこれで、第1話から彼女たちががんばって来たことの集大成ではありました。

多くの来客を集めることもでき、このイベント単体で見れば成功だったと言っていいものだったと思います。

「建国祭」開催にあたって、地域の人たちに協力を求める由乃たち。

ここに来て、商店会長である千登勢も徐々に由乃たちに対して協力的になって来ました。彼女は気難しくはあっても、決して話の分からない人ではありません。

第8話・第9話では、しおりが頑張って商店会の顔を立てたこともあり、建国祭についても前向きな姿勢を見せてくれるようになりました。

同じく第8話・第9話では、フレンチビストロのオーナーシェフ・熊野克己(くまの・かつみ)との縁も出来ました。

また、第3話・第4話では、地元の伝統工芸・間野山彫刻の若き職人である一志(かずし)や辰男(たつお)と出会っています。

熊野や辰男の援護射撃も奏功し、来場者へのクーポンプレゼントなどの計画へ商店会の承認を得ることができました。

また、第10話・第11話では婚活ツアーに協力したことで、ツアーを主催した町の青年会にも貸しができていました。

これが縁で、青年会もイベントへ手を貸してくれることに。

ここまで彼女たちが活動して来たことは、ここで一旦実を結んでいたのです。

「建国祭」に足りなかったもの

しかし結果的に、この「建国祭」は後味の悪い印象を残すことになりました。

このイベントに地元テレビ局が絡んで来たことが、一見「成功」に見えるこのイベントに「足りないもの」があることを、明確に浮かび上がらせたのです。

テレビ局が人気バンドを呼んだことで、大挙して押し寄せたファンで町は大盛況となります。

しかし、バンド目当てで来た観客たちは、開催地である「間野山」には興味を示さないまま。

テレビ局による由乃たち5人の取材(この取材がきっかけで、彼女たちは「町おこしガールズ」と呼ばれるようになります)も、まるでバンドのコンサートが町おこしの中心であったかのように編集されてしまいます。

しかしイベントで人を呼んでも、それは一過性のもの。一夜明ければまた元通りの閑古鳥。

現実にも、「人を集めるのに最も確実かつ手取り早い方法は有名人を呼んでくること」だと聞いたことがあります。

テレビ局がバンドを呼んだ意図も、「たくさん人が集まって大成功!」という「画」を撮るためだったのでしょう。

何かをもう一度考え直さなければならない、という所で、一旦インターバルが入ります。

故郷である港町・安住ヶ浦に帰省した由乃。

半年間地方都市の活性化に奔走した今なら、住み慣れた故郷の町であっても、以前とは違う一面が見えるのではないでしょうか。

安住ヶ浦では毎年行われる夏祭りがあり、地元に住む人の自慢になっている。進学や就職で遠方に出ている人も、この時期になると祭りを見るために帰って来る。

観光協会の一員として、「観光客」を呼ぶことだけを考えていた由乃に、新しい視点が加わります。

その土地を魅力あるものにしなければ、そこに観光客は来ない。

そのためにはまず、そこに住む人、その土地の出身者にとって、魅力ある町でなければならないのではないかと。

こうして第2クールからは、単なる観光誘致ではなく、地域振興・町おこしに向けての問題提起が前面に出て来ます。

50年前の因縁と途絶えた祭り

由乃が帰省先から戻るのと時を同じくして、間野山でもひとつの転機が起きていました。

ひとつは、海外(おそらく南米)からUMAマニアの集団「クリプティッド12」が間野山で目撃されたというチュパカブラを追ってやって来たこと。

「クリプティッド12」の到来は、間野山に観光客が訪れても、宿泊する施設がないという問題を浮き彫りにします。

(同時に、凛々子の心境に大きな変化を与えます)

そしてもう一つの転機は、間野山の名勝「桜池」で約70年ぶりに「池干し」が行われること。

池干しは掻い掘り(かいぼり)などとも呼ばれ、農業用の貯水池の水を抜き、たい積した泥やゴミを取り除く作業です。

この作業により池の底から現れたのは、50年前池の底に沈んだお神輿でした。

ここで初めて、かつてこの池で「みずち祭り」という祭りが行われていたことと、その祭りが丑松の暴走がきっかけで中断したままになっていること、そして丑松と千登勢の過去の因縁を由乃たちが知ることになります。

由乃は、この町に必要なのは、お仕着せのイベントではなく、もともとはこの土地の人々が自分たちで始めたはずの「みずち祭り」なのではないかと考えます。

かくして後半第2クールは、この「みずち祭り」の復活をストーリーの中心に据えて展開して行きます。

祭りの復活のために三種の祭具「剣鉾」「吊り太鼓」「黄金の龍」をみつける、という如何にもRPG的なミッションが提示されますが、実際には祭具探しの過程で出会った人物や問題が物語の中心となりました。

限界集落と少子高齢化

第2クールの冒頭のエピソードである第17話・第18話は全話通しても出色の面白さでした。

一番のポイントは、東京からやって来た元大学教授・鈴原廉之介の存在でしょう。

間野山の人々は基本的に「生活者」の目線で地元を見て居ます。あくまで自分の生活が中心、時間的にも「今日と同じような明日が来ればそれでいい」くらいの感覚です。

それに対して元教授は、ものごとを俯瞰で見る目線があり、ある程度将来のことまで見通す知見も持っています。

元教授が住んでいる蕨矢集落は、間野山の中でも特に過疎化が進んだ「限界集落」

老人たちしか住んで居ないこの地域の、路線バス廃止問題に由乃たちは巻き込まれます。

鈴原の目には、蕨矢集落は既に「手遅れ」で、そう遠くない未来に消えてなくなる事も見えていました。

その上で、彼は2つのことを目的に行動します。

ひとつは、蕨矢が消える前に、この土地を映像記録として残すこと。

もうひとつは、それでも今でもこの地に残る人々が、最後までここで暮らせること。

そして二つの目的を達成した後、彼自身が「この地で終焉を迎える最後の世代の一人」であることを身を以って示したのでした。

この印象的なエピソードをきっかけに、早苗は自分の生き方の指標を、由乃は蕨矢住民たちの支持を手に入れます。

また、蕨矢に住む老人たちの中には引退した元家具職人もいて、「みずち祭り」のお神輿再現に大いに貢献してくれることになります。

第19話・第20話は廃校になった中学校を巡る物語。

廃校になった経緯から廃墟化しつつある校舎で「閉校式」を行い、同時に旧校舎を町の文化拠点として再利用することを提案します。

この「閉校式」で発表した劇の成功から、真希がここを拠点に劇団の立ち上げを決意。

このエピソードでは真希が中心となり、地元の小学校の校長である父との和解も語られます。

小学校の校長先生というのも、実は町おこしには欠かせないキーパーソンですね。

子供たちを対象としたイベントなどの際、学校が協力してくれるのとくれないのとでは大違いです。

この校長先生は、第1クールでも映画撮影のエキストラ集め(子供が大勢必要だった)に協力してくれた実績があるのですが、この時はまだ真希との関係はギクシャクしたままでした。

(真希の家族と言えば、弟の浩介くんも高校生ながら地元の和太鼓チームを率いてイベント時には活躍してくれていますね)

商店街の未来と子供の夢

第21話と22話では、喫茶店の女店主の娘であるエリカの家出が中心になります。

中学生のエリカは反抗期の真っ只中。都会に憧れ、地元間野山のことを普段からボロカスにけなしている女の子です。

そんなエリカが家出して東京に行きたい!というのは、ある意味完全な子供のワガママです。

しかしだからこそ、そこに看過できない問題が含まれていました。

子供は地域の未来です。

その子供たちが、生まれ育った町での、自分の将来に夢が見られないということは、その土地に未来がないのと同じです。

ここでもう一つスポットが当たったのが、バス運転手の高見沢・警察官の金田一・書店店主の野毛の3人。

3人共、今までも半レギュラー的にちょこちょこ顔を出していましたが、実は同級生だったことがここで判明。

田舎でくすぶっている冴えないおじさんに見える3人ですが、実は彼らは、少年時代の夢を叶えていたことが明らかになります。

中でも野毛は、本好きだった少年時代に本屋を志し、商店街の書店店主に頼んで店を譲り受けていたのでした。

それが第3話では、「このまま過疎化が進めば商売できなくなるけど、その頃にはこの店も無くなってるだろうし」と夢も希望もないことを言っていた事を思い出すと、何とも寂しい気持ちになりますね。

この町で夢を叶えたはずの大人たちが、毎日つまらなそうな顔をしているのに、子供たちが楽しい未来を思い描けるはずはありません。

それに気づいた野毛は、もう一つ新しい夢を実現することを決めました。

それが、例の中学校の旧校舎に、ジャズレコードの聴けるブックカフェを開くことでした。

この21話・22話でも語られた商店街の衰退が、次の23話・24話で更に掘り下げられます。

祭りの協賛が縁で知り合った隣町の洋菓子店から間野山への出店計画を聞かされ、出店場所探しに奔走する由乃たち。

若い女の子に評判の人気スイーツショップで、出店すれば商店街の活性化にもつながるはず。

商店会長である千登勢も、シャッターを閉めた元店主たちにかけあってくれますが、中々貸してくれる人が出ない。

ここで、3話で野毛たちが由乃に語った、商店主たちの本音が再び浮かび上がって来ます。

皆、丑松個人を嫌ってはいないが、彼のやることは歓迎されていない。何故なら、変化を望んでいないから。

店を開いても、大型のスーパーなどに客を取られて商売にならない。店を開かなくても生活には困らない。変に引っ掻き回されるより、このまま静かに暮らしたい。

もちろんこのままでは、商店街は静かに衰退して行きます。

でも誰も、その流れを止めようとはしません。

「おしまいの日」はまだ当分先だと思っているからです。

今日は大丈夫。明日もまだ大丈夫。明後日もきっと…。

そんな商店主たちに、千登勢は現実を突きつけます。

「だったら、今日で「おしまい」にしよう」彼女が商店主たちを集めて言ったのはそういう事でした。

このままではいずれ「おしまい」が来る。それでも良いというなら、それが今日でも良いということ。

「本当にそれで良いのかい?」そんな問いを突きつけられて、ようやく商店主たちも重い腰を上げます。

商店街が役目を終えたというなら、新しい別の役割を考えなくてはならない。

その役割を次の世代に託し、伝えて行くために、自分たちもまた変化を受け入れる必要があるのだと。

この23話・24話はまた、千登勢の商店会長としての人望の厚さが改めてよく分かるエピソードでもありました。

「町おこしは人脈作り」。

そのために必要なのが、地元で人望を集めている、千登勢のような人との関係です。

信用は一朝一夕には築けませんが、既に信用がある人からの紹介には、人は一目置くものです。

「千登勢さんが良いというなら」という言葉と共に多くの商店主が首を縦に振るのも、千登勢の長年の信頼の積み重ねがあってこそなのですね。

その信用に便乗させて貰えることは、大きなアドバンテージになります。

孤独な王国の寂しい王様

そして迎えた最終エピソード、25話・26話

祭りに向けての準備が進む中、突然話が持ち上がった隣接する市との合併に間野山は揺れます。

この騒ぎの中で、第2クールからの由乃の町おこしへのスタンスが明確になります。

地域の住人が、自分たちから望んで、自分たちの手で行う町づくりでなければ意味がない。

外部や行政で、ハコやカタチだけ作っても、そこに魂が入っていなければ一過性のものとして形骸化し、役に立たない不良債権になってしまいます。

物理的な「ハコモノ」に限らず、ITでもそうでした。

蕨矢地区では、(恐らくは過疎化対策として)行政が住民に配布したタブレットが全く使われておらず、照明や重石代わりに使われていました。

由乃たちが一から使い方を教え、早苗が地域に合わせたシステムを構築する。

そうやって魂=中身を入れて、初めて町の中心部と山間部、人々の心をつなぐ通信インフラとして機能し始めたのです。

そんな所へ、再びテレビ局がやって来ます。

「みずち祭り」を宣伝してやるからイベントに介入させろ、という要求です。

これは、第1クールの締めであった「建国祭」のエピソードの反復です。

ならば、同じ過ちを繰り返してはいけません。

由乃の中では、答えは出ていました。

外部からの大きな「力」に任せてしまうのは簡単です。

でもそれでは、「自分たちの」祭りにはならない。

「みずち祭り」は、町の人々が自分たちの手で行うものでなければならない。そうしなければ、町の人たちが誇れるイベントにはならない。

ここで丑松がテレビ局の人間を怒鳴って追い返したのは、実は由乃が思っていながら言えなかったことを代弁したのではないでしょうか。

ここまでで、丑松は自分がやって来たことの、何が間違いだったのかに気づいていたのでしょう。

掛け違えたボタンと寂しい王様

25話・26話では、「みずち祭り」と並行して、丑松が姉妹都市の縁組みのために奮戦するエピソードが描かれます。

姉妹都市が成功する保証はないし、仮に成功しても、隣市との合併においてどこまで有利な材料になるかは分かりません。

丑松が連れて来たナウマン市長は、決してラスボスを倒す伝説のアイテムではありません。

ではなぜ、このエピソードが必要だったのでしょうか。

ここでは、2つの事が描かれます。

一つは、ここで丑松を連れ戻し、祭りのクライマックスを飾る舞台を成功させるために、高見沢や金田一はじめ多くの人が協力していること。

第3話での、由乃の就任パレードへの、町の人々の無関心さと比較してみればよくわかります。

今では町の多くの人々が、「みずち祭り」を成功させたいと思っている。

これは、人々から「どうでもいい」と思われていたチュパカブラ王国との対比となっているのではないでしょうか。

もう1つは、丑松と千登勢の因縁を解消することです。

50年前、バンド仲間だった丑松たちは、東京へ出る計画を立てます。

地元では自分たちの音楽は聴いて貰えない。だから地元を諦めて東京へ行く。

しかし丑松は、それを「逃げ」だと考えました。

自分がやるべきは、地元を諦めるのではなく、地元を変えることだと思い定めた。それ自体は決して間違ってはいなかったのですが。

結果的に彼のやった事は地域の祭りを潰し(既に形骸化し、惰性で行われていた所にトドメを刺してしまった)、仲間だった千登勢たちを裏切ることになってしまいました。

そして彼のやる「地元を変える」ための活動は、周囲の理解を得られないまま、空回りを続けていたのです。

「町おこしは人脈作り」

アイデアも情熱も行動力もある丑松ですが、町おこしにとって最も重要なものが欠けていました。

地元の人々、特に千登勢のような人物は、本来、一番に理解と協力を求めなければならない相手。

なのに最初にその相手と、決定的にボタンを掛け違えてしまっていたのです。

千登勢にしてみれば、丑松に対して、「もっと地元の人間の意見を聞け」という理性的なツッコミと、自分の音楽への夢を納得できない形で絶たれた心情的な蟠りと、両方の意味で「気にくわない」気持ちをずっと引きずっていたのでしょうね。

そんな2人の関係を修復するために、丑松が町のために役に立つことをやり、そしてなにより今度こそ約束を守って仲間たちの元へ帰って来る事。それが必要だったのではないでしょうか。

ここに来て、ようやく丑松も、千登勢とのボタンの掛け違えを解消することができました。

思えば丑松は、孤独な王様だったのかも知れません。

形の上では観光協会などを巻き込んでいても、チュパカブラ王国は、本質的には彼一人の考えで作られたもの。

国民のいない、王様だけの寂しい国だったのかも知れません。

そこへやって来た「二代目国王」由乃は、周囲の「国民」たちを巻き込み、彼らの理解と協力を取り付けて、気づけばある意味本物の「国王」になっていたのかも知れないですね。

間野山が、本当の意味での「王国」になった。

だからもう、国民のいない空っぽの国であるチュパカブラ王国は必要ない。

それが丑松の出した答えだったのかも知れません。

こうして、復活後第一回目の「みずち祭り」は盛況のうちに終了します。

由乃の1年の任期も終了し、5人はそれぞれ次のステップへ歩みを進めることになるのです。

5人のこれからと、間野山のこれから

5人のこれから

「みずち祭り」の成功から程なくして、1年と定められていた由乃の任期が終了します。

国王と4人の大臣たちは、この1年で何を学び、どんな未来を選んだのでしょうか。

四ノ宮しおり

もともと観光協会で働いていて、これからもその仕事を続けるしおりは、一見すると大きな変化はないように見えます。

彼女に取って最も大きな転機は、「国王代理」としてイベントを仕切った第8話・第9話でしょう。

それまでの彼女は、「前に出るのは好きではない」と、基本的には裏方に徹していました。

「縁の下の力持ち」と言えば聞こえはいいけれど、やっているのは基本、他の人の仕事の「お手伝い」です。現実には、若い女の子の仕事はほとんどがそうなのかも知れませんね。

でもこの1年、特に第8話・第9話を経験したこれからは、自分で考えてプロジェクトを立ち上げ、実行して行けるのではないでしょうか。

さしあたって期待できるのは、由乃たちが帰省していた夏休みに、凛々子と「自習」していた民泊関係でしょう。

認可に時間がかかるため作中では実現に至りませんでしたが、将来的に観光客を増やして行くなら、宿泊施設を増やすことは避けて通れない問題です。

緑川真希

お芝居が好き、演じる事が好き。その想いを実現するには、東京で役者として成功するしかないと思っていた真希。

しかし、東京で役者の仕事で食べて行ける人はごく一部。これ以上は無理だと頭では分かっていても、気持ちは中々ふっきれない。

それが第1話時点での真希の現状でした。

しかし第19話・第20話のエピソードを通してようやく東京で夢を叶えることを諦めた時、はじめて別の形で夢を叶える方法が見えて来ました。

無理に東京で成功しなくても、好きな芝居を続けて行くことはできる。

こうして真希は、廃校になった中学校の校舎を拠点に劇団を立ち上げることにしました。

廃校になった中学校の校舎が、新しい間野山のカルチャー発信地になりそうですね(野毛さんのブックカフェもあるし)。

第19話・第20話で「負け」を認めるのは本当に辛かったと思いますが、戦わなければ負けることもできません。

東京の劇団で修行し、端役とはいえドラマにも出た、東京で戦った実績があるからこそ、劇団を立ち上げることもできのだと言えます。

東京で学んだことを、地元に持ち帰って広げて行く、これが彼女の選んだ道なのでしょう。

織部凛々子

ある意味、最も劇的に変わったのは凛々子ではないでしょうか。

UMAオタクで好奇心が強い反面、他人と接するのが苦手で、外へ働きに行くことさえなかった凛々子。

しおりと同級生のようですが、社会経験が乏しいせいか、しおりよりかなり子供っぽく見えます。

第10話・11話では孤独な龍の娘に自分を重ねたりもしていましたが、それがきっかけで「龍の唄」と出会い、人前で歌えるまでになりました。

また、「クリプティッド12」とはUMAマニア同士、言葉を超えた交流が生まれました。

特に仲良くなった少女ルシアが世界中を飛び回っている姿に触発され、自分ももっと広い世界を見てみたい、と思うようになります。

気がかりは祖母を1人残して行くことでしたが、その千登勢がバンドで歌っていた過去を知り、また千登勢自身からも「できる内にやりたいことをやっておけ」と背中を押されたことで決意が固まりました。

「世界を見て、そしてこの町へ帰って来る」最終回で彼女はそう宣言します。

香月早苗

東京から来て、「よそ者」である自分を自覚していた早苗。

第4話・5話では「彫刻を学ぶ」という目的を持って間野山に来た一志たちと自身の違いに悩んだ事もありましたが、第17話・18話で鈴原元教授に出会った事から、彼女の気持ちも定まります。

よそ者だからこそ、この土地の現状を客観的に見ることもできる。でも、いつまでもよそ者のままでは、土地の人々は付いて来てくれない。

鈴原は冷静に蕨矢の未来を見据えていながら、事を起こす時にはあくまでも蕨矢住人の1人として行動していました。

この町で生まれ育った人間じゃなくても、覚悟を決めて腰を据えれば受け入れて貰える。

そんな鈴原の生き方に共感した早苗は、商店街の空き店舗を借り、地域コンサルティングの事務所を開くことを決めます。

自分の専門分野であるWebの仕事に特化するのではなく、Webのスキルも活かして、地域の問題にトータルに取り組んで行くというのも鈴原の教えあればこそ、かも知れません。

もちろん、地元の人とほとんど交流のなかった2話の頃の早苗であれば、地域コンサルティングなんてやっても仕事は来ないし、事務所となる空き店舗を借りることもできなかったでしょう。

この1年で信用と実績を築いたからこそできる仕事ですね。

木春由乃

そして、由乃。

彼女は間野山を離れることに決めました。東京に戻る訳でも、故郷の安住ヶ浦に帰るのでもなく、全く未知の場所で新たに町おこしの仕事をやることになったようです。

なぜ、そうなのか?

第1話で由乃は、「田舎のおばさんになりたくない」と母に言います。第21話で全く同じ事をエリカに言われ、第1話で自分が母に言われた言葉をエリカに返しそうになります。

「じゃあ、都会のおばさんならいいの?」

言われる側から言う側への立場の変化。このやり取りが意味するものはなんでしょう。

「田舎のおばさんになりたくない」という言葉の裏にあるのは、都会に出れば「冴えないおばさん」にはならずに済むという発想。

東京に出れば、東京という街が自分を輝かせてくれる、という他力本願な幻想がそこには隠れているのです。

それに対する「都会のおばさんならいいの?」という返しは、どこに居ても自分は自分だという現実をぶつけるもの。

でも、東京に対して幻想を抱いている相手には届きません。

第1話の由乃然り、第21話のエリカ然り。

由乃は間野山での仕事を通して気づいたのでしょう。

どこで働こうと、どこで生きようと、自分を輝かせるのは自分自身だと。

由乃がこの1年で仲間達と共に実現した仕事をざっと上げると以下のようになります。

  • 間野山彫刻による駅舎の装飾
  • 夏のイベント「第一回間野山大そうめん博」
  • 建国祭
  • 蕨矢集落のITインフラ整備とデマンドバス運行
  • 中学校の閉校式と、旧校舎の再利用
  • 蕨矢集落の吊灯篭による商店街ライトアップ
  • みずち祭り復活

その他補助的な業務として・婚活ツアー・映画ロケ・クリプティッド12の宿泊手配・洋菓子店の出店交渉などでしょうか。

学校出たての社会人一年生で、これだけできる新人はそういません。

そもそも、普通はここまで責任のある仕事は任せて貰えません。

由乃が当初の希望通り東京の会社に就職できていたら、電話の取り次ぎと社内の事務処理で一年終わっていたということも十分あり得ます。

もちろんこれらの仕事は、由乃1人でできた訳ではありません。

しおりたち観光協会の面々を始め、多くの人に助けて貰ったからこそ実現できたことです。

そして、それこそが由乃のやった本当の「仕事の成果」なのです。

第1話で、間野山にやって来た由乃を出迎えたのは、観光協会の面々だけでした。

しかし最終回、たくさんの間野山の人たちが彼女の退任式を見守り、そして電車で去る彼女の見送りにやって来ます。

知ってる人が誰1人いない土地に飛び込み、1年でこれだけ多くの人と出会い、縁を結びました。

出会った人に頭を下げ、時には間違えたり怒られたりしながらも、彼らの気持ちに寄り添おうと努力して来ました。

その結果、彼らの多くが由乃のやることに共感し、協力してくれた。

だからこそ、多くの成果を上げることができました。本当の「仕事」とは、こういう事を言うのかも知れません。

今の由乃には、事実に基づいた確固たる自信ができています。

もう、東京という場所に頼る必要はありません。どこに行っても、自分の力で輝けるのです。

こうして、5人はそれぞれ自分の「生きて行く場所」を決めました。

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間野山の未来

由乃たち5人が1年間、地域振興のために頑張った間野山。

この町はこのまま、蕨矢集落のように衰退して行くのでしょうか。

個人的には、案外そうとも限らない、と思っています。

由乃たちの取り組みの中には、1年だけでは成果の見えないものもあります。

しかし筋道はついていて、既に実現に向けてスタートを切っています。

また、少子高齢化と地方の過疎化が全国的に問題となっている一方で、時代の風の中には追い風も吹いて居ます。

ここ数年の観光ブームで、日本を訪れる海外からの観光客が増えたのに加え、日本人の観光も多様化。

SNSでの情報発信などもあり、今まで人が来なかった場所も脚光を浴びています。

「京都では今、三条通りがアツいらしい」

私がそう聞いたのは、今から15年ほど前でした。

京都観光の中心となる祇園・四条周辺。

そこから少し北へ外れた三条通りに、古い町家やレトロビルを改装したカフェやショップがたくさん出来て人気を集めている、と当時話題になっていたのでした。

今は完全に「町歩き」の人気エリアとして定着しています。

そしてこのような、「定番の観光地からは少し外れた所に、比較的最近になって現れた、オシャレな町歩きゾーン」は、全国あちこちに登場しているようです。

倉敷なら、美観地区から一歩外に出た本町通り。

神戸の旧居留地から一本道を渡った乙仲通り。

「ならまち」と呼ばれるようになった奈良駅周辺など、近年になって急に人気を集めだした「町歩き」エリアは、どうやって出現するのでしょうか。

聞く所によると、たった一軒の店でもそのきっかけになり得るのだそうです。

感度の高い若者に人気を集める店が一軒できると、その客層を狙って、やはりセンスに自信のある店主たちが周囲に次々にこだわりの店をオープンさせる。相乗効果で人が集まる、という流れ。

間野山でいえば、人気のスイーツショップ「ベレン」の出店で、既にその一歩は踏み出しています。

これがきっかけで、「商売をしても意味がない」とシャッターを閉めていた商店主たちも、新しい店が商店街にできることに前向きになりました。

最終回近くでは、熊野が商店街でのフレンチトースト専門店出店を計画している描写もありました。

このような、若い出店志望者と店舗を貸せる商店主の間をとりもつ仕事は、地域コンサルタントとなった早苗の仕事になりそうですね。

「経営」の経験のない若者のために「チャレンジショップ」があればより効果的でしょう。

現実にも、近鉄奈良駅周辺には、期間限定で安価に店舗を運営できるチャレンジショップの存在が目立っています。

チャレンジショップで顧客と経営ノウハウを掴んだ「卒業生」が独立し、「ならまち」の中に本格的に店を出すという流れができているのか、訪れる度にこだわりのショップが増えています。

間野山なら、中学校跡の教室が活用できるのではないでしょうか。

既に真希の劇団・野毛のブックカフェ・放浪のアーティスト「サンダルさん」のアトリエが入って、カルチャー発信地としての様相を呈しつつあります。

そして宿泊施設の確保には、しおりたちの取り組んでいる民泊の実現が待たれます。

これも奈良の話ですが、もともと奈良周辺は大きなホテルが少なく、観光客の多くは京都や大阪に宿を取っていました。

しかし近年は、奈良に限らず町屋や民家を改装したゲストハウスが増加し、人気を集めています。

そのため、奈良のようなホテルの少ない場所でも、気軽に泊まりがけで遊びに行けるようになって来ました。

空き家を活用したゲストハウスに宿泊し、彫刻村や桜池を観光。商店会や中学校跡で町歩きを楽しんだ後、夜は吊灯篭でライトアップされた街並みを写真に取ってSNSにアップする。

そんな旅行コースが定番化する日も、夢ではないかも知れません。

観光協会に残ったしおりと、民間の立場で地域振興に取り組む早苗や真希が連携することで、色んな計画をスムーズに進めることができるような気がします。

凛々子が帰って来て何をするのかはまだ不明ですが、彼女も家業の和菓子屋で包装紙に観光マップを印刷するなどのアイデアを出していましたので、世界を見て来た後は、更に面白い企画が出てくる可能性があります。

5人の努力が本格的に花開くのは、実はこの先かも知れませんね。

少なくとも私は終盤、そんな将来への筋道が見えてきて、とてもわくわくしながらこの作品を見ていました。

特別な力は持っていないけれど、自分たちなりに頑張る女の子たちの、一見地味に見える取り組みにスポットを当てたこの作品。

現実に起こり得る範囲の出来事しか起きていないため、パンチに欠けるかも知れません。

しかしその分自分の実体験と重なる部分もあり、また、由乃たち5人もどこかの街に本当にいそうな気がして、終盤では本気で彼女たちを応援したい気持ちになっていました。

これ、朝の連続テレビ小説とかの枠で実写ドラマ化したら絶対ウケると思うんですけど、どうですか?公共放送様。

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