まさかこんなに早く討伐失敗しちゃうなんて…!!
中途半端な秘密漏洩という焦らしプレイにヤキモキした、さらざんまい担当の模造紙です。
敵陣営にも華を持たせる必要もあるだろうし、どこかの段階で主人公サイドが失敗する流れはあるだろうと踏んでいましたが、まさか5話という早い時期でぶち込んで来るとは!
前回記事では「一稀ってクズなのかも…」なんて意地悪なことを書きましたが、
彼の出生の秘密と複雑で苦しい家庭環境が発覚した今となっては、そうならざるを得なかったやるせなさやもどかしさなど、様々な思いが交錯してしんどいです。
というか、今際の際に何てことを言うんだよ。あのじいちゃんは…!!(困惑)
それでは今回も気になった点について語って参ります。
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10歳の子に重すぎる真実を突き付けて永眠してしまったじいちゃん…!!!

©イクニラッパー/シリコマンダーズ
周囲もざわついてたので、まさかあのタイミングで“一稀が夫妻の実子ではないこと”を暴露しちゃうと誰も思ってなかったんでしょうね。
「だらしない女だった」という表現からは、どこか含みがあるというか呆れや嫌悪感が込められているような気がします。
これまでも何度か、一稀は現在の家族と血縁関係がないのでは?と書いて来たのですが、今回の話を見るに夫婦の実の子ではないが血縁関係まで皆無とは言えない、というのが適切なのではという印象を受けました。
“だらしない”というと、行動や身なりがきちんとしておらず締まりがないという様子を連想します。
もしくは男女関係に限定して言うならば特定の相手を持たずに性に奔放だとか、節度ある異性交遊がなされていない場合なども考えられます。
さすがに今際の際で、生みの母親の男遊びの激しさを暴露しちゃうとは思いたくないので、今現在の両親は実の親ではなく本物の親が別にいることをただ伝えたかっただけなのかなと。
祖父自身、一稀の母親に対して少なからず償いや謝罪の気持ちがあり、最期に言わずにはいられなかったというか。
ようするに、一稀の生みの母親は祖父にとって実の娘である可能性が高いと推測できます。
さらに言うと、一稀の母親は現在の両親どちらかの姉か妹なのではないでしょうか。
以前の記事でも、パッと見だと一稀は父親似で春河は母親似の容姿に見えると書いたのですが、現在の父親が実際には叔父(生みの母親の兄か弟に当たる人物)だとすると、血縁関係もあるため似ていても何らおかしくありません。
矢逆家から見てまったく縁もゆかりもない子ども引き取って養子にしたわけではなく、一稀の実の母が未婚で産んだとか育児放棄等の理由で、見かねた親(一稀の祖父)が子どもの居ない兄or弟夫婦の籍に入れたとすると…筋は通るのではないでしょうか。
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それにしても一稀の母親、めちゃめちゃ美人さんでしたね…!!

©イクニラッパー/シリコマンダーズ
母親がこれほどの美女だとすると、その実子の一稀の女装が可愛いのも納得するしかないというもの。
燕太が一途に想いを捧げるのも、悠が女装中の一稀にドキドキする描写がある点にも大いに説得力を持たせていました。
一稀の母親に関して特に気になるポイントというと、彼女を思い起こさせるサシェを春河が所持していたという点でしょう。
サシェ=匂い袋というのを聞かされて春河がハッとした表情をしたり、

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秘密漏洩(失敗)シーンで一稀が意味深に「もしかして…」と呟いていたりと、一稀の母親は一稀だけではなく春河にも個人的に接触していた可能性が高そうです
素直に考えると、別れの見送りに来なかった一稀を心配していたところに春河の事故を聞き内緒で春河の見舞いに訪ね、その際にサシェを託したのかもしれませんが、そもそも何でサシェを渡すのか?という疑問が新たに生まれます。
手放した息子に会いに行って素性を名乗ったり、今は家族が居て幸せと言っちゃうあたり、彼女は少々ズレた独特の感性を持っているのかなと感じてしまいます。
もちろん母親にも事情はあるのでしょうが、子どもの立場だと捨てられたと感じずにはいられないでしょう。
偽物なのに態度を変えず接してくれる家族がいることに窮屈な居心地の悪さを感じながらも、どうあっても繋ぎ止めなければならない責務のように自分をがんじがらめにして追い詰めている一稀の様子から、大人と子どもの狭間にいるアンバランスな心境が読め取れて非常に密度の濃い回でした。
「生みの親よりも育ての親」という境地に辿りつくには、ゆっくりとした時間の積み重ねと心の整理を要するのでしょうね。
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さて今回のCパート。やはりというかレオとマブの警官コンビの間にも不穏な空気が漂い始めて参りました。

©イクニラッパー/シリコマンダーズ
この2人も両想いというより、現状だと一方的な矢印(レオ→マブ)というのが適切みたいですね。
感情丸出しで怒りを露わにするレオと、“個人の感情など何になる”と一蹴するマブという対極な振る舞いも今後の展開に大きく関わって来そうです。
マブの機械の心臓については前回記事でも触れましたが、心臓が人間本来のものではない=感情が欠落している(愛情がない?)という簡単な比喩でしょうか。
そもそも人間の尻子玉を抜いてカッパにするという奇天烈な話ですから、心臓を機械に改造した無感情の人間が愛を取り戻す(欠落した感情が戻る)までのストーリーとか有りえそう…!!
欲望と尻子玉
本作のキャッチコピーにも謳われているように“欲望は君の命”とのことなので、ゾンビとは欲望を失った人間の状態なのでしょう。
さらにゾンビから尻子玉を抜いてしまうと、存在そのものが消滅してしまうというショッキングな事実も明らかにされていますし、ようするに人間から欲望と尻子玉を抜いてしまうと完全なタヒ者となる(存在していた証すらも残らない?)ということでしょうか。
一稀たちの現状は、尻子玉を抜かれる=カッパになる=生きていてタヒんでいる状態のため、もしカッパ状態から欲望搾取されると非常にヤバいってことなんじゃ…?
欲望と尻子玉が人間の生命線とも言える位置づけなのかもしれませんね。
スポンサーリンクさらざんまい5話の感想
一稀の女装バレシーンの共感性羞恥がヤバかった…!!
リアルに「ふぇっ?!」と叫び声をあげてしまいました。
前話まで同じパターンで物語が展開していましたが、今回は肩透かし以上に大きく話の動いた回でしたね。
今回でようやく過去の業の深さや振り返りを終えて、次回から未来に向けて一歩踏み出すという感覚に近そう。
サラっと実はサラが人外でした☆という重要なポイントも挟んで来たり、今後積極的に一稀たちとサラが絡んで来るともっと面白くなりそうですね…!!

©イクニラッパー/シリコマンダーズ
▲ちょ、顔ww
次回6話は『アニメ史に残る神回になる』とネット界隈で期待も高まっているようなので、放送が今から楽しみ過ぎて震えています。
しんどくて辛そうな鬱展開ばかり予想してしまいますが、何らかの救済措置があることを願っています…!!
それでは次回もお会いできますように!
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コメント
本当に切ない回でしたねぇ しかし動物的な、根源的な、本能的な絆の繋がりに「匂い」を出してくるのがさすがイクニって言う感じでした
その可視化したものとして「匂い袋」と言うのも浅草を舞台にした「和」のテイストにも似合っていて情緒的で良かった
実母との面会でカズキは明らかに血の繋がりに匂いを感じ揺らいでいた しかし彼が求めていた言葉とは真逆の言葉を「先に」受けてしまった それ故優しいカズキは自分の「欲望」を封じ発散する事無く母を「押し戻し」封じ込めた欲望は「澱」となり沈殿する
まず先にカズキが自分の「欲望」を実母にぶつけ、それを彼女が拒否する流れならカズキはまだ救われたんじゃないかと思います 本当に切ない回でした
名無しさん
コメントありがとうございます!
匂いは思い出や記憶を鮮明に蘇らせる手がかりでもありますしサシェをアイテムとして起用した点は実にニクイ演出でしたね。
故意ではないにしろ、ひたすら一稀に我慢と抑制を強いた再会だっただけに切ない上に悶々してしまいました。
なぜ離れることになったのかの背景が有耶無耶であったため、一稀の優しさと自分だけ我慢すればいいという背伸びの部分が際立って一層切なく感じられます。
春河との関係に救済を帰結するためでしょうが、子どもらしい側面をあの時にもっと実母にぶつけていたら確実に何かが変わっていただろうに…と思ってしまいます。
貴重なご意見ありがとうございました!
こんばんは ひろです。今回 一稀の過去が明らかになり、また女装していることもばれ今後どうするのといった展開で面白かったです。
次回カッパのままの3人は人間に戻れるのでしょうか。次回楽しみです。
ひろさん
コメントありがとうございます。
女装バレ展開、想像以上に早くてビックリしています!
秘密はいつかバレるという悠の台詞も、彼が言うからこその重みもあり、隠し事や秘密を暴くことについて深く考えさせられますね。
今後、尻上がりで面白くなりそうな気配が感じられ、先の展開が楽しみです。