天狼(シリウス)10話考察・感想!哲学理論から作品テーマを考えてみた

結局みんな樺太に行くんかーい 笑 !!

ウィラード一行が本部の倫敦帰還命令をガン無視ですかさずツッコミをいれずにはいられなかった、天狼Sirius the Jaeger担当の模造紙です。

暗号解読しているウィラードがムスカにしか見えなかったんだぜ…!!(震え)

今回はアレクセイとユーリィの涙の親子対面をはじめ、赤坂大尉は昔からめちゃめちゃ良い人だという事が判明したり、なかなかにハートフルにほっこりする要素も多かった気がします。

▼前回記事ではヴァンパイアの流行り病について中心に考察を進めましたが

天狼(シリウス)9話考察・感想!ヴァンパイアの流行り病について
やっぱり飛田マッドサイエンティストがやらかしに来たーー!!!笑 という予想どおりのクラルヴァインの行動に、謎の安堵を覚える...

今回の考察では、エフ様の口から飛び出した「タヒに至る病」というワードに言及し、作品のテーマについて考えていきたいと思います。

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「タヒに至る病」のネタ元

「タヒに至る病」――とは知っている人は知っている、超有名な哲学者の言葉&超難解な本のタイトルです。

19世紀デンマークの哲学者・キェルケゴールの哲学理論

「タヒに至る病とは絶望のことである」

というもの。

著書の原文や翻訳した中身は、何言ってるかわからない内容なんですが(わりと本当に理解が厳しいw)、100人読んだら100通り別の解釈ができそうな、そんな格調高いと評するべき哲学書と言えます。

人が生きることとタヒぬことについて真剣に考え抜いた人の思考の海に触れられる、そんな著書です。

(ちなみに私は、学生時代にざっと流し見した程度でタイトルと概要程度しか記憶がありませんw というか、そもそも聖書を読んで内容が頭に入っていないと理解が追いつかない中身だから、忙しい日本人には断じておススメしにくいという…笑)

表題についてざっくり言うと、キリスト教信者にとっては「タヒ」そのものは「タヒに至る病」ではなく、それどころかすぐそこにある困窮な苦難、貧困や悲惨な体験なども「タヒに至る病」ではないということ。

うん、よくわかりませんよねww

つまり、タヒに至る病とは外的刺激による絶望ではなく内部刺激からくる絶望であり、、自分自身(自己)に絶望を感じたり、自己自身から逃避する行為が「タヒ」であるということらしいです。

著書の中では「絶望とは自己の喪失である」とも述べられているので、ヴァンパイアに噛まれて血の盟約を交わされることは「自己の喪失」であるのは明白ですね。

つまり、血の盟約を交わしてヴァンパイアの眷属になってしまった下位種たちは、噛まれた時点から「タヒに至る病」に侵されていた(タヒへのカウントダウンが始まっていた)という暗喩だったのかなと。

不タヒの力を得て悠久の時を支配し、千年もの間ヴァンパイアの頂点に君臨してきた王の知らないところで、抗うことのできない病魔は眷属たちの肉体を蝕んでいたのでしょう。

キェルケゴールの哲学概念から着想を得たとしたら

「自分とは何か」「生とタヒとは何か」というテーマが作品の根底にあるのではないでしょうか。

シリウスの故郷を失って自己を喪失しかけたユーリィに対し、ウィラードは復讐という目的を掲げて絶望から救い上げたり、反対に兄のミハイルはエフグラフに噛まれた時点で自己を喪失【絶望=これまでの自分はタヒんでしまった】してしまった――。

そして2人の父・アレクセイは古来からのしきたりにより、同胞や家族が危険にあうのを回避するため自分ひとりが犠牲になる道を選択します。

天狼 アレクセイ

© Project SIRIUS/「天狼 Sirius the Jaeger」製作委員会

ユーリィも言ったように、「だれかの幸せのために他のだれかが犠牲にならなければならないなんて間違っている」……まさしくその通りなんですよね。

一族のしきたりや誇りを守る。言語化すると耳ざわりが良いし非常に格好いいですよね。

ですが、敢えてしがらみに囚われて身動きできなくなっている…とも言えます。

シリウス一族の中ではかなり革新的な考えを持っていたであろうアレクセイも、世の中を乱すくらいなら未来のために封印するという行為に及んだわけですから、自分の運命から逃れるために抗い続けるのがどれほど大変なことかというのがうかがえます。

アレクセイのとった自己犠牲も、ある種の自己喪失と見られますから、キェルケゴールの哲学理論からインスピレーションを受けた表現なのかもしれません。

ただ、アレクセイの場合はシリウスの匣と共に魂が封印されたと解釈できます。

天狼 シリウスの匣 解放

© Project SIRIUS/「天狼 Sirius the Jaeger」製作委員会

今回の引きでシリウスの匣(匣と表現するは随分小さいような…?)が解き放たれた時点で、彼の魂も天に昇ってしまった可能性が濃厚です。お母さん共に見守っている…的なことも言っていましたしね。

しかし、はたまた残留思念だけ現世に留まる展開もある…?

一度は自己喪失して肉体は失ってしまったけど、絶望の淵から這い上がって来ただけに実体がなくても魂だけが王家の墓に宿る…なんと超展開もありそうですよね。

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「再生」も期待

これは完璧に私の願望であるのですが、このままだとミハイル兄さんが退場しちゃう未来視のビジョンしか見えないので、シリウスの匣を用いてミハイル兄さんの絶望を取り払い本来のシリウスの姿に戻してくれないかな…と!

どうやら、ミハイル兄さんは自らヴァンパイアに巣くう病に感染しにいったらしいので、この先シリウスの匣を虎視眈々と狙うエフグラフに襲い掛かることは必至。

タヒの間際、自我を取り戻したミハイル兄さんにシリウスの匣が救済措置を与えてくれることを信じています。

余談:エヴァのサブタイトルにも使われていた

そうそう、実は新世紀エヴァンゲリオンの副題としても「タヒに至る病」は採用されていました。(「タヒに至る病、そして」というサブタイで)

エヴァは他にも哲学や心理学の用語がサブタイトルやストーリー中に登場しているので、興味ある方は調べてみると面白いかもしれません。

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天狼10話の感想

アレクセイのCV藤原さんは反則や…!!

めちゃめちゃいい父ちゃん感がにじみ出ていて、この先アレクセイが救われる道があるといいなと切望せずにはいられません。

天涯孤独だと思っていたユーリィが最終話Cパートで、兄さん&父さんとドックヴィルに帰還とか超感極まりませんか…!!

とりあえずは次回ですが、とうとう匣の封印が解かれたことにより、シリウスの聖地を舞台にラスボスのエフ様と最終決戦が繰り広げられるってことですね。

天狼 エフグラフ

© Project SIRIUS/「天狼 Sirius the Jaeger」製作委員会

そして「今のユーリィにはこれが必要」とドックヴィルの隠し部屋で見つけた謎の珠を持つウィラードは間に合うのでしょうか…かなり重要アイテムっぽいけどあれがないと匣の封印は完全に解けないってことなの…。

そして伊庭少佐とお嬢さまが空気… 笑

このまま見せ場なくって終わるのか…それとも一連の流れを知る数少ない語り部として…ってラストかも?

それではまた、次回記事でお会いしましょう!

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