デビルズライン2話の感想・考察・解説!鬼の吸血欲=好意の可能性

いや、なんかーい!という感じで始まった第2話ですが……一気に恋愛色強めになりましたね。

ちょいちょいツッコミたくなるようなシーンもあるにはありましたが、鬼の悲しさもより深く描かれ、ヒトが持つ邪悪も描かれた回でした。

鬼とヒトのエピソード両方がありましたが、内容は正反対のものです。

今回は鬼とヒト、相容れない種族であるはずが、根本は変わらないのでは?というところに注目していこうと思います!

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鬼とヒトの結婚は成り立つのか?

デビルズライン 田丸裕子

©花田陵・講談社/デビルズライン製作委員会

鬼とヒトの共存がいかに難しいことなのかっていうのが、田丸夫妻の事件でまた一段としんどく描かれました。

傷害致タヒということなので、旦那さんはおなくなりになったんですね……。

鬼の性質と、失血量を思わせる妻・裕子さんの状態、口ぶりからしてそうだよなぁ~と思いつつ……お互いに大事な相手だからこそ、種族の壁を越えて結婚したわけだし、事前にそういう話は二人の間で行われていたみたいですよね。

安斎は「嫌われたくないから、大事だと言っておきながら鬼の怖さを教えなかったな」ってなことを裕子さんに言ってましたが……それは鬼だからこそ抱く感情ってわけではなく、ヒトでも同じだと思います。

好きな相手に嫌われたくないっていうのは、誰でも思う自然な感情のはずです。

裕子さんも、ヒトの血――旦那さんの血を啜るようなことはしたくないという気持ちはもちろん、そういう姿を見られたくないって気持ちもあったでしょうし、それならできれば隠したい、知られないままでいたいって思うのだって自然です。

でも鬼とヒトとの間では、好きな相手だからこそ見せずにいたいと願うことも、鬼である以上は望めない。

……ハードモードも大概にせえよ……という……。

事前の話し合いは不可欠

田丸夫妻は婚前契約書(同意書)を作っていたみたいですね。

婚前契約

結婚前に結婚についての約束事を決めて契約書を作る

この婚前契約っていうのをする人は、現実にもいるようです。

約束事をあらかじめ決めておくのは大事なことですけど、契約書を作るとなると結構大変そうだなぁ~……とは思いますが、結婚生活においてだけでなく、もし離婚するとなった場合のルールとかも決めておけるみたいだし、目に見える永遠の愛の証かもしれない……とも思えるなと。

けど、鬼とヒトとの間で交わす婚前契約っていうのは、田丸夫妻の場合を考えると鉄の掟みたいな重さを感じました……。

一般に鬼の存在は知られていないようですから、裕子さんのほうが付き合う時にはきっと告白していたのだと思いますが、事前に決められることって限られていますよね。

田丸夫妻の契約内容はきちんと考えて決められたことだと思います。

つまり、二人の子どもはつくらない、ということなので。

でも、前回の記事でもお話ししたように、血を出してしまうような状況って不測の事態のほうが多いですよね。

デビルズライン1話の感想・考察・解説!鬼が抱える問題を考えてみた
なかなかショッキングなシーンから始まって思わず声を上げてしまいました……。 どうも、デビルズライン担当の汐川です! ...

怪我とか予測できるならしたくないですし。

なので、婚前契約は予想できること(病院にかかる場合とか)に対しては“絶対に守ること”として内容に入れられるし、これと絶対厳守を貫けば防げると思いますが……まず入れる内容をよく話し合うこと、ありとあらゆる場合を予想することが大前提になりますよね。

となると、田丸夫妻の婚前契約の内容が一つだけだったとは言い切れませんが、安斎の言葉を受けての裕子さんの様子、事のきっかけになった旦那さんの態度からして……足りなかったんだろうなぁという。

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対照的に描かれた鬼とヒト

デビルズライン 落合

©花田陵・講談社/デビルズライン製作委員会

落合先生とか完全にノーマークだったぜ!と思いながら、女性としては結構ショックというか、うええええっていうエピソードでした……。

落合先生がしたことはもちろん犯罪ですし、秋村の件があり、そして裕子さんの事件も知っている上でのことだったので、つかさからすると、余計に信じられない部分があったでしょう。

それが「先生、結婚もしてるし子どももいる」って思わずこぼしたセリフから感じられましたね。

秋村は抗えない鬼の性質を抱えながらも、つかさを愛してしまったがゆえに事件を起こしてしまった。

田丸夫妻の事件は、もし秋村とつかさが結ばれていたら……その行く末としてありえた結果かもしれません。

秋村と裕子さん、それぞれが起こした事件には、“ヒトを愛した”という共通点がありますね。

秋村の場合は、動機を突き詰めれば「ただ好きな人を守りたい」という気持ちだったし、裕子さんの場合も鬼の性質に抗えなかった結果であって、むしろ絶対に避けたい事態だったはず。

どちらも悪意を持って人に危害を加えようという気持ちはなかったでしょう。

それと比べると、落合先生の所業のほうがよっぽど“鬼”と呼べるんじゃないのか?っていう話になると思うんです。

今回のお話で考えさせられること、そして重大なキーワードとして捉えられるのは、“悪意”じゃないかなと。

そもそも“知らない”は恐ろしい

単純に鬼とヒトと考えると、被害者になるのはヒトですから、もちろん危険から身を守ろうってことにはなると思います。

血を啜るのが鬼だと説明されたら、大体「鬼は悪いやつ」的な考え方に繋がってしまうだろうし、そう考えることがおかしいわけでもないでしょう。

なんでも“知らない”のって怖いはずなんですよね。

夜中にカーテンが揺れたのをオバケだと思えば、はっきり証明されてない存在だし、怖い!なんで現れたの!?と思う。

でも、オバケだと思ったけどカーテンだったってことが確認できれば、「なーんだ!カーテンじゃん!」ってケロッとできもする。

何が怖いかって、それに対する知識がないから怖い、というのも結構あるんじゃないかな?っていう。

本当に恐ろしいのは“悪意”では?

秋村の事件も裕子さんの事件も、何も知らなければ怖い事件です。

でも、どうしてそうなったのか?という部分が描かれているから、悪意によることじゃない、むしろそんなことはしたくなかったんだという気持ちを知っている分、わたしたちは一口に「鬼は悪いヤツ」と言い切ることができるのか……?っていう。

対して、自分の勝手な欲望のために相手を傷つけた落合先生には、「悪いヤツじゃない」と言えるような背景は一切ありませんでしたよね。

“傷つける”っていうのは、何も目に見えて分かる傷だけじゃなく、目には見えない心の傷だって含まれます。

人を傷つけることはしてはいけない、と子どもの頃から教えられますが、それでも傷つけてしまうことはありますよね。

ただ、そこに悪意があったのか?とか、そもそもどうして?と理由を知ってみれば、相手を許そうと思う場合だってあります。

もちろん、すべての行為を善悪ではっきり線引きするには、人の心も考え方も複雑ですから難しいのが実際です。

それでも、そこに人を傷つけようとする“悪意”の有無というのは、人が罪を犯すのにも裁くのにも、無視できる要素ではないように思います。

今回、鬼とヒトで対照的なエピソードだったのは、=ヒトを襲う(悪)というようなイメージや、ヒト=鬼に襲われる被害者(守られるべきもの)というイメージをまず捨てて、“個人”という捉え方を促す意図もあるのかな~?と思いました。

まず、鬼というものの正体が分からなければ、怖いままで終わってしまいますからね。

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安斎の矛盾

さて、安斎って鬼とヒトのハーフでいいらしいですね!?!?

まだ先にドーンッと明かされるのかと思ったらアッサリだった。

というわけで、鬼でもあるけどヒトでもある安斎。

彼は裕子さんに「鬼とヒトの共存は無理」だと言っていたし、“鬼とヒトは別々に生きるべき”という彼の信条からしても、根底には鬼とヒトが関わり合うことに否定的な面のほうが強いんだと思います。

でもその一方で、つかさとの関わりを断とうとはしないんですよね。

お鍋の誘いは結局オッケーしたし、クリスマスプレゼントもあげるって言ってたし、抱きしめもしましたし。

この流れだけ見てみるとめちゃくちゃ少女漫画だし、ハッピーエンドすぐそこじゃん……って感じなんですけども……秋村の件があり、裕子さんの件を経てなので、そもそも安斎の“信条”が揺らいでいるってことでしょう。

“鬼とヒトは別々に生きるべき”を信条にしていたはずが、つかさとの繋がりを絶たないのはなぜか?

もしかしたら、人柄や容姿に好みのタイプがあるように、血の味っていうのにも好みがあるんじゃないかな?という。

鬼にとっての血と好意は関係している?

安斎は鬼とヒトとの間にはっきり境界線を引きながらも、自分は鬼とヒト両方の血を引いている存在です。

つまり、ヒトのことも鬼のことも知っているんですよね。

で、鬼の恐ろしさを語るものの、安斎は自分のことを「吸血欲は低いつもりでいた」と言っています。

これはハーフだから、吸血欲も完全な鬼と比べれば半減してる(気がする)みたいなレベルのお話だと思うんですけど、安斎はつかさに出会うまで、強烈な吸血欲に襲われたことはないのでは?という。

安斎の言う通りのことが証明されているわけではなさそうなので、実際のところは分からないですが、ある程度は自制できてたんじゃないかと思いました。

秋村の件で被害者として出会ったから気にしている、というのももちろんあるでしょう。

つかさって年齢に追いついてないところが若干あると思うので、私も見ていて心配になりましたし……(戸締りはしっかりしよう!)

でも、いくら事件の被害者だとしても、鬼専門の捜査課に身を置いているわけですから、似たような事件だってあっておかしくないはず。

それを毎回安斎が手厚くフォローしてたのか?っていうと、それはどうも違うみたいですよね。

そうすると、安斎がつかさの血を口にしたことって、結構重要な意味を持っているように思えます。

人を見た目でいいなと思ったり、人柄にキュンときたり、誰かを意識するきっかけとか好意を持つ入り口になることって、何もいつもいつも特別なことがきっかけとは限らないですよね。

つかさを特別気にかけているのは、低いと思っていたはずが強烈な吸血欲に襲われたという点で、鬼の性質が関わっているんじゃないかな?と考えてもいいかなと。

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デビルズライン2話感想

ヘビーな内容でしたが、ちょいちょい入る少女漫画エッセンスが“日常”だなぁっていう感想です。

つかさは鬼の存在を知ったから安斎と出会ったんだけども、それから起きていることが“非日常”でありえないことなんですよね。

観てる側からすると、なんでだよってなるところは正直ありましたけどね笑

でもそういう“日常”のシーンがないと、鬼とヒトの間で愛は成り立つか?って描いていけないかなとも思うんですよね、暗すぎて。

なので、個人的には肩の力がいい具合に抜けたかなーと感じました。

安斎って「ごめんなさい」って謝るの?え?女じゃなくて“女の子”って言うの?え?かわいくない????とかいう感じで笑

あと、つかさの正直すぎる「顔がキレイになった」という感想。

デビルズライン 安斎結貴

©花田陵・講談社/デビルズライン製作委員会

いや正直かよ!!!!(確かにキレイになった)

クマがあると笑顔でもしんどそう感が勝つ。

デビルズライン 安斎

©花田陵・講談社/デビルズライン製作委員会

とりあえず、次回はどんなの深い事件が起こるのかな?っていう不安感を楽しみたいと思います。

今のところ救われない話しかないので、ちょっとくらい「鬼とヒトの共存ありえるよ~~」みたいなエピソードほしい……。

カリギュラ(こちらも担当しています!)も重いテーマですしね……。

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どちらも考えさせられることは多いので、考察はとっても楽しいんですけど。

それではまた、3話の記事でお会いしましょう~!汐川でした~~。

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