こんにちは!結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
待ち望んだ神樹さまがいなくなった後を描いた“これから”がとうとうお披露目され、安芸先生が泣き崩れる場面で涙腺大決壊でしたが私は元気です…!!
勇者の章では勇者部視点で物語を追っていましたが、無慈悲に年月が経ち我が子の年齢が勇者部の少女たちに近付いたことで大満開の章は自然と大人目線で見ていたため、4年後に彼女たちが成長して次のステップに進む未来は期待と高揚感しかなくいつまでも見守っていたいと思う素敵な締めくくりでした。
もうこれ、4年後を描くために制作したんじゃないの大満開の章。
今回で最後になりますが、神樹さまが消えた後の世界の変化と4年後に関して気になった点について綴りたいと思います!
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
勇者であるシリーズの大前提である神樹さまの加護。それが失われたことで、これまで当然であった数々がひっくり返ってしまう結末に。
順番におさらいしていきます。
神婚を受け入れない決意をして仲間と歴代勇者の力添えを経て、アルティメットし天の神を撃退した友奈。
彼女を苦しめていた痣は残っておらず、天の神の祟りが消失したことがわかります。
ただ天の神を完全に倒したかというと判断は難しく、今回の戦いでは祟りが無効化する程度に弱体化させられて撤退しただけって可能性も捨てきれません。
とりあえず神婚は不成立となり祟りからも逃れ、人類の脅威に打ち勝った(一時的にかもしれんけど)ので、友奈的には理不尽な運命を脱したということになります。
勇者システムが搭載されたスマホは戦いの末に壊れ使えなくなってしまいました。
すなわち勇者に変身できないことを意味します。
場面が変わり崩壊したゴールドタワーを見つめる芽吹&亜耶ちゃんの会話からも、「アプリがエラーで反応しない」とあるため神樹さま由来のシステムは全てストップしたみたいですね。
長い長い戦いに勇者システム搭載のスマホは必要不可欠で無いと不便だったにも関わらず、スマホが割れて動かないのを指で辿って安堵し、そのことで平和になったことを再確認したと思うと込み上げるものがあります。
「スマホが使えなくなってほっとする」なんて現代社会ではまずないので新鮮!
これまでは神樹結界で守られていた四国ですが、神樹さま消失に伴って本来の壁の外が現れます。
ただ壁の外の世界は火の海だったので、出現した壁の外の世界は神樹さまが最後の力を振り絞って復元させたと見るのが妥当かな。
回復じゃなくあくまでも以前あったように造り直したって感じなのかと。
ちなみに後のシーンで園子が語りますが、この時点で壁の外である本土に人はいないというのが大赦の見解だそう。
けれどこれはほんの少し壁を超えた先で調査した情報に過ぎないだろうから、暫定とりあえずはそうしとこうってことなのかと個人的には解釈しました。
明確に生存者ゼロっての何をもってそう判断するのか不思議…。
壁が失われ生活は一変、学校も臨時休校の措置が取られます。
デマに踊らされない、嘘や噂を信じないとか、新しい生活様式の働きかけなど今のコロナ禍を過ぎらせるくだりもありました。
ただこの時点では壁の外は出現したけど、神樹さまが失われて加護が消えたってことは周知されてないって感じでした。
先生の話を聞きながら“神の守りはない”ことを知っている勇者部の表情が印象的でした。
実際の加護があるかどうかは別として、世の中が乱れている時は心の拠り所や信仰対象はあるほうが生きる希望になるので今は公にするタイミングじゃないってことなんでしょう。
案の定というか想定内というか世界は混乱し今までとは激変。
山全体が燃え上がったり、ゴールドタワー倒壊は最終結成の余波によるものですね。
露骨な報道規制や討論番組の途中で検閲が入ったり、まだまだ大赦は絶好調いったところ。
300年間徹底的に管理されていたにしろ、ある意味安定して平和だったんですよね…今までって。
ただ、その安定って世界の本当を知らされず多くの人が無知だったからで、ゆえに大きな争い事もなく穏やかに生きられる民度を保てていたに過ぎなかったんだなと。
民度や安定をコントロールするのはどうなんって賛否はあるにしろ、真実を秘匿しなければ若葉の時代以降の約300年間、おそらく世界はもたなかったと推測できてしまうのが皮肉です。
海底に沈んでいた御神体を捜索し引き揚げる描写もありました。
神官が触れてエネルギー反応が確認されたため、この神樹さまの残骸に残っていたエネルギーを取り出したものが当面の燃料として活用されたようです。
新興宗教や過激思想団体が乱立し、世界が混乱した原因は大赦であり悪だと呼びかけるシーンもありました。
これまで加護があり恵まれ過ぎていただけに、物理的に十分に満たされず不安が生まれ悪者を探し始めたって流れなのでしょう。
じゃがいも1袋700円超えという主婦が暴動起こしそうなヤバい物価は、単純に大地の守護が無くなったことで農作物が実りにくくなったのだと思われます。
というか本来のあるべき姿に戻ったってだけなんだろうけど。元々、四国の気候や土壌的にそぐわない作物でも、神樹さまの恩恵があるから実らせるのが容易かったのはあるんじゃないのかな。
だから、そもそも土地にあわない作物は加護がなくなると不作になるのは当たり前っちゃ当たり前なんですよね。
若葉の勇者御記と共に残されていた歌野の鍬が何と最終回で再び登場するとは…!!
鍬のくだりはファンサービスだと思ったらまさかここで回収するなんて思わなかったです。
園子が語ったように、そもそも神樹の勇者は戦うことが本懐じゃなかったので戦い後にどうやって元の暮らしに戻れるか頑張る事=今とこれからが良くなるようにできることをやるのが勇者の在り方、心の持ちようなんですよね。
その流れでちょっと興奮するクーデターを画策する園子はこれまでで大いに溜まっていたアレコレがあるのかと想像できますが、その後の展開を見ても園子が時代を繋ぐ役割を務める感じでキッチリと勇者のバトンが確実に継がれていて良かったです。
うん。ぶっ潰すのはやめるけど大赦を乗っ取らないとは言ってないもんね(笑)
冷静に自分の立場と役割を理解して立ち回れる中学生凄いな…!自ら広告塔として民衆の前に立ち西暦勇者を率いてた若葉もそうだけど、乃木家の女子の強固な意志としたたかさは痛快ですね!!
次期部長の樹も「勇者部は人のために尽くす」という宣誓を果たし、
友奈の勇者御記に記した「結城友奈は勇者である」のタイトル回収と怒涛の最終回の追い込みで興奮続きでした。
冒頭でも触れましたが、4年後のエピソードを描くために3期制作したのではと思える結末!
人類が去った(とされる)本土に足を踏み入れた友奈と東郷さんは4年の歳月を経て大人っぽくなり、何かもうこれまでの絶望と苦難を知り過ぎているだけに感涙しか選択肢がなかったです。
人間はいないけど犬の鳴き声がしたり鹿の姿は確認できるため現状だと人類以外の生態系は復活してる模様。
荒れてはいるけど舗装された道や朽ちた建物や標識はあるので、何年も人の手が入っていない状態で復元した印象です。
これは神樹さまが最後の力を振り絞って、西暦の天の神襲来時点の世界を復元したけど寿命が足りず完璧には取り戻せなかったってことなのかな。
東郷さんの持つ地図を見るに島根に向かっているのがわかります。
最初、出雲大社に向かってるのかと思ったんですが、神に頼らず人間の力で生きていくという流れなのに宗教施設の再建は謎なんですよね。
で、良く見るとこの目的地なんですが、島根の原子力発電所がある場所なんです。
つまり2人が行っているのは四国から一番近い原発のある島根の状況調査と、原発が停止しているかどうかの確認だと考えられます。
ようするに本格的な復興計画の前の先立っての調査かなと。
しかしながら、科学の復興に着手しすぎるのもどうなのかって気もしますよね。
大気汚染や水質汚染により自然破壊したことが天の神の怒りの原因だと考えられるため、科学発展を追求すると同じ事の二の舞になる可能性もあります。
神樹さまの残骸から獲得できていた燃料も限りが見え始めていて、代替用エネルギーが必要なのは研究職になった風先輩のくだりでもわかるし、緩やかだけど復興が果たされているってことなのでしょう。
個人的には、勇者部的には原発を復活させたい意図はなく停止されてるか否かを知りたい本土調査で、化石燃料に代わる新しい燃料の開発に重きをおいている現状を推しておきます。
風先輩のハイスペックぶりといい勇者適正値の高い彼女たちなら、タブーは繰り返さず自然と共存する道を切り拓いてくれることでしょう。
最高の最終回ありがとうございました…!!
戦いが終わったらふっつーの日常学園ストーリーやんと思ってたけど、むしろ復興が本番なんじゃ…。これから先が想像以上に面白そうで4期できちゃうんじゃないの?
本土上陸までの4年間とか、島外調査で実は生存者がいたとか、料理し易そうなエピソードはありそうだけどアニメは綺麗に幕を下ろした感があるのでノベルや漫画の媒体でやってくれると嬉しいです。
壁の外に生存者がいたら面白いけど、自然に満ちた文明の廃れた世界でサバイバルだと7SEEDS感が究極に増したので考えるのを辞めました(笑)
神樹さまパワーで一部人類だけ冷凍保存されてたとか百歩譲ってアリだけど、物資シェルターもない世界だと過酷すぎるやろ…。
希望をつなぎながら勇者部の活動は続くっていう終わり方本当に良かったし、何年かかっても何千年かかってもバトンは繋がれるって、これまでの勇者が証明しているからめちゃくちゃ説得力ありますよね…!!
いやもう…感動しかない最終回でした…!!
大満開の章の考察記事は今回でおしまいです。3カ月間、お付き合い頂きありがとうございました!
またいつかどこかでお会いできますように!
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こんにちは! 結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
11話はとうとう待望のクライマックス…! 勇者の章を巧みに補完した完全版と言える文句なしのシナリオでした。
それぞれのキャラの心理描写、特に東郷さんが真摯に友奈を想う気持ちや、世の中と友達を天秤にかけて最終的に世界を捨てる選択をするに至った友奈の気持ちの変遷がじっくりと描かれていて胸のすく思いでした。
“仕方がないこと”だからと、かけがえのない存在の犠牲を肯定してはいけない――そんな当たり前のことをダイレクトに問題提起してくれた興味深い構成だと思います。
というわけで今回も気になったポイントについて、さっくり語って参りたいと思います!
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
自己犠牲は厭わずとも大切な友達が世界の犠牲になるのは看過できない東郷さん。
そんな彼女はとうとう神婚の儀に臨む友奈のもとに辿りつきます。
ゆゆゆは装束や音楽、背景や心象描写など色んな箇所で和モチーフが使用されています。
そもそも大地の神である神樹様を信仰し、人類を滅ぼさんとすべく天の神を敵対させる点からも日本神話が頭を過ぎります。
東郷さんが水中(おそらく海の中)に潜る → でも呼吸ができるという描写から、友奈のいる場所は海底であり且つ神聖な空間だと予測できます。
また数多の怨霊的な何かがうごめいている点からは、ここが生者の存在する空間ではないと判断可能です。
つまり、タヒ者の世界の境界である黄泉の比良坂(海中)の潜った先に、海底の没後の世界である黄泉の国があるという解釈です。
日本神話だと、妻のイザナミがなくなったのち夫のイザナギが黄泉の国まで後を追っていくエピソードが有名ですね。
友奈は東郷さんは国造りをしたわけじゃないけど、実質この後に天の神を撤退させ神樹様の最後の力を借りて世界を復興させます。
なので、ある意味国を創造し直したとも言えるんですよね。
その点ではイザナギイザナミの神様と類似していると考えられます。
1人の少女の尊い犠牲により多くの人類は神樹様の一部となって永らえる――クソ大赦の女の子ひとりに全てを押し付ける安定の無能っぷりが今回も炸裂でした。
冒頭では馬鹿丁寧に口上を並べ立てるも訳すると「万策尽きた。神官では太刀打ちできん。ワンチャン勇者を生贄に人間辞めて生きてこ」なわけで、大赦のトップは何処までいっても身勝手でこの時点ではもう諦めてるんだなってのがヒシヒシと伝わってきました。
そんな中でも、安芸先生だけは義務と責任だけで生きているように見えても心は勇者に寄り添っているのが感じられ、最後まで神婚の儀に疑問を抱きつつ抵抗を試みようしているのが見ていて辛かったです…。
大赦のクソ上層部だけでなく、実際問題、学校でも社会でもコミュニティ間ではエゴや私欲や打算はそこかしこに塗れていて、逃れることは不可避なわけですが、神婚の儀に限っては全ての責が友奈ただ1人に押し付けられた形となっていて「仕方ない」「我慢するしかない」で済ますには到底できないレベルです。
神婚の儀に臨む友奈が悲痛に絞り出した「私が我慢すればそれでいいから」は、ゆゆゆのテーマ全て凝縮したような言葉だと感じます。
世界の存続と自身の命を天秤にかけて自己犠牲を選択することは絶対的に正しいと思わせる風潮とか、お願いや委ねると言った一見優しい投げかけだけど実際には断る選択肢を与えていないとか、「No」と決して言わせないプレッシャーを与え続けて我慢を強いているという異常さったらない。
しかも他者は悪くなく選んだのは自分だから責を負うのは当然であると思わせる点も、この世界の道徳性の悪しき部分が凝縮されたと言えるでしょう。なんのパワハラだよっていう。
「私が我慢すれば」の気質は友奈だけじゃなく、同一の存在である高嶋さんも同様で諍いや争い事を避けるために自分の意見や意志を敢えて出さないようにしてきたといいうくだりもありました。
周囲が安定的に循環するために無意識のうちに自己を抑制して来たとしても、ここぞという節目(今回でいうと世界のために自己犠牲を選んだ)の我慢が本当に正しいかどうかはわからないってことなんですよね。
だけど結局どっちの選択が正しいかは選んだ時点だと誰にも判断できず、今回の展開的には歴代勇者の力が終結して、最後、神樹様が考え直してくれて友奈に力を与えてくれたから事態は好転したけど、そうじゃない結末も当然有りえたわけです。
「私だけが我慢すればいい」というマイナスな選択は結果的に成功したとしても後味が悪く、今回で言うと実質は時間稼ぎだから神婚成立したとしてもまだまだ課題は当然つきまとうし、多分一定の期間を経た後に天の神の再攻撃があって日本全土壊滅する未来も遠くないでしょう。
それこそ、大赦のミジンコみたいなプライドを守るために人々はうどん粉化するリスクを背負い、人類視点では何もメリットなかったよねっていう結末になりかねない(笑)
周囲の空気を察して上手く立ち回れる人はコミュニティでは歓迎されるし世渡り上手と言われるのも事実。
「仕方がない」「我慢すればすむ」に逃げると思考を止められてラクだけど本当に大切な人、大事な友人や家族が手を差し伸べてくれた時に、嘘偽りなく本音を明かすのは意外に難しい――けどここぞという正念場には全てをさらけ出す勇気が必要である。
そんなメッセージ性が神婚の儀における友奈と東郷さんのやり取りから感じられました。
友奈と東郷さんは困難を乗り越えてまた深い絆で結ばれたというわけですね…!!とうとう誰も間に割って入るスキがない笑
2期放送当時から疑問視されていた牛鬼の正体問題。
以前の記事でも高嶋さんの姿を変えたのでは?と触れていたのですが、
精霊たちが消えるなか牛鬼だけは消滅せずにいるくだりとか、高嶋さんが現れてからの「行こう」でフュージョンする流れなどなど。
これは実質、高嶋さん=牛鬼だったと言えるのでは…!!
つまり友奈と友奈が合体してアルティメット友奈になったという…!
牛鬼も最後は消えてしまいますが、ずっと精霊の姿を借りて友奈のことを見守ってくれてたと思うと涙が。
補足しておくと匂わせたに留まらず明言したわけじゃないので完全に明らかになったとは言えないんですよね。
ただ勇者の章よりも遥かにヒントは明示したと思うので解釈と想像に委ねますってやつでしょう。
クライマックス部分は一度勇者の章で見てるしそこまで引き込まれないやろと高を括ってたら……最高かよ! ありがとう!おかえり!!!
大切な人を失わないために運命を変えるとか、諦めないとか、言葉にすると超安直なんだけど、歴代勇者の苦悩や希望とか、人としての道を進みたいとか神様に人を信じて欲しい気持ちが入り交じってめちゃめちゃ涙してました…!!
銀のサポートはじめ、
今まで生きて来た歴代勇者たちや巫女たちの力を集結した色んな思いが詰まった勇気のバドン、「勇者パンチ」も最高にカッコ良かったです!!
安易なネーミングだけどこれほどしっくりくる名づけはないですよね!
これまで頻繁に登場していた青い鳥の正体のヒントも明示してくれていて良い演出でした。
さて、次回はとうとう“これから”の物語。
最終回だけど実質完全な続編なのでめちゃくちゃ楽しみです! 平和な日常を是非ともお願いします(願望)
それでは次回もお会いできますように!
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こんにちは! 結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
“信仰こそ人生”な大赦教育純粋培養みたいな子だったけど、やっぱり長年の洗脳は根深かったってことですね。
芽吹や防人との関わりでほだされたように見えても、宗教教育の賜物として叩きこまれた洗脳は一筋縄ではいかないと。
今回は亜耶ちゃん説得のくだり、麦化と消失の違いについて、その他気になった点について語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
神婚の儀成立までの間、天の神の攻撃から神樹様を守るのが防人と勇者の任務として課せられました。
ようは神婚成立までの時間稼ぎなわけですが、勇者たちは仲間の犠牲を良しとせず友奈奪還を目的として動き、防人は神婚の詳細は知らされず秘密主義の大赦に不信感は募らせつつ勇者の援護を。
そして神婚の内容を知ってて“人類の救済”の儀式に挑む亜耶ちゃんはじめ大赦の人たちと、ひとつの目的に向かって働きかけているように見えて実際は三者三様でまったく別の方向に目を向けているのが印象的でした。
今回注目したいのが、亜耶ちゃんの無垢さと大赦の宗教教育によって培われた狂信さ。
元々が良い子で天使のような心を持っていて、さらに閉鎖的で歪な神樹信仰を叩きこまれたとなると、信仰心が強いを通り越して狂信的な側面があってもおかしくない。
奉火祭の時も芽吹に生贄の件を伝えるかどうか迷っていたし、友達や家族を思う心や生きたいって気持ちは持ってたと思うんですよね。
けど、いざ神樹様の延命措置と人類救済を目的として神の眷属になるという事実を掲げられた時、不安や迷いもなくイエスの選択をしたとなると、宗教教育の根深さって恐ろしいなと思わざるをえません。
芽吹が説得するまで神樹様に逆らう選択肢がそもそも頭にないって感じだったし、神婚は大赦視点だと人類救済の至高の選択だけど真実は友奈が人柱として犠牲になって落命するわけで、それを受容してしまうってことは残念ながら亜耶ちゃんは“生粋の大赦の巫女”だと判断できてしまうんですよね…本当にすごく残念だけど。
▲実はちょっとサラッとし始めてた亜耶ちゃん…!
しかしながら、狂信性を見せつけて亜耶ちゃんがこのままじゃ麦化するのでは…!? とハラハラするからこそ芽吹の説得からの 「 生 き た い 」 に抜群に魅せられるのも確か。(当初は亜耶ちゃん自身も麦化を肯定してましたし)
神婚の儀時点で亜耶ちゃんがうどん粉になってしまう点は以前から原作勢の間でも不安視されていて、今回は答え合わせと言える回でしたが、説得場面を入れて根っこ部分に埋もれていた彼女の本来の気持ちを掬い上げたのは本当に素晴らしい流れだと思いました。
天の神との交戦時、樹海化した中で勇者、防人、大赦の神官たちと各々が任務に当たっていましたが、
▼途中でいきなり消えたり
▼麦化(うどん粉化)するのが見ようによっては突飛なギャグで印象的でした。
麦化については2期勇者の章では神婚の儀最中で麦に変身する大赦の面々が描かれていたので、供物になったというわかりやすい印なのでしょう。
なんで麦かというとうどんの原料だからです(笑)
いきなりの消失と麦化の違いはおそらく、
信仰心が強い、戦意を維持、救いを望んだ → 麦化して神樹様の供物になる
と解釈しました。
消えたからって落命したのではなく、あくまでも樹海から強制退場させられただけ。つまり、勇者でいうところの変身不能と同じ扱いなのかと。
ただ、勇者は変身を解いても樹海を強制的に出ることはないから、システムのおかげかメンタルの強さも影響してそう。
麦化の条件に関しては書きながら結構シビアなのかも…と思っていて、強い信仰心を持ちつつ生への執着を捨てて尚且つ戦意を保つって厳しくないですか。
バチバチにヤル気満々だけど生きるのを諦めてなきゃダメで、けど気合入った神樹信仰は維持しなきゃならんって、なにその地獄っていう。
一瞬でも現状に不安を抱いたら一気に正気失って退場させられちゃう流れで救いがない気もするけど、最終決戦後の展開を考えると樹海から排除されたほうが結果的には生き長らえたってことになるんですよね。
千景砲ことぐんちゃん砲からの園子&夏凛の合体攻撃、戦闘ともにめちゃくちゃアツかったですね!
前々から感じていたけど、園子は夏凛に対して銀の面影を重ねて見ている節があり、今は徐々に夏凛自身を見始めているって段階なのかなと思います。
銀の端末を引き継げること自体、夏凛が銀に近い特性を持っている裏打ちになるし、端末を受け継いだ夏凛に対して銀を重ねるのは致し方ないことなのかなと。
ただ、個人的には端末に魂そのものが宿るってのは違和感があるので、武器や魂の一部は眠っていて、今回の戦闘ではそれ(銀の斧)が呼び覚まされたって解釈です。
端末を受け継ぐことで銀の想いを継承してるのは間違いないけれど、あくまで主導は夏凛の意志であり、単純にバリア突破が必須の状況で端末に残っていた武器が顕現したのではないでしょうか。
銀だけじゃなく歴代勇者のサポートは次回の大満開時に期待したいですね!
▲彼岸花の形をした千景砲はまるでぐんちゃんの意志を引き継いだようでグッとくるものがありました。
ゆゆゆは端々で先人の強い気持ちや意志を受け継ぐ描写があって、時代を超えて繋がる確かな何かに心を揺さぶられずにはいられませんね…!!
本文内で触れた銀の斧が顕現するシーンも紡がれて繋がって呼び覚まされて、そうやって人の強固な想いは受け継がれていくんだと改めて考えさせられます。
今回みたいな勇者たち、防人たち、亜耶ちゃんはじめ神官&巫女の大赦サイドが入り交じった多方面作戦って行動も思いもゴチャゴチャしたのが大渋滞してて単純に面白かった。
▲防人の場面でのいきなりのギャグもメリハリが感じられて個人的には好き。
園子&夏凛のバリア突破で事態は大きく動きとうとう次回は大満開だと思われますが、歴代勇者や関連人物たちのアツいサポートがどのように為されるのか…めちゃめちゃ楽しみです!
それでは次回もお会いできますように!
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どうも結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
裏方の支えなしでは物語は紡がれず、主軸とは別で起こっていた出来事を視点・時代を行きつ戻りつ構成しながらシナリオ全体が補完されていくという、ゆゆゆの面白さが改めて感じられた今回のお話。
正直、2期本放送時から間が開き過ぎて、夏凛のくだりは「どのへんの話?」ってなっちゃったのは私だけじゃないはず…。
2期勇者の章の記憶が朧気で、これじゃいかんと勇者の章の後半部分を見返したら友奈が夏凛に真実を伝えられない箇所とか感極まっちゃってもう!
話タイトル「真の友情」や神婚についてなど、8話の気になった点について語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
9話はくめゆ視点でスタートの後、場面転換しての夏凛のお話で2期のどのへんを補完していたのか分かり難かったですね。
これに関しては、勇者の章4話と5話の時系列が今回9話に該当します。
友奈の記していた御記を勇者部が読む部分や神婚をカミングアウトする場面など、判断しやすい箇所が所々に。
友奈に痣が出現し、打ち明けようとすると相手に災いが起きてしまうため、言いたくても言えない、ひとりで抱え込む状態を余儀なくされてしまう。
相手を想いすぎるが故にすれ違う友奈と夏凛、そして勇者部の面々。
このへんは何回見ても胸が締めつけられ、友奈の神婚阻止を誓うまでの流れが熱すぎて…!!
同時期に防人隊にも神婚の儀防衛の任務が言い渡され、2つのチームの物語が結び付き最終局面へと雪崩れ込む準備も整い、次回は天の神顕現後の最終決戦の裏側が描かれそうです。
他の勇者候補生を押しのけて勇者になった夏凛と、その最大のライバルであり勇者になれなった芽吹。
現在は勇者と防人という違う立場での再会だけど、友奈の件で落ち込む夏凛に対し芽吹の荒々しい叱咤と喝(肉体行動)が最高にカッコ良かったです。
▲アクロバティック…!!
最終決戦時に夏凛が奮起することになった理由と、同時に芽吹の人間的な成長も見て取れて良い補完になっていました。
勇者部と夏凛って穏やかな心地いい陽だまりのような関係で、対して芽吹と夏凛は拳と銃で語り合う(物理)でこの2人の間でしか分からない関係性というか波長を感じます。
精神的に憔悴しきった夏凛が立ち直るのに必要だったのは、優しい励ましとか隣で一緒に泣くことじゃなく、自尊心を刺激して鼓舞してくれる存在だったんですよね…。
夏凛よかったよね。あの時芽吹に会えて。
芽吹みたいな子がいないとどうにも立ち上がれない時ってあるし、この2人の関係はお互いを尊重し合う好敵手でありなから、友情も着実に育んでいるって感じでくすぐったいです(笑)
▲今回、夏凛の表情の変化がすごくキレイで丁寧に描かれてたなー
勇者の章時点でも「神婚」がイマイチよく分からず、ぶっ飛び思想に置いてけぼり感を食らっていた私です。
えぇ、4年後の今もよくわかっていませんw
作中では小難しく遠回しで極力直接的な表現を避けて語られていましたが、つまるところは生贄とか人柱なんですよねー…。
御姿となり限りなく神に近い存在の友奈が神樹様と結合すると神樹様の寿命も延び、人類は神樹様の眷属となるという…何だよそれ言い回しがそもそも胡散臭い。(実際、信仰心の篤い人から小麦化することになるし!)
やっぱり巧い話には何かウラがあるってだけでしょうが。
前回、落命した末に神樹様に魂は救われ一部となったことを明かした高嶋さん。
アニメでは明言されていませんが、高嶋さんが神樹様と結びついたことにより神樹結界が強化された事実があり、強力な勇者を内に取り込むことで神樹様の生命力がパワーアップするのは正しいのでしょう。
しかしながら、高嶋さんが神樹様の一部になったことと友奈の神婚って一体何が違うのか?
神託で友奈を指名していることや、高嶋さんと友奈は神様視点だとだいたい同一人物って点からも、単純に友奈(と高嶋さん)がお気に入りなんだろうな…ってのは分かり過ぎる程わかる(笑)
勇者適正値が抜群に高く、魂の持つ波長か何かの要素が神樹様とガッチリ結合しやすいってことなのかな。
高嶋さんの場合は、肉体が人間だったから神婚にはならなかったけど、友奈は肉体も神樹様から与えられたものだから神婚のお相手として認められたと考えるのが良さそうですね。
人間とは歳をとるスピードも寿命も違うだろうけど、神樹様の寿命とかって突然降ってわいた話じゃないだろうし。
前回、友奈は高嶋さんをそのものを生み出そうとして作った存在と考察したことを踏まえると、実は最初から神婚の対象として友奈が存在させられていたって解釈もできるのかなと。
神樹様の確かな意志が介在して友奈が生まれたのは間違いなさそうだし、オリジナルの高嶋さんは魂だけでも一緒になりたいってくらいご執心なら、神樹様の力を以ってすれば未来の嫁を自分で作るとかやりそうじゃないですか…?
ありそうで怖い。
タイミングが良すぎる逸材登場!って出来過ぎだし、やっぱり偶然じゃなく神樹様がちょいちょい介入した結果なのかな。
自分で書いておきなが人類を救うために神様と結婚させられるために生を授けられたとか、えぇェェェェ(゚Д゚;) 何その鬼畜&鬱展開…。
完成型勇者の復活! やっぱり夏凛はこうでないと!!
芽吹もそうなんだけど、夏凛も精神面や感情面の成長が著しいキャラですよね。
とても人間的で共感しやすいのが魅力的でゆゆゆは特に推しがいるわけじゃないけど、勇者部なら夏凛が一番好きかも。
あ、あと今回の夏凛ですけど視力めっちゃええな!ってなりませんでした?(笑)
結構な距離あっただろうに芽吹のこと見つけてましたよね!
冷静に考えたら勇者装備で五感強化されてるためかと思いますが、シリアスなシーンで思わず突っこんだよ(笑)
とうとうクライマックスに突入、物語は友奈奪還の佳境へ入りますが、次回は防人戦闘がメインなのかな。
裏側で何が起こっていたかとか、メインストーリーとサイドストーリーが交錯する瞬間とか大好きなので、面白い仕掛けを期待しています!
それでは次回もお会いできますように!
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どうも、結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
初代勇者時代の最終決戦、原作の流れとは結構変えたなという印象でした。
絶対に「勇者だからだよ!」に続くと思って見てたから良い意味で裏切られて考えさせられたなー。勇者だってひとりの人間なんだもんね…そうだよなー。。
勇者・高嶋友奈の壮絶な最期と300年の時を経て邂逅する2人の友奈、8話の気になった点について語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
乃木若葉の大天狗、高嶋友奈の酒呑童子はどっちも格好よくめちゃめちゃアクション動いて素晴らしかったですね…!!
でも戦うほどに血まみれになるのを見るのは胸が潰れるほど苦しい…。
冒頭で少し触れたように、ちょいちょい原作ノベルとは違っている部分もあり、“これから”もしくは別の機会で回収する伏線を張っているかもしれません。
高嶋さんは原作だとバーテックスを3体ずつ倒すために若葉と二手に分かれその後は再会できずに終わってしまうのですが、今作の映像化では若葉はしっかり最期を看取ることになります。
高嶋さんが最期に何と言ったのかについては、神樹さまの意志が働き魂は守られるため「(魂は生き続けるから)ずっと一緒にいるよ」といったニュアンスを若葉に伝えたのではないかと。憶測ですけどね。
次々と仲間を失い、たったひとり若葉を残してしまうことに胸を痛めた高嶋さんの精一杯の心遣いと優しさが込められていたのは間違いないでしょう。
8話はAパートがのわゆ最終章、そしてBパート神世紀現代に戻り勇者御記を読み終えた勇者部が描かれました。
その際に勇者御記と共に発掘されたのが鍬。 えぇ鍬です。
これに関しても原作ノベル読んだ方ならピンとくる部分で、以下補足というか解説になるのですが、この鍬の持ち主は諏訪を守っていた勇者――若葉たちが四国を守る準備をしていた際に犠牲になった少女――です。
5話で「諏訪が3年もった~」というくだりがあり、
彼女が農業マニアで鍬を愛用していて若葉が遺品として回収、その後勇者御記と共に代々乃木家に受け継がれていたってことなんでしょうね。
なお、諏訪について触れたのはアニメでは上記のくだりのみ。ですが今回鍬が登場したことにより、最終決戦の時に魂のみで登場する流れに繋がると予想されます。(ファンサービスという見方もできますが…)
まさかの夢の中での高嶋友奈と結城友奈の邂逅…!! 絵面的にめちゃめちゃ癒されますが、さらっと重要な話してて吹いた(笑)
なんとなんと、ようやく原作でも明かされていない2人の関係と高嶋さんのその後が語られることに…!!(大歓喜)
高嶋さん曰く“神様視点ではだいたい同一人物”ってなんというパワーワードでしょう…
神様認定でだいたい同じってそれは同一人物確定と見做されるのでは…?
血縁じゃない末裔でもない、たまたまの生まれ変わりでもないってのは高嶋さんの言葉からもわかるし、結城友奈という人間をつくるのに神樹さまの力が介在してるってことなのかなと。
今回の2人の会話から感じ取れるけど、声色やトーンも微妙に違うし(演じ分けスゴイですよね)同じ存在だけど違う部分(時代とか生い立ちとか)もある同一人物という表現がしっくりくると自分を納得させました。
高嶋さんの魂は神樹さまが守っている、つまり神樹さまの元が高嶋さん魂の在り処だとすると、魂そのものが転生して結城友奈になったわけではなく、魂の色だけが違うって感じでそれは神様視点だと同じ存在に認識されるってこと?
…1期の時点から散々感じてたけどこの世界の神様って色々ガバガバというか緩いので(今回、高嶋さんにもぼんやりしてるって言われてたし)、人間との認識違いや見過ごせないギャップなんかもあるから、単純に見分けがついてないとかもありえるよね(笑)
深く考え出すとこんがらがってくるため、つまりのところ、神樹さまの意志が働いて高嶋さんそのものを作ろうとした結果が友奈であると解釈したいと思います。
友奈に祟りの痣が発現した時、夢の中で高嶋さんと脳内会話して祟りを委ねる選択肢もあったのか!
まぁ高嶋さんは友奈が断ると思って提案したんだろうけど、誰にも言えずに苦しんでいた友奈にしたら思いを吐露する機会があって救われた部分もあったんじゃないかな。
いつの時代でも友奈は自ら犠牲になる選択をしちゃうってことなんだよなー。
高嶋さんのその後に関しては、実は牛鬼になってる説も濃厚なので今後そのあたりも明かされるのも期待。
2期最終話の「牛鬼ってもしかして…」のくだりは、今回の高嶋さんとの脳内会話があったなら筋が通るし説得力も生まれますよね。
この後勇者の章ラストに繋がるわけですが、大赦の元老院がクソというかゴミすぎてもう…元老院ていつの時代(白目)
次回は最終決戦時の防人サイドのお話みたいで楽しみです!
それでは次回もお会いできますように!
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どうも、結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
内容わかってても終始息を飲むストーリー展開で、若葉がアドリブで本心を訴えるクライマックス時点で涙腺決壊でした。
またしても“勇者とは何か?”を真っ向から突き付けた“郡千景は勇者だった”な7話、気になった点について語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
熱意のこもった若葉の訴えにより、ぐんちゃんの勇者除名処分については一旦保留ということに。
ぐんちゃんの一連の騒動は切り札の反動で精神的に蝕まれ、次第に人間不信に陥ったことよる悲劇。
当然ながら、これまでの活躍を大いに考慮して寛大な処置を…というのが人の心があるなら望んで然るべき処遇なのです。
しかしながら、蓋を開けてみると、ぐんちゃんが勇者であったことを否定する惨すぎる仕打ちが待っていました。
勇者であることに誇りを持っていたのはもちろん誰しも同じですが、ぐんちゃんは恵まれなかった生い立ちや環境も背景にあったことから一層矜持を持っており、役目を全うしなければという自負がありました。
さらに勇者に対して自分の唯一の居場所、心の拠り所と捉える部分もあり、それを命を落としたのちに奪われたとなると、郡千景という存在を真っ向から否定することに他なりません。
前話の地元での事件を大社が問題行動と認識し、ぐんちゃんが勇者として不適格だという考えがそもそもあったにしろ、樹海化中の凶行や勇者システム強制解除に関しては居合わせた若葉が胸の内に秘めていたなら大社に知られることはないはず。
でありながら、大赦は事実を把握していた。ということは、勇者たちには知らせていない監視システムや、リアタイでは観測できないが後から確認できるアーカイブがあったということでしょう。(このへん原作ノベルで明かされていたのか覚えてないため推測ですが)
樹海化の渦中を観測するシステムを有しながらも、結局はぐんちゃんがそこに至った経緯はまるっと無視して、ぐんちゃんが命を落とす直前に神樹さまが見限ったという事実を大いに注視したのは安定の胸糞でしょう。
最終的には若葉の言葉で自分を取り戻しており、心が壊れていても大切なものは見失わなかった点からも、もし勇者の力が解かれていなかったら退場することはなかったのでは?
また、大切な人=高嶋さんがあの場にいなかったのも悲しい結末に至った一因でしょう。
高嶋さんがいたら、ぐんちゃんは助かっていた可能性が高いため、運命のいたずら、理不尽にも程がありますよね…
ぐんちゃんが勇者であったことを無かったとこにしないで欲しい…けど、勇者の章OPでは西暦勇者の絵巻物?が映し出される箇所で検閲されて彼女が描かれていなかったりと、
後世に残る史実としては存在を抹消されています。
(ただし、ぐんちゃんがいるであろう位置に“C”と読める記述があり芸が細かい)
しかしながら、くめゆで登場するゴールドタワーが大赦内で「千景殿(せんけいでん)」と呼ばれているなど、ぐんちゃんの生きた証、足跡は後世に継がれていることはせめてもの救いと言ってもいいのではないでしょうか。
今回、個人的に登場人物の性格や立ち位置の比較として興味深く感じたのが、ぐんちゃんの実家から戻った後の感情の吐露について。
報い必ず受けさせるマンで精神も肉体も清廉であろうとする若葉が、唯一、心の内を打ち明けて涙を見せられるのが幼馴染のひなた。
ひなたは巫女として、勇者をサポートする役割を担うゆえに、また元来の面倒見の良い性格もあり泣けない。
そして、2人と別れドアを閉めた途端に玄関で涙が溢れ止まらなくなる高嶋さん。
それぞれの心の在り方、性格が巧みに比較表現されているシーンだなと思いました。
14とかそこらの女の子って、だいたい寄りそって抱き合ってわーんみたいな流れですが(少女漫画だとテンプレ展開ですよね)、彼女らに関しては人生何周目?ってくらい感情のコントロール術が半端じゃなく、命を預ける仲間が当初の半分に減り心の均衡が崩れ精神的に脆くなっているのに、余計な心配をかけないよう周囲に配慮したり、爆発しそうな気持ちを抑制できるっていうのがとにかくスゴイ。
そうならざるをえない状況に追いやられているとは言え、心を強く持つことや感情を抑える事、周囲に喜怒哀楽を気取らせないスキルなんかも勇者適正に関わっているんだろうなと感じさせるくだりでした。
▼初見勢には8話のネタバレになりますが、西暦勇者編のPV見て昂ぶったので布教させて下さい。
う…うわぁぁぁぁぁぁ!!!て感じなんですけど、映画の予告みたいで素晴らしい出来上がりなので是非ご覧いただければと…!!
というか、今回7話で大満開の章も折り返しスタート地点でしたが、もう5話しか残ってないとか信じられない…(ゴクリ)
最悪の地獄を見せられて泣かせる回想エピソードは挟みつつも、最終的に本当の意味で救われるのかと疑心暗鬼にならざるを得ません。
最終着地点は約束されていますが、肝心なのはおそらく11話12話で展開されるであろう“これから”の部分。果たして大団円に収まるのか否か…。
勇者たちだけじゃなく私たち視聴者にも試練が待ち受けているんじゃないかと不安でたまりません(笑)平和で平穏な日常を下さい。
予想に反し今回で西暦勇者編は終わらず次回に持ち越し。
予告を見る限りだと、Aパート西暦勇者最終章だとして、残りはくめゆ?か勇者の章のあの辺?っぽいけど…楽しみだけどしんどいです!
それでは次回もお会いできますように!
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どうも、結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
いやもうね、わかってたけと今回予想どおりの鬱屈回で、このやるせない思いをどこに持って行けばいいのか分かりません…!
装備も貧弱で精霊ガードもなく5人中2人を失った中、仲間割れまで勃発という過酷さを容赦なく突き付けて来ましたね…最悪や。
社会も大社もクソ・オブ・クソな救い所のない大満開の章6話、気になった点について語りたいと思います。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
結城友奈たちの時代である神世紀300年をベースに考えると、若葉たちのお話は過去の出来事と捉えてしまいます。
でも端的に言ってしまえば、西暦勇者(初代勇者)時代は2015年以降の話になるため、今我々の過ごす現代とほぼ同じと解釈できます。
さらに言うなら、バーテックス襲来以前にしてもリアル現代と違う歴史を辿ったとか、大幅に異なる技術発展や文明進化があったようには感じられないため、のわゆ時代=我々のいる現代の認識で良さそう。
つまり1期と2期勇者の章については舞台設定が遥か先のお話であるわけで、神樹結界で守られつつ文明がそのまま保存されている(というか進化していない)ために、未来と謳いつつも進化が感じられにくいため“未来”と設定されててもピンと来ません。
また、神世紀勇者の時代は、バーテックス襲来より300年の間に四国の人たちの道徳教育の徹底と神樹様至上思想が根付き、表立って他人に対して悪意を露わにする人間が減ったのか、いわゆるDQNや民度の低さが見当たらないのも特徴。
大赦のクズっぷりは置いといて、それ以外は異常なまでに「優しさに包まれた世界」です。
対して、今回6話のぐんちゃんを闇堕ちさせた一連のエピソード――容赦ないネット民の辛辣な言葉の暴力や、
最悪な家庭環境、実家周辺住民の悪質な嫌がらせ、
そして、若葉へのコンプレックス――は、神世紀勇者の周辺なら起こりそうにない事案でしょう。
西暦の頃は、現代のストレスまみれの社会環境がそのまんまで、ネットは鬱憤ばらしに他人を誹謗中傷する人で溢れているから、祀り上げられた勇者に注目が集中しその分批判も浴びせられたって感じですよね。
家庭環境と村での立場が劣悪なぐんちゃんを謹慎中に実家に帰らせちゃうあたり、当時の大社の上層部は頭の固い人ばかりで、きっとトラウマを負い問題行動を起こした少女のケアは家族の元に戻すのが一番と信じて疑わなかったんだろうなと。
ちょっとでも、勇者を一人の人間として思いやるなら、人となりや性格や家庭環境を把握するだろうし、それをしないし在り方を疑わないってことは、勇者を道具だとでも思っているのかと穿った見方をしてしまいます。
今回、勇者周辺に警護やSPらしき人が見当たらないのも気になりました。
バーテックスや勇者の存在を一般に隠している神世紀時代なら警護がつかなくても納得ですが、勇者を救世主の如く祀り上げ大社の広告塔よろしく公表している西暦時代なら、絶対守るべき対象なのでは?
仮にも世界存亡の希望である勇者なのに、そりゃ戦闘能力で言えば確かに強いから警護不要なのかもしれませんが、2人の勇者が帰らぬ人となり、さらに1人が満身創痍の今、実質満足に機能できる状態ではないわけで、さらに暴言や中傷などの精神的攻撃が浴びせられるとなると、メンタルケアの観点から言っても残った2人の厳重警護は必須でしょう。
この当時の大社は様々なゴタゴタで手一杯なんだろうなと予想はできますが、情報統制は厳しいにしろ勇者側のネットの閲覧規制とかは出来なかったのでしょうか。
(……ぐんちゃんなら難なく突破しそうですけどね…)
まぁ、ぐんちゃんの事件があって勇者選抜にも変化が生じて、わすゆ時代は大赦に連なる名家から選出されるべき思想に発展したりと、今後に大きな影響を与えるエピソードなだけにとにかく重いシナリオでした。
のわゆは特に鬱展開が続くと承知の上での視聴でしたが、実際にアニメになって見るとめちゃくちゃエグかったです。
ホラーな演出に演技も動きも迫力あって見応え抜群でした。
原作ノベルでもぐんちゃんのキャラが立ちまくってて主役の若葉よりも強烈な印象を受けるのですが、今回のアニメ化は特に圧縮版でぐんちゃん寄りの描写が多いことにより、さらに他キャラの存在が陰っているのが気になりました。これは仕方ないか。
若葉だって決してすべてにおいて恵まれてはいないわけで、でも信念を曲げない心の在り様がぐんちゃんにとっては憧れでもあり、疎ましくもあったと。
この2人の対立は本当に見ていて心が痛い…どっちも悪くないけど相容れない状態って、本当に辛いな。。
この調子だと次回で西暦勇者編は終わりそうですが、来週も悶々することになりそうです(確信)
それでは次回もお会いできますように!
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いやーめちゃめちゃ面白かった…! どうも、結城友奈は勇者である3期担当の模造紙です。
いい再構成版でしたよね!勿論ダイジェストなものの、上手く編成して肉付けしてくれてるなってことで、個人的に大満開の章で一番盛り上がったお話でした。
私、多分ずっと、のわゆがアニメで見たかったんだなって、しみじみ思った(語彙力)
とうとう地獄が始まった…と思わず手に汗握る5話、気になった点に関してサクッと語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
令和の今アニメにしたからこそできる表現が光ってました!
勇者を世間に公表した時の反応にもそれらが凝縮されていて、とても興味深かったですね。まとめサイトとかヤフコメ怖い…
また、現状の我々のコロナ禍と西暦のバーテックス襲来の危機を重ねて描いているのか、メディアの報道にしろ、Twitterや5ちゃんねるとおぼしきコメントの応酬にしろ、似通わせようと敢えて狙って描かれているのかなと。
平穏な日常を一瞬で破壊する恐怖がすぐそこにあるのに、どこかの遠い世界線の出来事を観測しているかのようなネット民の反応なんて、すごく気色悪いし他人事に捉えすぎでは?と思うけど、よくよく考えてみると非常にリアル。
人間って無意識のうちに明確な根拠なく「自分だけは大丈夫」だと思うから、害の及ばない安全な場所からならお気楽な言葉や無責任なセリフを繰り出せるし、状況が悪くなるようなら一気に悪者を吊し上げて酷い非難を浴びせて叩くと言う、コロナ禍に関わるものだけじゃなく最近のネットの風潮が頭を過ぎらずにいられなかったです。
「顔で選んでませんか?」とか「投げ銭したい」とかは、人類の危機なのに真面目にしろって感じなんだけど、もし現代に未知の敵が突如現れた時の反応とすると、全然ありえるな…むしろよく見かけるやつってなるのが意図して描いてるなら本当に上手いなと。
▲元総理らしき人物が映ってたりしたので、きっとコロナ禍の現状に敢えて寄せてるのは確かなんだろうけど、今ならではの構成で制作陣さすがだわ面白いと感嘆のひと言です。
原作ノベルとの比較になりますが、若葉、高嶋さん、ぐんちゃんの三者の絡みも少し変えて来てる印象でした。
若葉が報い受けさせるマンなのはアニメもノベルも同じくだけど、アニメの若葉は他人への対応がよりシビアで人間らしさというか丸さが除かれちゃってる感じ。
しかしながら、のわゆをあと2話程で収めるとなると結末を考慮するなら、ストイックさを際立たせて描くほうがキャラが立つといったとこでしょうか。
高嶋さんは相変わらずのヒーロー気質でしたが、ぐんちゃんが高嶋さんに最初厳しかったのは意外。
私の思い違いかもですが、のっけからわりと高嶋さんには懐いてた気がするので、柔道場の場面まで高嶋さんに心を開かなかったのは新鮮でした。
次回はぐんちゃんの辛い話になるので、まぁ見たかった部分ではあるんだけど心臓が持つのか不安です…。
▲この表情…つらみ…
結城友奈と同じ名前の、高嶋友奈。
偶然にしては出来過ぎじゃないかという訳で、勇者御記に登場する1人の少女に注目する勇者部の面々。
確かに、容姿や性格から始まり、さらには担当声優さんまでも同じという、これをただの偶然とは看過できません。
原作を軽くネタバレすると、高嶋さんは戦いの末に力尽きて最終的に供物として神樹さまの一部になるのですが、その功績を称えられて「生まれて来る赤ん坊が逆手を打っていたら友奈と名付ける」という風習が生まれます。
上記の習わしがあるので、名前が同じになる可能性は十分にありえます。
しかしながら、容姿や性格までも似通っているというのは何か関係性があるのではないか?と謎です。
単純ですが生まれ変わりとか、流行りの憑依系とか、タイムスリップとか…。考え出すとどの説も突飛なため、勇者適正値が高くヒーロー気質で、たまたま似た外見で声も同じな別人ってだけだとは思いますが、生まれ変わり説はアリだと思っています。
まぁ、設定的には重要な部分ではなさそうだし、ファンに解釈可能な余地を残してくれてるだけでしょうね。
何と言うか、神樹の一部になる高嶋さんと神婚させられそうなるけど最終的に仲間に助けられる友奈の対比は、西暦と神世紀の様々な因果や連なりを想起させて、高嶋さんと友奈に、秘められた関係性があるならもっともっとストーリー盛り上がるんじゃないかと考えてしまいます。
勇者の章最終回以降から、ファンの間では噂されていたのですが、友奈の精霊の牛鬼の正体が高嶋さんなのでは?と言われています。
友奈の意図を察して力を授ける描写であったり、「牛鬼、あなたって…(察し)どうもありがとう」的なセリフがあったりと、明らかに他の精霊とは違う表現がされているのが理由です。
のわゆ編終了後は再び神世紀勇者部のお話がスタートし、天の神との最終決戦への運びとなりますが、もし高嶋さんが神樹さまの一部として、牛鬼に姿を変えていたとするなら高嶋さんをストーリーテラーとして語られる物語も期待できるかもしれません。
大満開の章って章タイトル、御姿になった友奈と人間の可能性を信じることにした神樹さま、そして神樹さまの化身(牛鬼)になった高嶋さんを示唆してる?って今更ながら考えています。
想像通りの超圧縮バージョンののわゆでしたが、大満開の章の軸に沿った新しいテーマの面白い物語だったと思います。
先の展開知ってるけど普通にドキドキしてるからね私!
勇者システムが脆弱な時代だからゆえの闘い方や覚悟完了度合いなど、西暦勇者の頃ってあらゆる面がガチでエグい。
▲鬼気迫る気概込めまくりの表情、神世紀友奈では見られない顔ですよね。
とりあえず次回、落とされるとわかってるけど楽しみです。やっぱりゆゆゆ面白い。
それでは次回もお会いできますように!
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銀ちゃんは過去回想や思い出のくだりだけでも辛くなる子だわ…どうも、結城友奈は勇者である3期担当の模造紙です。
前回予告から4話で銀ちゃんが登場するのは予想できたけど、それでも動いて喋る姿見ると普段より2割増くらいで胃が締めつけられちゃいます…。
東郷さんが世界から消えた背景の不明確だった点も今回補え、芽吹たち防人組の闘いも一旦は区切りがつきました!
次回以降は(地獄の)ゆゆゆ成分が安定的に供給されそうで今から動悸がおさまりません…!
防人組の結末は知ってたけど展開がアツくてハラハラした4話、気になった点に関してサクッと語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
東郷さんに場当たり的wと一蹴された、一度植樹した神樹様の苗木を回収するというトヨアシハラ作戦。
防人の個々の能力はパッとせずとも、芽吹の誓約が最終的に他のメンバーたちの意志となり一致団結となりました。
正直、どう努力し切磋琢磨したところで、勇者にはなりえないのは明白で、だからこそ数で勝負するってのが防人なんだろうけど、今回みたいに弥勒さんの体を張った献身や、全員詠唱による圧巻の大規模術式はこの子たちならではって感じでしたね。
花形のエリート勇者と雑草魂の防人という、違った立ち位置でのアツさを見せてくれました。
弥勒さんといえば芽吹をサポートする役割が多く描かれていて、いつの間にか優秀な副官ポジションになってて吹いた。エセお嬢様設定とか猪突猛進っぷりな性格の描写を少なくした弊害というか(笑)
とりあえず、防人組は今回で一旦平常に戻り、入れ替わる形で勇者部の地獄が始まると言う酷な対比…。最後のモノローグも十二分に不穏さを掻き立ててくれました。
以降は勇者の章の流れでいくと、友奈ちゃんに痣が出現して神婚の流れとなりますが、次回予告を見る限り、別エピソードのニオイがぷんぷんしますね…!!
次回予告で視聴者に盛大な揺さぶりかけるシステムやめてくれないかな…
聞いた感じだとタマや郡ちゃんがいたり、「この名前偶然?」は高嶋さんのことでは……。
大方の予想通りではありますが、勇者部(というか園子かな?)が勇者御記を読み初代勇者のエピソードが挟まれる構成なんでしょうね。
3期1話のように日常回やって、最後に勇者御記を発見→のわゆ移行って流れかな。
原作ノベルの長さ的に、そのままなぞってアニメ化は100%ムリwですが、どういう感じで大満開の章に組み込むのか楽しみです。(ダイジェストになるんだろうけど)
PVにあった『これまでの、これからの物語』の、“これまで”の部分を前半~中盤で回収するんでしょうが、これまでに300年前の出来事も含むとかスケールでかすぎ。
のわゆを欠いて勇者であるシリーズは語れずですが、完全にアニメ勢は置いてけぼりで、より間口を狭めた感が否めないので残念ではありますね…。
↑ほんとこれ
ゆゆゆで常々感じる駆け足とかダイジェスト感とか、ほぼ尺の短さだと思うので、今の倍の長さがあればキャラの掘り下げを放棄したり、カット多発させなくても済むのになぁ。
これに関しては制作側とかお金の兼ね合いもあるんだろうけど、掘り下げが薄くて大して思い入れも無いキャラが負傷したり退場したところで、気持ちが盛り上がりにくいし感動も薄いだろうし、やっぱ放送期間2クールにしてがっつりエピソードやって欲しいなというのが正直なところです。
芽吹の病室で奉火祭の顛末について尋ねられ、何のこと?というように亜耶ちゃんがすっとぼけていました。
初めは単純に“芽吹は生贄云々のくだりを知らない”という認識を亜耶ちゃんは持っていて、心配させないよう知らない素振りをしたのかと思っていたんですが、よくよく考えると、東郷さんが生贄になったことで奉火祭にまつわる全ての記憶が無くなってるってことなんですよね。
東郷さんが生贄を受け入れて、世界から東郷さんに関わる記憶が消去され、付随する形で亜耶ちゃんも何も知らないってことになっているのでしょう。
でも、それだと何故、芽吹は生贄の話を覚えてるのか?
これは芽吹お休み中に東郷さんで奉火祭を行い、関わった人たち全てから奉火祭の記憶自体を消したとするのが自然かと。
実際、関係者が何も知らないってのは、2期勇者の章で園子が大赦に凸った際ガチで知らん対応をされた件でも明らかだし、世界から東郷さんに関する記憶が消去→東郷さんが生贄になった記憶も消去→奉火祭の記憶自体が抹消ということじゃないでしょうか?
芽吹は奉火祭時点では重傷を負って療養中なわけで、奉火祭が行われたことを知らないから記憶が消去されなかったってことかな。ということは、同じく深手を負った弥勒さんも生贄の話を忘れず覚えてそうだけどどうなんでしょうか。
本文中では触れませんでしたが、大赦仮面と東郷さんが対面して生贄になってくれと頼むシーン、まったく救いが無さ過ぎて本当に辛かったです。
大赦が見切り発車で後手後手なのはわかりすぎるほどわかってるけど、14とかそこらの少女に対して世界を救うためにタヒねと言わせる大赦に苛立ちが隠せません。
きっと安芸先生は私情を切り離して、一人でも多くの人を救う道を選んだだけにしても、かつての教え子に対して酷すぎる仕打ち。絶対、東郷さんは大赦仮面の中身気付いてるしなー。
個人的には、“これから”の部分で東郷さんと園子、安芸先生のわだかまりの解消みたいなエピソードが描かれると嬉しいです。
とりあえず、今は次回ののわゆが楽しみです! 多分ダイジェストめえぇぇぇぇぇ…!!となってるでしょうが、動いて喋る初代勇者たちは素直に歓迎なので。
それでは次回もお会いできますように!
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国土亜耶ちゃんが可愛いのは知ってたけど、原作ノベルよりさらに天使っぷりが増してるのは制作側の策略に違いない。
こんなん大天使の章としか言えんやろ…(大真面目)
前回▼は、
キャラの掘り下げエピソードしっかりしてくれて嬉しいとか、ダイジェスト版ちゃうやん!、とか言ってたんですが、大満開の章3話、かなり駆け足でしたね…えぇ、全体的に。
時間経過があっと言う間で意図的に情報制限されてる感が否めなかった3話、気になった点に関してサクッと語って参ります。
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
敬虔な神樹信仰の生まれで、大赦の巫女養成純粋培養教育の賜物という、存在そのものが奇跡とも言えちゃう亜耶ちゃん。
最近じゃあまり見かけない、ストレートに可愛いキャラだと思いません?
昭和の古き良き誰からも愛される典型的ヒロインみたいな。
ただ、可愛くて性格も良くマジ天使な彼女を深く印象付けた直後の、奉火祭で生贄という叩き落としは安定のおのれ大赦め…!(ギリリ)という憤りしかありません…!!
つまり芽吹とのデートお出かけは、生贄になる前の思い出作りに友達と遊んでおいでという名目の休暇だったのでしょうか、その温情的な何かって本当に優しいのかなとモヤモヤ。
14とかそこらの女子中学生が「世界平和のための尊い犠牲となって」言われて、壁の外の真実を知ってたら拒否できないだろうし、ましてや亜耶ちゃんみたいな純真無垢で大赦の外の世界を全く知らずに成長した子なら尚更、一種のマインドコントロールの如くに疑わず承諾したんだろうなと思うと胸が痛い。
おそらくは、芽吹たち防人メンバーとの交流を経て、大赦のやり方とか世界の在り方に疑問点は持ちつつあったのかもしれないけれど、逆に信仰を取っ払っても大切な人を守りたいから、なら自分が世界を救う糧となる選択を、亜耶ちゃんなら間違いなくするって容易に想像できちゃうのが何とも悲しくてならないです。
大赦っていう機関は常に盲目的というか、信仰のためならば身を捧げるのを厭わない覚悟を持たなきゃって錯覚させてるのが痛いというか怖いんですよね。悪の組織じゃないからなおさらタチが悪い。無能すぎるだろ。
亜耶ちゃんだけじゃなく、安芸先生も大赦の信仰心というか責任に触れ回されてる人だなーと、今回3話見てめちゃめちゃ感じました。
あくまでも世界を救うための活動の一環で信念がしっかりある、しかも道筋はどうであれ(人道とか倫理的に得NGでも)正しい事だから、目の前のかけがえのないものを失うリスクがあっても、それを救い上げる選択を有無を言わず捨てるしかないジレンマを同時に併せ持っているという辛さ。
このへんの安芸先生は生徒を失った悲しみと後悔から、信仰心と責任を果たすことのみを己の生きる意味と思ってる節があって痛々しいし、歯がゆいです。
本当に純粋に大赦の教えを曇りなく信仰しているのって、戦地に赴く必要のない偉く位の高い人だけではないでしょうか。
じゃないと、小学校高学年~中学生の女の子に命を削らせるようなシステムを施したり、壁の外の調査活動とかさせるわけがないですもんね…。
ほんともう…大人がしっかりしろよ…大人が…。
▲については、勇者の章で東郷さんが自身のしたことの責任を負う形で生贄志願したため、結果的に次回4話で生贄を免れたことを告げられるでしょう。
奉火祭の件以外にも、神樹様の寿命や苗の回収についても今回語られたので、徐々に2期勇者の章と繋がって来た感じがしますね。
冒頭部分でも書きましたが、今回は本当に原作を端折りまくってギュッと圧縮した内容だったので、くめゆの話は次回4話で終わりな流れだと思われます。
まぁ、あくまでもアニメと原作ノベルは別媒体で別物ってことで、メインは友奈たち勇者部なのを再確認といったところでしょう。
とりあえず、勇者の章に繋がったらOK的な。
そもそも、小説を映像化する際に再現ってなるとアニメの場合だと尺が圧倒的に足りないことが多く、カットできる部分を巧みに省いて改変って流れが常なので、そこいくと勇者の章の補完であり再構成版だとすると、突飛な展開に感じる箇所はあっても話飛んでておかしいとはならないので、足りない尺で上手にまとめてるってのが率直な印象です。
これは私が原作ノベル既読組だけど、それほど読み込んでるわけでもなく、どっちかと言うと勇者部贔屓だからなのかもですが、単純に防人の子たちが動いて喋ってるのを見るのが嬉しいなって感想なんですよね。
おそらく、くめゆガチ勢だとカット改変しまくりで不満って思ってる方も多そう。
今回3話だと、未読組は特にカット多発で端折ってて唐突な展開が続いて??な部分があると想像できるので、わからない部分は原作ノベル読むかWikipedia先生に教えてもらうのがストレスフリーでいいと思います(笑)
というか、この感じのアニメの描き方だと未読組の人はシンプルにノベル版楽しめそうで羨ましい。
ある意味、とても巧みな宣伝になってる気もします。(既読組が物足りなさを感じるのはもっともなのですが…)
今回、相当なダイジェスト版で圧縮した内容でしたが、キャラの掘り下げを断念してまで獲得した尺というだけに、何か仕込まれそうという不安に襲われています。普通に1週間後が怖い(笑)
これまでも1期・勇者の章と3話はわりと平穏な回だったので、来週以降は爆弾落とされるかもしれないと覚悟しおいたほうがいいのかも…。
ゆゆゆなので、既存のストーリーそのままなぞって再映像化で終わるわけはなく、むしろ誰も知らない展開を今後ぶっ込んで来そうな不安が高まっています。
これまでも後半以降は情報量が尋常じゃなかったので、大満開の章もきっとそうなんでしょうね!(遠い目)
また散華するかもみたいな展開は勘弁してくれよな……
防人活動中に人が変わったように振舞うしずくに??となった原作未読組の方も多いハズ。
このあたりのくだりも、今回、圧縮&端折られた部分ではあるのですが、芽吹が入院中に貰ったお見舞いを見て実際の人物は5人なのに「6人だね」といった台詞からも推測できるとおり、山伏しずくは表人格の他に「シズク」というもうひとつの人格を持っています。
原作ノベルだと芽吹とひと悶着あったりと仲良くなるまで紆余曲折があるのですが、アニメはそのへんはまるっとカットで何事もなく親交が深まっていました(笑)
既読組は序盤から従順でわりと命令聞くシズクに驚くよね。
詳しく書くとネタバレになるので、気になる方はぜひ原作ノベルをどうぞ!
前話は原作補完が上手くされていて良かったという印象でしたが、残念ながら今回は、原作未読だと唐突な展開に置いてけぼり感が否めない内容だったなー。
物語そのものは非常に面白いし、本来はしっかりキャラ設定されてて魅力ある子ばかりだからこそ尺の制限が惜しい。
防人は勇者部と違って、ラノベや漫画的なインパクト重視のキャラ付けというか、現実的じゃないし等身大っぽく描かれていない。
そこに勇者部とは違う異質さとかハチャメチャさがあって、はっきり言ってみんな濃くて面白いですよね。
勇者って良くも悪くも自己犠牲というか奉仕精神が強くて、いわゆる良い子なんだけど(決してディスってるわけじゃなく)、だからこそnot勇者だから異端で勇者らしからぬ行動や言動、思考を見せる芽吹たちは人間的で目が離せなくなっちゃいます。がんばれ防人!
それでは次回もお会いできますように!
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