少女終末旅行9話の感想・考察・解説!機械生命体の意義と生命の定義

こんにちは、哲太です。

タイトル名だけのアイキャッチ、OPの非導入、今までにはなかったカットインの多用、「生命」という深みあるテーマなど……。

TV放送9話というより、まるで映画版のような特別な雰囲気が感じられた今回の『少女終末旅行』。

もちろん面白かったのですが、それ以上に「圧倒されてしまった」という思いを強く抱いてしまいました。

そんなハイクオリティを維持する本作に負けぬよう、私もしっかりと考察できるよう頑張らねば!

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2“体”の生命体との出会い

カナザワ、イシイに続く3人(体?)目の登場キャラとなったのは、なんと“機械生命体”

「大人が続いていたから、今度は子どもかな」なんて考えていた予想が大きく覆されてしまう結果に。笑

最初に今回登場したこの二体の機械生命体ついてふれていきたいと思います。

それぞれの役割とは

二体の生命体には、それぞれ役割がありました。

まずは、チトたちとコミュニケーションを図ってきた“ 自立型管理機械”

少女終末9話①

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

自分の意思で人間の言葉を話し、行動をすることができる機械生命体。

大きさは少女二人と変わらぬほどに見えましたが、足の長さは変動がきる棒状のもので相手によって高さを変えられるのかもしれません。

文明が滅んでしまった今、動けるのは今回出会った彼ひとり。

しかし、長い時間が流れてしまったせいか、それとも文明が滅んだ際の弊がいのせいか、壁際には機能を停止した同モデルが並んでいました。

少女終末9話②

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

ケッテンクラートに乗って移動するほどの広い施設です。

元々は、数十台もの同じモデルの機械が分担して施設の管理業務を担っていたのでしょう。

そしてもう一体の機械生命体が、“ 建設機械”

少女終末9話③

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

本編開始後、最初に大きなインパクトを与えてくれたこちらの機械生命体。

管理機械は建設機械だと教えてくれました。

建設という言葉には「建物・施設・道路などを、新たに造ること」という意味合いがあり、基本的には建物やその周囲のものを製造する働きが期待されて造られたものだと予想できます。

ただ、管理機械と同じくこれらの機械生命体の任務の根本にあるのは、この施設を最善の方法で維持すること

だからこそ、現地にバグを感じ取ったことで「解体する」道を選んのかもしれませんね。

コミュニケーション手段の違い

この二体は、いづれも自身の考えを相手に伝えられるコミュニケーション機能が備わっていました。

異なっていたのは、その手段。

管理機械が言語を操れたのに対し、建設機械は機械間で交換できる信号のようなものを発せられるだけに留まっていました。

施設の正確な保全能力を期待され、より高い知性が備わるようにと言語の幅が広い管理機械に対して、運搬や構築、さらには解体など、物理的な労働力を求められているからこそ、管理機械の言語ツールの幅は狭いのかな

人間がこちらの施設にいた時代、もしかしたら管理機械の操作はオートではなく人間が行うマニュアルで、自分では単純な動きしかできない仕様はその名残りのせいである可能性も感じました。

ところで、主に機械生命体が話す際に描写されたこちらのカットイン。

少女終末9話④

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

今回の9話で度々表示されたこちらの独特な言語ツールに、私同様印象深く感じ取られた人も多かったと思います。

これと同系統の印が、チトとユーリが魚のいる水槽へと降りる際の壁に刻まれていましたね。

少女終末9話⑤

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

書いてある意味だけでなく、人間と機械のどちらがいつ書いたものかも気になるところ。

もし人間がいなくなって以降に機械が自分で考え記したものだとしたら、文字を書けるというさらなる進化が窺える描写となるかもしれません。

一方は心を持ってたから、そしてもう一方は心を持っていなかったから━━

タイトルには入っていませんでしたが、「共感」という言葉は今回のテーマの一つでしたね。

特に「二人が長生きしてくれると嬉しいな」というチトの言葉を経ての別れのシーンはグッときました。

ただ、施設を維持するために水槽のある解体することを選んだ建設機械の判断は決して間違いではありません

生命を維持しようという道徳的な“心”を持っていなかったからこその行動ですが、「施設を守る」という自身の役割を果たすための最善策を誰にも非難できないはず。

長期的な視野で考えると、今あの魚がいる水槽を解体したほうが施設にとってよかった可能性もあります。

両者の言語音が音ばやに鳴り響いたこちらのシーンでは、ユーリの言う通り口論になっている様子が伝わってきます。

お互いの役割を果たすため、心があろうとなかろうと譲れないものはあるんですね。

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とあるゲームの連想に至った、機械生命体たちの姿

個性的な描写が数多く描かれている本作の世界観について、これまでも何度か考察を進めていました。

少女終末旅行の考察・解説・感想記事まとめ!物語の世界観と行く末を考える
こんにちわ、「少女終末旅行」を担当させていただきます、哲太です。 どうぞよろしくお願い致します。 本記事では、原作未...

9話で言うと、「地球上には、もう人間以外の生き物は存在しない」と言われている事実に「マジで!?」って思っちゃいました。笑

そんな中、自立した機械生命体がいる世界観を目にし、私の頭に浮かんだのは2017年2月に販売されたPS4ソフト『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』です。

少女終末9話⑧

(画像出典元:amazon/スクエア・エニックス)

異星人が送り込んできた機械生命体に奪われた地球を取り戻すため、人類が作り出したアンドロイドたちの戦いがこちらのソフトでは描かれております。

私もプレイし、実際にハマったゲームソフトの一つ。♬

重厚なストーリーの上にアクション要素も多いに含んでいる本作と『少女終末旅行』では、根本の部分が違います。

ただ、絶望に包まれた中だからこそ感じられるものを色濃く描いていることについては共通点があり、アニメとゲームという異なる二つの文化の中で自身が好きな作品のシンクロする部分を感じられたことが個人的にとても嬉しかったです。

『少女終末旅行』のゲームコンテンツ、シュミレーション系とかで出てほしいなぁ。

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少女終末旅行 第9話感想

チトが水の中に入った際、そして建設機械を破壊する際に“生命の定義”について考える描写がありました。

人であろうと機械であろうと都市であろうと、相手の思いを感じ自分の伝えられるのでは生きていると言える、というのは物事の道理を超えた、あたたかいメッセージのように感じます。

少女終末9話⑨

© つくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

最後、建設機械を爆破する際にも表示された機械言語では、何か建設機械からユーリへのメッセージが語られていたのかもしれませんね。

その後の“いつか終わりがあることが生命”というのもまた深い一言で、NHKで放送されててもおかしくはないテーマがたくさん盛り込まれています。♬

そしてついに次回で10話目の放送を迎える『少女終末旅行』。

次に描かれる生命のかたちはどんなものなのか、今から楽しみで仕方がありません!

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コメント

  1. いふ より:

    私、最近になって少女終末旅行にハマったのですが、とてもおもしろく、考えさせられるアニメでした。ついさっき私も9話を見たのですが、一番最後に小さい方のロボットが菅をいじっていましたよね?確かに、前に水漏れを直すとは言っていたけど、わざわざそれを流す必要があったのでしょうか?見ようによっては、少しずつ壊していっているようにも見えます。もしかして、大きい方のロボットにも’’共感’’していたのでしょうか?意見聞かせて欲しいです!ネタバレになっていたらすみません!

    • 哲太 哲太 より:

      いふさん、コメントありがとうございます。
      様々な工夫が凝らされている『少女終末旅行』、面白いですよね。♬
      私も毎回楽しく見ています。
      記載してくださった9話のラストのシーン見ました。私はスルーしてしまっていた分、「どうしてこの描写が最後にあったのか」を考えるのはとても興味深いなっと思てしまいました。
      さて、じゃあなんで「あのシーンが?」という本題についてですが、壊すのが目的だとしたら丁寧にバーナーで補完するにではなく、もっと違う手段をとっていたのかなと感じました。壊すのって大体直すのよりも簡単なことが多いと思うので、もっと大胆な行動に出るのではと予想した次第です。
      ですから、ここではやっぱり直すシーンを描いていて、その理由は(超、短いけど)ロボと魚の後日談的な意味合いがあったのかなと考えてみました。
      これはあくまで私の個人的な見解で、本当は大きいほうのロボと共感して破壊していたとしたら、ダーク感が増して怖いですね。笑
      私も原作未読で色々と予想させていただいておりますので、感じたことを書くぶんにはネタバレにはならないと思いますよ〜。

  2. 路傍の石ころ より:

    第9話とても感動しました!考察も深くて考えさせられました。生命の定義については考えたこともない視点で、目が開く思いでした。機械たちが自分で文字を発明していたというのは思いつきませんでしたので、そうだったら興味深いですね。残り少ない話数ですが次も楽しみですヾ(@⌒ー⌒@)ノ

  3. 哲太 哲太 より:

    路傍の石ころさん

    コメントありがとうございます。♬

    『少女終末旅行』はほんわかした作風ながら、随所につい考えてしまうポイントも盛り込まれたスゴイ作品ですよね。
    この作品に出会えたこと、そしてこうしてコメントをいただけたたご縁に感謝しつつ、最後まで考察ブログを書き上げていきたいと思います。