正解するカド5話の感想・解説・考察!ワムによる地球温暖化とは?

こんにちは。この度ようやくこたつを片付けることに成功した「正解するカド」担当のウロコです。

春になっても何だか肌寒い日が続くなーと思っている内にいつの間にか夏に。

異常な暑さだった去年の夏が随分遠い昔に思えますが、一体今年の夏は暑いのでしょうか寒いのでしょうか。

さて、物語も佳境に入って参りました「正解するカド」

品輪彼方(シナワ・カナタ)博士の、まるでいたずらが成功した子供のような、心の底から嬉しそうな満面の笑み。

一方で徭沙羅花(ツカイ・サラカ)のがっくりと肩を落とす姿が対照的だった第5話。

主役は日本国首相でした。

正解する総理大臣はかっこよかったけど、我々国民はまだそこまで腹を括れておりませんよ総理!

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あらためて、「ワム」とはなにか

ヤハクィザシュニナからの、人類への贈り物「ワム」

この贈り物についての意味づけが大きく転換したのが今回でした。

前回まで私は、ヤハクィザシュニナがくれたのは、「無限にエネルギーを供給してくれる「ワム」という便利な道具」だと思っていました。

しかし実際はそうではなく、「無限のエネルギー」そのものが、この世界の全ての人に対して贈られたのでした。

当初、ヤハクィザシュニナが提供したワムは、異方で作られたものであったがために素材自体がこの世界にないもので、(作中の偉い学者さんたちを含めた)私たちは、その素材の方に気をとられていました。

しかし本質はそれが作られている素材ではなく、そこから出てくるエネルギーの方でした

「ワム」はいわば、エネルギーという水の出てくる蛇口に過ぎなかったのです。
そしてその蛇口を、世界のどこにでも作る事ができるようになりましたというのが今回のお話。

これまでのワム=「石油の代替品」

日本国首相とヤハクィザシュニナの会談。少なくとも前半、総理の頭の中では、ワムは石油に取って変わるものとしてイメージされていたのではないでしょうか?

世の中様々な代替エネルギーも発明されているけれど、今現在世界のエネルギーの主役となっているのはやっぱり化石燃料=石油

それが産出される場所が限られているために、その「差(difference)」が利権となり、国家レベルでの駆け引きを生んでいます。

石油の輸入国である日本に突如出現したワムは、その駆け引きのパワーバランスを一気に変えるもの。

しかしヤハクィザシュニナは、そこにさらなる爆弾を落とします。

今回のワム=「核のメタファー」

20世紀の初めにアインシュタインによって発見された原子力は、化石燃料に頼らず、CO2を排出せず、効率的・安定的に動力を生み出す夢のエネルギーでした。

その圧倒的な熱エネルギーを軍事に悪用すれば、世界に類を見ない凶悪な兵器が誕生します。また、放射能という副産物を伴うため、悪意なく大きな災害に繋がることも実際に起きていて、まさに諸刃の剣。

作中の「ワム」に対する、国連の対応ー所有する国から取り上げ、他の国に拡散することも防止し、『自分たち』=国連で強い発言力を持つ大国だけで独占しようとする姿勢は、現実の「核」に対する対応に準じています。

もちろんワムには、原子力エネルギーのような、放射能汚染の危険はありません。

しかし前回で地球温暖化の可能性が示唆されており、全くのノーリスクという訳ではありません。

ワムによる地球温暖化

現実の地球温暖化は、CO2による温室効果によるものです。

もともと地球上で発生した熱が宇宙に放出されず、地表に止まっていることが原因です。

ワムによる地球の温暖化は、たぶん原理が違います。

もともと地球上にはなかったエネルギーを、宇宙の外から持ってくるのがワムです。

エネルギー=熱だから、本来地球になかった熱が発生するということでしょう。

余談ですが、これと似た話が、神林長平の人気SFシリーズ「敵は海賊」の初期の長編に出てきます。

主人公の持つ「聖銃」は、別の宇宙からエネルギーを取り出し、その熱で敵を灼くレイ・ガン。

一方敵(当然海賊)の持つ「魔銃」は、この宇宙のエネルギーを奪い、別の宇宙に送ります(撃たれた相手は熱を奪われて凍りつきます)。

主人公の「聖銃」は武器であると同時に、「魔銃」によってこの宇宙から奪われた熱エネルギーを取り戻す役割を果たしているという設定でした。

「ワム」は非常に便利なものであり、同時に大変やっかいなものでもあります。

けれど、私たち人類にとって、そのようなものを手にいれた経験は決して初めてではありません。

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正解する日本国首相

徭沙羅花(ツカイ・サラカ)からの問いかけ

今回のツカイさんは、物語の中では、自分の役目を果たしていません。

彼女の役職は「日本政府代表団」の交渉官。

日本政府の代理人として、その意向を代弁する立場でありながら、自分個人の意見をヤハクィザシュニナにぶつけてしまいました。

そしてツカイさんからのその言葉を、ザシュニナはそのまま日本国首相にぶつけます。

結果的に、ツカイさんは日本政府の代理人でありながら、日本政府の最高意思決定権者である日本国首相に意見をぶつけ、否定される形に。…そりゃ、凹むよね。

しかしメタ的に見ると、ツカイさんのザシュニナへのセリフは、官邸を取り巻く日本の一般市民たちの声であり、更には国連に代表される諸外国の意見であり、つまりは「ワム」の提供に対する「この世界」の声を代弁しているとも解釈できます。

つまりこの会談は、「徭沙羅花(ツカイ・サラカ)」→「ヤハクィザシュニナ」と伝言されて来た「この世界」の声に対して、日本国首相が返答している場面でもあるのです。

犬束総理からの返答

「ワム」によって世界が混乱している、争いが起こっている、「ワム」はもたらされるべきではなかった(ヤハクィザシュニナ)

という「声」に対して犬束総理は答えます。

「ワム」はただのエネルギー源で、善でも悪でもない。「ワム」によって争いがおき、不幸な結果がもたらされたとしても、それは「ワム」を使う人間の責任だ。

前回第4回と今回の間で、私も1つ考察記事を上げました。

正解するカドの「正解」とは?「ユノクル」「進歩」の意味と共に考察
こんにちは。「正解するカド」担当のウロコです。 急激に暑くなりました。早急に今年の夏のUV対策会議を招集しなければなりませ...

そこで私が考えた、ザシュニナの言う「正解」

今回、総理はその「正解」にたどり着きました。

自分たちが幸福になるための方法は、自分たち自身で「考える」

ヤハクィザシュニナへの視点

犬束総理の視点

犬束総理の考えは、ある意味では真道幸路朗(シンドウ・コウジロウ)と同じと言えるかもしれません。

最適解への近道はない、教え導いてくれる神はいない、迷いながら自分たちの頭で考え続けるしかない。

そして総理は付け加えます。

貴方が人類に悪い事をしたなどと思うのは、むしろ私たちには失礼なおこがましい事だ(犬束首相)

ワムによって引き起こされる人類の混乱の責任をヤハクィザシュニナに押し付けるということは、裏を返せば、ヤハクィザシュニナを、「人類を導くもの」として認めたことに他なりません。

ヤハクィザシュニナを「主」、人類を「従」とする視点からの発想なのです。

だからそれを、犬束総理は否定しました。

ヤハクィザシュニナと、自分たち人類が対等の視点に立つという姿勢の現れが上の発言に繋がった訳です。

徭沙羅花(ツカイ・サラカ)の視点

そうして見ると、移動の車中での、徭沙羅花(ツカイ・サラカ)のヤハクィザシュニナに対する非難めいた発言は、無意識に彼を自分たちの上に置いているものだとも考えられます。

「(ワムをこの世界に持ち込んだ)あなたのせいで私たちの世界は混乱している」という言葉の裏には、「あなたは私たちを良い方向へ導くべきだ」という無意識の思い込みがあったのかもしれません。

敢えていうなら、ザシュニナに対して甘える気持ちがああいった発言に出たのかも。

でもある意味、それが自然な発想なのかも知れませんね。

人知の及ばない未知の技術で作られた構造物の所有者、世界を変えるエネルギーをこの世界にもたらした者。

目の当たりにすれば本能的に畏怖し、自分より上の存在だと認識してしまうのが普通の反応なのかも知れません。

真道幸路朗(シンドウ・コウジロウ)の視点

振り返って見ると、真道もまた、犬束首相と同じく、ヤハクィザシュニナと対等の目線に立っていました。

恐らく彼が「タフ・ネゴシエーター」と言われる所以なのでしょう。

如何なる相手に対しても下手に出ない。

もちろん、上から目線で喧嘩を売る訳でもありません。

あくまで対等な立場で交渉を行うこと、これをヤハクィザシュニナという未知の存在に対しても実行したのでしょう。

彼は最初から(あのまっぱでの登場シーンを目の当たりにしたにもかかわらず)、ごく自然に対等な立場でヤハクィザシュニナとやりとりしていました。

ツカイさんが、真道に対して脅威を感じるポイントが、「あまりにも自然にヤハクィザシュニナと接している」ことだというのも、こうして見ると頷けますね。

ヤハクィザシュニナは、正義でも悪でもない。

そして私たちを導いてくれる神様でもありません。

彼は彼のやりたい事を勝手にやっているだけで、それが良い方に転ぶか悪い方に転ぶか、それを決めるのは私たち自身なのです。

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正解するカド 第5話 「ナノカ」感想

今回、御船哲人(ミフネ・テツト)先生が助手の品輪先生を評して「子供」だと言ってましたが、終始その言葉通り、小さい子供みたいな表情に描かれていたのが印象的でした。

興奮しながら大好きなことに集中してる子ってよくあんな顔してますよね。

ザシュニナの腕にいきなり食いついたのも、気になるものがあったらとりあえず口に入れる小さい子供っていう感じです。誤飲事故には気を付けましょう。

ここで動じないザシュニナと、冷静に突っ込み入れる真道にじわじわ来ました。

それにしても、本当に答え合わせが早いですこのアニメ。

「ワム」の製造方法を教えてくれるという前回の予想は当たったものの、前回と今回の間でない知恵しぼって考えたファイナルアンサーと同じようなことを日本国首相が言い始めた時には、正直どうしようかと思ってしまいました。

もうちょっともったいぶって引っ張ってくれてもいいのに。

ここでその結論にたどり着くってことは、この先さらに新たな問題が出てくるというのですかザシュニナさん!

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