正解するカド8話の感想・解説・考察!ツカイの意見とくりTシャツ

こんにちは。
「正解するカド」担当のウロコです。

すごかったですね第8話。「くり」の破壊力。

1/200,000スケール「カド」ストラップとか、「ワム」ピアス&イヤリング(異方製オリジナルバージョン)とか、そんなグッズが出たらちょっと欲しいと思っていたのですが、その前に「くり」Tシャツが製品化される方が早そうです。

そんな「正解するカド」第8話。

前回に続いて徭沙羅花(ツカイ・サラカ)が前面に押し出しされています。

まるでヒロインみたいな扱いですが、そういえば最初からヒロインでした。

あるタイミングで発せられた、時流に合っていなかった意見が、時を置いて状況が変わった時に再び出て来ると「ハマる」ということがたまにあります。

今回の彼女の言動は、そういうタイミングにハマったという事なのかもしれません。

ワムからサンサへ。それは、「新しい贈り物を貰った」というだけではない、大きな変化を伴っていた模様です。

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カドが手に入れた新しい力

今回のハイライトは、もちろん「サンサ」の映像が公開された事です。

これにより、世界中の人が「異方の感覚」を手に入れ、眠る事なく活動を続けることができるようになりました。

現実にこんな事が起きれば、これはとてつもない世界の変革です。

しかし、物語の中の意味としては、実はもっと大きな「変化」があったような気がします。

終盤の犬束首相のセリフが、それを端的に示していました。

「カドがメディアの力を手に入れた」

ワムを受け入れ、それを世界に拡散することを選択したのは、他ならぬ日本国首相・犬束構造でした。しかし今回の「サンサ」の件では、彼は自分が蚊帳の外に置かれていたことを自覚しています。

言野匠


カドの中で、最初に「サンサ」を提示された言野たちは、これを世界に公開するかどうかを相談します。若い画美(エミ)くんが公開することを主張し、先輩格(らしい)歌丸さんは慎重論を唱える。
しかし最終的に、言野は「サンサ」の映像を公開することを選択します。

アダム・ワード


そんな言野の連絡を受けて、アダムさんはもちろんノリノリ。
「今はアクセルを踏む時だ」って、この人多分生まれてから一度もブレーキ踏んでないんじゃないでしょうか。

私たち


かくて「サンサ」は公共の電波とインターネットの波に乗り、あっという間に全世界へと公開されました。
しかし言野やアダムに、「強制的に」全人類を進化させようという意思はありません。

「最後の判断は個人・世界人類の意志に委ねたい」と言野が言うように、「贈り物」を受け取るかどうかは、人類一人ひとりが自分の意思で決めるべきだと考えたのです。

これと同じことを、第4話で犬束総理も言っています。

「人類の幸福は人類が考えるべき。それも全員が全員で」

しかしこの時の「全員で」はまだどこか抽象的な概念でした。

(チュパカブラ王国の国王や大臣たちならともかく)「日本国」の国家首脳のレベルで決定されるような事は、一般市民からはちょっと距離がありますよね。

それに対して「メディア」の代表格である言野やアダムは、まさにダイレクトに「個人」に選択を突きつけます。

この放送が実際に現実に流れたら。あなたならどうしますか?

私は小心者なので、テロップとアナウンスで繰り返される警告にビビって、テレビを消しちゃう可能性が高いです。

でも何日か経って、「サンサ」を見た人たちが眠らずに快適に過ごしてるのを目にしたら、きっとこっそりネットで動画を検索しちゃうだろうと思います。

「ワム」の時は「国」が主導していました。

関係各所との調整、諸外国への配慮、国民の安全の確保など、「ワム」を世界に浸透させるためにいくつもの段階が必要でした。

しかし、一瞬で世界へ情報を伝える「SETTEN」との接点(ん?)を手に入れたヤハクィザシュニナにとって、これからはそんな迂遠な方法を取る必要はありません。

自分たち人類の考える力を信じて「ワム」を受け入れた総理ですが、今後加速していくであろう変革のスピードには一抹の不安を覚えます。

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徭沙羅花(ツカイ・サラカ)のミッションと戦略

  • 最終目的:ヤハクィザシュニナを異方へ返したい
  • その為の手段(短期的目標):カドの代理人・真道幸路朗(シンドウ・コウジロウ)を味方に引き込む
  • 短期的目標を達成する為の具体的な方法:自分の事を知って貰う

前回のラストで最終目的を宣言したツカイさんですが、特に背後に「カド」排斥を掲げる政治団体とか付いている訳でもなく、あくまで「個人的に」返したいと思っているだけみたいです。

しかし本人は宇宙を救うために戦う気満々。

その為の方法として、自分の事を知って貰うのはある意味正攻法のやり方と言えます。

交渉する相手についての知識や情報が増えるほど、相手を理解することが容易になりますから。

今回の終盤、ヤハクィザシュニナの元に向かう真道を見送るツカイさんは、手応えを感じている様子でした。

しかし今回、真道の考えに変化が起きたのは、果たして彼女の「交渉」が上手く行った結果なのでしょうか。

「くり」Tシャツや、飾り金具や、水族館のクラゲや水上バスが真道の考えに影響を与えた事は間違いありません。しかしそれ以外にも、重要な要素があったような気がするのは、私の気のせいなんでしょうか。

ヤハクィザシュニナに聞く、「正解」とは

今回、異方存在ヤハクィザシュニナを特設スタジオにお招きしての緊急特番、その目玉はもちろん「サンサ」だったのですが、実はその前の場面、言野さんによるヤハクィザシュニナのインタビューの方が、今後の展開にとっては重要なポイントだったような気がします。

「異方の存在にお聞きしたい、正解とは何ですか?」

単刀直入に核心に迫る言野の質問に対して、ザシュニナはさらっとこんなことを言います。

「世界には問題が存在し、それを解く事が世界の意義となります。人類は問題を解決しなければならない。正解に近付かねばなりません。その為に“サンサ”があります」

このセリフを聞いて、正直「あれ?」と思いました。

「ワム」や「サンサ」は、ザシュニナから人類への「出題」だと私は思っていたのです。

ザシュニナは人類に「問題」を投げ、それを解こうと考えることが「正解」への道だと。

しかし、このザシュニナのセリフが本当なら、私のこの考えは根本から間違っている事になります。

ザシュニナの言う「問題」とは、最初からこの世界に存在していた、大小様々な人類社会の社会問題のことだったのでしょうか。

その「問題」を解決する=「正解する」為の手助けとして、「ワム」や「サンサ」がもたらされたというのですか?

いや、でも、言われてみると確かにそうなのです。

「ワム」エネルギー問題を。
「サンサ」労働力の不足による問題を。

「解決する」為の、極めて有効かつ即効性の高いアイテムなのです。

「カド」は正解へのショートカットなのか

これは、私の壮大なカンチガイだったのでしょうか。

いやいや、そうではなかったと思いたいですね。

敢えて狙ってミスリードさせるように、制作側が仕組んでいたんだと思いたい所です。

先に触れた、犬束首相とヤハクィザシュニナの会談では、「ワム」という「問題」を、「人類」を代表して総理が受け入れ、この難問に人類みんなで立ち向っていく、という構図になっていたと思います。

改めて振り返ってみると、第5話の犬束・ザシュニナ会談と、今回のザシュニナインタビューは対になった描かれ方をしています。

ザシュニナが誰かと1対1で座って話をしている、同じような構図。

方や非公開の極秘会談、方や全世界へ向けての公開生放送。

方や国家主席、方や「市民」を代表する1ジャーナリスト。

そしてこの2つの対談の間で、「カド」からの贈り物ー「ワム」と「サンサ」の位置付けが真反対の位置に逆転しているのです。

「ワム」「問題」だったのに対し、「サンサ」「正解」(に通じるもの)として提示されています。

徭沙羅花(ツカイ・サラカ)の意見の行方

ツカイさんの言ってる事は、第5話と今回で変わっていません。

彼女は一貫してヤハクィザシュニナからの「贈り物」を否定し、受け取ることを拒否しています。

しかし彼女の意見は、第5話では犬束首相から真っ向否定されました。

第5話の段階では、人類に向かって投げかけられた難問「ワム」に、人類の叡智を結集して立ち向かうという構図でした。

それを拒否する彼女の意見は、「臭いものに蓋をする」消極的な姿勢となります。

これはこれでアリかもしれませんが、正直面白くないし、メタ的にいうと物語がここで終わってしまいます。

しかし今回、人類の抱えている問題に対して、正解として「サンサ」が与えられたという形に構図が変化しました。

こうなると彼女の考えは、「人類の問題は人類が自分の力で解決するべき。外部から棚ぼた的にもたらされた便利な解決法に安易に飛びついても、自分たちの成長には繋がらない」という真っ当な意見になるのです。

そればかりか、第5話では「人類の叡智」を信じる真道&犬束と真っ向から対立する意見だったはずが、今回の構図の中だと意見が一致するのです。

前回の真道が、「まだ上手く言葉にできな」かったのは、この構図の変化をうっすらと感じながら、まだはっきりと認識していなかったという事ではないでしょうか。

それが今回の徭さんの体当たりアタック(いろんな意味で)と、犬束総理からの電話で具体化したのかも知れません。

「何ものにも左右されず、どこまでも公正中立」と首相に評された真道さんは、「カド」を巡る構図の変化に伴い、自分の立ち位置を再確認しようとします。

最初に提示された肩書きー総理相当の権限を持つ「特使」の立場を断ったばかりか「一旦クビにして貰って」フリーの立場を確保したのも、いざ状況が変化した時に、柔軟に自分の立ち位置を変えられる余地を残しておく為だったのでしょうか。

しかしこの時、別のところでもまた「変化」は起きている模様です。

ヤハクィザシュニナ。

彼が初めて見せたこの笑い方の意味するものは何でしょう。

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第8話「タルネル」感想

「くり」Tシャツに惑わされてはなりません。

のんびりデートしているだけのように見せかけて、実は結構大きな物語構造のどんでん返しが起きてたような気がする第8話。

そしてラスト、ヤハクィザシュニナの表情が怖い。

鍵になりそうなのは、直前に彼が読んでいた本の中身です(真道に貰ったしおりをちゃんと使ってます)。

彼は本からこの宇宙の事を学び、第4話では「国家」について彼の意見を述べました。

そして前回、「好き」という概念を「直近で獲得した」と語っています。

本を読み、この世界を知ることで、ザシュニナの方にも変化が生じているのです。

そして今回のラスト、彼が読んでいたのは「人間万歳」

1922年に発表された武者小路実篤の戯曲なんですが…調べてみるとこれ、登場人物が「神様」「天使」たち。天上からの視点で「人間」の世界を俯瞰するストーリーのようなのです。

以前の考察で私は「ヤハクィザシュニナは神ではない」と結論づけました。

正解を教えて導いてくれるような親切な存在ではないと。

しかし今回彼はおそらく、「神」という概念を手に入れました。

「カド」からの「贈り物」が「問題」から「正解」へと変わりつつあるこのタイミングでのこの変化。果たしてこれがこの先何をもたらすのでしょうか?

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