正解するカド11話の感想・解説・考察!品輪博士とザシュニナの表情の意味

みなさんこんにちは。

「Zガンダムに出て来た大気圏突入システム(と同じようなやつ)で超小型衛星の再突入実験に成功」というニュースを知り、放映当時を思い出したウロコです。歳がバレますね。

あの頃空想の産物に過ぎなかった技術が次々現実のものになる昨今、そろそろパトレイバーくらいは実用化されてもいいと思うのですが。

そんなご時世の中放送された今回の「正解するカド」。

前回は、真道幸路朗(シンドウ・コウジロウ)・徭沙羅花(ツカイ・サラカ)・ヤハクィザシュニナの3人だけで話が動いていましたが、今回は色んな人たちがストーリーに関わっていましたね。

その分話が動いている感じと、風呂敷を畳む段階に入って来ている感がありました。

いよいよ残すは最終回だけ、の第11話です。

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最終目標:ラスボスヤハクィザシュニナを倒せ!

いつの間にやらヤハクィザシュニナが人類を滅ぼす悪の帝王みたいな扱いになってました。

すみません、「人類を異方に連れて行く」ってそんなに大変なことだったんですね。

真道さん1人連れて行けばOKなのかな?と思っていたら、どうやら地球人類みんなまとめて連れて行こうとしているらしいザシュニナさん。

確かに、1人でも確率の悪い賭けになる異方転換を、いきなり全人類にやってしまったら、結果的にジェノサイドになってしまうかも知れませんね。

でもこうなってくると、ラスボス化したヤハクィザシュニナを倒すという所へ物語を集約できるので、お話としてはわかりやすくなりました。

(個人的には、『明確な敵を作らない』ことで物語がどう進むのかを興味深く拝見していたので、若干寂しいような気もしないではありませんが)

刑部鍍金

すみません、前回「第0話は見ていなくても大丈夫」と書いてしまったのですが、間違いでした。

第0話の舞台となった刑部鍍金が今回まさかの再登場。

念のため、第0話を見てない方に説明しますと、第1話の飛行機の中で真道さんが見てた写真の人たちです。

事業に行き詰まり、「用地買収に応じて立ち退き料を貰い、会社は廃業する」ことを提示されていた社長さん。

しかし真道さんは、技術開発によって経営を立て直すことを提案。御船先生の協力もあって「スーパーメタル」の開発に成功し、事業を継続できたという訳です。

第9話でフレゴニクス突破の理論構築に成功した品輪先生といい、伏線回収&みんなの力で敵を倒すぞ的な流れは燃えますが、こういう形で刑部鍍金が出てくるなら、第0話の内容を本編のどこかに組み込んでいた方が親切だったかもしれませんね。

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真道幸路朗最後の交渉

品輪先生の理論と刑部鍍金の技術で、カド=ヤハクィザシュニナの持つフレゴニクスを無効化するスーツを開発。

ヒーロー物のようで燃える展開です。しかし真道さんは交渉官なので、正義のヒーローとは違う解決方法を考えているようです。

ツカイさんの考える解決法

その点で行くと、ツカイさんにとって「交渉官」という仕事はまさに「世を忍ぶ仮の姿」。本人のメンタルはどちらかというと世界を守るために戦うスーパーヒロインの方に寄っています。

彼女に取ってのゴールは、ヤハクィザシュニナを隔絶体に封じ込めること。

前回の終盤でザシュニナが手にしていた多面体が件の封印アイテムのようですが、「コ口せない相手を封印する」というのはヒーロー物のオチとしては定番ですね。

彼女の考えは、単純に言うとゼロサム型。自分が勝つか、相手が勝つか。

その発想はまさに正義のヒーロー。

しかし現実は、ヒーロー物のようにシンプルではありません。

ビジネス用語のWin-Winという言葉も、もうだいぶ使い古されて来ましたが、それでもゼロサムで勝ちを奪い合うより生産的なのは間違いありません。

お金をだまし取ったり奪い取ったりすれば犯罪です。しかし価値のあるものを提供し、その対価としてお金を貰うなら、誰からも文句は言われません。

では、これが戦争だとどうなるか。

紀元前500年くらいの兵法書に、すでにこんなことが書いてありました。

「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(孫子)

一旦戦いが起きれば、勝った方にも被害は出ます。戦う前に解決することが最も良いやり方だという訳です。

しかしそれでは決着がつかず、武力闘争に発展した場合。

ヒーロー物なら、悪の帝国を滅ぼして終了でも問題はありません。しかし国と国との戦争で、実際に国そのものを滅ぼすのは人道的に問題があり過ぎます。

最終的には和平交渉を行って戦争が終わります。

もちろん勝った方がより自分に有利な条件を提示できます。

言ってしまえば、自分に有利な条件で、相手を交渉のテーブルに着かせること。それが近代での戦争の目的だと言えるのではないでしょうか。

真道さんのヒーロースーツは、ヤハクィザシュニナを倒すのではなく、彼と交渉する。その際、相手との力の差をできるだけ無くし、対等な立場で話し合う、そのためのものでもあるのかも知れません。

真道の考える解決法

「自分の利益を勝ち取るのが交渉の目的だ。だが相手を打ち負かしてその場の利益を得ても、長い目で見れば必ずしっぺ返しが来る。双方に利益が生まれることが自身にとっても最大の利益なのだ」(第1話より)

真道さんがヤハクィザシュニナの望みに応えようとしていたのは、彼に対する優しさというだけではありません。

闇雲に彼を排除するよりも、彼の望みも叶える方が、人類に取っても利益になる。彼の思考パターンからすれば、当然そう考えるでしょう。

前回冒頭、ツカイさんの壮大過ぎる回想ではっきりしたのは、異方にもそれぞれ独立した意思を持った、複数の個体が存在しているということ。

つまり、ヤハクィザシュニナがオンリーワンの存在ではないという事です。

そして、情報というを採取する目的で宇宙というを作ったのも、彼1人のスタンドプレイではありません。

だとすると、ヤハクィザシュニナ個人を封印して、当面の危機は回避できても、いずれ別の異方存在が繭から糸を取るためにやって来る可能性はある訳です。

では、どうするか?

  1. ヤハクィザシュニナの最終目的:情報で満たされたい
  2. 最終目的を達成するための短期的目標:人類を異方へ連れて帰る

(2)とは違うやり方で(1)の目的を達成する。それができれば、事は解決するはずですね。

真道はそれを、「ヤハクィザシュニナを驚かせる」ことで実現しようとしているようです。

「処理できないほどの情報」とは?

「どんな情報も一瞬で処理できてしまい、満たされない。もっともっと情報が欲しい」

このヤハクィザシュニナの要求を、私たちは情報の「量」だと考えました。

第9話でザシュニナは、「異方は処理できる情報量がスゴイ」と説明していますので、当然それは「量」の問題だと思った訳です。

しかし真道は見方を変え、必要なのは情報の「質」だと捉えました。

そんな真道の考えを裏付けるように、ザシュニナは複製した真道にもの足りなさを感じています。

コピー真道はザシュニナの望んだ通りの行動を取っていますが、それは逆に言えば想像の範囲内の行動しか見せないということなのでしょう。

人間だって、新しい本を買って読んでも、既に知っている内容しか載っていなければ驚きも発見もない=面白くないですよね。

まだ見た事のない物語だからこそ、次はどうなるんだろうとワクワクしながらページをめくることができる訳です。

いくら情報の量を増やしても、すでにある情報のコピーでは意味がない。未知の領域、新しいもの、しかもできれば、自分が想像していなかった意外性のあるもの。

ザシュニナ求めている「情報」とはそのようなものだと真道は考えました。

ワム・サンサ・ナノミスハイン

ヤハクィザシュニナが人類にもたらした3つの贈り物。

それは人類を異方へ連れて行くという最終目的に向けて、人類と異方をつなぐために用意されたものでした。

それを知っていたからでしょう、ツカイさんはワムの時点から強固に受け入れに反対していたし、今からでも突き返そうという勢いを感じます。

しかし、第4話の犬束総理のセリフの時点で、人類側はもう答えを出しています。

それがどんなものであれ(ヤハクィザシュニナが如何なる目的で持ち込んだものであれ)道具は単なる道具に過ぎない、というもの。

それによって幸せになるか不幸になるかは、使う自分たち次第です。

過去に、人類自身が発明したものでも、劇的に世界を変えたものはいくらでもありますしね。

早い話、ザシュニナの思い通りにはさせない、でもくれたものは貰っておくからね!で押し通すのもここは有りかなと思っています。

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第11話「ワノラル」感想

次回はいよいよ最終回ですね。そこへ向けて、気になる点が4つほどありました。

ヤハクィザシュニナの表情

真道たちが品輪先生を拉致した時、それに気づいて笑いましたね。

「お見通しなんだよ」の表情ともとれますが、もっと違う意味がありそうにも見えました。

予想通りの行動しか取らないコピー真道に物足りなさを感じているザシュニナは、オリジナル真道が何か企んでいるのに気づいて、本音の部分では嬉しかったのかも知れません。

ラストシーンでは、真道が何をやらかしてくれるのか、ウキウキしながら待ってたようにも見えました。

花森くんへのフラグ立て

花森くんの凹みっぷりと、「後の事は頼んだぞ」というセリフ。

不吉な予感しかしませんが、これはやっぱりフラグなのでしょうか。

あまりにもあからさまなので、逆説的にそうではなかった、という展開もうっすら期待しておきます。

花森くんへのセリフではもう一つ、「誰よりも長く俺といたのはお前」というのも気になる所。

実際彼は刑部鍍金の時も一緒に仕事をしているし、第1話で語られた真道のポリシーも聞いています。つまり彼は誰より、真道の仕事のやり方を知っているはずです。

これはストーリーに関わって来るのでしょうか?

真道母のセリフ

第6話で、ヤハクィザシュニナが「寂しくないのか」と心配していたお母さん。

あの当時のザシュニナは、他者に対する親愛の情とその裏返しの孤独、どちらの概念も持っていなかったと思われます。

しかしその後、「好き」という概念を獲得し、真道を「代用のきかない、自分にとって特別な存在」だと認識してしまいました。

今の彼なら、真道と離れることに「寂しさ」を感じもするでしょう。

このまま異方に帰っても、永遠の孤独に苛まれることになる。第6話の真道母子の会話は、そんな伏線のようにも思えます。

品輪彼方

「ヤハクィザシュニナは、人類を異方へと連れて行こうとしている」と聞かされた時の品輪先生の反応。

何があっても楽しそうなのはいつものことですが、「それじゃあ私、異方に行きます!」などと言い出しても不思議じゃないのがこの人です。

最後まで目が離せませんね(何をしでかすかわからないという意味で)。

次回最終回が終わった後で「天然不思議ちゃん博士・品輪彼方開発(協力:刑部鍍金)の特殊強化スーツを身にまとい、変身魔法少女ツカイサラカを相棒に、多次元宇宙から地球侵略にやってくる敵と戦う変身ヒーロー・タフネゴシエイター真道」で続編作ってくれたら、それはそれで視てみたいと思った第11話でした。

東映さんそういうの得意ですよね。

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コメント

  1. 異方に行ってみたい! より:

    解説、楽しく読ませて頂いてます。
    異方存在、ヤハクイザシュ二ナからの贈り物は
    ワム・サンサ・ナノミスハイン ですが、
    ナノミスハインを「第4の贈り物」と言っているのが
    とても気になっています。
    ナノミスハインの前にワム・サンサ以外にもう1つの
    贈り物があったと言うことですが、
    アニメを見直しても、もう1つが何かわかりませんでした。
    隠し設定? 原作では何かがあったとか? 気になっています。

    併せて解説して頂けると、ぐっすり眠れそうな気がします。

    よろしくお願いします。

    • Uroko より:

      異方に行ってみたい!さんはじめまして。コメントありがとうございます。
      「第4の贈り物」の件ですが、「カド」を入れて数えてるのかなと私は考えています。
      第9話でヤハクィザシュニナは、「4つのものを持ってきた」と言ってましたね。
      この時提示されたのが、カド・ワム・サンサ・ナノミスハインでした。
      カドはザシュニナが自分で便利に使っているのであんまり「贈り物」という感じはしませんが、あとの3つを貰うために必要不可欠だったので、広義で「贈り物」に入れてもいいのかな?という解釈です。
      今作のように原作がない作品だと、中々本編以外に読み解く手がかりもなく、先の予想もつきませんが、どんなラストになるのかドキドキしながら待ちましょう(^^)

  2. まるんぱくん より:

    あのスーツが出てきた段階では「結局戦うしかないのかー」と、ちょっと残念に思えてしまったのですが、確かに強大すぎる相手と対等にテーブルにつくためには、ああいう手段も選択肢なんだなぁと…。
    現実世界にも、似たようなことしてる国とかありますしねえ…。
    いい「正解」が思い付かないまま、気付いたらもう明日(最速で)には最終回、
    真道さんが、現実世界の指導者たちもびっくりするような、素晴らしい「正解」を導き出してくれるものと信じて、ワクワクしながら待ちたいと思います。

    • Uroko より:

      まるんぱさんこんにちは。いつもコメントありがとうございます。
      今までは異方の圧倒的な力の前に、あまり強気には出られなかった所、ここに来てようやく反撃の糸口が!という展開なので、普通なら戦いに行きますね(^^;)
      しかし同時に、第一話の真道さんのポリシーを伏線として回収に来るのも鉄板なはずなので、お互いに得るもののある結論が出て来るのが理想ですね。
      予告だと必殺技をぶつけ合ってるようにしか見えないのですが(^^;)、どうなるのでしょうか。
      最終回、緊張しますが楽しみですね。