闇芝居4期の1話2話3話の感想・考察・解説！最後の女性は誰？

どうも！！

闇芝居を担当させていただきます！！monyoといいます！よろしくお願いします！

不思議かつちょっと怖い、けど目の離せない顔をしている親父さんが、淡々とお話をしていく紙芝居形式のアニメ・闇芝居。

このアニメ、もう4期目なんですよねぇ。

怖いながらに地味に面白いこの作品。

シュールギャグっぽさもある作品ですが、勝手ながら大真面目に解説させて頂きます。どうか暖かい目で見守りながら、お付き合いください！

それでは、まいりましょう！

1 第1話「舌」
2 第2話　水槽
- 2.1 あらすじ
- 2.2 あの白い手の正体とは…。
3 第3話　裁ち鋏
- 3.1 あらすじ
- 3.2 裁ち鋏とお札の意味は？
4 闇芝居4期1話2話3話の感想

第1話「舌」

あらすじ

1人の男性が、会社の帰り道に見つけたのは、猫のﾀﾋ体。

なぜかほおっておけなかった彼は、その場に居合わせた小学生たちと弔いをします。

その晩、家でくつろいでいると、かすかに猫の鳴き声が。

男性は、弔っているときに聞こえた女子高校生たちの会話を思いだします。

「猫のﾀﾋ骸を可哀想って思うと、ついてくるっていうよね。」

気のせいだと思い、床についた男性ですが、寝ている間にも猫の鳴き声は聞こえてきます。

それもゆっくり自分の耳元に近づいてくる猫の声。男性は逃げたくても、体の自由が利きません。

猫の鳴き声は耳元までやってきて、猫が自分の頬を舐め始めました。

そこで男性は違和感を覚えます。

暗闇に目が慣れてきた頃、男性は違和感の正体を見て、驚愕とします。

猫の先には、１人の女性がおり、こうつぶやいたのです。

「よかったね。会いたい人に会えたね。ねぇ。何で私は見つけ出してくれなかったの？」

猫のﾀﾋ骸を見て、悲しんではいけない理由は？

男性が猫を弔う際に聞こえた女子高生の噂話。

みなさんは、小さい頃に「車に引かれた猫のﾀﾋ骸をみて、拝んではいけない」と言われたことはありませんか？

私も中学時代の恩師に、そういわれたことがあります。

「猫のﾀﾋ骸に哀れみを持つと、その猫に取り付かれる」「その猫の霊がついてくる」とか。

実際は、そのような伝承やうわさ等は明確には存在していません。

うわさが迷信を生み、人づてに広まり、今にいたります。

余談ですが、猫は夢でみるとあまりよい印象ではないようです。

まず気になるのが猫の夢の基本的な意味です。猫の夢は「女性」を意味するといわれています。多くの人は猫のイメージを「気まぐれ」「自由」「マイペース」などと表現しますが、そんなイメージから清楚な女性というよりは、手に負えない愛人タイプの女性を象徴するようです。

猫の夢はあまり良い意味がないことで有名なシンボルです。「意地悪さ」「嫉妬深さ」「ライバルの出現」などを暗示するといわれています。先ほどもお伝えした通り、猫の夢は愛人タイプの女性の象徴ですから、良くない意味での暗示が多いのもうなずけますね。

もちろん、猫の夢にも良い意味はありますのでご安心ください！黒猫の夢や綺麗な姿をしている猫の夢は、幸運を象徴するラッキーシンボルだといわれています。現実の世界では不吉などといわれがちな黒猫ですが、夢の世界ではまったく正反対の意味になるんですね。

出典：http://無料夢占い.net/%E7%8C%AB/

男性が感じた違和感とは？

猫に頬を舐められているときに、男性が感じた違和感。それはなんだったのでしょうか。

それは「舌の感触しかかかれていないこと」であると考えます。

みなさん、想像してみてください。

寝そべった状態で、猫もしくは犬に顔等を舐められる場合、肩や胴、顔のどこかに足がのり、肉球の感触や、猫の体重の重さなどの描写がかかれるはずです。

しかし、「舌」ではそれがありませんでした。

恐怖でそれどころではなかったかもしれませんが、ではなぜ「舌」の感触以外の描写がなかったのか。

それは、のちにでてくる女性が猫を持っていたからです。

女性が男性の上にのり、猫を持ち、顔のところまで運んでいる。

猫が逃げるといけないから、持ったまんま頬を舐めさせている。

その状態であれば、猫の重心は軽く男性にかからない。肉球の感触もあまりないかもしれません。

また、男性が身動きが取れなかったのも、女性が乗っていた（生身の人間かは定かではないが）となれば、合点が合います。

最後にでてきた女性は誰だったのか。

「なんで私は見つけてくれなかったの？」

最後に出てきた女性。それは誰だったのか。

私が考える説は、2つ。

１つ目は、猫がﾀﾋんだ場所で、なくなった女性であること。

2つ目は、猫と一緒になくなった猫の飼い主か、猫がﾀﾋんだ事故に巻き込まれたなくなった女性であること。

どちらにしてもその女性は、何らかの形で、その場所で人知れずなくなった方であることは明確です。

自分は誰にも見つけられず、弔いもされず、いまだに１人でいる。

そんな中、猫は発見もされ、弔いもしてもらった。何で私はしてくれないの？

という女性の怨念等が具現化して、男性の前に現れたのだと思います。

その後は、どうなったのでしょうか。とり憑かれたのか、それとも・・・。

これ以降は皆様のご想像にお任せします。

第2話　水槽

あらすじ

ある男子学生３人組が、前から気になっていた古い洋館に忍び込もうとしました。

どこを探してもどこも開いておらず、窓を割って入ろうとしたとき、2階の窓が開いていたので、登って中に入りました。

ある1人の学生が、水槽を見つけました。

結構広く大きな水槽、中の水はとてもにごっており、ひどい腐臭もします。

中になにかいるのかとガラス越しに、目を凝らしてみていると、

ドンッという音が。

姿は見えないけれど、中になにかいる。

学生は、椅子にのり、腐臭を耐えながら、上から水槽を覗いていると、

水槽の中から、白くて細く長い手が…。

ボチャン。

仲間を探しにきた学生が、水槽の部屋を訪れたときには、水槽以外何もありませんでした。

腐臭がひどかったため、その場を後にしようとしたそのとき。

ドンッ。

あの白い手の正体とは…。

今回の一番の謎である「水槽の中にいた白い手」。

妖の類なのか、幽霊等の集合体なのか。

日本の妖怪にろくろ首のような妖怪はいても、手をいませんでしたし。

ただ、話を見て思ったのは、「食虫植物」みたいな感じだなって思いました。

虫が好む匂いを発し、おびき寄せ、興味をもった獲物が自分のテリトリーに入ったら、一気に引きずり込む。

ハエトリグサがいいたとえですよね。

人間は興味を持てば、匂いが酷かろうと、その興味を知りたくなる。そして、自分のテリトリーに入った瞬間を…。

1人目の男性が引きずりこまれたとき、椅子まで取り込んでいるわけですから、策士だなぁと思います。

なぜかって？

椅子があったら、人がいた形跡が残ります。残ってしまっては、気味悪がり、近づいてきません。

近づいてこないということは、ターゲットを捕食できないということになります。

それを避けるためには、人がいた形跡をなくさなければなりません。

だから、最初の男性と男性が上っていた椅子も一緒に飲み込んだ、もしくは、部屋のどこかに置いた。

人間がいた形跡をけし、ほかの獲物をまつ。

こう考えると、怖いですね。捕食するものって。人間にしても妖や幽霊にしても、狡猾で、頭がきれますから。

第3話　裁ち鋏

あらすじ

家賃の安さに惹かれ、アパートに引っ越してきた女子大学生。

荷物の整理をしていると、一部床板が違う場所が。

気になった彼女は、その床板をはずしてみることに。

その下には、裁ち鋏が刺さっていたのです。

裁ち鋏は、お札を止めるように刺さっており、お札には誰かの髪がまとめてありました。

気味が悪くなった彼女は、それを抜き、ごみ箱に捨てました。

その夜、不気味な声でふと目がさめた彼女は、床板が違う場所が気になり、あけてみました。

すると、髪の長い人間の顔の半分がそこにあり、彼女を見たのです。

不吉な夢を見た彼女は、眠気が覚めてしまい、トイレに行こうとしました。

その時、ふとごみ箱の中身を確認したら、捨てたはずの裁ち鋏がありませんでした。

そして、床下から夢で聞いた不気味な声が聞こえ、恐る恐る床下を覗いてみると、何もいませんでした。

しかし、彼女のすぐ後ろには、顔半分がない男性の姿が…。

裁ち鋏とお札の意味は？

意味ありげに、床下に刺さっていた裁ち鋏とお札。

お札には髪が巻きついています。

これは何を意味するのでしょうか。

裁ち鋏には特に呪いをどうこうするという謂れは、ありません。

注目するところは、鋏ではなく「裁つ」というところ。

裁つ（絶つ）とは、以下の意味を持ちます。

裁つ（絶つ）

１.（断つ）つながっているものを切り離す。切断する。「鎖を―・つ」「糸を―・つ」

２.㋐（絶つ・断つ）これまで続いていた物事・関係などをやめて終わりにする。つながり・縁を切る。「酒を―・つ」「消息を―・つ」「国交を―・つ」

㋑（断つ）断ちものをする。「茶を―・つ」

３ .（絶つ）終わらせる。尽きさせる。「命を―・つ」「望みが―・たれる」

４ .（断つ）道などをさえぎって通わなくする。「糧道を―・つ」「回路を―・つ」

出典：http://dictionary.goo.ne.jp/jn/137184/meaning/m0u/

裁ち鋏を刺した人物は、なにかしらから縁を切りたかったのでしょう。

そのなにかしらは、お札に包まっていた髪の毛の主、最後に出てきた顔半分を失っている男性であります。

夢でいた顔半分。現実ではそれは消え、その代わりに顔半分より下の胴が女性の後ろに現れました。

それは、裁ち鋏で裁っていた（絶っていた）縁を、鋏を抜いてしまったことでつないでしまい、男性を呼び覚ましたと考えます。

夢でみた男性は、「ここに男性を封じている」という証明だったのだと思います。

抜いてしまったことで、封じていた男性は解放された、そこにはもういないということ。

だから、現実で床下を見たときには何もいませんでしたが、その代わりに床下ではなく、彼女の後ろに現れたのです。

男性が、なぜ顔を半分に割られていたのかは、わかりませんが、見るからに彼の持つ怨念は深そうです。

引っ越してきた彼女の安否が心配ですね。