ごきげんよう。模造紙です。
活撃とうらぶ9話。「元の主」というタイトルのため男士たちが精神的にダメージを負うエグいストーリーかと思いきや、涙無しでは語れないじんわり胸に染み渡るなんとも深い物語でした。
付喪神ならではの元の主に対する想いやジレンマが描かれており、1話完結でテンポよくスッキリまとまっていた部分も良かったですね。
そして陸奥守の元主に対する振舞いが、恋焦がれる乙女にしか見えないのは私の心の目が腐っているからなのか…。
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史実と異なる歴史の出現!歴史が動いた?
9話のタイトルである「元の主」は陸奥守吉行の主である坂本龍馬でした。
史実準拠のビジュアルでなんとCVが小野Dですよ(笑)
小野Dと言えば刀剣花丸のアニメで、大和守安定の元主である沖田総司も演じていましたが引き続き活撃でも元主役で出演するとかwww
いっそ、刀剣男士の元主役はすべて小野Dでもいいんじゃない?と思わなくもないですが、流石のネイティブ土佐弁が耳に心地よく大正解なキャスティングでしたね。(小野Dの坂本龍馬と言えば薄桜鬼が頭を過った方も多いかも)
寺田屋事件の概要についてはこんのすけとむっちゃんが本編で語っていたので省略しますが、今回の任務は寺田屋を脱出した龍馬が検挙されないように取り方と時間遡行軍の手から守り、史実で身を潜めたとされる材木置き場に無事に到達させること。
そして材木置き場に薩摩藩の救出が来るまで守り抜くこと。
必殺仕事人ばりの手際の良さと鮮やかな連携で、逃走ルートを確保し時間遡行軍の強襲を妨害していく第二部隊たち。
ゲームの隠密ミッションとか●●救出戦みたいな感じで楽しい!(いや、ゲームやから)
けれど新撰組の刀の兼さんと堀川がこの任務に当たるのは絵的になんともシュール。
しかし、何故か材木置き場に龍馬が未到達の時点で取り方がやってきてしまいます。
史実では来ないはずの取り方たちが材木置き場に現れたこと。
そして、材木置き場に繋がる壊れた塀のルートで龍馬と三好が遡行軍に遭遇し、三好が重傷を負ってしまったこと。
これらが本来の歴史とは異なり「歴史が動いた」ことになります。
「歴史が動いている…?」困惑する堀川くん。
考察①これまでの時間遡行軍の成果の積み重ねで史実が変化してきている
審神者が言う「歴史が守られた」の範疇がとの程度なのか現時点では明確にされていませんが、第二部隊の前回の任務、江戸無血開城においてあれだけ江戸の町が燃えても歴史抑制力の作用が働き、審神者や刀剣男士たちの時代から見て歴史改変の度合いはギリセーフに。
ようは歴史年表に記述されるメイン概要がクリアされていれば歴史改変はされていないと判断されて、結果としては細々した大幅な影響を与えない部分での史実の変化が少しずつ進んでいると考えられます。
守れなかった歴史が積み重なっていくことで、少しずつ歴史が動いているのかもしれませんね。
考察②時間遡行軍にも陸奥守がいる?
坂本龍馬の刀であった陸奥守でしか知り得ない情報、材木置き場に繋がる壊れた塀の穴を通ったルートで時間遡行軍に遭遇している点から、時間遡行軍にも顕現された陸奥守がいる…?
ただ、今回は夜戦ですし遭遇した敵も一体だけのようなので、単にたまたま紛れ込んだだけの可能性も捨てきれません。
スポンサーリンク胸アツ!陸奥守、男士と本体のコラボ
今回の話で一番の見せ場と言えば、付喪神として肉体を持った刀剣男士が自分自身である本体を操るところですよね。
自分が自分を持つとか!刀剣乱舞ならでは!
ただのアクションシーンではなく、本体同士のコラボという点が何とも手に汗握る、ファンなら狂喜乱舞必至なアツい展開でした。
龍馬時代の陸奥守吉行はしっかり反りも刀紋もあり、むっちゃんが帯刀しているものとは異なっており芸が細かい!
そして、反りがあるからこそ居合が成功しているのもまた…!!!
「えぇ刀じゃろ。土佐ではちょっとは知られた名刀」とか「今晩の龍馬の守り刀はこのわし」とか、会いたくて仕方なかった元主だけど大きな声で正体を明かすことは出来ない。
けれど名乗りたい強い気持ちから思わず言葉になってしまったんだなと、むっちゃんの性格が良く現れている台詞ですよね。もう、ね。どんだけ乙女なんだと(笑)
聡い坂本龍馬は何となくむっちゃんの正体に気づいたのでしょうが、大らかな彼がこんな奇妙で不思議な体験を周囲の人物に漏らしたとしても、きっと史実的には龍馬に関する微々とした逸話が増えるだけで問題ではないのでしょう。
第二部隊、元主に対するそれぞれの思惑
ただ一人の大切な主が最良なのか、強者の象徴としてその時代の支配者の元で侍るのが良いのか、転々と幾人も主を変えて渡り歩く道を面白く感じるか、どれが刀剣にとって良い生き方なのかはわかりません。
ですが、今回のむっちゃんと坂本龍馬の強い絆と想いの深さは他の男士たちにも波紋を広げた出来事の様子。
自分の事を握れなくてもいい、闘えなくてもいい、ただ終わりの時までに仕えさせて欲しいと望んだむっちゃん。
自分は龍馬の命を守り切れなかった刀ではなく、龍馬の命の炎が消える時まで生き様を見守る刀でありたいと願ったのでしょう。
それに対して、「コロされるその時まで傍らに…そんなのって…」と不穏な気配の堀川ですが、元主に会わない暗黙の了解を知らなかったことや、今回のむっちゃんの件に悶々していることといい、彼が新人隊員であることを思い出させますね。
次回かそれ以降、元の主である土方に関する任務に赴く伏線なのでしょうが、何とも堀川が闇落ちするフラグが立ってしまった気がします。
刀剣花丸で言うところの大和守ポジションにおさまりつつあるような…。
ですが堀川の傍には常に相棒の兼さんがいますし、きっと闇落ちしそうになっても力強く引き戻してくれるに違いないと信じています。
そして今回の件ではもう一人、次回予告で「そこまで思える主に出会えるのはいいもんだ」鶴丸も思うところがあったのでしょう。
多くの場所を転々としてきた鶴丸が言うと、何とも感慨深い言葉でした。
スポンサーリンク活撃 刀剣乱舞9話の感想
何というむっちゃん回!!
ありがとう龍馬!ありがとう土佐!!
30分間ずっと、むっちゃんが乙女かイケメンかのどちらかでしたね(笑)
会いたいけど会わない。姿を見たくて仕方がなかった相手が目の前に現れて呆然とする。
溢れる想いを止められず勢いで正体バレの発言をするとか、私はなんの少女漫画原作アニメを見ているのかと錯覚しそうになりました。
自分を振るってもらえず、ただ傍にいるだけなんて刀としては不名誉だし価値がないはずなのに、それでもいいから寄り添いたいと思える相手に出会えたことは本当に幸せですね。
「感動」とか「涙が出た」とか陳腐な表現では全然足りない、胸が苦しくなって、けれどスッキリと爽やかなお話でした。
主の口から「名刀」とか聞けるの、本当に良いな。
お互いに唯一無二の存在、というのが実に伝わる素晴らしい回でした!
ところで第二部隊の元主絡み任務、土方は確定っぽいですが他はどうなんでしょうか?
次回タイトルが「忠義」なので義と言えばやはり新撰組関連で来そうですが、個人的には蜻蛉切の忠勝と徳川家あたりも見てみたい…!
それではまた。
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