ごきげんよう。模造紙です。
活撃とうらぶ10話、物語も超佳境に差し掛かって来た感じですね。
観ていて非常にしんどい展開…胸も胃も痛い。
前話の陸奥守と龍馬のやり取りの傍ら、不穏な様子が見え始めた堀川くんですが、今回はさらに磨きがかかって闇落ち寸前という事態に!
元主の不遇な未来を回避するために刀剣男士の役割を見失いつつある…という花丸の大和守安定と同じ道を辿りかけているようです。
残り2~3話でこの重苦しい展開は収束するのか?
堀川くんのハイライトを失った瞳と心に光を取り戻すことは出来るのでしょうか。
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第二部隊滞留、任務は潜伏した時間遡行軍の排除
前話の任務、寺田屋事件を終えて本丸帰還するかと思いきや、そのまま留まり潜伏の可能性がある時間遡行軍から引き続き龍馬を影ながら護衛する任務にあたることに。
「忠義の向かう先」というタイトルから、場所と時代を変えて土方最期の地である函館に向かうのかと推測していたらそっちかという。
これから大仕事を成し遂げる坂本龍馬と、全盛時期の新撰組。
そこに新撰組の二振りと龍馬の愛刀…となると、悪い方向に何かが起こる気しかしない。
時間遡行軍いい仕事してるなと敵ながら天晴だと思うよ←
勝利して気が緩んでいる敵に第二波で打撃を与えるって戦法としてはなかなか。
けれど時間遡行軍の潜伏予想数20体ってゲーム的にはそんなに多くないと思うけど、第二部隊のレベル的には守り切れるか際どいところなのでしょうか。
(単純に編成数2部隊+2振りなので、余程敵のレベルが高くない限り苦戦するほどじゃないような)
むしろ、度重なる歴史干渉で歴史が少しずつ変化していることが問題なのでしょう。
「元来の史実」にさほど信頼性が無くなった今、目の前の不測の事態をひとつひとつ回避していくことが何より歴史を修正させない近道といえます。
スポンサーリンク元の主と出会うと自分はどうなるのか?
今回、兼さんと堀川くんに対して「元主」へのフラグが立ちました。
まるで逃走中のような遭遇回避ミッションにあたる第二部隊でしたが、堀川くんは龍馬の護衛をしながら危険な思想をぐるぐる巡らせていました。
「今龍馬さんがタヒねば土方さんは…」と、いやいやいや!それ考えたらあかんやつやから!!
そして徐々に光が失われ暗くなっていく瞳と表情。
めちゃめちゃ綺麗な作画なだけに陰鬱感が半端ない。けれど背景の梅が綺麗過ぎて目に痛いという。
しかし不穏で危険思想を芽生えさせた堀川くんでなく、元の主である土方の姿を見たのは兼さんでした。
思いがけず生存している元主の姿を確認し、涙する兼さん。
悲しみでも口惜しさでもない、嬉し涙を流した彼の姿に成長を感じましたね。
元の主の土方は大望を持たず融通も利かない愚直な人物で規律にも厳しいという、何とも冷静な分析も披露し、自分はそんな不器用な彼が好きだからこそ、自分の忠義を貫くという結論に達しました。
本来の歴史を守ること=忠義
と結びつけた兼さんと
土方を救う=忠義
と思いたい堀川くん。
そんな2人の認識のズレか見ていて非常に辛く胸を抉られました…。
しかもそのズレを堀川くんは気が付いてない様子。
堀川くん、最後は彼氏に浮気を問い詰める面倒くさい彼女みたいになってたけど、それも彼が経験の浅い新人で根がまっすぐだからなんだろうなぁ。
素直だからこそ周囲に感化されやすい。
今のタイミングではなく、もう少し経験を積んでから今回の任務であればこんなにも拗らせなかったし闇落ちフラグも立たなかっただろうに。
審神者は相棒の兼さんがいるからケア出来ると踏んだのでしょうか。
確かに、その時代にゆかりのある刀剣男士が現地に赴いて任務にあたるのが、一番手っ取り早く目的を遂行できるんだろうけど、元主に遭遇してしまうという男士の心に負担をかけてしまう問題を孕んでいるわけで、線引きは非常に難しいところですね。
「ごめん」の意味とは?
最後の場面「ごめん」と言って違う方向に向かう堀川国広。
この意味の取り方で今後の堀川くんの動向が全く違ってきますが、単独ピン予告といい、しかも「僕たちの本当に守りたいもの守らなきゃ」という台詞、むしろ過去形で語るの辞めて…!
考察①「歴史を守るだけ」と語った兼さんの言葉で闇落ち回避
これが一番理想的で事なきを得る、全国の審神者の心臓にも優しい展開ですよね。
あれだけ信頼していた相棒の言葉ならきっと胸に届いている…と思いたい。
考察②やっぱり土方を救いたいからの「ごめん」
本当に大事なものを見失った結果、元の主を救うルートへ。
兼さんだって本当の本音は土方を救いたいと思っていると暴走…は普通にありそうだし、実際のところ兼さんも本音は土方を救いたいに違いない。
けれどそういう葛藤も肉体を持った刀剣男士としての宿命で、兼さんは自分の忠義を貫くことが元主の土方に恥じない生き方だと、心の内で悩んだ末に出した結論だと言えます。
それに気付かない、それとも気付いたけど気付いていないフリをしている堀川くんがしんどい。
次回タイトル「鉄の掟」とは
次回はタイトルまでも不穏ですね。
いや、毎回けっこうな頻度でタイトルが危ない場合が多いのですが(笑)
「鉄の掟」というと新撰組の局中法度ですが、規律を破った者は士道不覚悟で切腹
すなわち
刀剣男士としての任務、歴史修正主義者から歴史を守る任務を放棄したゆえ戦線離脱。
それとも、元の主が何よりも厳しく規律を強いたのと同様に、「鉄の掟」の精神をもって刀剣男士の使命に全力を注ぐことを決めたのか…。
間逆のどちらにも取れるので、これは一週間生ゴ口し以外の何物でもありませんね…。
スポンサーリンク活撃 刀剣乱舞10話の感想
考察部分では主に堀川くんのメンタルについて書きましたが、今回は男士たちの練度も非常にパワーアップしたのが感じられるお話でしたね。
因縁の相手の敵大太刀に見事な連携と会心の一撃で勝利した、むっちゃんと兼さん。
この2人、反りは合わないけど根っこの部分では凄く相性がいいよなぁ。お互いを信頼しあっている雰囲気も凄くいい。
そして、何故かいつも「ここは引き受けた」と引き受け役の蜻蛉切さん。蜻蛉切さんにさらに筋肉が盛られた気がするのは気のせいなのか(笑)
どうしても闇落ちしそうな堀川くんに目が行きがちなんですが、部隊としての連携や熟練度が上がっているのも話の端々から感じられて良かったです。
それにしても兼さんだって泣くくらい土方さんが好きなんだから、待ち構えている未来が幸せじゃないのを知っていて救えない事が辛くないわけないじゃない。
覚悟があるかないか、それが兼さんと堀川くんの決定的な違いなのでしょう。
堀川くんは10割兼さんで出来ていると思ったらそうでもなかったのが意外。明るく大らかな子ってイメージがあるけど、本体の歴史背景から見るとそうでもなさそうだし見えるものが全てじゃないんだね。
花丸の安定と加州のように深い闇から救い出してくれるシナリオであることを祈りつつ…それではまた!
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