希望のある未来を感じさせる最高の最終回でした…!!
こんにちは!結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期担当の模造紙です。
待ち望んだ神樹さまがいなくなった後を描いた“これから”がとうとうお披露目され、安芸先生が泣き崩れる場面で涙腺大決壊でしたが私は元気です…!!
勇者の章では勇者部視点で物語を追っていましたが、無慈悲に年月が経ち我が子の年齢が勇者部の少女たちに近付いたことで大満開の章は自然と大人目線で見ていたため、4年後に彼女たちが成長して次のステップに進む未来は期待と高揚感しかなくいつまでも見守っていたいと思う素敵な締めくくりでした。
もうこれ、4年後を描くために制作したんじゃないの大満開の章。
今回で最後になりますが、神樹さまが消えた後の世界の変化と4年後に関して気になった点について綴りたいと思います!
アニメ勢への大きなネタバレを控えての記事となりますので、ご了承ください。
神世紀301年、神樹さまの恵みが失われた世界
勇者であるシリーズの大前提である神樹さまの加護。それが失われたことで、これまで当然であった数々がひっくり返ってしまう結末に。
順番におさらいしていきます。
友奈の痣は消失
神婚を受け入れない決意をして仲間と歴代勇者の力添えを経て、アルティメットし天の神を撃退した友奈。
彼女を苦しめていた痣は残っておらず、天の神の祟りが消失したことがわかります。
ただ天の神を完全に倒したかというと判断は難しく、今回の戦いでは祟りが無効化する程度に弱体化させられて撤退しただけって可能性も捨てきれません。
とりあえず神婚は不成立となり祟りからも逃れ、人類の脅威に打ち勝った(一時的にかもしれんけど)ので、友奈的には理不尽な運命を脱したということになります。
スマホは壊れて反応しなくなった
勇者システムが搭載されたスマホは戦いの末に壊れ使えなくなってしまいました。
すなわち勇者に変身できないことを意味します。
場面が変わり崩壊したゴールドタワーを見つめる芽吹&亜耶ちゃんの会話からも、「アプリがエラーで反応しない」とあるため神樹さま由来のシステムは全てストップしたみたいですね。
長い長い戦いに勇者システム搭載のスマホは必要不可欠で無いと不便だったにも関わらず、スマホが割れて動かないのを指で辿って安堵し、そのことで平和になったことを再確認したと思うと込み上げるものがあります。
「スマホが使えなくなってほっとする」なんて現代社会ではまずないので新鮮!
壁がなくなり四国以外が復活
これまでは神樹結界で守られていた四国ですが、神樹さま消失に伴って本来の壁の外が現れます。
ただ壁の外の世界は火の海だったので、出現した壁の外の世界は神樹さまが最後の力を振り絞って復元させたと見るのが妥当かな。
回復じゃなくあくまでも以前あったように造り直したって感じなのかと。
ちなみに後のシーンで園子が語りますが、この時点で壁の外である本土に人はいないというのが大赦の見解だそう。
けれどこれはほんの少し壁を超えた先で調査した情報に過ぎないだろうから、暫定とりあえずはそうしとこうってことなのかと個人的には解釈しました。
明確に生存者ゼロっての何をもってそう判断するのか不思議…。
学校は臨時休校に
壁が失われ生活は一変、学校も臨時休校の措置が取られます。
デマに踊らされない、嘘や噂を信じないとか、新しい生活様式の働きかけなど今のコロナ禍を過ぎらせるくだりもありました。
ただこの時点では壁の外は出現したけど、神樹さまが失われて加護が消えたってことは周知されてないって感じでした。
先生の話を聞きながら“神の守りはない”ことを知っている勇者部の表情が印象的でした。
実際の加護があるかどうかは別として、世の中が乱れている時は心の拠り所や信仰対象はあるほうが生きる希望になるので今は公にするタイミングじゃないってことなんでしょう。
混乱する世界
案の定というか想定内というか世界は混乱し今までとは激変。
山全体が燃え上がったり、ゴールドタワー倒壊は最終結成の余波によるものですね。
露骨な報道規制や討論番組の途中で検閲が入ったり、まだまだ大赦は絶好調いったところ。
300年間徹底的に管理されていたにしろ、ある意味安定して平和だったんですよね…今までって。
ただ、その安定って世界の本当を知らされず多くの人が無知だったからで、ゆえに大きな争い事もなく穏やかに生きられる民度を保てていたに過ぎなかったんだなと。
民度や安定をコントロールするのはどうなんって賛否はあるにしろ、真実を秘匿しなければ若葉の時代以降の約300年間、おそらく世界はもたなかったと推測できてしまうのが皮肉です。
神樹さまの残骸が引き揚げられる
海底に沈んでいた御神体を捜索し引き揚げる描写もありました。
神官が触れてエネルギー反応が確認されたため、この神樹さまの残骸に残っていたエネルギーを取り出したものが当面の燃料として活用されたようです。
治安は悪化、物価上昇
新興宗教や過激思想団体が乱立し、世界が混乱した原因は大赦であり悪だと呼びかけるシーンもありました。
これまで加護があり恵まれ過ぎていただけに、物理的に十分に満たされず不安が生まれ悪者を探し始めたって流れなのでしょう。
じゃがいも1袋700円超えという主婦が暴動起こしそうなヤバい物価は、単純に大地の守護が無くなったことで農作物が実りにくくなったのだと思われます。
というか本来のあるべき姿に戻ったってだけなんだろうけど。元々、四国の気候や土壌的にそぐわない作物でも、神樹さまの恩恵があるから実らせるのが容易かったのはあるんじゃないのかな。
だから、そもそも土地にあわない作物は加護がなくなると不作になるのは当たり前っちゃ当たり前なんですよね。
農業王の鍬が最終回で再登場
若葉の勇者御記と共に残されていた歌野の鍬が何と最終回で再び登場するとは…!!
鍬のくだりはファンサービスだと思ったらまさかここで回収するなんて思わなかったです。
園子が語ったように、そもそも神樹の勇者は戦うことが本懐じゃなかったので戦い後にどうやって元の暮らしに戻れるか頑張る事=今とこれからが良くなるようにできることをやるのが勇者の在り方、心の持ちようなんですよね。
その流れでちょっと興奮するクーデターを画策する園子はこれまでで大いに溜まっていたアレコレがあるのかと想像できますが、その後の展開を見ても園子が時代を繋ぐ役割を務める感じでキッチリと勇者のバトンが確実に継がれていて良かったです。
うん。ぶっ潰すのはやめるけど大赦を乗っ取らないとは言ってないもんね(笑)
冷静に自分の立場と役割を理解して立ち回れる中学生凄いな…!自ら広告塔として民衆の前に立ち西暦勇者を率いてた若葉もそうだけど、乃木家の女子の強固な意志としたたかさは痛快ですね!!
次期部長の樹も「勇者部は人のために尽くす」という宣誓を果たし、
友奈の勇者御記に記した「結城友奈は勇者である」のタイトル回収と怒涛の最終回の追い込みで興奮続きでした。
4年後、友奈と東郷さんは本土上陸へ
冒頭でも触れましたが、4年後のエピソードを描くために3期制作したのではと思える結末!
人類が去った(とされる)本土に足を踏み入れた友奈と東郷さんは4年の歳月を経て大人っぽくなり、何かもうこれまでの絶望と苦難を知り過ぎているだけに感涙しか選択肢がなかったです。
人間はいないけど犬の鳴き声がしたり鹿の姿は確認できるため現状だと人類以外の生態系は復活してる模様。
荒れてはいるけど舗装された道や朽ちた建物や標識はあるので、何年も人の手が入っていない状態で復元した印象です。
これは神樹さまが最後の力を振り絞って、西暦の天の神襲来時点の世界を復元したけど寿命が足りず完璧には取り戻せなかったってことなのかな。
初上陸調査の目的とは?
東郷さんの持つ地図を見るに島根に向かっているのがわかります。
最初、出雲大社に向かってるのかと思ったんですが、神に頼らず人間の力で生きていくという流れなのに宗教施設の再建は謎なんですよね。
で、良く見るとこの目的地なんですが、島根の原子力発電所がある場所なんです。
つまり2人が行っているのは四国から一番近い原発のある島根の状況調査と、原発が停止しているかどうかの確認だと考えられます。
ようするに本格的な復興計画の前の先立っての調査かなと。
しかしながら、科学の復興に着手しすぎるのもどうなのかって気もしますよね。
大気汚染や水質汚染により自然破壊したことが天の神の怒りの原因だと考えられるため、科学発展を追求すると同じ事の二の舞になる可能性もあります。
神樹さまの残骸から獲得できていた燃料も限りが見え始めていて、代替用エネルギーが必要なのは研究職になった風先輩のくだりでもわかるし、緩やかだけど復興が果たされているってことなのでしょう。
個人的には、勇者部的には原発を復活させたい意図はなく停止されてるか否かを知りたい本土調査で、化石燃料に代わる新しい燃料の開発に重きをおいている現状を推しておきます。
風先輩のハイスペックぶりといい勇者適正値の高い彼女たちなら、タブーは繰り返さず自然と共存する道を切り拓いてくれることでしょう。
結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)3期最終回感想
最高の最終回ありがとうございました…!!
戦いが終わったらふっつーの日常学園ストーリーやんと思ってたけど、むしろ復興が本番なんじゃ…。これから先が想像以上に面白そうで4期できちゃうんじゃないの?
本土上陸までの4年間とか、島外調査で実は生存者がいたとか、料理し易そうなエピソードはありそうだけどアニメは綺麗に幕を下ろした感があるのでノベルや漫画の媒体でやってくれると嬉しいです。
壁の外に生存者がいたら面白いけど、自然に満ちた文明の廃れた世界でサバイバルだと7SEEDS感が究極に増したので考えるのを辞めました(笑)
神樹さまパワーで一部人類だけ冷凍保存されてたとか百歩譲ってアリだけど、物資シェルターもない世界だと過酷すぎるやろ…。
希望をつなぎながら勇者部の活動は続くっていう終わり方本当に良かったし、何年かかっても何千年かかってもバトンは繋がれるって、これまでの勇者が証明しているからめちゃくちゃ説得力ありますよね…!!
いやもう…感動しかない最終回でした…!!
大満開の章の考察記事は今回でおしまいです。3カ月間、お付き合い頂きありがとうございました!
またいつかどこかでお会いできますように!
▼ゆゆゆ2期&3期の記事はこちらにまとめてあります
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コメント
自分では??な箇所も多かったので考察助かりました
うああ さん
コメント&考察お読みいただきありがとうございました。
全体的に駆け足、最終話は目を凝らすことで理解が深まるポイントも所々にありましたね。
こちらこそお役に立てて幸いです!
りるゆるる