こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『Sonny Boy』を担当しています。
漂流した学校から南の孤島の世界へたどり着いた36名は、瑞穂の能力によってもたらされたものから出火する事件に遭遇します。
一時瑞穂が故意に起こしているのではと疑惑をかけられますが、真相は世界のルールにより公正な取引で得たもの以外は燃えるということでした。
ラジダニが作ったアプリの通貨によって事なきを得てから約一ヶ月。今度はフリーズと呼ばれる石化のような怪現象が発生します。
瑞穂と長良が調査した結果、これもまた新たな世界のルールでした。仲間はずれになるとフリーズして暗幕の世界に幽閉されてしまいます。
他方で希、ラジダニは長良なしで別の世界を発見することができていないことから、長良の能力を推理します。
その反証のような現象をポニーが一人観測したところで今回は終了。
瑞穂が「ぶつかり合わなきゃわかり合えない」という主張をしていることに意外さを感じました。
本人は他人を遠ざけているように見えるけれど、ぶつかった結果遠ざけているパターンだったようです。
長良に対する朝風のマウンティングに若々しさを感じつつ、明星と希の会話を聞いているとそれどころじゃない状況な気もして。
とりあえず今回も気になることをまとめていこうと思います。
漂流前から能力が使えたものがいる
瑞穂の台詞から漂流前から能力を使えたものがいることは確定で良いと考えています。
そも飼い猫ごと漂流している理由が不明でした。漂流前から学校内で限定的に使える超能力の行使のために猫を連れ込んでいたなら納得的です。
となると1話で言及されたオーロラやスカイフィッシュ、三億円などの珍事件も誰かの能力によるものだったのでしょう。
明星は予め知っていた
瑞穂と共に漂流前から能力が使えていた可能性の高い人物が明星です。
“Hope”を行使していたかどうかはわかりませんが、ヴォイスは明星にだけこれから起こることを語り聞かせていたようでした。
となると明星=ヴォイスではないのかもしれません。
1話のヴォイスの台詞には「君たちはもう元の世界に帰れない」旨の台詞がありましたし、ただの悪い幻覚を見せただけではないのでしょうか。
希は明星の話から声の主の正体を推察しているようでした。転入生登校初日に漂流した希が推察できる範囲の人物となると数が限られる気がします。
希は世界のルールに関しても「誰かが私たちを試している」旨の推察をしています。
ヴォイスが未来の明星で、漂流やこの世界らもすべて”Hope”が原因とかだったら想像しやすいですが、安易すぎますかね。
仲間はずれと引きこもり
視点を変えます。この物語はひまわり派かたんぽぽ派で言うなら、どっちかと言うとたんぽぽ派な長良と希のボーイミーツガール物でもあります。
家庭環境に悩みもろもろを諦めかけているモラトリアム少年の長良が、静止した時間の流れにある世界に漂流。
公然とモラトリアム期を維持することに成功しています。
一方で今回のフリーズ事件は、仲間はずれになった生徒たちが中動態的に引きこもることで起きました。
フリーズ自体はルールによるもので受動的でも、本人たちが意志を持って暗幕の世界から出ることを良しとしなかったわけです。
引きこもりもまたモラトリアム期の延長という解釈があります。
今回そんな境遇に陥った4人に対し長良が出した結論は「引きこもっていたんじゃなく、本当は」でした。
「本当は」の先を私は「引きこもらされていた」と解釈しました。
ここじゃないどこかへたんぽぽの綿毛のように志向する長良が、いつまでも引きこもっていることを肯定するとは思えません。
この静止した世界からもいずれ抜け出すことを暗示している。3話はそういう話だったのだと思います。
『Sonny Boy』3話感想
明星は未だにヴォイスと会話をしているかのような素振りを見せていますね。「救世主」というキーワードがどう働くのか。
ラジダニの能力で実体化したプログラムの類もかなり便利ですが、何と呼んでよいのか困りますね。
作画の質感が明らかに異なるので見分けることは簡単だと思いますが、暗幕を取り去るほど規模の大きな重機になるとは思いませんでした。
ポニーが拾ったスカートサイズになった暗幕は悪用ができそうですね。
長良以外でも他の世界へ行けることを示すようなタイミングでしたが、必ずしもそうとは言えないのかな。解釈に迷います。
発見は長良が不可欠でも、既に発見したことのある世界へは他の生徒単独でも行き来できるような気もします。
▼Sonny Boyの記事はこちらにまとめてあります
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11