こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『Sonny Boy』を担当しています。
見えないサルたちの野球に端を発した長良とエースの賭け。
敗北した長良はエースに言われた通り能力でみんなを元の世界に戻そうとしますが上手くいきませんでした。
そこへ新たに現れたあき先生は自らを神が必要とし使わされた存在とし、長良が意図的に漂流を起こし帰還を妨げていると煽動します。
他方で瑞穂は「君が漂流を起こしたんだ」という声を聞いたという発言もあり、長良と希とラジダニ、瑞穂、朝風とあき先生とエースたち、明星たちで立場が分かれてきた観があります。
それでは今回も気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていきます。
誰が漂流を起こしたのか
誰が漂流を起こしたのかについては、前述の通り瑞穂の証言が気になるところです。
あき先生が言うように漂流以前から能力を使えた人物が原因の可能性は高いですし。
長良の能力が逃げるためだけのエスケープだと言うのも、ラジダニの考察において否定されています。
どうやら”この世界”を作り出す能力と言ったほうが良さそうですね。
瑞穂の能力は三匹の猫が何でも運んできてくれる”ニャマゾン”となっています。
物を運ぶことと、自分たちがどこかへ転移することは真逆の現象のように思えます。
だからこそ運ばれているのは物ではなく自分たち自身であるという逆転の発想もできる気がします。
やはり子供のままでいる瑞穂が大人になるのを待っている教師の仕業なのでしょうか!?
明星たちが聞いた声
明星もまた漂流前から能力の片鱗を見せていた人物の一人です。ヴォイスの声を聞いているのは明星だけのように思えます。
あき先生も神の使いと名乗るくらいだから声を聞いている可能性がありますし、瑞穂が聞いた声の正体も気になります。
今回長良が一人で聞いた「立つんだ、まだ間に合う」という声はやまびこというキャラクター名でクレジットされていました。
ヴォイス以外にも介入している声の主が存在することを示しています。
長良と朝風の対比
長良と朝風はどちらも漂流前は目立たなかった存在とされています。
朝風はわかりやすくすごい重力操作の能力。長良は帰還に関わる転移系の能力を授かったことで、平時との評価や注目のされ方が変化しました。
逆に水が美味しく飲めるというだけの能力を授かったエースは、恵まれた身体能力や野球の才能が評価されない状況にフラストレーションを抱えています。
前回の野球の件や、前々回の仲間はずれの件も考慮すると、本作品の重要なキーワードとして、才能とその評価や、他者に必要とされることが含まれているように思います。
故に希の「才能関係ない」や「生まれただけじゃ価値なんてないから、その後の人生でその意味を見つけなくちゃならない。
与えられたものに最初から価値が決まっている、意味が備わっているなんて他人任せ」という旨の発言が際立ちます。
そこで注目したいのが、あき先生から”選ばれる”ことで自分の価値を見出しつつある朝風です。
朝風の作った穴のおかげで島が沈んでいないという件はさらなる描写を待ちたいですが、非常に危うい感じがします。
「誰も俺に優しくしなかった」とぼやく朝風は、あき先生に優しくされ傀儡化していく様相です。
対して長良は「話しても伝わらない」「それでみんなが納得できるなら別に」と言い、瑞穂に「周りを馬鹿にするな」という旨で真っ向から叱られます。
はやとからも「あきらめたふりして期待している」と喝破されているので、長良が自発的に自身の価値や立ち位置を見つめ直していく予感がします。
『Sonny Boy』5話感想
この世界の問題を解くことで回収される能力遺物なるものの存在が明示されました。しかし歳をとったあとの姿は見たくなかったですねw
でもあれが見られるということは長良と希とラジダニは無事元の時間の流れに帰還できるということでしょうか。
釣りをしている最中の希の重要な台詞の場面で、割れた花瓶と横たわる希の姿が映されていました。
転入してくる前の希のエピソードでしょうか。暗示的ですが、読解するには情報が不足しています。
ここまでの展開は無駄な描写もなくわりと早い気がします。明星が準備はできていると言っていたことも気になります。
長良のモラトリアムが解決して終わるような単純な話にはならなそうですね。
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