キノの旅担当・monyoです!!
去年の話になりますが、クリスマスはいかがお過ごしでしたか?
ここ最近知ったのですが、クリスマスに一人で過ごすことを“くりぼっち”っていうらしいですね。
テレビで見たときに、頭に?が浮かびました。今年のクリスマスは、くりぼっちではなかったです。デートとかいうキャッキャうふふな行事ではなかったですが、大勢の人間と一緒にその日1日過ごしていたので、寂しくはなかったですね!皆様は、いかがでしたか?
私のクリスマス事情はこの辺にして、
最終回でしたね!キノの旅!今回は、国に向かう途中のある出来事。
それでは、最後のお話。いってみましょう!
スポンサーリンク第12話 「羊たちの草原」

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
キノとエルメスがある草原を走っていると、すごい数の羊の群れを発見。
起こさない様に静かに走行しようとしたが、羊たちは起きてしまいます。
そして、なぜかキノたちを追いかけてきて?!?
スポンサーリンク羊たちの目的

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
キノとエルメスをひたすらに追いかけてくる羊たち。
キノは、途中地割れしているところに追い詰められ、エルメスを置いて
一人だけ崖の下に逃げることに。
標的が自分の届かないところにいっても、追いかけてくる羊たち。
キノも銃を構えながら、逃げます。
彼らは、なぜキノとエルメスを追ってきたのか。
キノたちを食べようとしていたのなら、キノが寝ている間に襲えばいいですが、
それはなかった。
それに、キノも羊たちとの戦闘後、こういっています。
「君たちは何故・・・そこまでして闘う?僕を食べるわけでもないのに。」
自分を食うために追いかけてきているわけではない。それはキノも分かっていました。
それじゃあ、何故でしょうか。
それは、向かった先の国の人が教えてくれました。
彼らは「戦闘用」に品種改良された羊たちだそうで。
言ってしまえば、闘牛の羊版。
国民達の娯楽から、品種改良して生まれましたが、動物愛護の観点から廃止になり、
草原に放したとか。
彼らが追っていたのは、“動いて自分と闘ってくれる人や動物”だったんですね。
だから、動かないエルメスに興味がなく、何もしようとしない。
エルメスを枕に寝てましたからね。

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
ただただ自分と戦ってほしかっただけの羊たち。
しかし、羊たちはキノによってほぼ全滅。
事実を教えてくれた守衛さんの嬉しそうな顔を見たキノは、
どのような気持だったのでしょうかね。
これは余談ですが、羊は草食動物。基本的に、草しか食べないようです。
品種改良されても、そこは変わらないようで。
それを分かっていた上で、キノは「僕を食べるわけでもないのに」といったのでしょう。
キノが見つけた白骨した人間の正体

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
キノが羊たちから逃げ延びて、崖の下から草原に出たとき、車が1台置いてありました。
人がいないか確認すると、白骨化した人間が。
彼はいったい何者なのでしょうか。
まぁ、察しのいい人は、わかりますよね。
あの戦闘用羊の被害者です。
しかし、彼らに食べられたわけではありません。
キノもいっていたように、食べることを理由に彼らは追いかけてきません。
自分の本能のままに戦いたくて、彼らは人間たちに向かっていっています。
それは、動けばなんでもよいのでしょう。
モトラドでも車でも。
そして、今回一番キーとなるのは、物語中にでてくる地割れ。

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
結構な大きさの地割れです。気がつかなければ、いっきに奈落のそこ。
白骨化した方は、結構な大型の車に乗っていました。
私の考えはこうです。
キノ同様に、その方も逃げていたのだと思います。向かってくる羊から。
食われないとわかっていても、結構がたいのよい羊です。
追いかけてくれば怖いでしょう。理由が分からなければなおさらです。
そして、キノ同様に道をはずれ、地割れのほうへ。
地割れに落ちる寸前に、車は停車。しかし、車輪が片方落ちた状態という状況。
進んだら落ちてしまう、戻ろうにも戻れない。
どうしようか悩んでいるあいだにも羊たちは追いかけてくる。
そして、羊たちにぶつかられる前に降りたのか、ぶつかられたから降りたのか、
そこはわかりません。
車が落ちる寸前で止まっていたので、ぶつかられる前ではないかと思います。
ぶつかられたら、奈落のそこにまっさかさまですから。
そして、車から降り、自分が所持していたパースエーダーで、
羊たちをなんとかしようとしますが、体当たりされた衝撃かなにかで、
足の脛を折ってしまいます。そこで倒れてしまったのでしょう。

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
その時点で、羊たちの標的からは外れたのだと思います。
“動かなく”なりましたから。実際には、”動けない”ですが。
彼らが求めているのは、自分達を闘ってくれる“動いている”人や動物。
足を負傷し、立ち上がれず動けなくなった者に彼らは興味をなくし、その場を去ったのだと思います。
羊の脅威からは逃れたものの、脛を折り、動けなくなってしまったその人は、
ただただもがき苦しみます。
何かしらの通信機器を持っていれば、どこかに連絡も取れたでしょうが、
羊との戦いのときにそのようなものはただ邪魔になるだけ。
もっていたとしても車のなかでしょう。
激痛で動けないその人に、車の中のものをとるという行為は難しい。
そうなれば、ほかにこの道を通る人を待つしかない。
しかし、この道はあまり人が通りません。
守衛さんが言っていました。
「ここ何年もこっちの城門から入ってくる人がいなくなって、とても悲しかったんですよ。」
“いなくなって”ということは、ここを通る人間がいなくなった=人が来ないということ。
ましてや、その人が倒れているのは、草原が地割れしている場所。
キノたちが通ってきた道よりも遠く、その人は車の陰に隠れるように倒れていました。
人がもし通ったとしても、その人には気がつかない。
そのため、その人は誰にもしられることなく、痛みに耐えながら、息絶え、そのまま白骨したのでしょう。
白骨化するまでにかかる時間は、以下の通りだそうです。
タヒ体が白骨化するまでにかかる時間は、ヒトの場合、腐肉食動物によるタヒ体の損壊や周囲の環境にも強く影響されるが、地上に放置されていた場合、夏場では1週間 – 10日、冬場では数か月以上かかる。乾いた土中に埋められていた場合、大人で7 – 8年、水中では夏場で2週間、冬場では1か月で頭蓋骨の一部が露出する。
引用:ウィキペディア
牧草地帯なので、土は乾燥していないと考えます。
キノの服装から季節は冬とは考えにくく、草木が緑に生い茂っているため、春~夏ぐらいはないでしょうか。
そうなれば、期間的には1週間~10日前後。
あの世に旅立ってから、まだそこまでたっていないと思われます。
だからこそ、車やオイルがそのまま使えたんだと思います。
ちなみに、車を長年放置するとどうなるか。
タイヤ・・・同じ態勢で放置されていたことによるひずみの可能性有。
アスファルトの駐車場に長時間停めておくと タイヤとアスファルト
の樹脂成分の移動が起こり 劣化が早まることも。
エンジン・・・本来、バッテリーは 走行中にオルタネーター(発電機)によって充電される。
長期間放置すると、充電されないのはもちろん、自然放電により、バッテリーが上がってしまう。
車を放置できる期間・・・1か月以上の放置でバッテリーは、あやしくなる。
3か月以上であれば、エンジンオイル、タイヤなどになんらかの影響が出始めていると考えられる。
さらに期間が延びれば、エンジン内部にも悪影響が出る。
引用:車を半年間放置したらどうなる?放置できる期間は?長期保管方法は?
もし、1ヵ月以上であれば、車が動いていたかどうか。
動いていたかもしれませんが、キノがエルメスのところまでいけたかは微妙ですね。
私は、人間があの世に旅立つ原因として、一番抗えないのは自然の驚異だと考えています。
元は人間の娯楽のために作られた生き物でも、
野に放たれたら野性とかし、それは自然の一部となると思います。
白骨化した方も、とても悲しいですが、自然の驚異には抗えなかったんだと思います。
野原にオイルを放った理由

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
逃げた先の野原で、見つけた車を使い、エルメスを助けに来たキノ。
ぶつかってくる羊たちに、つぎつぎとたいあたりして蹴散らしてきます。
そして、キノはその車に積んであったオイルをばら撒き、わざと銃をオイルに向けて打ち、
火をつけます。
野原全域ではなく、オイルをまいた部分だけ。
こんな風に↓

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
なぜ、こんな風に火を放ったのでしょうか。
考えられる理由は2つ。
1つ目は「向かってくる羊の数を減らすこと」。
草原の広さは無限大、そして、羊たちもどこからやってくるかわかりません。
数え切れないほどいる羊たちを相手するのは骨がいります。
また、銃弾の数も足りないかもしれません。
そこでオイルをまき、火を放ち、戦闘エリアを作る。
わざわざ火の中に立ち向かってくる羊なんて早々・・・
飛び越える直前、勇敢な羊がいましたが・・・

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
めったにいないでしょう。
そのため、数が増えることはない。
実際に、火をつけた直後、火の勢いが強いときには飛び込んできませんでしたし。
また、エリア内にいる羊たちは、当初襲い掛かってきていた数よりは少ない。
数が少ない=相手がしやすい・銃弾も無駄に使わなくて済む。
キノの銃の腕ならば、羊たちの脳天に銃弾をお見舞いするぐらいわけありません。
2つ目は「羊たちに逃げ道を邪魔されないため」。

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
キノたちが逃げるためには、2つの傷害をくぐり抜けないといけません。
1つは地割れによってできた崖、2つ目は戦わんと追いかけてくる羊たち。
崖は、足場を作り、エルメスと一緒に飛べばいいとキノは考えていたので、
キノの中でさほど大きな問題ではなかったのでしょう。
しかし、問題は羊たち。
キノが動けば、闘わんと突進してくる羊たち。
足場を作る時間もなく、もし、奇跡的に作れたとしても、助走時点で壊されていたかもしれません。
だから、キノは誰にも邪魔されない空間が欲しかった。
欲しかったゆえに、火を使って空間を制限。
制限された空間の中にいる羊たちを倒し、誰にも邪魔されない場所と時間を作ったのだと考えます。
キノの戦術は、コロシアムのときにしても、移動する国のときでも、すごいなと感じます。
旅の終わり

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
Kino’s Nap=「キノの昼寝」
今回の最終回、キノが昼寝することで、話が終わります。
ここでのキノのいう「昼寝」とは「一種の区切り」という意味だと考えます。
「僕がここで旅が終わりだと思えば、そこで終わりになると思うのさ。
そして昼寝から目覚めて行うことがたまたま旅だったとすると・・・別の旅が始まる
つまり人の状況は考え方次第でなんとでもなるよね」
このキノのセリフが、一番「区切り」という意味を象徴していると思います。
ここで話が終わるけど、次がまたあるから待っててね。
というフリなのか。
それとも、純粋にここで終わりだよ。というのを知らせたかったのか。
真相は制作陣の頭の中のみですね。
終わってしまうのは寂しいですが、次がもしあるのなら、それはとても楽しみです!
スポンサーリンクキノの旅第12話感想

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
Stary Army=迷走軍
今回の物語のサブタイトルなんですが、これはいったい誰を指しているのでしょうね。
羊たちは、迷走しているどころか本能の赴くままにのびのびと生きてます。
キノとエルメスも、特に迷走することもなく、自分達が助かるために奮闘しました。
となると、その後に訪れた国の国民達ですかねぇ・・・。
いや、娯楽のために何をしてるんだと、純粋に思いました。
闘牛ならまだしも闘羊って。なぜ羊を選んだのか・・・。
確かになにかしら凛々しくて、かっこよかったですよ?羊たち。
あれがリアルにいるのは怖いなと思いますが。
人間の娯楽に対する欲は怖いですねぇ。生き物の運命すら変えてしまいますから。
まぁ、それが虐げるという意味ではなく、愛情を持ってのことだったので、
よいのかわるいのか・・・。
でも、品種改良して動物愛護にひっかかっているので、「愛情です!」といわれても
何も言えない気がします。
そして、それを今でも悪いと思っていないところがまた問題な気がします。
キノがほぼ全滅させてしまったので、国の人たちはどう思うかですが、
キノは話したんでしょうかね?
話の内容はとても面白かったです!キノとエルメスの絆も見れて、かっこいい羊も見れて!

©2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
自分で書いてて思いますが、“かっこいい羊”ってなんでしょうね。
羊って“かわいい”という形容詞が付くはずなのではなかろうか・・・。
それでは、キノの旅。これにて閉幕。
これまでお付き合いいただきありがとうございました!
またお会いするその日まで!
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コメント
キノの旅面白かったです!
感想記事もいつも楽しく拝見させて頂いております。
記事にあった迷走軍ですが、自分は羊たちのことかな?と思いました。本人たちに迷走している自覚はないでしょうけど、野生では必要のない闘争心のせいで、結果的にほとんどがタヒんでしまった訳ですから、種として迷走してしまったようなものなのかな?と。
あとは、メ~と走る郡れと掛けてるとか?(笑)
この場合のStray Armyは迷走軍ではなく「野良軍」くらいだと思います