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キノの旅8話の感想・考察・解説!電波のせいにする理由とは?

どもども!!みなさま、いかがお過ごしですか??

キノの旅担当・monyoです!

もう12月になりましたねぇ・・・。

もうすぐにクリスマスや年末が来てしまうと思うと・・・、ため息が。

今年も独り身の私は、懐も隣も寒いクリスマスになりそうです。

そして、何もよりもうすぐ1年が終わりますよ。それがなんともいいがたく…。

もっと今年でいたいというか、早く来年になってほしいような。

そんな複雑な感情がいりまじりつつ、お仕事にあけくれる毎日です。

私の身の上話はここら辺にして。

1人の旅人と1台のモトラドが世界を旅する物語・キノの旅。

今回は、シズと陸、そして、ティーの物語。

それでは、まいりましょう!!

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第8話 電波の国

電波の国1

シズ・陸・ティーは、ある国に訪れている際、あるサツ人事件に遭遇します。

その男性の目は赤く染まり、精神に異常をきたしているようでした。

シズたちは、国の人に話を聞くと、そこには長年解決できない問題があったのでした。

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“電波”という名の言い訳

その国は、大陸から集められら奴隷たちで作られたそうで、

その国の王は彼らの頭に機械を埋め込み、支配していたそうです。

国の外れには、当時使われていた電波基地があり、たまに悪い電波を流し、

たまにその電波を受信し、おかしくなってしまうのだとか。

電波基地を壊してしまえば、被害はなくなる。

しかし、電波塔に近づけば、電波にやられ、精神がおかしくなってしまう。

シズは、自分が壊しにいくといって、電波基地に向かいます。しかし、電波基地は既に倒壊

電波の国12

周りにも、新しい電波基地のようなものはなく、シズは証拠写真を撮り、戻りました。

しかし、現実を受け入れられないのか、国民は聞く耳をもたず。

逆にシズたちが電波にやられ、おかしくなっているといい始めます。

国民全員が、悪いことをした人=電波でおかしくなった人と認識してしまっている状態。

現実を受け入れられていないんですよね。そう思いました。

まず、機械の能力が遺伝的に続くことがあること証明されていません

彼らは一点張りに“歴史的事実ですから”と言っているので。

嘘かどうかもわかりませんが、現実的に考えて機械の影響が遺伝的に続くということはないでしょう。

また、電波を受信するには受信機が必要です。それこそ、機械が必要になります。

彼らの祖先には機械が入っていたかもしれませんが、彼らには入っているからわかりません。

また、人間に受信機のような働きを持つ臓器は存在しません。

脳はどちらかというと発信する側の臓器ですしね。

入ってなかった場合、

受信するものがないので、電波の影響を受けていることはないと考えます。

入っていた場合、また何かしら影響があった場合、

犯罪者が電波のせいでそうなっているということはありえません。

だって、電波基地は壊れていたのですから

電波の国3

根元からポッキリ折れていて、電波なんかどこから発信しているんだと思うくらいに

壊れていた電波基地。

その近くに別の電波基地はありません。

“電波のせい”というのは、ありえないのです。何も出てはいないのだから。

しかし、国民は電波のせいだという。

彼らは、“電波”という目に見えないもので現実逃避しているだけだと思います

電波の国5

今回、起きた事件もとても悲惨なものでしたが、それ以上に悲惨なことが起きても、

“電波”のせいといって逃げ続けるのでしょう。

人に罪を負わせることができない人たちなのではないかと思います。

そして、罪を負わせたあと、その対処ができないのでしょう。

仲間意識がある、仲間を大切にしているといえば聞こえはいいですが、

彼らのは、そういうものではないと思います。

「彼らも被害者なんです。そんな彼らを私たちは罰せられません。」

国の人は言いました。

その言い方は、「彼も被害者だけど、私たちも被害者なんだよ」と言いたげな感じでした。

歴史的事実があるから、自分たちにも影響がある。被害者なんです。可哀想でしょ?

とでもいいたそうな国民たち。

結局、自分が可愛いんでしょうね。

罪を犯した人間を罰して、そのあと自分で復讐されるのが怖いのかな?と思いました。

恨まれ、憎まれ、自分が不利になるようなことはしたくないし、されたくない。

だから、罪をかぶせず、“電波に侵された哀れな人”として扱うのではないでしょう。

罪をかぶせたのが自分だとわかり、復習されないために。

彼らは、加害者を一番の被害者といって哀れんでいますが、

加害者の行動を全て“電波”という目に見えないもののせいにしている彼らのほうが、

誰よりも哀れでかわいそうに思えてきます。

ティーの行動

電波の国5

シズが国民達に批判されているときに、ティーがある行動を起こします。

それは、赤ん坊を人質に取ること。

「私たちの邪魔をするのは許さない」。

ティーはシズのたびを始める前に言われていたことがあります。

それは、旅の目的。

シズの目的は、「移住先を探すこと」。

キノのように旅を楽しむのではなく、移住先を見つけるために、旅をしている。と。

シズが捕まってしまったら、それが叶わなくなる。

この国に移住する気がないと、ティーは電波基地でのシズを見て、察したのでしょう。

“移住する”“国に捕まり隔離される”が違うということは、ティーには分かっていたと思います。

そして、国民が国民同士を大切にしていることも分かったのでしょう。

罪びとを被害者といって、庇っている国です。人質にとれば何かしらアクションをおこすと思ったのでしょう。

あとは、純粋に手榴弾を使いたかったのかもしれませんが。

まぁ、その芝居があったからこそシズは、その国から逃げ出せたので、結果オーライだったのですが。

ティー自身が1人になりたくないと思っているのかもしれませんが、

シズをちゃんと仲間だと、一緒に旅をしたいと思っているからこその行動だったと思います。

そして、その思いは陸にもありました。

国を抜け出した後、違う国に滞在していた2人と1匹。

シズが働きに行っているとき、陸は初めてティーと2人きりになります。

どうしたらいいか分からない陸ですが、ティーは自分が思うがままにすごします。

起きて、陸にハグをし朝のあいさつ。ご飯をたべ、外に出かけます。

外に出てもただただ自分の影を踏んで歩いて行くだけ。

そして、気が済んだら家に戻り、夕食。夕食時は陸にご飯をわけていました。

ティーの行動を陸は理解できなかったらしく、シズに話します。

そして、シズは陸にシズなりに考えたことを陸に伝えます。

①自分の影を踏んで歩いたこと

電波の国9

シズ曰く「あの国の黒い人たちがいなくなったことを再確認したかったのではないか」とのこと。

あの国の黒い人たちとは、ティーの故郷にいた実質的支配者のことだと思います。

詳しくは、こちら↓

キノの旅4話の感想・考察!ティーがシズに対してとった行動の意味
寒いですねぇ~。皆様、いかがお過ごしですか? キノの旅担当・monyoです。 ハロウィンの時期でしたねぇ。みなさまは...

ティーにとっては育ての親。いままでその人たちに従って生きてきた。

今はそうではなく、シズに従っているわけでもない。

自分の意思で生きている。自分は生きていける。大丈夫ということを確認したのだと思います。

②夕食時、陸にご飯をわける。

電波の国10

シズ曰く「仲間には食べ物をちゃんとわけるということを実行した」とのこと。

朝食時には、全て自分で食べてしまったティーですが、

夕食時は陸に食べさせ、全部食べきらず、シズの分も残しています。

その事から、シズはそう考えたのでしょう。

そして、その行動の意味は、

シズだけではなく陸もティーの中ではちゃんと仲間であるという証。

陸は、ティーのことをそこまで良くは思っていません。

無知だったとはいえ、主人を刺し、コ口そうとした人間ですから。

しかし、シズは特に重く考えていない様子。

最悪の事態を避けれた。それはシズの容態と陸とティーとの関係のことでしょう。

シズは陸もティーも受け入れています。2人とも仲間だと。

しかし、主人を刺された陸と刺したティー。

電波の国11

2人の関係は、シズが仲良くしなさいといったところで、溝は深まらなかったでしょう。

因果は、その張本人同士で解決しないとどうしようもありません。

結果、陸はティーへの負の思いを払拭はできてはいないと思いますが、

良い方向に気持ちが向けていると思います。

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キノの旅第8話感想

電波の国4

最後に出た今回の物語のサブタイトル、「Not Guilty」

“無罪”という意味なのですが、誰に対してなのでしょうか。

シズたちは確実に無罪でしょうけども、国民達に対してであれば、

何に対して無罪なのか。

咎人をかくまっていることが“無罪”というのなら、その国は本当に終わりだと思います。

電波の存在を信じきっていることに対してであれば、納得できます。

何かを信じることに、罪はありませんし。それが、間違った情報でも。

ただ自分達になにか不利なことが起きた場合、全て“電波”のせいにすることを、“無罪”とするならば、話は別です。

「“電波”のせいだ」と言っていますが、目に見えないものを盾にその人に擦り付けているだけ。

これを“無罪”とするならば、一番最初にだした「咎人をかくまっている」ことと同等です。

決して許されてはいけない事です。

それをやっていることに早く気付いてほしくて、シズは最後に嘘をついたのだと思います。

「新しい基地を発見し、その出力を最大にしてきた。明日には電波の影響で全員がおかしくなる。」

電波基地なんてないし、まず電波なんて流れていないのに。

歴史的事実と向き合いたくない現実があると、すがりたくなるんですかね。

そんなことを見て、思いました。

では、今回はこの辺で!!

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