こんばんは。毎度お馴染み流浪の売文屋、雨琴と申します。『神様になった日』を担当させていただいております。
麻枝准作品ということで心の準備はしておりましたが、なかなかにハードな展開になってまいりました。
前回央人がオンライン上で接触したことにより、ひなの持つ常温動作可能な量子コンピュータの存在が明るみに出てしまいました。
そしてひな自身が予告していた世界の終わり。
ひな自身が量子コンピュータを失い、神がかり的な力を失うという形で成し遂げられたわけですね。
物語のラストに向けて気が重い展開も続きますが、気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことを書いていこうと思います。
央人が陽太に接触した目的とは
央人が陽太に接触した目的は本人が述べた通り陽太にひなの情報を提供することで、贖罪がしたかったということなのでしょう。
けれど、CEOもそれを容認しているところをみると必ずしも央人の独断ではない気がするので、もう一波乱あるのではないかと戦々恐々。
ひなの状態
開頭手術を行ったとのことなので、ひなの体内にあった量子コンピュータは摘出されているのでしょう。
そこに至るまでどのような手荒な真似をされたのかは想像するしかないわけですが。
年端もいかない子供に対してやっていい範囲のものだったか疑問に思う怯えっぷりですね。もう少穏便にできなかったのだろうか。
量子コンピュータを失ったということは、これからだんだん脳神経が萎縮していくのでしょうか。
ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』をより過激にした感じとも思えます。
『エウレカセブン』なんかもそうでしたが、登場人物の髪型変更で印象づけてこられると、ズシっときますね。
摘出された量子コンピュータがどうなっているかも気になります。
神がかり的な予測が可能なコンピュータを誰が何のために使っているのか。この作品の主題的にはもう出てこない可能性もありえますが。
ひなを引き取るのか否か
ひなを引き取ることに関して葛藤する陽太でした。
とは言えひなの実父の場合とはわりと状況が違うような気がしてしまうのは私の人生経験不足でしょうか。
なまじコミュニケーションとっちゃった陽太の方が離れがたい気はする。
とは言えどんどん機能の落ちていく相手を、愛しているからという理由だけで介護し続けられるか。
それもひなは陽太のことを認識すらしていないわけで。
介護現場ではあるあるなんだけど、思春期のボーイミーツガール物ではなかなか見ないパターンの話ですね。
ただこの作品のタイトルは『神様になった日』なんですよね。
このままだと『(ひなが)神様でなくなった日から』という話になりかねないので、陽太がこれから神的な奇跡を起こしてくれると予想します。
できればとんでもなく泥臭い方法で、やって欲しいけれどアニメ映えはしなさそうです。
量子コンピュータの中にひなの人格が残っていてネット上では生きてるとかって展開もありえるのだろうか。
だとしたら央人が見逃すわけはないですね。
神様になった日10話感想
央人とともにひなと過ごした日々を追体験する陽太たちでしたが、伊座並ともあれだけコミュニケーションとれる央人って何者なんでしょう。
大抵のことはできるとは言え人と関わることにも長けているというのは予想外でした。
恋愛や結婚をしたくなる作品は世に溢れているし、子供が欲しくなる作品も目新しくありません。
『神様になった日』は介護をしたくなる作品になると予想します!
『神様になった日』のふり返りはこちらから
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コメント
まあ一番の謎は陽太はいつの間に、ひなをそこまで愛するようになってたのかですけどね
確か5話くらいまで「イザナミさーん」って言ってた気がするんですが・・・・・・
一緒に過ごした期間も央人の方が長くなってますし
あと「神様になった日」というタイトルは「ひなが量子コンピュータで神になった日から始まった物語」という事だと解釈してます
こんにちは。この作品は、けっこう面白いと思ってます。
こちらの文章ですが、コンパクトで分かりやすく、とても読みやすいです。
昨晩の11話、陽太が送った報告書にPKUの記載がありましたね。
やっぱり、アルジャーノンを意識しているのか、と思いました。
次回の最終回を、どうまとめるか、楽しみです。
それでは、失礼しました。