こんばんは。毎度お馴染み流浪の売文屋、雨琴と申します。
『神様になった日』を担当させていただいております。
前回は陽太がひなの好きだったゲームを通してコミュニケーションをはかり、ついに心を通わせはじめたところ。
陽太の身分が偽造されたものであることが露見したところで終わっていました。
今回はその続き。ひなの選択と、それを受けいれる周囲のあり方が描かれていきます。
世界の終わりを迎えて、尚も続いていく世界の物語。
最終回も気づいたこと、感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていきましょう。
いつから恋だったのだろう
伊座並さんにホの字だったはずの陽太とひながいつのまにか相思相愛になっていますね。
陽太は第1話でひなの容姿を母親に電話する際、「小学生くらい」という形容をしていた気がします。
ひなの年齢はわからないし、特殊な病気で成長を阻害されていた可能性も高いですね。
実年齢はもう少し上なのかもしれません。とは言えこのセリフがあったから恋愛展開にはならないと油断していました。
冷凍車に閉じこめられた件で吊り橋効果的に燃え上がっちゃったとか理屈はつけようがあると思うのですが。
屁理屈上等の私でも、色恋沙汰に理屈こねくり回すのはいきじゃない気がします。
陽太のこれから
ひなとの離別という精神的にきつい状況に加え、2週間近く施設に潜入などもしていたはずなのに、志望校に合格している陽太ですが。
ロゴス症候群の治療を目指し研究者の道を進むようです。
興梠博士が他分野横断的に才覚を発揮した傑物だったことを考えると、この道程は神様になるも同然の道のりかもしれません。
伊座並さんと一緒に通いたいのが不純な動機なら、ひなと一緒にい続けるための選択も同じくらい不純な気もします。
いや、どちらも純だよ!
成神家でのひなの生活ぶりを見ていても、陽太が食事介助や足の曲げ伸ばしを行っていたし、献身的に介護を行うのでしょう。
自主制作映画の内容は、世界とヒロインを天秤にかけるシナリオで、ヒロインを選んで世界に壊滅的なダメージがあったことが示唆されていました。
同様に奇跡は起きず、あの夏のひなのいる世界は失われてしまったわけですが、世界が終わったその後の世界が続いていくわけですね。
ひなが神様になって
ひなが神様になってやりたかったことは、バスケットボールとかラーメンを食べるとか、特別なこととは言い難いありふれたことだったけれど。
陽太はそのことに気づくことで、ありふれた日々の貴重さを実感しました。
奇跡が起きなくても毎日は輝いて見えるようになった。けれどその毎日は昨日だって十年前だって輝いていた。
気づくことが遅れたり、想い出を忘れてしまうことがあったりしても、全知ならぬひなが教えてくれたことをなるべく胸に留めて明日からの生活を生きていけたらと思いました。
残された謎と続編2期について
央人やCEOの出番がなかったので、興梠教授の研究や、摘出された量子コンピューターがどうなったかなどはわからずですね。
しかし本題は陽太とひなのボーイ・ミーツ・ガールだと思うので、量子コンピューターの件は膨らまないかなと予想します。
続編をやるにしてもひなの回復や陽太の介護を描くパターン。奇跡のないその後の世界を描くほうが面白くなりそうです。
神様になった日 12話感想
序盤のハイテンションなコメディや、家族を掘り下げるハートウォーム展開で油断していました。
前代未聞のヒロインを便器に移乗する描写が出てくるなど、すわ本格的な介護アニメの誕生かと色めきだちましたが。
最後は素朴なボーイ・ミーツ・ガール物として安心できる着地で良かったと思います。
きっとこの尺では描ききれないくらい困難があると思うんです。
機能の衰えた人と生活することを楽とは言えないです。
でも奇跡なき世界でありふれたことを特別に思える感性があるなら、薔薇の木に薔薇の花咲くことを、二人は楽しんで生きていくんじゃないかな、と思いました。
『神様になった日』のふり返りはこちらから
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コメント
>伊座並さんにホの字だったはずの陽太とひながいつのまにか相思相愛になっていますね。
>陽太は第1話でひなの容姿を母親に電話する際、「小学生くらい」という形容をしていた気がします。
幼馴染みにフラれたショックでロリコンに目覚めた・・・・・・という言い方にすると、途端にヤバいアニメという印象になってしまう不思議
個人的には、ひなも同年代の幼馴染みの一人にした方が話の流れとしては自然だったと思います
あとヒロイン選択ができるゲームならともかく、一本道のアニメで当初はイザナミさんに惚れてる設定は必要だったのかと疑問を感じます
>央人やCEOの出番がなかったので、興梠教授の研究や、摘出された量子コンピューターがどうなったかなどはわからずですね。
>しかし本題は陽太とひなのボーイ・ミーツ・ガールだと思うので、量子コンピューターの件は膨らまないかなと予想します。
ってか、物語の構成だけを考えたら、この辺は全く不要なんですよね
単に、ある日、ひなが事故に遭って意識不明、もしくは不自由な体になって、それまでの日常を失ったり、
ひなは今は元気だけど不治の難病を抱えていて徐々に弱っていくから元気な内に思い出を作りたかったって設定でも良かったわけですし
まあ、それだと話題性が足りないと判断してのSF要素だったのかもしれませんが、
どうにも扱いが半端ですし
>続編をやるにしてもひなの回復や陽太の介護を描くパターン。奇跡のないその後の世界を描くほうが面白くなりそうです。
まあ続編をやるとしたら、OVAか映画で短くまとめるべきでしょうね
これ以上は蛇足になる可能性だってありますし
陽太は家が裕福で、かつ家族が理解がある人たちで幸運でしたね
普通は、家事手伝いすらできない状態の赤の他人を養ってくれて、挙げ句に介護の手伝いまでしてくれるって絶対にありえませんからね
陽太が良い家族と友人達に恵まれてたのが、すでに奇跡だったのかも知れませんね