『Sonny Boy』の感想・考察・解説記事を毎話更新していきます。(1話の記事は下にスクロール!)
こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『Sonny Boy』を担当しています。
夏休みも中頃に入った8月16日、中学3年生の生徒36人が学校ごと異空間に転移した。
さらに生徒たちは超能力を発現させ、この漂流した世界でどう生活していくべきか考え始める。
ルールによる秩序をもたらそうとする者と、自由に振る舞いたい者が対立する中、事態を傍観していた長良と転校生の希は校舎から転落する。
気がつくと学校の外は海で、真っ暗だった空間には青空と山が広がっていた。
事前情報から楳図かずお『漂流教室』を想起させる内容なのはわかっておりましたが、既に漂流が起こったあとから始まるとは思いませんでした。
古くは『十五少年漂流記』や『蠅の王』なんかにルーツのある漂流物と、異能力物をかけ合わせた内容が予想されますね。
漂流者は個人的に『無限のリヴァイアス』くらいしか履修していないので、新鮮な気持ちで視聴しています。
初回から謎をたくさん用意してホスピタリティ高めの説明具合だったので、ふり返り甲斐があります。
漂流した学校
真っ暗な空間に学校と36人の生徒だけが取り残されている状況です。
ラジダニが考察したところによると、学校の外の世界は観測不能。
時間経過を感じるし、空腹や排泄、睡眠など代謝もしている。
しかしラジダニいわく彼らは静止した存在で、漂流前からしていた怪我は治らないし、成長や加齢もしない。
どこかの時点でループしているというわけではなさそうですが。
SF的考察は置いておいて、成長しない時間に置かれているというのは露骨にモラトリアム的なお話の持って行き方ができる舞台装置ですね。
学校が沈んでいるように見えたのはあとから考えると水面にあったから不思議はないように思えますが。
観測可能な真っ暗闇でなくなった理由や、最初から水面に学校が転移していたのかはこれから考えなければならなそうです。
罰を与える超能力
現状、罰を与える超能力の持ち主は不明ですね。
そもそもすべての超能力はなぜ発現したのか。発現した者と発現していない者がいる理由も謎です。
現時点で発現していなくてもこれから発現する場合や、本人に自覚なく地味な能力が発現している人もいそうです。
いずれにせよルールで秩序を作るならば、ルールを守らせる力がないと成立しません。
キャップが行使していた罰を与える超能力の存在を前提にしていないと、明星のような提案はできなかったと考えられます。
この能力については明星が何か隠しているんでしょうね。
漂流の原因は
超能力発現の原因は漂流であったとしても、漂流自体の原因が不明です。
嵐が来たというのがきっかけのようですが、一学期の時点でオーロラの観測やスカイフィッシュの出現、三億円の発見など、胡散臭い事件が起きていたようです。
むしろ漂流以前から超能力が存在していて、能力によってオーロラやスカイフィッシュや三億円を出現させていたとしたら。
学校の転移自体も何者かの超能力によるものと予想が可能です。
『Sonny Boy』1話感想
キャラクターデザイン江口寿史ということで、『惡の華』のアニメを思わせるほどの生々しさを感じました。
希のひまわり派かたんぽぽ派かという問いは一聴して意味を取り違えました。
置かれた場所で咲くのと行ってみたくなるのと逆で解釈してしまったので、まだまだ読解力不足を感じます。
長良の家族関係も気になりますし、明星が「もう戻れない」的なことを言っていたのも気になります。
夏の時期にふさわしい少し不思議なお話になることを期待しています。
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