武装少女マキャヴェリズムの感想・考察・解説!タイトルの意味が物騒な件

こんにちは! ウシロー と申します。

2017年春からずっと楽しみに見ていたアニメ『武装少女マキャヴェリズム』も、ついに最終回を迎えてしまいましたね。

最初は、この作品の世界観や設定がぶっとび過ぎて「どういう結末にもっていくのかな?」と予想がつきませんでしたが、すべての伏線が回収され納得のいくエンディングでした。

さて、みなさんは本作のタイトルにある「マキャヴェリズム」という言葉の意味をご存知でしょうか?

「武装少女」はわりと分かりやすいワードですが、「マキャヴェリズム」ってのはどうも馴染みがないんですよね。ぼくにとって。

なので、今回はこの「マキャヴェリズム」の意味を深掘りしつつ、本作の世界観を「政治的な視点」で紐解いていきます

いや、マジでこの『武装少女マキャヴェリズム』の学園は「恐怖政治」そのものなんですよね……。

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そもそも「マキャヴェリズム」とはどういう意味?

マキャヴェリズム タイトル
さて、「マキャヴェリズム」ってどういう意味なんでしょうか?

気になりすぎたのでネットで調べてみました。

マキャベリズム(Machiavellism)
1.どんな手段でも、また、たとえ非道徳的行為であっても、結果として国家の利益を増進させるなら許されるとする考え方。イタリアの政治思想家マキャベリの思想から。

2.目的のためには手段を選ばないやり方。権謀術数主義。

引用:コトバンクより

何というかこう、思ってたよりも物騒だった件(笑)。

分かりやすく要約すると、「統治するためにはどんな⼿段を使ってでも⽬的を遂⾏すること」という意味合いにとれます。

本作に当てはめると「共生」するためには手段を選ぶな、という意味合いになる

マキャヴェリズム 武装女子
なので、本作に当てはめると「共⽣を⽬指す学園のためには、どんな武装・武⼒をもってしても対象を矯正せよ」っていう感じですかね。

天下五剣の圧倒的な武力や、全ての女子生徒に与えられている武器がそれを裏付けています。

「言うこときかない奴は力でねじ伏せろ」と。

なので、学園に通う生徒(特に男子)は武装女子の言いなりにならないと、自由に生きていくことができません。

逆らったら、男のアレをちょん切られてしまいますからね。

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「去勢」も男子生徒を統治するために有効な手段である

マキャヴェリズム オネェ男子
本作のぶっとんだ設定の1つに、逆らった男子は「去勢」され「矯正」されるというものがあります。

事実として、納村以外の男子は全員オネェ系男子ですよね。みんなアレを去勢されてしまってます。

で、この去勢もじつは心理的に統治するために有効なんですよ。

去勢とは

1.生殖腺 (せいしょくせん) を除去し、機能をなくさせること。もとは雄の精巣 (せいそう) 除去をいった。第二次性徴の発現する前に行うと、中性的な体つきとなる。家畜では、闘争心をなくして群飼育できるようになり、脂肪の適度な肉質になる。

2.自主性や抵抗する気力を失わせること。多く、受け身の形で用いる。「去勢された現代人」

引用:goo辞書より

これは生物学的な観点でみた意味合いになるのですが、雄の生殖器官を取り除くことにより「闘争心」などを削ぎ落とすことができるんです。

なので、都合よく従順に男子生徒をコントロールするには、去勢はとても効果的な統治手段だと言えます。

去勢してるから、女子生徒に襲いかかっても性被害(望まぬ妊娠)に発展するリスクもないですしね。

理にかなった「共生」ですよ。ほんまに。

天下五剣の武装少女はそれぞれ「独立した支配者」だ

マキャヴェリズム 天下五剣
学園の目的が「共生のために対象を矯正せよ」という、ある種の更生施設的な役割を果たしているわけですが。

このシステムを成り立たせるためには、天下五剣の圧倒的な武力が必要になってきます。

そして、天下五剣の少女たちはそれぞれ独立した支配者として互いに切磋琢磨し、学園の統制を図っているわけです。

では、一人ずつ特徴を洗い出してみますね。

鬼瓦 輪(おにがわら りん)

マキャヴェリズム 鬼瓦輪
鬼瓦 輪(おにがわら りん)の性格をひと言でいうと、クソマジメ過ぎるほどマジメ。

天下五剣の筆頭を務めている通り、組織や規則を束ねることに長けている。

また、矯正対象の生徒を管理および監視することで、支配権を握っている

亀鶴城 メアリ(きかくじょう めあり)

マキャヴェリズム 亀鶴城メアリ
亀鶴城 メアリ(きかくじょう めあり)は、感情で動くタイプ。

第二話で妹分の蝶華・U・薔薇咲(ちょうか うばらがさき)が納村に破れた際、激昂していた。

戦闘においても、フェンシングスタイルでじわじわと相手を追いつめるのが得意。

あえて致命傷を与えないことで、矯正対象の心を折って服従させる。

花酒 蕨(はなさか わらび)

マキャヴェリズム 花酒蕨
花酒 蕨(はなさか わらび)は、圧倒的な数で矯正対象を攻め落とすのを得意としている。

キョーボー、WRB34(ワーラービー サーティーフォー)、花酒三獣士がその例。

また、短気な性格はどことなく織田信長に似ている。

眠目 さとり(たまば さとり)

マキャヴェリズム 眠目さとり
眠目 さとり(たまば さとり)は、天下五剣からも「化物」と呼ばれるほど、得体の知れない強さと性格の持ち主。

「自分より上に立ってるやつが許せない」という考えが強く、実の姉をジャングルジムの上から突き飛ばした。

気が向いた時にだけ、矯正を執行する。

因幡 月夜(いなば つくよ)

マキャヴェリズム 因幡月夜
因幡 月夜(いなば つくよ)は「学園最強のツインテール」と呼ばれ、その実力は折り紙つき。

中等部生にして最強の剣士であることから、天下五剣の中でも恐れられている。

自分の管轄以外で起きていることは、基本的にノータッチ。

第十話でも、輪とメアリが天生に一方的にやられていても、一切手出しをしなかった。

正義を振りかざさず、不測の事態にのみ制裁を行う役割。

女帝・天羽 斬々(あもう きるきる)は天下五剣すらを「支配」した

マキャヴェリズム 天羽斬々
天下五剣の面々は、学園の「共生」を維持するのに必要な歯車。

だがしかし、そんな最強の剣士5人を天羽 斬々(あもう きるきる)は一瞬で狩り尽くしてしまいました

理由は、納村とイチャイチャしてたのが気に食わなかったから。

そう、天生は納村に惚れ込んでいたんですね。病的なほどに(笑)。

ただ、天生の強さは別次元のもので、天下五剣を次々と戦闘不能にし学園の支配権を手にしました。

この学園で天生に勝てる人物は誰もいない。

天生による、独裁政権の始まりです。

自由主義者の納村 不道(のむら ふどう)が学園の支配体制に風穴を開けた

マキャヴェリズム 納村魔弾
一方で、自由を愛する納村 不道(のむら ふどう)は、そういった支配体制がはびこる学園に風穴を開けます。

まず、天下五剣の武装少女たちを一人ずつ「素手」で倒し、学園の「矯正」システムを崩壊させて。

で、天下五剣ですら勝てなかった天生を、正面から堂々と倒した。

この時点で、支配権は天生から納村に手渡されます。

が、納村はあくまでも「自由」を愛する身。

納村が誰も支配しないからこそ、天生に負けた天下五剣やその他武装少女たちも、それまでの「強制的な共生」から手を引きました。

この時初めて、私立愛地共生学園が掲げる「共生」という理念が成り立ちましたね。

強制も、矯正も、去勢も必要のない世界。

これこそが、生徒たちがのびのびと暮らせる関係性です。

納村の「おたく」発言はジェンダー(男女性差別)を考慮しての設定か?

マキャヴェリズム 納村と天生
さいごに、ぼくが本作でずっと謎に思っていたことがありまして。

今回この記事を書くにあたって全12話を一挙見してきたのですが、やはり分からず終いなんです……。

それは、納村が相⼿を呼ぶ時に「おたく」を使う件についてです。

普通、マンガとかアニメのデフォルトって「お前」じゃないですか。

例えば、敵の⾮道な⾏為にプッツン切れた時「お前のことだけは絶対に許さねぇ!!」みたいな感じで。キャラによっては「貴様」を使う⼈もいるけど。

なので、ぼくは納村が使う「おたく」にずっと違和感を持ってたんですね。

「おたく」は相手を敬う言葉

これは、武装少⼥に対してだけでなく、オネェ系男⼦を呼ぶ時も「おたく」って⾔うんですよ。

ネットで「おたく(お宅)」という⾔葉の意味を調べてみたところ、「相⼿の⼈や相⼿の属している所の敬語」と出てきました。

⽤途の例でいうと「おたくは御承知でしょう?」っていうときに使うようですね。

「お前」は相手を見下す言葉

逆に「お前」についても調べてみました。

お前は、「前」に接頭語の「御(お)」が付いた語。 元々、お前は神仏や貴⼈の前を敬っていう語で、現在でも「みまえ(御前)」や「おんまえ(御前)」は、神仏の前をいう語として⽤いられている。(引用:語源由来辞典より)

当初は敬語として使われていた「お前」も、時が経つにつれ意味合いが変わっていき、明治以降は同等や⽬下の者をさす語となったとのこと。

つまり、納村は学園のみんなに対し「おたく」を使うことで、常に⽬上の⼈と接するのと同じスタンスで付き合っていたことになります。

これは、納村⾃⾝が幼少期に孤児だったり厳しい爺さんにしごかれたツラい過去からくるものなのか。

それとも、作者がジェンダー(男⼥の性差別)に配慮して「お前」を使わなかったのか。

「おたく」と呼ぶことで、少女たちを見下してる感をなくすようにしたのかも

もし仮に納村が「お前」を連呼しながら⼥⼦に対して魔弾をぶっ放していたら、性差別的に⾊々とアウトですからね。

だって、⼥⼦を⾒下しながら暴⼒をふるってることになるので。

そういった社会的な観点を考慮して、作者サイドは「おたく」に差し替えたのかもしれません。

この考察は夢も希望もない、⼤⼈な事情を掘り下げてしまうことになりますが(笑)。

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武装少女マキャヴェリズムの感想

さてさて、『武装少女マキャヴェリズム』の解説・考察記事もここで一旦終了となります。

本当はまだまだ書き足りず、マキャヴェリズム愛を爆発させたいところなのですが……それはまたの機会に(笑)。

本作を最初に見た時は、単純に可愛い女の子と本格的な剣術アクションに惹かれたのがきっかけでした。

でも蓋を開けてみると、男女の共存やそれを取り仕切るための「支配構造」など、現代社会のどす黒い部分も垣間見えましたね。

また、「共生」することを理念として掲げている私立愛地共生学園が、逆に納村の魔弾によって「矯正」され「去勢」され、「共生」を手に入れた。ぼくにはそういう風に見えました。

武装女子たちが武装解除する日は来るのか。

男子生徒を去勢せずに済む日は来るのか。

天下五剣なるものが解散する日は来るのか。

少女たちの「マキャヴェリズム」がどういう風に変わっていくのか、先行きがとても楽しみです。

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