皆々様こんにちは。
『SSSS.DYNAZENON』担当のgatoです。
前回は蓬や夢芽がダイナゼノンで戦う理由を見出していく過程が描かれました。
こっちはこっちで第1話の当てずっぽうな予測の修正を差し迫られましたが(笑)
さて、今回は怪獣優生思想が登場したことにより、物語が一気に展開していく予感…。
同じ怪獣使いである怪獣優生思想とガウマの間にどんな因縁があるのか。
戦いはどんな局面を迎えるのか…。
ではでは、早速振り返ってみましょう。
目次
裏切り者って、なに?
今回はガウマと怪獣優生思想との関係性や、彼の行動目的が明らかになりました。
5000年の時を経て
驚きなのがガウマは怪獣優生思想の「先輩」であり、同時に「裏切り者」だったということです。
この段階で、ガウマと怪獣優生思想は仲間、あるはそれ以上の深い間柄だったことがわかります。
そして後述するようにガウマは「怪獣の思想」に憑りつかれたジュウガ達と対立して裏切った…というような感じですね。
うーん、結局具体的な事情が明らかじゃないので何ともいえませんが、ガウマとジュウガ達は5000年前に命を落とし、作中の時代に蘇生したと語っています。
少なくともお互い命を落とすような激しい争いをした可能性は高そうですね。
それにしても「怪獣と関わっていた者が常識の外にいたから蘇った」というガウマの話はちょっと面白いですね。
それは怪獣と関わることで人の外側に出てしまったのか、それともより高次の力を手に入れたからなのか…。
怪獣使いという存在を知るうえで重要な台詞のような気がします。
というか、ジュウガ達は普通に蘇っているのにガウマだけ力が弱まっている理由はなんでしょうね。
ガウマがやたら傷だらけなのと関係があるのかな…。
それにしても5000年前ってすごいなー、まだ新石器時代ですよ(笑)
古代文明が興隆してきたうえに文字が発明され出した時期なので、社会といえるものはあったかもしれませんが…。
もし作中の世界が現実世界だったらちょっと突拍子もない話ですよね(笑)
まぁ過去のエピソードを待ってみましょう(笑)
怪獣の思想
ここでは一度ガウマが言った「怪獣の思想」について考えてみましょう。
ガウマは詳細を話しませんが、「怪獣の思想」はジュウガ達の「怪獣を支配して積極的に使役する」「怪獣が自分達を導く」といった言動に反映されている感じがします。
現段階でざっくり仮定するなら、「怪獣を利用して世界(あるいは人)の変革を行う」って感じでしょうか。
怪獣=心から生まれるものとしたうえで、もうちょっとそれっぽくいうなら「心の力で世界を変える」みたいな?
これだけいうとカッコいい感じがしますが、「個人の感情のためなら他人はどうだっていい、世界を思い通りにしてやる!」という風に捉えられ得るので結構危うげな印象はあります。
少なくともジュウガ達は一般人の犠牲は度外視で動いているようですしね。
ただ、ジュウガ達が怪獣を使役して具体的に何をしたいのかはまだ不明なので、怪獣の思想の全容がわかるのはもう少し後になりそうですね。
会いたい女(ひと)
ひた隠しにしていながらも、蓬達に問いただされたガウマが語った目的は「会いたい人がいるから」でした。
意外とロマンチック!
色恋の匂いがプンプンするぜ!(笑)
蓬達もそんなリアクションでしたね(笑)
ガウマが探してる女性については詳細が不明なままですが、重要な情報はありました。
それはやっぱり彼女がダイナゼノンをガウマに託したという点でしょう。
ガウマが彼女の生まれ変わりに期待しているところも踏まえると、恐らく彼女は怪獣使い、ないしはそれに類する力を持っている存在といえます。
怪獣優生思想が彼女の存在を知っているかは不明ですが、もし知っていたらガウマとの対立が生まれたきっかけにも絡んでいそうな予感はしますね。
いずれにせよ、今後の展開におけるキーパーソンなのは間違いないでしょう。
…それにしてもダイナゼノンが怪獣に近い存在であることや、元々フィギュアみたいな形で出てきたところを見ると…。
第1話の記事でも出したアカネが頭に過る…(笑)
まぁ5000年というタイムラグがあるのでアカネが絡む可能性は限りなく低いでしょうけど(笑)
守らなきゃならない3つのこと
ちょっと話が逸れますが、ガウマが度々口にする「人として守らなきゃならない3つのことがある」という台詞ですが、どうしてか3つ目はなかなか明かされませんね。
「約束」と「愛」という言葉は出ていますが、3つ目はガウマ自身もよく覚えていない模様。
ここまで引っ張るとちょっと気になってきますね(笑)
ガウマがよく覚えていないところを見ると、あの台詞は誰かの受け売りって感じがしてきます。
それこそ探している女性が教えてくれた言葉ではないでしょうかね。
でも3つ目って何が入るんですかね…。
漠然とし過ぎていてイマイチ判然としませんが、意外と「自分」だったりして(笑)
一つになるために
今回は戦う理由を頑なに隠すガウマに対し、蓬達がその想いを問い質し、共有することで彼らが一つになる過程が描かれました。
前回が戦う理由を掘り下げるテーマでしたが、今回は蓬達がチームとして出来上がっていく過程を描いた…という感じでしょうか。
ガウマが怪獣優生思想の面々と仲間だったことが発覚し、おまけにガウマが事情をひた隠しにするために疑念が生じたことが発端ですが、なんやかんやでガウマが事情を話したことでめでたく合体し、怪獣を倒すことができました。
最初、真正面から蓬や夢芽がガウマに理由を問い質すのは、ちょっと意外な印象がありました。
蓬も夢芽も他人のパーソナリティにズカズカ踏み込もうとするタイプじゃないですからね。
ただ、個人的に前回のエピソードを踏まえると得心がつきました。
「自分の事情を明かすことで一緒に戦う絆を産み出す」という行為を最初にやっているのは、実は夢芽なんです。
夢芽からしたら蓬に接触するのは約束を破ることで彼を傷つけたことに対する詫びの念が強いのでしょうけど、彼女の行為は結果として蓬がガウマ達と戦う理由の一端を形成するに至りました。
つまり夢芽は自己開示を通じて絆を産み出すという行為をやってのけているわけです。
そう考えると、夢芽はダイナゼノンに乗るガウマ達の絆の結び目として機能している一面があるといえます。
いうなれば、夢芽が彼らの絆の仲立ちとなっているわけです。
最初は一番の曲者な感じがした夢芽ですが、意外と重要かつ王道な立ち回りをしているギャップがちょっと新鮮ですね。
一方、ガウマがかたくなに事情を隠そうとしていた理由がちょっと気になるな…。
なんやかんやでジュウガ達とガウマの間に何があったのかは明らかじゃないですし、彼の行動理念って「大切な人に会うために戦う」という感じの、悪く言うと自分本位なんですよね。
もちろんガウマは正義感が強いですし、虐げられている弱者を放っておけない人間であることは自明ですが、彼は蓬の「人を守るために戦っているんですか?」という問いかけに明確に返答していません。
ちょっと僕が気にし過ぎているだけな感じは否定しませんが、ガウマのこの一面が今後どうなるのかは気になるところです。
同じ四人でも
今更気づいたのですが、ガウマ達4人と怪獣優生思想って同じ4人組でしたね。
そう考えると、今回はそれぞれのチームの在り方の差異が鮮明になっていて印象的でした。
ダイナゼノン組はガウマが隠す事情に対して真正面から向き合うなど、お互いの関係性や気持ちの統一を重視しているまさに「チーム」といった雰囲気がありました。
これに対し、怪獣優生思想は戦うメンバーが毎回違っており、一人が怪獣を操っている間は特にサポートはしません。
それどころかムジナのようにすぐ帰りたがる者がいたり、オニジャがヤバい時も助けなかったりと(それどころかさっさと撤退)、かなりドライな感じです。
典型的なチーム感のあるダイナゼノン組と比べて、怪獣優生思想は個人主義の趣が強い感じですね。
この対比は偶然じゃない気もするので、今後注目したいところです。
ダイナゼノンは怪獣もどき
ガウマとジュウガのやり取りで印象的だったのが、「怪獣もどき」という言葉です。
これまで怪獣もどきというと、怪獣優生思想が操っている怪獣を指しているかと思っていましたが、実際はダイナゼノンを指す言葉でした。
さらに蓬達が持つダイナゼノンを操る「素質」とは怪獣使いの素質とのこと。
これらから、以前コメント欄でもご意見をいただいたように、ダイナゼノンは怪獣にルーツがある存在ということが窺えます。
しかし同じ怪獣使いでも怪獣優生思想の面々は操れなかったとのことなので、どこか一線を画しているところはあるんでしょうね。
それこそ前作のアンチのように、グリッドマンの要素を持ち合わせているみたいな…。
うーん、この辺は怪獣使いに関する情報をもう少し得てから考えましょう。
ところで、今作は『SSSS.GRIDMAN』とは異なる構図になっている感じがしますね。
前作はグリッドマンVS怪獣+アレクシス・ケリヴ+アカネという構図でしたが、今作は怪獣使いVS怪獣使い、あるいは怪獣VS怪獣(もどき)となる感じになりそうですね。
まぁ前回の記事で言ったように怪獣優生思想には黒幕がいる可能性もありますし、怪獣も色々種類があるようなので、物語が進むにつれ、もう少し複雑な構図が出てきそうですが…。
後、ちょっと勘繰るなら、前作では怪獣…少なくとも人間の心から生まれる怪獣はその人の内面の影響を受けている描写がありました。
それを踏まえると、怪獣使い同士の戦いは同時に当事者同士の心の在り方の対決と捉えることもできそうですね。
聞けなかった歌
前半では夢芽が姉の香乃が命を落とした背景を知ろうと色々調べている様が描かれました。
香乃が所属していた合唱部の顧問に聞き込みをしたり、OGの金江の連絡先(おまけに会いに行くつもり)を手に入れたりと、なかなか積極的な感じがしますね。
香乃と同じ高校に入ったのも、元々色々調べるつもりがあったからかもしれません。
この様子だと、香乃の事故の背景に結構えげつない真実が隠れていそう…。
また、夢芽と香乃の間にある微妙な距離感についても語られましたね。
決して仲が良かったわけではなく、お互いに干渉することもほとんどない。
それなのに香乃は夢芽を定期演奏会に誘った。
第1話で「夢芽にね…来て欲しいんだ」という、その時のものと思しき香乃の台詞がありましたら、これだけ拾うと香乃は夢芽に対してわりと積極的に定期演奏会に招こうとしていたことが窺えます。
聞かせたい歌があったのか、それとも夢芽に歌っている自分の姿を見せたかったのか…理由はまだ定かではありませんが、少なくとも香乃には夢芽に歩み寄りたい事情があったことはわかりますね。
それにしても、前作といい今作といい、制作陣は合唱曲を演出に使うことが好きだなぁ…。
正直、この演出の意図が何なのかは自分の中で全然定まっていないんですけども(笑)
前回はBGMみたいな感じで聞かせる程度でしたが、今作はガッツリ部活として出てくるので、それなりに重要な要素としてピックアップされそうな予感がします。
ところで、ラストの辺りで「生き返る」という言葉に夢芽が反応していたのが気になりますね。
今は香乃への感情があやふやな夢芽ですが、彼女への愛情を自覚したら生き返らせる考えに傾くのかな…。
蓬と誰かの距離感
個人的に今回印象的だったのが、蓬の立ち回りです。
前半パートの蓬は夢芽の香乃に関する調査に付き合ったり、友達とだべったり、ジュウガからガウマの事情を聴いたりしていました。
ただ、蓬は夢芽の調査に積極的に協力するわけではなく、どちらかというと傍観者みたいな立ち位置ですし、金石達とのやり取りも一人だけ背中を向けて立っていて、どこか距離を置いている感じがします。
夢芽の調査は彼女に誘われて付き合っただけだし、金石達とのやり取りも彼が事情を一番良く知っているからこそ距離感だったといえばそれまでですが…。
前回のエピソードの時のバイトに対する金石達の反応も踏まえると、なんか蓬って周囲とつかず離れずの距離を取りがちな印象がぬぐえないんですよね。
まぁちょっと穿った見方になっていることは否定できないですけど(笑)
でも、唯一蓬が積極的に相手の事情に首を突っ込んだのは先述したガウマの件なんですよね。
ガウマに対して蓬が積極的に首を突っ込んだのは恐らくダイナゼノンがバックにあるからでしょう。
怪獣出現の時に蓬と夢芽の脳裏に破壊された街が過ったことから、蓬は「守れるものを守る」ためにダイナゼノンで戦う意思を固めたことが窺えます。
だからダイナゼノンで万全に戦ううえで、蟠りを作っているガウマの問題を積極的に解決しようとしたんでしょうね。
それに元々蓬は夢芽が破るであろう約束に律儀に守っていたので、本質的にはお人好しで人を想いやれる人間です。
恐らく以前触れたように、上条のこともあって抑圧的になっているから、周囲との距離感が生まれているといえるかもしれません。
ちなみに蓬と夢芽の授業に出てきた矢の話は前回出てきた「アキレスと亀」と同じゼノンのパラドックスに類するものです。
正直これを引用してきた理由はよくわからないですけど(笑)、どんな速度で動いていても瞬間瞬間は止まっているという事象は過去に囚われている夢芽、ひいてはガウマを指しているのかなぁと思いました。
まぁかなり大雑把な解釈なので異論反論をください(笑)
それにしても『ダイナゼノン』は古代ギリシャネタが多いな…。
詳しくないから上手く説明できないんだけど(笑)
暦を巡る者達
世代もあって蓬や夢芽とは若干距離感がある暦ですが、今回は彼の人間関係の新事実が明らかになりました。
稲本さん
度々暦のバイトの先輩として登場している稲本さんですが、なんと暦の同級生であることが発覚!
それも少し前に結婚して地元に帰ってきた人妻だとか。
うーん、一気に見る目が変わるな(笑)
そんな稲本さんの過去はおいおい語るとして、彼女と暦の関係性はちょっと面白そうですね。
稲本さんは暦のことを「暦くん」と呼んでいるところを見ると、それなりに仲の良い関係だったことが窺えます。
久々に再会するなり、すぐに連絡先を聞くところにも、彼女が暦を憎からず思っていることの現れといえそうですね。
また、結婚について「おめでたい時期は過ぎた」という台詞を口にしている辺り、稲本さんの結婚生活は決して芳しくない…なんて下衆な勘繰りをしちゃいますね(笑)
あえて下衆な勘繰りを続けるなら、あのプリンになっている髪は彼女の精神の不安定さを表しているのではないか…なんて考えちゃいます(笑)
他方で、ちせに指摘された際の暦のリアクションを見る限り、暦は暦で稲本さんに好意を抱いていたようですね。
結婚したということにもばっちりリアクションしていたし(笑)
いずれにせよ、暦と稲本さんの大人な関係が今後のシナリオに影響してくることが予感されますね。
窓ガラスを割って
再会の途中で、暦と稲本さんの馴れ初めが回想として挿入されましたが、驚いたのは稲本さんの行動。
校舎の窓ガラスに石か何かを投げつけて割っている際に暦と出くわすという、なかなかインパクトのある場面でした。
蓬の目線ではハツラツとしたお姉さんの印象の稲本さんですが、中学生の頃は結構はっちゃけていたことが窺えます。
おまけに当時の稲本さんは一般的な中学生のような外見をしており、俗にいう不良っぽい外見ではありません(むしろ品行方正っぽい)。
だとしたら、当時の稲本さんは表向きは良い子でも実際は窓ガラスを割りたいくらいの暴力衝動に駆られていた、みたいな結構危うい人物なんてことがあり得そうですね。
そんな稲本さんに暦は一目惚れしたんでしょうかね…(笑)
まぁ稲本さんや暦の過去は今後も注目して観ていきましょう。
暦の世間体
絶賛ニート中の暦ですが、稲本さんとのやり取りを見る限り、彼は無職であることを「恥ずかしいこと」と認識している節があるようですね。
それに以前にも指摘したように、彼にとってダイナゼノンで戦うことは就職とニアリーイコールになっている感じがします。
つまり彼にとって社会に出ることとダイナゼノンで戦うことは同一視されているというわけです。
また、その同一視を自分の中で作り、周りにも話しているところを見ると、暦は暦になりに社会に出たいという願望が根底にある印象もあります。
ちせの憧れ
暦のいとこであるちせですが、今回の彼女の言動はちょっと興味深かったですね。
まず、ちせは「暦のようになりたい」という発言。
これだけ聞くとニート願望があるようですが、それが不登校につながっているとしたら、ちせなりのポリシーや事情があることが窺えます。
まぁ「器用じゃない」と自称しているので、ちせはこれまでの生活で色々失敗しており、その経験(あるいはトラウマ)が今の彼女を形作った…なんて事情が隠れている予感はしますね。
それにちせが暦の何に憧れているかという点も気になります。
暦とちせの関係は一見するとはみ出し者同士が一緒に引きこもっている感じに見えますが、二人ともわりと外に出ますし、他人に対しても排他的ではありません。
それにちせはむしろ無職を必ずしも良い形に捉えているわけでもない印象がありますので、ニート願望と片付けるのは難しい気もします。
だとしたら、暦が無職になっている背景にはちせが憧れ、自分の問題(不登校)を重ねられ、同時にそれは単純に就職したり通学するだけでは得られない生き方に発展し得る要素がある…みたいに捉えられそうですね。
ところで、暦と稲本さんのやり取りを見たちせが少なからず感情的になったと思しき描写がありましたが(飴をかみ砕いたりするところ)…、これはニートを巡る三角関係の始まりなのか(笑)
『ダイナゼノン』第3話感想
すいません、色々拾っていったら長くなりました…。
ここまでくるとエッセイだな(笑)
まぁ何はともあれ、ガウマの事情の大枠がわかったのは大きいですね。
今後はより明確にダイナゼノン組VS怪獣優生思想になっていくのでしょうか。
後、今回のエピソードで名前が出てきた金江先輩や暦との関係が明らかになった稲本さんもピックアップされる予感。
次回に注目です。
▼ダイナゼノンの記事はこちらにまとめてあります
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コメント
おそらくガウマの元ネタは電光超人グリッドマンの18話に登場する「竜使いのミイラ」です
5500年前に中国に実在したという「竜使い」と呼ばれる竜を操ることができる力を持った一族の者で、国のために命を懸けて戦い時の姫君と愛し合う間柄になったものの、その力を恐れた時の王族によって毒殺された悲劇の人物です
彼の死を悲しんだ姫は副葬品として竜の彫像を作って棺へと納め、後を追うように自ら命を絶ったと伝えられています
その人間への無念と怒りに目をつけた藤堂武史の怪獣メカバギラによって息を吹き返すも、ヒロインのゆかを自分が愛した姫と勘違いし、執拗に追いかけ始めます
結局、人間に危害を加えることなく、ゆかを追いかけ続けましたが、ゆかの「自分は貴方の愛したお姫様じゃない」という説得に動揺、やがて事実を理解したのか涙をこぼします
さらには彼の副葬品の竜の彫像にインスパイアされた馬場一平がアシストウェポンのドラゴニックキャノンを完成させ、グリッドマンとドラゴニックキャノンによってメカバギラが倒されると、竜使いのミイラも黄泉の国に帰ったのでした
ドラゴニックキャノンは後にダイナドラゴンの合体パーツの一つになります
このダイナドラゴンがダイナゼノンの元ネタです
多分、ガウマにとって「人を守る」は二次的な理由で大本の目的は「大切な人に会いたい」という自分本位な願い
それを蓬たちに語る事が恥ずかしかったのだと思います
だからといって二次的な理由を真意のように語れるような器用な男でもないのでしょう
ですが蓬たちにしたら大層な目的や立派な理想を聞かされるよりも、自分本位な願いの方が、ずっと共感も信用もできたのでしょうね
名無しさんコメントありがとうございます!
>おそらくガウマの元ネタは電光超人グリッドマンの18話に登場する「竜使いのミイラ」です
丁寧なご解説ありがとうございます!
ご説明いただいたエピソードにガウマ・怪獣優生思想の会話がはまっている感じがしますね。
個人的に気になったのが「竜使いのミイラが黄泉の国に帰った」というくだりです。
今作における黄泉の国にあたる世界をどんな風に出してくるのか…。
この辺りで前作と接続しそうな気もします。
>多分、ガウマにとって「人を守る」は二次的な理由で大本の目的は「大切な人に会いたい」という自分本位な願いそれを蓬たちに語る事が恥ずかしかったのだと思います
名無しさんのこのご指摘には全面的に同意ですね。
ガウマが真意を告白する際の描写や語調は、彼なりの照れ隠しも多いに入っていたと思います。
他方で、蓮や夢芽が戦う理由の念頭に壊された街や守らなければならない人々を置いており、なおかうガウマの真意が「人を守るために戦っているのか」であるかどうかを重視している点を見ると、ガウマが人間を守ることを二の次にしている点は将来的に齟齬を産みそうな予感はあります。
まぁ少しばかり穿った見方なので、シンプルにガウマに共感していく流れになる可能性が高いですけどね(笑)
怪獣との戦いで宇宙に飛び出しましたが、ツツジ台は町の外に何も無かった事を考えると、今作の舞台はコンピューターワールドではなく、現実世界の可能性が高くなったかもしれません
5000年前にコンピューターワールドがあったかも不明ですしね
まあ5000年前の人間がコンピューターワールドで蘇生した可能性もありますが
前作の終盤でアカネの心が開いたことでツツジ台の外にも世界も生まれた描写がありましたしね
名無しさんコメントありがとうございます!
>怪獣との戦いで宇宙に飛び出しましたが、ツツジ台は町の外に何も無かった事を考えると、今作の舞台はコンピューターワールドではなく、現実世界の可能性が高くなったかもしれません
確かにツツジ台の外の世界の有無は重要なポイントでもありますが、ご指摘通り前作の終盤でツツジ台の外にも世界が生まれた描写がある以上、地球や宇宙が出てきたからといって現実世界と断定するのは難しいんですよね。
前作の最終話は地球それ自体が形成された描写がありますし、宇宙と思しき空間もありますので、コンピュータ・ワールドである可能性も捨てきれないわけです。
まぁ今の所現実世界かコンピュータ・ワールドのどちらかを確信づける描写を見出していないので、僕としてもどっちつかずなスタンスになってしまいますけども…。
>5000年前にコンピューターワールドがあったかも不明ですしね
そこなんですよねぇ~。
ただ5000年前にコンピュータ・ワールドがなかったとしたら、ダイナゼノンのようなグリッドマン的な力の出自がよくわからないことになります。
さすがに古代の魔術や妖術の類という展開は難しいですからね(物語の方向性が大きく変わってしまう笑)
少しアクロバティックな仮説を立てるなら、「コンピュータ・ワールド内における5000年前」ってのも面白そうですけどね。
元々謎が多いコンピュータ・ワールドですし、バックにハイパーワールドがあることも踏まえると、コンピュータ・ワールド内で5000年が経過していてもどうにかなる感じがします(笑)