当記事に先の展開のネタバレは含まれていないのでご安心下さい。
皆々様こんにちは。
『グレートプリテンダー(以下『グレプリ』)』担当のgatoです。
前回はフランスのニースにて、エダマメが鑑定士のコールマンを相手にコンゲームに失敗。
2000万ユーロの価値がするモントーヤの『ロンドンの雪』を2万5000ユーロで売ってしまう大失態を犯してしまいます。
悔しさを隠せないエダマメはシンシアの提案でローラン達とリベンジすることになりますが…。
今回はイギリスを舞台に、いよいよコンゲームが本格的に幕開け!
コールマンの正体やシンシアの過去など、重要な情報が目白押しになっています。
どんな具合だったか、早速振り返っていきましょう。
女優の卵と売れない画家
今回はシンシアの過去が挿入され、彼女とトーマスの甘い思い出の日々を見ることができました。
女優の卵と売れない画家…コテコテですけど、やっぱりいい取り合わせですね(笑)
ひたむきでしっかり者なシンシアと、純朴で穏やかな性格のトーマスという取り合わせがまたいい(笑)
回想では幸せな生活を送っていたシンシアですが、現在の彼女や発言を拾う限り、どうやら二人は既に別れているようですね。
前回シンシアが口にした「絵を描く男は嫌い」という台詞もそうですが、今回の「絵描きを肴にすると酒が進む」とローランが評したように、エダマメに絵を描かさせて楽しむなど、今の彼女からしたらトーマスとの日々は笑い話程度のものになっている感じがします。
ただ、それだけではない予感もチラホラ。
ラストでシンシアが贋作を作る際に「超うまい絵描きがいる」と言っていましたが、後述するコールマンの発言も踏まえると、恐らくこれはトーマスのことでしょう。
別れた男に仕事を頼むのに、あそこまであっけらかんと言ってしまえるのは、恐らくシンシアとトーマスの関係はそこまで破綻していないのでしょう。
あるいは、シンシアなりにトーマスのことは振り切ったのかもしれません。
まぁ、一般的に「女の恋は上書き保存」っていいますからね(笑)
他方で、個人的にシンシアが何かにつけて酔っぱらっている点が気になりました。
それにトーマスがいるのなら、遊びとはいえエダマメに書かせるなんて無駄をする意味がない。
もしかしたら、シンシアはトーマスのことで本心が露わになってしまうのを酒で誤魔化していたのかもしれません。
007と財布の女
今回はコールマンが裏でやってることと、彼の恋人(愛人?)であるファッションメーカー社長のファラ・ブラウンが登場しました。
前回の記事でコールマンのやっていることを色々予想しましたが、残念ながら大外れ…。
コールマンのやっていたことは、手放したくない絵をファラに買わせ、コレクションを作成すること。
自分の欲しい絵を確保し、同時に大金を貢がせる金づるとしてファラを囲っていたというわけですね。
コールマンはファラに対してはゾッコンのようでありつつも、ローランにロンドンの雪を落札された際は彼女を責め立てるなど、まさにシンシアがいう「友達以上恋人未満のただの財布」として扱っていました(おまけに夜の営みは不能でできない!)。
それでもファラはコールマンの気を引き続けるために、彼の真意をわかったうえで利用されています。
まさにホス卜とホス卜に貢ぐ常連の関係…ファラが少しかわいそうに見えてきます。
また、今回はシンシアとトーマスの関係とファラとコールマンの関係を対比していたような気もします。
貧しくもお互いに支え合っていたシンシアとトーマスに対し、お互いの欲望のために金で繋ぎ止め合うファラとコールマン…。
片や若者の儚くも健気な恋愛、片や弱みにつけ込みあう老獪で打算的な大人の恋愛って感じですね。
他方で、個人的に重要なのはそれぞれの関係の帰着だと思っています。
シンシアとトーマスが別れていると仮定した場合、果たしてファラとコールマンのように金を使ってまて「繋ぎ止めること」に意味はあるのか。
つまりお互いに別れるという選択をできたシンシアとトーマスの方にこそ、本当の愛があるのではないか…。
金を使ってまで継続する関係はすでに破綻しているも同然であり、愛はとっくの昔に消えているのではないか…。
なんて、ロマンチックなことを今回はやろうとしているのではないでしょうかね。
ところで、今回のオークションの失敗はローランが3000万ポンドを出したことではなく、コールマンに迫られるままに入札しようとしたファラを執事が止めたことが原因でした。
ファラには忠実な執事ですが、コールマンが彼女を責め立てる様に眉をしかめていました。
執事はコールマンを快く思っていないことが窺えます。
そうだとしたら、執事がコールマンに執着するファラを変えるきっかけを作るかもしれませんね。
贋作と因縁
今回のコンゲームの筋書きは本物の『ロンドンの雪』をあえて落札し、贋作を作成したうえでファラに落札させるというものでした。
そしてそこで重要になるのが精度の高い贋作です。
シンシアは贋作作りのために恐らくトーマスを引っ張り出そうとしていますが、同時に贋作はトーマスとシンシアの関係にも影響を与えたファクターだったようです。
今回のラストでコールマンはトーマスに「贋作の才能がある」と告げますが、この様子だとコールマンは贋作絡みでトーマスをはめ、その結果シンシアとトーマスは別れることになった…なんて展開がありそうですね。
その際のコールマンの印象があったからこそ、シンシアは彼を「エセ紳士」「ペテン師」と罵っていたのかもしれません。
『グレプリ』第12話感想
コンゲームの準備を進めつつ、シンシアとトーマス・ファラとコールマンが対比されるなど、どちらかというと人物描写に重きが置かれていた印象です。
美人だけど酒飲みで業突張りなシンシアにあんな可愛い時代があったことには驚きましたけど(笑)
というか、売れない画家の青年に惚れるなんて、僕の知るシンシアじゃない(笑)
さて、次回はトーマスがいよいよ出てきそうですが、一体何があったのか…。
彼の行く末に注目したいところです。
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