こんにちは。くらむBONです。
「ひぐらしのなく頃に卒」アニメ3話で明かされたポイントを振り返りながら次回の考察をしていきますので、ネタバレを踏みたくない方はご注意下さい。
「綿流し編・目明し編」と類似性が高いのではないかと予想される次のカケラ世界は、ある意味特徴的な事件の構造をしているのではないかと考えています。
次回は綿明し編ということで綿騙し編の解答編となるのでしょうか?
この記事では綿明し編が誰の視点で描かれるのかを考察していきます。
では、「ひぐらしのなく頃に卒」の惨劇について考えてみましょう。
目次
「鬼明し編」で明かされた謎
「鬼明し編」で解答されたものに対する考察は意味がないので、サクッとポイントだけを振り返りましょう。
「鬼騙し編」の謎と考察につきましては前記事にてご覧ください。
・鬼騙し編と鬼明し編は同一のカケラ世界で、鬼隠し編と罪滅し編が同時進行していた。
・富竹と鷹野の行方不明の内容は触れられていない。
・時系列では郷壊し編の後にあたり、H173がレナに使用されている。
・沙都子の「指パッチン」はショートカットではなく単なる演出だった。
・圭一(CV:保志総一朗)はガンダム並みの防御力で蚊トンボのように落ちないフリーダムな属性を持っていた。
・梨花・沙都子の事件に犯人などいなかった。
ショートカットについては、前回の記事でコメント欄に記載いただいた「名無し(1号)さん」のご指摘通りでしたね。
ご指摘ありがとうございました。
包丁の位置は倒れ込む際に包丁をもったまま右側に向けて倒れていくので、左に包丁があったのは単純に作画ミスのようです。
「綿騙し編」はスイッチしている?
ネット上の考察などを入れない形で、あくまでも作品のみで考察を進めますので、考察部分に関しては個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。
また「綿騙し編」のまとめについては別ライター様の過去記事がありますのでご案内します。
「綿明し編」は「鬼明し編」のレナと同じように、別の視点で描かれるのでしょうか?
私は魅音と詩音の視点がスイッチのように切り替わりながら進むと考えます。
魅音と詩音のスイッチ
私は魅音と詩音の入れ替わりは既に旧作でトリックとして使われている上、黒幕が判明している「綿騙し編」で考えても仕方がないと考えています。
しかし、あえて魅音と詩音がいつスイッチしているのか、6/16のおもちゃ屋での詩音と魅音のやり取りから考察しました。
「綿騙し編」を振り返る事で、魅音と詩音が圭一をどう思っているのかが分かるのではないでしょうか。
下の表で考えてみましょう。
日 | 事件 | 予想 | 考察に至ったポイント |
---|---|---|---|
6/12 | 部活・人形を渡す | 魅音 | 6/16詩音が人形を圭一にねだる。 |
6/13 | エンジェルモート | 魅音 | 魅音と呼ばれて返事をした。圭一は察して詩音と決めた。 |
6/14 | 自宅・詩音の弁当 | 魅音 | 6/16に詩音が渡したと言っている。(詩音の嘘?) |
6/15 | 学校 | 魅音 | 弁当箱返却のやり取り。 |
エンジェルモート | 詩音 | 圭一が不良に絡まれる。 | |
圭一に電話 | 詩音 | 6/16に魅音は否定している。 | |
6/16 | エンジェルモート | 詩音 | 詩音を助ける・「はじめまして」発言をして帰り道デート。 |
おもちゃ屋 | 魅音・詩音 | これまでは全部詩音と言っている。(詩音の嘘?) | |
6/18 | 綿流し設営 | 魅音・詩音 | 特記事項無し。 |
6/19 | 綿流し・祭具殿 | 魅音・詩音 | 祭りの間はそのまま。祭具殿は詩音。 |
電話 | 魅音 | 魅音が詩音を騙っている? | |
6/20 | 水車前 | 魅音 | 朝3時まで夜ふかしをしていた。 |
学校 | 魅音 | 梨花の行方不明について教室で「作業着を着ている男と話していたと思う」と証言をしている。(圭一に嫌疑がかかり偽証?) | |
園崎家 | 魅音 | 沙都子と一緒に遺体が発見されている。首にひっかき跡。 |
園崎姉妹は以前から入れ替わりをして周囲の反応を楽しんでいた経緯があるので「信用できない語り部」。
証言には疑問があり、「綿流し編」と「目明し編」では基本的に嘘つきです。
また、6/16の詩音の発言だと6/16までは全部自分だったと圭一に告げていて、魅音と詩音の会話の内容から、魅音の反応を煽っている節があります。
魅音の心情はどう変わっている?
「目明し編3話」では魅音と詩音の会話で、圭一が人形を渡さなかった相手は魅音で、詩音と会話して圭一への淡い恋心を語っていたはず。
しかし、「綿騙し編」で圭一が人形を魅音に渡したことで、魅音の心情と物語はどう変わったのでしょうか?
「綿騙し編」で6/19以降の魅音は一貫して圭一を守ると言っています。
このことから魅音が「女の子扱いしてくれた気になる異性」の圭一への恋愛感情から、圭一を守ると決めたと私は考えています。
「綿騙し編」ラストで圭一は、魅音が圭一を助けるために惨劇を引き起こしたと想像していて、その答は的を射ているように感じました。
詩音が圭一をどう考えているのかは謎で、悟史への恋心を持つ詩音が圭一に惹かれることがあるのかは疑問視しています。
空白の一日・6/17日
魅音を主体として話が進んでいるかのように見える「綿騙し編」で詩音はどういう立ち位置にいるのでしょうか?
「綿騙し編」には時間軸のうち、語られていない「6/17」というぽっかりと空いた「空白の1日」があります。
「鬼騙し編」で圭一の物語の裏でレナの頑張り物語が進行していたように、「綿騙し編」では魅音の圭一を守るという物語の裏で詩音の物語が進行していると仮定してみましょう。
沙都子がこのカケラ世界に何か仕掛けるとしたら、詩音を祭具殿に忍び込ませるために6/17に何かを仕掛けたのではないかと私は考えています。
沙都子は魅音にH173を使ったのか?
その場合、沙都子はこのカケラでも「H173」を使っているのでしょうか?
「郷壊し編」のエンディングでエウアは「ー惨劇を起こすも起こさぬもー」と言及していました。
「綿騙し編」の魅音と沙都子の現場では魅音の首筋に搔きむしり跡がある事から、私は魅音がLV5雛見沢症候群を発症したと考えます。
しかし原因は「H173」によるものでは無く、雛見沢御三家を56していったことに因るストレスからの発症なのかな。
詩音もLV5雛見沢症候群を発症するのかや、魅音がなぜ御三家の人間を56していったのかの考察については「綿明し編」1話の後に考察したいと思います。
悟史がいないということは?
私にとって「綿騙し編」で一番の謎は「目明し編」で描かれる悟史の描写が無い事です。
その描写がないことから、「綿騙し編=綿明し編」であり「綿流し編」と「目明し編」を同時進行しているのではないかと予想しています。
「綿騙し編」では詩音の心情描写が無いので「綿流し編」と同じ形で魅音サイドの出題編として進行。
「綿明し編」が解答編だとするならば、対をなす物語として詩音の物語が描かれていくのではないでしょうか。
「綿明し編」では「綿騙し編」で活躍しなかった、沙都子、詩音、富竹、鷹野の出番が増えると考えます。
ひぐらしのなく頃に卒3話感想まとめ
「鬼明し編」のレナは「父親を守るため」に疑心暗鬼の中で、レナの頑張り物語をしているわけですが、旧作の経緯を知っている身としては「無難なところへ着地して来たな」という印象を受けました。
解決の結果があっさりしすぎて拍子抜けした感があって、素直に受け入れられない部分があります。
1・2話の出来が良すぎて、そこに面白さのピークが行ってしまっていて、3話クライマックスでの展開とオチに期待しすぎだったのかもしれません。
「レナが間違った頑張りをしてしまった理由が、薬によって作られたもの」という点が強いせいか、惨劇のおどろおどろしさとかドラマの深さを感じにくく、旧作に比べていまいち感情移入できない気がしました。
「綿明し編」では魅音が「圭一を守る」という立ち位置でいるようで、PVを見る限り詩音も何らかの動きをしてくるようですね。
私は「綿明し編」では詩音もLV5雛見沢症候群を発症していくのではないかと考えていますので、沙都子の暗躍が何処へ向かうのかが見どころだと思います。
ではまた次回で。
ばいばい。
▼ひぐらし業&卒の記事はこちらにまとめてあります
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11
コメント
>・圭一(CV:保志総一朗)はガンダム並みの防御力で蚊トンボのように落ちないフリーダムな属性を持っていた。
巷で話題になってる圭一の不死身ぶりですが、あの場に梨花や沙都子などの第三者がいなかった以上、途中から圭一の幻覚だった可能性は残ってると思います
>詩音が圭一をどう考えているのかは謎で、悟史への恋心を持つ詩音が圭一に惹かれることがあるのかは疑問視しています。
これに関しては原作の目明かし編でハッキリと「詩音は圭一に惹かれてた」事が描写されてます
だからこそ詩音は目明かし編のラストで一度は見逃した圭一を後日に改めて刺しました
自分の悟史への想いを証明するには自分の心を惑わした圭一を生かしておけないという悲しい狂気です
また梨花が圭一に人形を魅音に渡すように誘導したのは、
人形をもらえなかった魅音がその事を詩音に愚痴り、
「好きな人が側にいるだけマシだろう」という嫉妬心が詩音の状態を悪化させると知ってるからです
(詩音は悟史を失った時点で発症してます 魅音を信じる事でL3状態に収まってます)
>「綿騙し編」の魅音と沙都子の現場では魅音の首筋に搔きむしり跡がある事から、私は魅音がLV5雛見沢症候群を発症したと考えます。
>しかし原因は「H173」によるものでは無く、雛見沢御三家を56していったことに因るストレスからの発症なのかな。
ぼくはストレートに沙都子が魅音に「H173」を使ったと考えています
原作で「魅音は園崎の裏の事情を知っているため他のキャラのように園崎への誤解で発症することがない」と説明されてます
原作で魅音だけ一度も発症しなかった理由です
その魅音が圭一への恋心だけで御三家の人間を殺戮していくとは思えません
そもそも魅音はシラフの状態で殺人ができるキャラじゃないです
原作の梨花曰く、「100年の間に一度も鉄平を殺してない」のが魅音です
(圭一、レナ、詩音は沙都子のために鉄平を殺した世界がある)
また梨花を追い詰めたい沙都子の視点から考えても「今まで発症しなかった魅音」を発症させる方が梨花に精神的なダメージを与えられると考えられるはずです
沙都子は梨花の100年の記憶を網羅しており、鬼騙し編の世界が本来は鬼隠し編に近い世界と見切って本来ならこの世界では発症しなかったはずのレナを発症させてます
>その描写がないことから、「綿騙し編=綿明し編」であり「綿流し編」と「目明し編」を同時進行しているのではないかと予想しています。
そもそも綿流し編と目明かし編は、圭一(被害者)視点か詩音(犯人)視点かの違いだけで、ほぼ同じ世界ですよ
綿流し編と綿騙し編が本来はほぼ同じ世界なのは同感です
だからこそ沙都子の介入で本来は発症しなかった魅音が発症、詩音を始め御三家の人間を56していったと考えます
名無し1号さん。
引き続きコメントありがとうございます。
K1ラ・ヤマトが34号文書の中でスーパーコーディネイターと記載されているカケラ世界なのかもしれません。(すみません。電波受信しました。)
>巷で話題になってる圭一の不死身ぶりですが
私もこれについて目明し編のころからずっと考えていたことです。「詩音の一番が圭一なのか悟史なのか。」だからこそ魅音に人形が渡った世界で、詩音の気持ちの天秤がどう傾くのかが「綿明し編」の見どころなのでしょうね。
>目明かし編のラストで一度は見逃した圭一を後日に改めて刺しました
私も沙都子が梨花に絶望を植え付けるためには綿流し編のカケラ世界になかった要素を取り込むのが一番なのかなと考えています。すでにいくつか説は考えついていますが、これは次回の考察ネタのキモなので次回をお楽しみに!
>原作で魅音だけ一度も発症しなかった理由です。
>「今まで発症しなかった魅音」を発症させる方が梨花に精神的なダメージを与えられると考えられるはずです
これこそが綿騙し編のカギだと考えています。本来発症しない魅音を沙都子がどうやって発症させたのか。なぜ魅音が御三家「当主以外の人間である詩音を56している」のでしょう?
>本来は発症しなかった魅音が発症、詩音を始め御三家の人間を56していったと考えます
私は結末の違いから別のカケラ世界という認識でいます。梨花が巡った似たカケラ世界なのかなという意味です。
>綿流し編と目明かし編は、圭一(被害者)視点か詩音(犯人)視点かの違いだけで、ほぼ同じ世界ですよ
ではまた。
>なぜ魅音が御三家「当主以外の人間である詩音を56している」のでしょう?
個人的には、「目明かし編と同じように暴走しかけた詩音を返り討ちにして56した」と
「詩音が圭一を強引に祭具殿に誘ったせいで圭一が狙われるハメになった怒りをL5で暴走させて56した」の二つのパターンを考えてます
>私は結末の違いから別のカケラ世界という認識でいます。梨花が巡った似たカケラ世界なのかなという意味です。
僕もそれは同感です
綿流し編の梨花は詩音に拷問されて4んだようですが、目明かし編ではまた拷問されるのを嫌って自害してます
ただ結末は「魅音に化けて圭一を刺した詩音が転落4した」という全く同じモノですよ
綿流し編のラストで圭一を襲った魅音は「度重なるストレスで発症した圭一の幻覚」だと思います
あの時点で魅音も詩音も4んでるのは大石が断言してるので確実です
また原作の目明かし編は圭一の4因を「ショック4」とされてます
これは幻覚でショック4したか、L5で喉を掻き毟って4んだのが山狗に隠蔽されたかのどちらかだと思われます
名無し1号さんの見解は大変興味深いです。
私の解釈と似た部分があります。実は今回の記事では題材ではないのでわざとぼかして書いています。ここは次回でがっつり記事にする予定ですので放送が楽しみです。
>個人的には、「目明かし編と同じように暴走しかけた詩音を返り討ちにして56した」と
「詩音が圭一を強引に祭具殿に誘ったせいで圭一が狙われるハメになった怒りをL5で暴走させて56した」の二つのパターンを考えてます