こんにちは。くらむBONです。
「ひぐらしのなく頃に卒」アニメ「綿明し編・其の壱」のポイントを振り返りながら考察をしますので、ネタバレを踏みたくない方はご注意下さい。
「綿明し編・其の壱」では郷壊し編に続いてまさかのSSR鉄平の登場があり、沙都子の仕掛けが明らかになりました。
これまでの「卒」での沙都子のトラップは「シンプルイズベスト」を地で行くスタイルのようで、あまり複雑なものでは無さそうですね。
今回は「綿明し編・其の壱」のポイントと前回触れたテーマについて語ります。
では、「ひぐらしのなく頃に卒」の惨劇について考えてみましょう。
目次
「綿明し編・其の壱」のポイント
綿明し編で明かされたポイントは主に3つ。
・カケラ世界のスタート地点にいる梨花と羽入の様子をエウアと沙都子は知ることが出来る。
・沙都子はH173に続いて、鉄平を利用して銃を入手できるルートを構築。
・魅音にH173が使われた直接的な描写はないが、注射器の状況から使用されたよう。
「ひぐらしのなく頃に卒」の惨劇の解明には難解な考察はどうやら必要が無いようですね。
「鬼明し編」や「綿明し編」の惨劇に至る背景を見ていると、多少の細部の矛盾には目をつぶって、梨花と沙都子の物語に重点を絞っていくのではないかと予想できます。
そのため、シンプルな結末を考察するのが、惨劇の真相にたどり着く近道なのでしょう。
エウアの存在については様々な憶測がありますが、あっさりとした展開になり、本質(うみねこのなく頃にの設定等)には触れないのではないでしょうか。
今回のポイントについて考察をしてみましょう。
ネット上の考察などを入れない形で、あくまでも作品のみで考察を進めますので、考察部分に関しては個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。
梨花のループを覗ける理由は?
「ひぐらしのなく頃に業・卒」においてループ能力を持っているのは沙都子のはずなのですが、梨花がカケラ世界のスタート地点に戻るのは何故なのでしょう。
そして、エウアによって「繰り返す者」になった沙都子は、スタート地点での梨花と羽入の様子を眺めていました。
羽入の力は既に「残り香」でしかないので、梨花を雛見沢に引き戻しているのはエウアということになりそうです。
すると、エウアは猫(梨花)がカケラ世界をループする姿を傍観したいので、沙都子をイレギュラーな「繰り返す者」として、あてがった事になります。
梨花のループと沙都子のループはエウアによって行われている事になるので、別のルートのカケラ世界を覗き見ることが出来ると解釈しても良いのではないでしょうか。
「綿明し編=綿騙し編」は、冒頭部分に羽入がいたことから「猫騙し編」の前であり、「郷壊し編」の後ということになるのでしょうね。
SSR鉄平は沙都子の捨て駒?
「綿明し編」にもSSR鉄平が登場したことで、「郷壊し編」後の沙都子にデレた鉄平の様子が描かれました。
SSR鉄平は大人気のようですが「郷壊し編・7話」で沙都子が言っている通り、沙都子に「捨て駒」として利用されているだけなのが、ちょっと「もののあはれ」を誘います。
沙都子の好感度メーターは現在こんなところでしょうか。
「梨花>>>>>>>エウア>部活メンバー>羽入>鷹野>SSR鉄平>有象無象」
私はSSR鉄平の再登場は「祟騙し編」の解答編になると考えていたので、登場が繰り上がった印象を受けました。
「猫騙し編」での銃の入手経路が明らかになっていますが、「綿騙し編」で魅音と相打ちになっているので、ここで楽に4にたい沙都子が銃を入手したと予想します。
梨花にとっての「SSR赤坂」のように、エウアにそそのかされた沙都子を救うのが「SSR鉄平」となれば、旧作の言葉を借りると「退屈な雛見沢も少しは面白く」なりそうです。
魅音に使われたH173
「綿明し編」独自の謎、「魅音のLV5発症理由」は今回理由付けがされてしまったので、あと数話は別視点がダイジェストで描かれて、魅音錯乱エンドになりそうな予感。
沙都子はどうやって魅音にH173を投与したのでしょうか。
幾つか仮説を考えてみました。
・魅音のドリンクに混入させて経口摂取出来るように、H173を長い時間をかけて改良してループし、沙都子はこの世界に新たな「H173改」を作り出した。
・沙都子は白昼堂々と魅音を背後から襲撃して昏倒させ、H173を注射してエウアから授かった「アレな超パワー」で魅音と目撃者の記憶を消去した。
・魅音のドリンクに睡眠薬を仕込む・もしくはクロロホルムで魅音が眠ったスキにH173を投与。(ネタになってない!)
魅音へのH173の投与は圭一の防御力同様に説明が省略されてしまって、雑な印象を受けてしまいました。
この場面の真相が語られることは今後無さそうなので、仮説を幾つか提示した私にとっても非常に残念です。
綿明し編はどうなる?
今回考察のテーマとして書く予定だったテーマについて少し考えてみたいと思います。
前回記事はこちらになります。
前回の考察記事で詩音もLV5雛見沢症候群を発症するのかや、魅音がなぜ御三家の人間を56していったのかを考察する予定でしたが、「綿明し編・其の壱」の様子だと非常にシンプルにまとまりそうです。
私は「綿騙し編・綿明し編」が「綿流し編・目明し編」に類似しているけれど結末が違う物語だと考えていました。
このことで、梨花の知らない雛見沢で沙都子が梨花を一層と追い詰める事になると予想していたのですが、「綿明し編・其の壱」を見た印象ではどうやら違っていたようです。
「綿流し編・目明し編」が裏返った物語が「綿騙し編・綿明し編」なのではないかと考えるようになりました。
前回コメント欄で行った「名無し(1号)さん」とのやり取りの解説になりますが、近いけれど少し違う内容です。
詩音もLV5発症するのか
「ひぐらし卒PV」でスタンガンを持っている詩音が描かれていて、詩音のLV5発症を疑っていましたが、魅音へのH173の投与でこの線はだいぶ薄くなってしまった気がします。
当初考察していた詩音がLV5雛見沢症候群を発症するルートを紹介してみましょう。
「こんなカケラ世界もあったのかもしれないという」ファンの妄想だと思ってお付き合いください。
1. 詩音へのH173投与で詩音がLV5発症(沙都子に御三家の陰謀説を吹き込まれる)
2. 悟史への思いが膨らみ、詩音が暴走して御三家(6/19公由、6/20お魎)を襲撃。
3. 詩音に襲撃された魅音は、詩音から陰謀説を聞き、詩音を返り討ち。(遺体は井戸)
4. 魅音がストレスからLV5発症。6/20学校で残された御三家の梨花を魅音が問い詰めて、梨花がトイレに逃亡して魅音は見失う。梨花はトイレに閉じこもり自害。
5. 魅音は圭一を守るため、作業服の男をでっち上げて偽証。圭一の嫌疑を晴らす。
6. 沙都子が入江診療所に梨花不在を連絡。
7. 梨花の所在が不明なので、梨花を警戒した魅音が圭一を守るために園崎邸に監禁。
8. 入江の報告により山狗(もしくは番犬)が園崎邸近辺を捜索。
9. 梨花が生死不明で沙都子がループできず、事実確認のため沙都子が園崎邸を訪れ、魅音を問い詰めて銃撃戦の末相打ち。
これまでの「ひぐらし卒」での謎の回収状況から、謎だった「記憶が戻った鷹野や、詩音がなぜ祭具殿に入ったのか。富竹と鷹野がどうなったのか」といった都合の悪い部分はあっさりとカットされるのではないかと予想します。
5番の魅音の証言の語尾は「ーと思う」なので、この場合そういう考えを思いついたという発言内容なのではないでしょうか。
魅音のLV5発症ルートは?
魅音へのH173投与が行われた場合はいったいどうなるのでしょうか?
この場合は前回考察した、魅音が圭一を守ろうとしたルートになり、詩音(真魅音)の「目明し編」が裏返ってしまった物語になると考えられます。
「綿流し編」の裏返った物語が「目明し編」になると私は考えていて、「裏の裏は表だった」という「なんのひねりもないオチ」で恐縮です。
1. 沙都子によるH173投与(6/12)
2. 「圭ちゃんLOVE」な状況を詩音に報告して、詩音が手を出さないようにけん制。
3. 圭一に積極的にアプローチを開始。(お弁当作戦など)
4. 魅音が恋心から疑心暗鬼になって、6/19夜の電話で圭一と詩音との祭具殿デートを聞いてしまい、圭一が危なくなったので御三家を魅音が襲撃。泥棒猫の詩音もついでに56してしまう。(「圭ちゃんを守るため」魅音の頑張り物語スタート)
5. 以降は詩音ルート参照。
沙都子視点では梨花に絶望が突きつけられれば、途中経過がどうであれ関係がないので、魅音が発症すればいいというだけの物語。
この場合、以降の「綿明し編」が「鬼明し編」のようにダイジェスト形式になることが予想されてしまうので、少し残念なルートになると予想します。
「鬼明し編」の考察記事はこちらです。
沙都子がコントロールする雛見沢の惨劇で、過程を予想するのはあまり意味がないのかもしれません。
結果は既に「綿騙し編」によって語られているのですから。
ひぐらしのなく頃に卒4話感想まとめ
綿明し編1話のポイントをまとめ、考察を進めてきましたがいかがだったでしょうか?
個人的には沙都子が「どうやって魅音にH173を投与したのか」や、鬼明し編の圭一の不死身っぷりに対して作中であっさりスルーされていて、ちょっぴり残念。
まあ、理由付けは視聴者自身の結末を妄想で補完していくことになるのでしょうね。
元々同人作品として始まった「ひぐらしのなく頃に」シリーズなので、ある意味「らしい」と言えるのではないでしょうか。
今回の詩音・魅音スイッチルート(妄想)二次創作小説とか書いたら読む人いるのかもしれませんね。
「祟騙し編」の解答編がこれまでの様子で行くと、全カットされるのではないかと心配になってきてしまいます。
「ひぐらしのなく頃に卒」で描かれるべきなのは、個々の惨劇に対する解答ではなく梨花と沙都子の結末だと気を取り直して、次回を楽しみたいと思います。
ではまた次回で。
ばいばい。
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コメント
魅音は綿騙し編3話でのキレた梨花の圭一への八つ当たりを目撃してたんだと思いますよ
梨花は失望から圭一に当たっただけですが、発言の内容が「鷹野も富竹もすでに4んでるわ」と、祟りの黒幕と誤解されても無理のないモノです
あと綿騙しの梨花は自害ではなく魅音に56されたのだと思います
猫騙し編で魅音がトイレの鍵を持ってるシーンがあります
自害して偶然に便槽に落ちたと考えるよりも、圭一への八つ当たりを目撃した魅音が梨花を祟りの黒幕と誤解して56してトイレの便槽に捨てトイレの鍵を閉めたと考えた方が辻褄が合います
圭一の前で魅音は「梨花が元凶」だとハッキリ言いきってます
名無し1号さん。
いつもコメントありがとうございます。
示唆に富んだコメント感謝です。
ありえますね。魅音のサツ意がいつ生まれているのかによりますが、私は御三家を排除すると考えた時点で生まれていたのではないかと考えています。
詩音を56してしまったので取り返しがつかなくなったけど、記事内容の場合は魅音は御三家を誰一人56していないことになります。
>魅音は綿騙し編3話でのキレた梨花の圭一への八つ当たりを目撃してたんだと思いますよ
梨花は失望から圭一に当たっただけですが、発言の内容が「鷹野も富竹もすでに4んでるわ」と、祟りの黒幕と誤解されても無理のないモノです
私も一時そう考えていたのですが、ここで梨花を魅音が56してしまうと、御三家を排除した魅音が、圭一を誰から守るのか説明がつかないので、梨花が行方不明なほうが、話の流れとして都合がいいのかなと考えています。
圭一の監禁は村人からほとぼりが冷めるまでかくまう意図だと、梨花56しもあるかなと迷いました。
どっちが面白くなりそうか考えた結果、記事内容のほうを採用しました。
>あと綿騙しの梨花は自害ではなく魅音に56されたのだと思います
猫騙し編で魅音がトイレの鍵を持ってるシーンがあります
自害して偶然に便槽に落ちたと考えるよりも、圭一への八つ当たりを目撃した魅音が梨花を祟りの黒幕と誤解して56してトイレの便槽に捨てトイレの鍵を閉めたと考えた方が辻褄が合います
ではまた。
梨花ちゃんは圭一が祭具殿に入ったことから諦めきってたとは思うけど、惨劇が起きる前に自害するかは怪しい。何よりあんな自害は絶対抵抗あるw
それに一応、猫騙し編での羽入との会話で綿騙し編では56されたと発言してる…勿論4の直前の記憶がないから絶対そうだとは言えないけど…
クーさん。
初めまして。コメントありがとうございます。
そうですよね。自害の後に魅音が遺体を投棄したのか、魅音が56したのかは今後描かれるのでしょうけれど、いずれにしても「ないわー」と思う4にかたですね。
>梨花ちゃんは圭一が祭具殿に入ったことから諦めきってたとは思うけど、惨劇が起きる前に自害するかは怪しい。何よりあんな自害は絶対抵抗あるw
ご指摘ありがとうございます。気になったので猫騙し1話を確認しました。
正確には「圭一が疑心暗鬼にとらわれる世界では・・・惨劇が起きてしまった・・・詩音が暴走する世界では・・・私は殺されてしまった」ですね。
次回まだ謎がありそうならこの内容についても考察したいと思います。
ネタをいただき感謝いたします。非常にうれしいです。
>それに一応、猫騙し編での羽入との会話で綿騙し編では56されたと発言してる…勿論4の直前の記憶がないから絶対そうだとは言えないけど…