こんにちは。くらむBONです。
「ひぐらしのなく頃に卒」アニメ「神楽し編・其の弐」を振り返りながら考察しますので、ネタバレを踏みたくない方はご注意下さい。
「神楽し編・其の弐」では猫騙し編の後半がダイジェストとして語られ、エウアによって惨劇を見せられる羽入の視点は、ある意味視聴者自身のモノでした。
捕らえられていつものように何もできない羽入の口から出てきたのは、かつて「祭囃し編」で起きた奇跡をもう一度望む、かすれるような声です。
羽入の願いは梨花の能力覚醒によるフラッシュバックという新たな奇跡を生みます。
今回のキーワードは「梨花の奇跡とジジ抜き」です。
では、雛見沢の謎について考察していきましょう。
猫騙し編のポイント
「神楽し編・其の弐」の「猫騙し編」のダイジェスト部分で、「ひぐらし業」の時点で話題となっていたのは、エンジェルモートで圭一がL5雛見沢症候群を発症するカケラでした。
沙都子への疑惑を描いたこのカケラは、沙都子が倒れている描写で沙都子の頭部周辺に血痕などが無いため、多くの方が考察していた沙都子黒幕説のキッカケとなります。
別ライター「ササミ」さんの過去記事で、沙都子黒幕説がありますので紹介します。
「結局、死んだふりだった訳か。」そんな声がどこかから聞こえてきそうなカケラなので、多くは触れません。
私自身の感想は、既に沙都子の計画について「ひぐらし卒」や「郷壊し編」でたくさん描写されているので、「まあそうだよね」という短いものです。
腸流しの視点
梨花が沙都子によって腸流しされるカケラは、ひぐらし卒をこれまで見てきた視聴者にしてみれば、沙都子黒幕説の補強だったことが分かります。
「猫騙し編」の時点では次章の「郷壊し編」で沙都子が黒幕だったと明かされる前なので、考察する面白さがありました。
もう黒幕が分かった状態で見ているひぐらし卒の視聴者からすれば、今更感を強く感じてしまうのかな。
その為、羽入が泣き叫んでいるパートでは、羽入の気持にいまいち入り込めなかった気がします。
羽入の奇跡と梨花の覚醒
羽入の望んだ奇跡は、梨花に「祟騙し編」の結末がフラッシュバックされる奇跡となって現れます。
梨花は沙都子への誕生日プレゼントを用意する最中、奇跡的に前の世界のカケラの結末を思い出し覚醒します。
この描写が突然すぎて分かりにくいので考察してみましょう。
この記事ではネット上の考察などを入れない形で、あくまでも作品のみで考察を進めます。
また、数ある他の考察を否定するものではないので、考察部分に関しては個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。
羽入の望んだ奇跡
羽入の望んだ奇跡は偶然によるものではなく、「祭囃し編」の奇跡の再現なのではないでしょうか。
「あうあう」と言うだけで何も出来ない羽入はいつも通りで、エウアが見せる梨花への惨劇を見せつけられて「奇跡」という言葉を口にしています。
梨花の奇跡は羽入が雛見沢に何か新たな介入をしたということでは無いでしょう。
「祭囃し編」で鷹野の撃った銃弾が外れるシーンでは、梨花によりトランプのジジ抜きにカードが揃うことで敗者が出ないゲームになることが語られました。
羽入という足りないカードが揃うことで「祭囃し編」で起きた奇跡が再現されたという事なのかな。
梨花に奇跡が起った理由は、カケラ世界と上位世界いう時空を超えて羽入が雛見沢と繋がった事で、トランプのカードが盤上に揃い新たな奇跡が起きたと解釈出来そうです。
エウアが羽入に雛見沢を見せたことで、結果的に盤上に介入してしまい、墓穴を掘ってしまった形になるのでしょう。
エウアの正体
エウア自身のセリフで「仮にもそなたは我の分身」と言及されているので、前回の考察エウアと羽入の関係は羽入はエウアから分かたれた分霊ということになります。
エウアと羽入の分霊説は2回にわたって提示していますので過去記事を紹介いたします。
新たな言及として「フィーヤ(?)が記憶を失っている」とエウアが言っていることから、ひぐらし業21話でエウアが語っていた「フィーヤいや、みつよだったか」と関連して、沙都子は元々フィーヤと呼ばれる存在だったと補強されています。
(過去記事で「フィーヤ→みや」と空耳により誤表記していますのでお詫びします。)
ということは沙都子の正体については雛見沢の伝承にある鬼の末裔である、もしくはフィーヤの分霊ということになりそうです。
フィーヤがエウアを探して那由他の時をかけたということから、沙都子がなぜ選ばれたのかについては梨花がオヤシロ様の生まれ変わりである事に関係してくると考えています。
ひぐらしのなく頃に卒13話感想まとめ
ここまで猫騙し編のダイジェスト版という印象の強かった「神楽し編」は、所々にエウアや羽入の設定を差し込んでくるので、以前妄想したバトルルートに進行しないでほしいなあと思いつつ視聴しています。
妄想ルートはこちらの記事です。
フィーヤについてはおそらくゲーム版の「言祝し編」について言及することになるので、今回の記事では深く触れないようにしています。(気になった人は調べて見ましょう。)
梨花がフラッシュバックによって「祟明し編」の結末を知る展開は、旧作に比べるとご都合展開な感じがしてしまうので、少し残念な描写でした。
これも時代の流れで旧作の仲間たちの頑張りをカットして、梨花の異能力で奇跡を起こした方が、展開として簡単ということなのでしょう。
次回以降の「神楽し編」で描かれる「猫騙し編」の先の物語でどう決着するのか、あるいは新シーズンとなるのかは不明ですが、最後まで視聴したときに旧作の「祭囃し編」のようなカタルシスがあってほしいと思います。
ではまた次回で。
ばいばい。
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コメント
>エウアが羽入に雛見沢を見せたことで、結果的に盤上に介入してしまい、墓穴を掘ってしまった形になるのでしょう。
というか、梨花がフラッシュバックしたのは、羽入が自分の角を治して死の直前の記憶が残るようにしたからなので、そこが羽入のおかげと言えるかもしれません
まあ、沙都子が自分で墓穴を掘った部分の方が大きいですが
>これも時代の流れで旧作の仲間たちの頑張りをカットして、梨花の異能力で奇跡を起こした方が、展開として簡単ということなのでしょう。
というか、敵が異能持ちの沙都子になった時点で、異能も梨花の本当の事情も知らない圭一たちは蚊帳の外となり、沙都子の生み出す惨劇に翻弄されるしかなくなったんですね
もし圭一たちに活躍があるとしたら、この後フラッシュバックで沙都子のこれまでの悪行を思い出し、咄嗟に梨花を助けるという感じでしょうか
名無し1号さん。
ご指摘いつもありがとうございます。
「神楽し編・1話」の描写で行くと梨花が4んで、上位世界のカケラに戻った後に角を修復して梨花に「完全な繰り返す者」の力を与えているので、時系列的につじつまが合わない部分があります。
上位世界カケラと祟明し編のカケラ世界では時間の流れが違うので、沙都子が自害するまでのわずか数分は、何倍もの時間がかかっていて時間差で記憶が残る、もしくは無意識の中に直前のカケラの記憶が残っていた。
ということもありそうですね。
>梨花がフラッシュバックしたのは、羽入が自分の角を治して死の直前の記憶が残るようにしたからなので、そこが羽入のおかげと言えるかもしれません
個人的に祟騙し編のような圭一の活躍が欲しくなります。防御力がガンダム並みな圭一はもうごちそうさまなので「ひぐらし」らしく口先の魔術師にカムバックしてほしいですね。
>圭一たちは蚊帳の外となり、沙都子の生み出す惨劇に翻弄されるしかなくなったんですね
いずれにせよこの先は誰も知らない物語なので、どう転ぶか楽しみです。
ではまた。