こんにちは。くらむBONです。
この記事は原作未読の状態で視聴したアニメファンが、伏線や作品中の謎について考察しつつ振り返っていくシリーズです。
『鬼滅の刃 遊郭編5話』の内容に触れるので未視聴の人はネタバレに注意してください。
5話では炭治郎と堕姫が地上で戦う前半パート、伊之助と善逸が地下で堕姫の帯と戦う後半パートがそれぞれ描かれました。
鬼殺隊の3人の見せ場を意識した戦いのカッコよさと音柱・宇随天元のオトコマエさが際立つ一方で、天元の3人の嫁さんズの可愛さと叡智さもしっかりフォロー出来ていて好感触。
今回も原作既読の皆さんは、未読ライターの考察を薄ら笑いで見守ってください。
目次
不完全なヒノカミ神楽と炭治郎のリスク

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
前半パートで体質が合わない水の呼吸を使いこなせない炭治郎は、上弦の鬼堕姫との戦いにヒノカミ神楽を用いて戦います。
ufotableの美麗な戦闘シーンは今回もスピード感があって個人的にはサイコーでした。
主人公が使う必殺技のリスクというのはロマンがあって、いつ見てもワクワクさせられます。
しかし、なろう系の作品に慣れたのであろう視聴者からは、作品や戦闘時のテンポが悪いという意見もあります。
「圧倒的なチートでさっさとストレスなく勝つ主人公でないと受け入れられない」
アニメファンもいるので、これについて否定も肯定もしませんが、時代の流れなのかもしれません。
炭治郎は無限列車編までは不完全なヒノカミ神楽を発動するたびに動けなくなり、蝶屋敷での修行中に発覚した体温が上昇してしまうリスクもあります。
やはり、寺内きよちゃんの言葉通り炭治郎の体にかかる負担は大きいようです。
ヒノカミ神楽には謎が多くて、現段階では真相は分かりませんが、特徴的な描写があるので考察してみましょう。
この記事ではアニメ作品初見の所感のみで考察を進めますので、考察部分に関しては個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。
不完全なヒノカミ神楽の特徴

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
炭治郎の不完全なヒノカミ神楽で特徴的なのは呼吸そのものが熱(?)を帯びていることで、「立志編・無限列車編」をざっと見返してみましたが、柱であっても呼吸の吐息そのものに力が宿る描写がありません。
炭治郎が未熟で日輪刀に力を伝えきれないために体内に熱がこもり、これが原因で体温が上がってしまっていて、口から「おもら火」しているのかな?
水の呼吸の適性に合わない炭治郎がヒノカミ神楽を使いこなせるようになるのかは、これからの修練次第になりそうです。
炭治郎と炭十郎の呼吸の違い

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「立志編」の「19話・ヒノカミ」では体の弱い父の竈門炭十郎(かまど・たんじゅうろう)が、幼い炭治郎にどうしてヒノカミ神楽をずっと舞えるのかについて語っています。
「正しい呼吸が出来るようになれば炭治郎もずっと舞えるよ」
炭十郎がそう答えた理由は、全集中の日の呼吸が出来ていたという事になるのでしょう。
炭治郎とは違い、顔を布で覆っている炭十郎の呼吸からは熱がもれている描写が無いので、ヒノカミ神楽の完成形では技や刀に力が十全に伝わっていけば、長時間の戦闘が出来るようになると考えられます。
善逸と伊之助コンビのスマートなカッコよさ

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
後半パートでは遊女たちに恐れられた猪のバケモノというか、もはや妖怪レベルの伊之助の猪突猛進ぶりと、善逸の雷の呼吸のカッコよさが際立っていました。
意外にも伊之助が文字通りスマートになって頭を使って堕姫の地下倉庫を見つけたので、脳筋イノシシだった伊之助の成長ぶりが分かります。
弱い自分が強くなるために考えることを覚えた伊之助は、これからさらに強くなっていくんだろうなあ。
善逸の戦いは今回も戦闘時のエフェクトが良く、あまり動きを描写しないことで止め絵のカッコよさがさらに引き出されています。
壱ノ型・霹靂一閃は必殺技の見栄を切らせる描写がうまくハマるので、個人的に好きな技です。
今週のムキムキねずみ

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
今週のムキムキねずみのポージングはボディビルで言うところの「ダブルバイセップス」だったので少し解説します。
「ダブルバイセップス」はフロント(画像左)とバック(画像右)の二種があり、主に上腕二頭筋のカットや腕周りの筋量を見せつける美しいポーズです。
相変わらずムキムキねずみたちの上半身の筋量と下半身のアンバランスさが絶妙に気持ち悪くて好き。
鍛え抜かれた彼らの何も見ていなさそうな瞳には、普段のトレーニングに対する自信がうかがえるので声援を送りたくなります。
嫁さんズが魅力的で天元がウラヤマしい件

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
遊郭編に登場する天元の3人の嫁さんズ(左から須磨・まきを・雛鶴)はそれぞれが魅力を振りまいていて、まきをの回想によって嫁たちと天元の関係性が語られました。
須磨は気弱でポンコツ可愛くて、まきをは姐さんと呼びたいキップの良さがあり、雛鶴は包容力があるみんなのお母さんと、キャラ付けがハッキリしているのが良きかな。
忍者としての過去の背景なども掘り下げられていて、クノイチ衣装が叡智に満ちているのもシーズンのヒロインたちとしてポイントが高く、天元を何ともウラヤマしく思います(本音)。
人気声優のキャスティングもばっちりで、須磨(東山奈央さん)、まきを(石上静香さん)、雛鶴(種﨑敦美さん)と、誰をとってもイメージに合うので豪華な体感25分でした。
過去記事で天元と3人の嫁について考察しています。
天元のオトコマエ発言

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
「任務遂行よりも命」と語った宇随天元の嫁さんズへの命令は、他の忍からは私情丸出しと受け止められそうです。
天元の語った守るべき命の優先順位をまとめると次のようになります。
1. 3人の嫁さんズ
2. 堅気の人間たち
3. 俺(宇随天元)
天元という元忍びが何故この結論に至ったのかはこれから作中で描かれると思いますが、4に急がずに生きてこそ未来があると考える、新しい時代に生きる忍びとしての覚悟がカッコ良い。
4話で一度は嫁さんズが生きていないものとして覚悟していた天元が、須磨とまきをの頭をなでるシーンでは、2人を本当に大事にしている天元の人間性が垣間見えました。
鬼滅の刃遊郭編5話感想まとめ
5話は堕姫と、堕姫の帯を相手に戦う炭治郎たち鬼殺隊との戦闘が熱い回でした。
戦闘シーンに定評のある制作会社ufotableの画面の見せ方が素晴らしく、見入ってしまうクオリティです。
動きのスピード感と止め絵のカッコよさを表現として両立しているので緩急があり、そこに炭治郎の上手く戦えない葛藤や、天元と嫁さんズの過去などのドラマを混ぜ込んでいるので画面に没入できます。
作品がきっちりと緻密な設計がされていて、それぞれのシーンがスッと入ってくるので視聴していて気持よかった印象が残りました。
話は変わりますが、ポンコツ可愛い須磨がお気に入りなので、個人的にこれからもアニオリで良いので登場して欲しいです(願望)。
皆さんもお気に入りの推し嫁がいるのでしょうか?
天元がウラヤマシイと先ほど述べましたが、本音と建前をもって今回の感想としたいと思います。
ではまた次回で。
ばいばい。
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コメント
音響監督の痛恨のミスがありますよね。
地下の戦闘の音を聞きつけた天元が音の呼吸で地下貯蔵庫までの穴を通した時の爆音に堕姫がイラつく場面がありますが、その後、刃こぼれを茶化す会話になり、その時、先程の爆煙がさらに広がっている絵が入るのですが、音響監督はなんとこの絵に新規に爆音を付け足すというトンデモミス。
これでは、天元は穴を通すのに音の呼吸1回じゃダメだった事になり、柱のイメージ台無しでしょ。カメラワークでも、最初の爆発の絵には、カメラ振れの揺らし映像で爆発を強調してますが、次の爆煙が広がった絵にはカメラぶれは付けられてないので、これに爆音を付けたのはうっかりミス明白です。CMの後で、時間的にリンクしていた地下の伊之助たちが描かれますが、やはり地下内でも天元登場までに鳴った爆音は一回のみですからね。まぁ話の展開には支障ないミスだし、トータルではめちゃ見応えありの回でした。
私も、くらむBONさんと同じ事を鬼滅に感じていました。戦闘シーンの動と静のコントラストがこの作品の真骨頂で、その絶妙なバランスが爽快感を与えているのだと思います。堕姫の帯の動きや屋敷等の町並みはデジタル処理なのにCG自慢を主張せず寸止めが効いていて2Dアニメの良さが破綻していないのも素晴らしいですよね。
yupoさん。
返信が遅れてすみません。
共感ありがとうございます。
このところ個人的になろう系TVアニメのアクションシーンに絶望感と悲壮感を感じてしまうのですが、新世代が育ち新たな時代に移る過渡期なのかなと感じています。
もちろんそうでない素晴らしい作品もあります。(例・無職転生など)
80-90年代にOVAアニメから頭角を現した新人アニメ制作者が、以降に名作を制作したのに似ていて、様々な制作会社さんが苦労しているところなのではないでしょうか。
原作の良さもあると思いますが(サイト企画のため見れてはいません)アニメとしての鬼滅の良さはやはりアクションの爽快感にあるのでしょう。
>戦闘シーンの動と静のコントラストがこの作品の真骨頂
では。