こんにちは。くらむBONです。
5話に続いて炭治郎は堕姫との戦いの中でヒノカミ神楽を発動しながら、煉獄槇寿郎との手紙のやり取りを思い返して、一時は堕姫を追い詰めました。
しかし、力尽き敗北しそうになったところで鬼としての覚醒を果たした禰豆子が堕姫と炭治郎の戦いに割って入ります。
気になるのは堕姫の知らない記憶に登場した剣士の存在です。
原作既読の皆さんは、原作未読ライターの考察を断崖絶壁の上から見守ってください。
目次
堕姫の知らない記憶の剣士は誰?
炭治郎が堕姫の非道に怒ってヒノカミ神楽を使いこなし始めたことで、堕姫の中に自分の知らない過去の記憶が呼び起されました。
また、ヒノカミ神楽を使う炭治郎に対して言い知れない恐怖が湧いてきて、堕姫は指先の震えも自覚します。
自分のものではない記憶と恐怖心から、無惨が持つ記憶が原因ではないかと思う堕姫。
3話で遊郭に現われた無惨は堕姫に対して柱を倒すように指示していて、1話でも猗窩座(あかざ)に鬼殺隊の殲滅を命令しています。
無惨と猗窩座のやり取りは1話記事で考察しています。
無惨の恐怖の対象は記憶の中の剣士で、鬼殺隊の存在はそれを思い出させるという事になるのでしょう。
炭治郎と似た風体の剣士
炭治郎と似た痣と耳飾りを付けた剣士についてはクレジットでも「剣士:井上和彦」となっているので、アニメではどんな存在かは明らかになっていません。
堕姫の知らない剣士の記憶は、無惨の細胞の記憶ではないかと語られているので、堕姫が鬼になる前に、この若い剣士は無惨と邂逅していたようです。
堕姫が鬼となったのが遊郭に現れる前として、京極屋の女将の証言から少なくとも60年以上前の話なので、この剣士は既になくなっている可能性が高いと予想します。
日の呼吸の剣士
第1話で煉獄槇寿郎が日の呼吸について語った際に、ホーステールで赤い羽織を羽織った赤い刀身の日輪刀を持つ後ろ姿の剣士のイメージ絵がありました。
この事から、無惨の記憶の剣士と二十一代炎柱之書に記述がある剣士は同一の存在で、この剣士は日の呼吸の使い手だと考えられます。
日の呼吸を操る剣士は、炭治郎の実家の竈門家と何らかの縁があり、炭治郎が持っている耳飾りからその関係が窺えます。
日の呼吸とヒノカミ神楽という名前の違いにも意味がありそうで、剣術としての日の呼吸と竈門家の舞いとしてのヒノカミ神楽は、本家と分家のような形なのかもしれません。
堕姫の記憶と男性の手の違和感
炭治郎に問い詰められた堕姫は、過去について少し思い出し、それらは3つの場面で語られていました。
・幼少期の堕姫が壁に寄りかかる場面
・母と思しき女性が倒れている場面
・雪が降りしきる中で蓑(みの)にくるまった、堕姫の手を握る男性の手の場面
私が違和感を覚えたのは3つ目でした。
女性の手は左手で男性の手は右手であると分かり、一見手をつないでいるように見えるのですが、実際に鏡の前でポーズを取って見るとかなり奇妙な画像です。
1人の人物が蓑を羽織り、胸元で凍える手をさすっているように見えるのは気のせいでしょうか。
この場面から堕姫は伊之助に蚯蚓のような帯と表現される能力を持っていたので、雌雄同体の身体を持っているのかもしれないと推察します。
立ち直った槇寿郎と持たざる者の決意
炭治郎の訪問の後、槇寿郎は日の呼吸について知りうる情報を炭治郎と手紙でやり取りしていて、炭治郎は堕姫との戦いの中でそのことを思い返していました。
選ばれし者な日の呼吸の使い手には額に痣があると炭治郎に伝える槇寿郎。
1話で見せていた酒浸りの生活を改めた事で、炭治郎の伝言によって伝えられた杏寿郎の言葉で、槇寿郎が己を見つめなおしたことが分かります。
炭治郎は生まれつき痣があったわけではなく、槇寿郎も日の呼吸に関するコンプレックスがあり、同じ「持たざる者」同士という共感を得ているのかな。
堕姫に対して持たざる者でも譲れない決意を見せた炭治郎のセリフは、正しくあろうとする心への覚悟と意思が感じられました。
個人的に槇寿郎の中の人のイメージから「すまないさん」や、「正義の味方になりたかった人」を連想してしまい、槇寿郎のシリアスなシーンが頭に入りにくかったのはナイショです。
禰豆子の鬼への覚醒とデメリット
呼吸が続かずに危機に陥った炭治郎を救ったのは、竈門家を襲った鬼に対する怒りに身を震わせる禰豆子。
堕姫は柱の殲滅と共に、支配から逃れた鬼を始末するように命じられていていたので、当然のごとく戦闘になりました。
禰豆子の再生能力が上弦の鬼に匹敵することに堕姫は驚き、角を生やした禰豆子の蹴り技の威力や速度もあがっていて大幅にパワーアップしていることが分かります。
しかし、鬼として覚醒するという事は、人間としての部分が薄くなっていることにもなるので「人を喰わない鬼」だった禰豆子の特性も変わるデメリットもありそうです。
鬼滅の刃遊郭編6話感想まとめ
堕姫の記憶に現れた日の呼吸の剣士の登場で、強者感がありながらも意外とビビりな無惨様の弱点や性格がうっかり部下にバレてしまいそうでハラハラしました。
6話の炭治郎のヒノカミ神楽と禰豆子の覚醒シーンのアクションはカッコ良く描かれており、目を奪われるシーンの連続で素晴らしい出来だったと思います。
しかし、炭治郎と堕姫の間に割って入った禰豆子が、頭を上下に振っているシーンに既視感があり、先ほどようやく「マキシ〇ムザ亮君」という解答が見つかりました。
眉間にしわを寄せて頭を小刻みにヘドバンするところが個人的にツボに入ってしまい、何度も作品を見直しながら記事を書いているので、回想の槇寿郎と同様に直視できなくて困りました。
今になって『無限列車編』5話の予告の「ケツ顎禰豆子」は今回の前振りだったとのかと合点がいく私。
次回、禰豆子と堕姫ではお互い鬼なので戦闘の決着がつかず、現場へと向かっている現状を打破できそうな天元の到着を待ち遠しく感じます。
ではまた次回で。
ばいばい。
▼鬼滅の刃に関しての記事はこちらでまとめています
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11
コメント
今期シリーズで初めて最後まで画面に釘付けになりました。見応え充分でした。
また原作未読の立場から残念箇所・腑に落ちない箇所だけ列挙しますね。
①「今度はイケる」の直後の炭治郎ゲホゲホの二人の位置が離れすぎ。レイアウトチェック手抜き。それだけ離れてたら、まだ首に刀は届きません。
②勧善懲悪モノ全般の方程式ですが、ゲホゲホ炭治郎に対して勝利を確信した堕姫は、なぜかすぐにとどめを刺さずにダラダラと講釈を始めて、事態改善の時間を与えてしまう。こんな使い古された間抜けな構成を鬼滅では見たくなかった。
③堕姫が炭治郎に足を切断されるシーン、コマ送りでよく見ると堕姫はすぐさま回し蹴りで応戦し、炭治郎はかいくぐってから切断するという粋な演出のはずが、作画枚数が少なすぎで初見では分からない。
④その切断された足はすぐに再生されますが、高下駄ごと再生ってどゆこと?
直後に禰豆子に頭半分を粉砕されますが、やっぱりカンザシごと再生…。
⑤下手(シモテ・画面左)にいた堕姫を禰豆子が真後ろから蹴っ飛ばし、理屈だと堕姫は炭治郎またぎで上手方向(画面右)にすっ飛ぶ絵になるはずが、実際の絵では左に飛ばされます。つまり反対側のカメラの絵です。後で見直すと、監督は堕姫のダラダラ講釈シーンで、視聴者に、カメラが反対側に移る脳内準備のためのカットを入れています。本来なら禰豆子登場後は善と悪のカミシモが逆の絵になるはずを、多分、監督は最後まで善が上手、悪が下手で見せたかったのでしょう。私個人としては、カメラ切り替えないほうが視聴の混乱なかったと思います。善悪のカミシモが途中から逆になってもね。
くらむBONさんの考察の深さに脱帽です。禰豆子にデスメタルのボーカルをダブらせて視聴した世界唯一の人じゃないでしょうか。ケツアゴ禰豆子は伏線だったという考察は、さすが担当ライターだなぁと関心しきりです。堕姫の覚醒の最終形態はケツアゴ堕姫でしょうね。
いつもコメントありがとうございます。
私は基本的にストーリー重視の見方をするので、作品内の作画の矛盾点は重要なものでなければ、よほどでない限りスルーしているので、補完いただけて助かります。
あまりどぎついご指摘や検証のしようがない場合はコメント削除しちゃうかもしれませんのでご了承ください。
>残念箇所・腑に落ちない箇所
たまにアタオカな記述がありますがスルーいただけると幸いですw
>禰豆子にデスメタルのボーカルをダブらせて視聴した世界唯一の人
では。