こんにちは。くらむBONです。
前回は雛鶴の行なった奇襲で、あと一歩のところまで妓夫太郎を追い込んだものの、その刃は決定打になりませんでした。
柱ではない炭治郎は、苦しい戦いの中で自分に合った自分だけの呼吸に目覚めていきます。
修行の成果があったのか、伊之助と善逸の頼もしさも遊郭編以前とは比べ物にならず良い感じでした。
今回は宇随くん家の家庭の事情を考えてみたいと思います。
原作既読の皆さんは未読ライターの考察をお楽しみください。
宇随くん家の家庭の事情と葛藤
宇随天元と妓夫太郎の戦闘は、嫁ちゃんズの過去回想を交えながらOPやEDテーマで先行されていた過去の掘り下げがされていたのが印象的でした。
嫁ちゃんズが相変わらず可愛いので、一見イチャコラしているだけと思ってしまいそう。
時系列として考えると最初の桜が舞い散る墓参りは、抜け忍となって8話で産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)と会った後になるのかな。
細かい事情はわからないけれど、産屋敷の言葉で葛藤から解放された天元が、やっと墓石の下で眠る自分の兄弟と対話する心の余裕ができたのだろうと読み取れました。
秋にトンボが舞う空は吉原遊郭潜入前の回想らしく、炭治郎たちが4か月の特訓をしているあたりの出来事でしょう。
「上限の鬼を倒したら」という言葉はタヒ亡フラグにも聞こえますが、桜の下の墓参りがある事でより深みが増していると思います。
天元と嫁の過去については以前考察しています。
テンポの優先度
最近いろんなアニメで「テンポを重視した作品こそ正義」という評価や批評(?)を目にします。
『鬼滅の刃 遊郭編』に対して使う人もいますが、制作サイドがテンポの優先を目指している作品ではないのでしょう。
一見冗長に見える2回に分けた過去の回想は、罪の意識を抱えていた宇随くん家の家庭の事情を直接的な表現を取らずにあっさりと語っています。
長時間の回想を続けると画面が退屈になってしまうので、一番見せたいアクションの邪魔にならないようにしたかったのかな。
猪と黄色が頼もしすぎる件
9話では本編の戦闘シーンで力尽きてしまったのか、予告編がソシャゲのカットインみたいになっていました。
しかし、今回も本編の炭治郎たち「柱じゃないほう」の剣士たちの成長が見えるアクションシーンに魅せられ引き込まれ、『無限列車編』で何もできなかった頃とは雲泥の差があります。
猪と黄色が炭治郎と共闘する展開は頼もしすぎ、制作側が一番見せたいものに絞って注力する潔さが見えます。
睡眠時雷呼吸症候群
今回一番魅せられたのは鼻ちょうちんを浮かべている善逸のカッコよさでした。
寝言でみんなと話し合って協力しながら戦う善逸のキャラが際立っていて、直線的な剣劇のラインに一瞬だけ見える善逸の抜刀後の姿は見得が決まっちゃうのがとにかくカッコいい。
記事用のカットを選んでいても、睡眠時の雷の呼吸がどこを切り取っても絵になるのが印象的でした。
声優の下野さんがあえて低めのイケボで演じているのも好印象です。
イキオイが大事
善逸が見得を切るカッコよさが光っていたのに比べ、伊之助は動きの面白さに目を奪われてしまいました。
「・・・気がする!そう思うことにする!といった、伊之助のセリフはいつもはイキオイだけが先走ってしまう気がしています。
9話では見たことないタイプの動きも相まってセリフも突き抜けていて良かったです。
堕姫の「の〇引きの刑」と、首を持ってラグビーのように走り出した場面は衝(笑)撃的でした。
屋根の上を走っている表現は正直アレだったけど、善逸の静的なカッコよさと、伊之助の動的な面白さが2度美味しい回だったと「そう思う」ことにします。
鬼滅の刃遊郭編9話感想まとめ
9話は典型的なアクション回で善逸のカッコよさと伊之助の面白さが際立っていました。
宇随天元と嫁のちゃんズの深堀りもあって、吉原の戦いの後に「生きていることに罪悪感」を持っている抜け忍たちが、今後「どう生きていこうか」と考えるシーンが印象的です。
今回、流行のテンポという評価について少し触れています。
個人的に『鬼滅の刃 遊郭編』で私が見たいのはドラマチックなストーリーとアクションなので、アクションシーンの切り抜き動画じゃありません。
初見で見た切り抜き動画に、ドラマやカタルシスはあるのかな?と、そんな考えが浮かんできました。
全てはバランスなのでしょうから制作側には惑わされずにいて欲しいものです。
9話ラストで伊之助と天元が傷つき絶望的な展開でヒキに入っていますが、『鬼滅の刃遊郭編』がジャンプ連載の漫画だったことを思い出し「まあ大丈夫だろ」と思ったのはナイショです。
良くも悪くも王道のジャンプ漫画なので、リアルさの向こうを突き抜けた展開になることを待ちたいと思います。
ではまた次回で。
ばいばい。
▼鬼滅の刃に関しての記事はこちらでまとめています
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11