どもども!! みなさま、いかがおすごしですか??
闇芝居担当のmonyoでございます!
ここ最近気温の変化の差が激しいですね。
寒かったり、暖かかったり。
もうすぐ3月、暖気や寒気が交互に来るのは、分かるんですが、
体が持ちません…。
前回同様、私が言えたことではないですが、皆様本当に風邪等にはご注意を!!
さてさて!話は変わりまして。
夜には極力私はみたくありません、シュールでちょっとホラーなショートアニメ・闇芝居。
今回もちょー真面目に考察・解説させていただきます!
それでは、参りましょう!!
スポンサーリンク第8話 「カセットテープ」
あらすじ
友人の結婚式に出席するため、久々に実家に帰ってきた男性。
家族と久々に夕食を共にし、穏やかな時間を過ごしていました。
自分が過去使っていた部屋は、そのままになっており、懐かしさを覚えていました。
卒業アルバムを見ながら、明日結婚する友人との思い出に浸っていました。
ふと、引き出しをあさっていると、1つのカセットテープが出てきました。
「あのひのこと」と書かれたそのテープ。
それは、小さい頃に日記代わりにその日の出来事をカセットテープに取っていたものでした。
怖いもの見たさにそのテープを再生してみた男性。
聞いてみると、小学校の自分の声が。
話の内容はさまざま、結婚する友人の話も出てきました。
聞いていくうちに、声が変わり、中学生のとき自分の声が。
そんなときにカセットテープに声を録音したことがない男性は恐怖を覚えました。
内容も訳のわからない内容ばかり。
そして、声は次第に低くなり、とうとう男性の今のトーンまで。
内容は、聞いていくと明日の結婚式の話を話し始め…。
怖くなった男性は、そのテープを止めました。
次の日の結婚式は、とても盛り上がったそうです。
カセットテープの意味
この話を見て終わって、“気持ち悪い”と感じた人はいませんか?
何が“気持ち悪い”て、きれい過ぎるんですよね、冒頭が。
人生穏やかに過ごしてきた男性だったのかもしれませんが、それにしてもきれい過ぎる。
で、出てきました。汚い部分。
それが、カセットテープ=自分の過去です。
小学校の自分の声が話していた内容は、無邪気に「誰と遊んだ」「何が見えた」という小学生らしい内容。
中学生ぐらいの声は、妙に明るく振る舞ってはいるが、内容としては「クラスの皆に話しかけたけど無視された。楽しかった。」とネガティブな内容。
そして、段々年齢が上がっていくつれて、声のトーンが声変わりの意味ではなく、テンションが落ちていく意味で、低くなり、内容も「自分はできる子なんだ」とネガティブな内容。
そして、自分の過去のはずなのに、カセットテープはまだ自分が経験していない“未来”の情報である結婚式のことを話し出しました。
と言うことは、結婚式は“過去に起こったこと”=“既に起こっていること”となります。
その証拠に、最後のナレーションも“結婚式は盛り上がった”と言い切っています。
カセットは、自分の過去=実際に起きた出来事を言っていることから、カセット=“現実”となります。
では、「男性がいる世界はなんだ」ということに成るわけですが、おそらく男性が作り出した幻想の世界と思います。
逃げたいと思った理由は、カセットの内容です。
小学校の頃は、無邪気な内容でも、年が上がっていくにつれて内容がネガティブになっていきました。
“ネガティブになっていった”ということは、“現実でうまくいっていない”ということになります。
人間、いやなことがあったりしたら、逃げたくなりますよね?
“黒歴史”とか言って、過去を消し去りたくなりますよね?
男性が消し去りたい過去、向き合いたくない現実を一切払拭した世界が、カセットを聞いていた男性がいる物語の世界となります。
その証拠に、中学・高校時代の声が流れているとき、彼は「内容がわからない」とナレーションが入っています。
「内容の意味がわからない」というのは、本当に意味が分からないのではなく、自分が向き合いたくない・消してしまいたい過去であるからこそ、逃げている男性のこころの弱さからきたものだと思います。
しかし、よく考えてください。
“結婚式”の記憶って、ネガティブになる要素になると思いますか?
友人の結婚の祝う式、分類的にはポジティブな記憶になるはずです。
しかし、その記憶をも男性は怖がり、聞けなかった。
それは、なぜか。
男性がいる世界が、ポジティブな世界なら、カセットの世界はネガティブな世界ということになります。
つまり、意味が反対のことが起きているということになります。
結婚式の反対は、お葬式。
実際に起きたことは、友人の結婚式ではなく、友人のお葬式である。
それを認めたくないというのが彼の気持なのでしょう。
そのため、自分の作りだした世界では、彼の祝福を願い結婚式、となったのだと思います。
闇芝居第8話感想
①素直な感想
今回のお話は、怖くなかったですね。
まぁ、考察を書いていて“怖くなかったですね”って言うのも、どうかと思うのですが。
これ、“怖くなかった”っていうことのが、怖いと思うのですよ。
どれよりも現実味がありますから。
だって、人間はいやなことから逃げるために、自分の中に閉じこもることっていくらでもあるでしょ?
そこから出て立ち直れる人はいいですが、立ち直れない人は、この物語みたいに自分を美化し、自分の理想を思い描き、その世界から抜け出せなくなる。
今回は、その美化した世界から闇芝居が始まったわけでして。
いつ自分もこのような風になるのかと思うだけで、鳥肌モノです。
②EDが変わった!?
ED、いつもゆったりなのに、今回ちょっと豪華になってた上に早かったですね。
テープ巻き戻したかのような速さ。
これも物語にあわせたEDだったんでしょうかね。
テンポの早い「夢追い人」も私は好きです!
物語に同調してたのが、もう1つ有るのですが、分かりました?
そう、ナレーション。
気付かれました?
最初は、テープから流れてるようなちょっとうすくノイズの入った声だったのに、物語の終盤に行くにつれて、音が鮮明になって、最後にはドスの聞いた声になっていました。
どんどん現実に戻っていくかのように。
こういう「気がつけばなっていた」という演出は、本当に面白いと思います。
では、今日はこの辺で。
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コメント
7話まではアコースティックバージョンの夢負い人でしたね。8話からは使ってる楽器が増えた…おそらく普通のバージョンでしょうか。アコースティックバージョンが好きでしたが…
コメント、ありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。
私もいつものゆったりしたバージョンのほうが好きです。