ドラゴンボーイの陰湿さが際立った良い胸糞回でしたね……!!(褒め言葉)
こんにちは! よう実2期担当の模造紙です。
目も当てらない惨たらしい仕打ち、黒幕の正体を頑なに明かさない健気な軽井沢……他人に寄生して保身を図る彼女に対し決しこれまで全く良い印象はなかったのに、気付けば応援しちゃってたとか自分のチョロさには笑う。
高円寺の慇懃無礼な態度は今回も相変わらずの通常運転、そんな高円寺の手鏡を持ってあげる龍園の意外な優しさなど注目したい要素も多かった今回、諸々気になる点を綴っていきたいと思います。
目次
ようこそ実力至上主義の教室へ2nd Season 11話おさらい
前話に引き続き堀北を隠れ蓑に暗躍するDクラスの黒幕探しに躍起になるCクラス。
黒幕は高円寺ではないかと探りを入れる龍園。それを追いかける堀北と綾小路たち。
さらにその場にAクラスの坂柳と取り巻きのクラスメイトも現れ緊迫ムードに。
高円寺の尊大な振る舞いに“狂った人間”と評価をした龍園は黒幕の炙り出しのため次の一手を打つ。
龍園に呼び出された軽井沢は、“いじめられっ子が高校デビュー”した事を材料に脅しを受けるも応じる態度を見せなかった。
龍園はそんな彼女に対してさらに惨い制裁を与える。
高円寺がめちゃくちゃ長台詞で個人的に楽しめた回でした。
実力もポテンシャルもあるからマスターマインドじゃないかと睨むのは納得だけど、そこはほら……ちょっと前まで協力関係にあった櫛田に吐かせたら割と簡単に真実に辿りつけるだけに残念さが浮き彫りに。
櫛田へのこれ以上の関与はめんどくせーみたいな考えがあるからか?
高円寺の龍園に対する「ドラゴンボーイ」発言とか、それを見て笑みを浮かべる坂柳、空気が張り詰めたタイミングの目アップなど、台詞以外からもキャラの感情や思惑を想像したくなる演出が多々あり面白かった。
あとは軽井沢に対する龍園の制裁シーン。
顔を布で覆ってからの水攻めは本当にヤバいから止めてあげてー!
龍園が黒幕に執着するのはなぜ?
正直、ここまで尽力して尻尾を出さないなら諦めてもいいのでは……? と思っちゃうんだけど、執拗に黒幕探しに拘る龍園。
これまでの行動からして退屈で代わり映えのない日々を厭い、刺激と興奮を渇望しており、自分を出し抜いたにも関わらず正体を明かさない黒幕探しも自尊感情を満たすためでしょう。
本人も“初恋を知った高揚感に似ている”と胸の高鳴りについて語っており(この件は笑いを堪えるのが大変でした)、
自分の思い通りに事が運ばない対象への執着の募らせを疑似的な恋愛感情と表現しているっぽいですね。
そもそも、龍園って恋したことあるの?って思ったんですけど……欲を満たすためや遊びとしての女性経験はあるかもですが、熱に浮かれて恋い焦がれる様が想像できないなぁ…。
結局、未だ作中で入学までの龍園がどんな環境で過ごして来たのかの情報がないため憶測になりますが、彼の独裁的で横柄な支配の振る舞いを見るに、これまでも弱者を力でねじ伏せて従わせながら過ごしてきたのでしょうね。
歩みを遮る枷や立ち塞がる壁もなく、彼の暴力の前では全てが恐怖心を抱えへりくだり首を垂れるも、Dクラスの黒幕だけは悉く罠を避け続け、すり抜けるもどかしさ。
愛情=執着なんて哲学的な考え方も世の中には存在するし、龍園の語る初恋の高揚感はあながち間違いでもなく、スリリングで意外性のある展開を提供してくれる黒幕に対する感情は他とは異なる特別なものなのは確かでしょう。
黒幕への固執は面白い刺激を与えてくれ、かつ対等な立場で面白くやり合えそうな相手との巡り合いが叶いそうな事への戦慄がもたらした行動だと個人的に感じています。
気になるのは正体が暴かれ龍園に知らされた時、果たして彼がどんな行動に出るのかというところですね。
頭の片隅にチラリとでも可能性として考えていて怒りを覚えるのか、煮え湯を飲まされたと悔しがるのか、はたまた意外な行動出るのか。
綾小路の存在を認めた際の行動で龍園に対する見方も大きく変わりそうで楽しみです。
高円寺は綾小路が黒幕と知っている?
高円寺、いいキャラしてますよね!
どこかの回でも似たようなこと言った気がしますが、そもそも主人公陣営でもなければイレギュラー要素すぎて危うい立ち位置なのに、どこか憎み切れないユーモア溢れる人物。味わい深いヒールって感じで面白いです。
誰に対しても自分のスタイルを崩すことなく一貫して高円寺なのもいい(笑)
他者やクラスの行く末がどうなろうと知ったことではないと言い切る割には、周囲の状況や他の生徒の分析を冷静に行っていると感じられる表現があったり、人畜無害と自分でも謳ってみたりと、単なる場を引っ掻き回す役割のキャラだと判断するには能力値が高すぎる気が。
学校に属していながら実力至上主義の規範には従わず自分のしたいようにするという、傍から見ると自分本位でしかないものの、実は今周囲で何が騒動になっていてカギは何かを鋭敏に感じ取っているのでは……と思わずにいられません。
おそらく観察眼、洞察能力が桁外れに優れているが故に、少ない情報からの分析だけで読めてしまっているのではないでしょうか。
つまり黒幕の正体も高円寺は感じ取っているのだと思います。
龍園に言わなかったのは、裏表なく自分スタイルを貫いただけで、それ以外の意図はなさそう。
暴露したとして龍園に味方認定されたりDクラスから裏切者扱いされても、高円寺としては面倒なだけだしなぁ。
高円寺に対し「狂った人間」と評価した龍園の言葉は的を射ており、自由奔放なわかりやすい奇人変人というだけなんでしょうね。
高円寺の面白おかしい態度ではぐらかされそうになるものの、彼が頭の回転が速い切れ者というのは今回の件でもよくわかります。
全面協力は望み薄なものの、彼の気が向いた時だけでも協力が望めるというような、良好な関係が築けると面白そうですよね。
ようこそ実力至上主義の教室へ2nd Season 11話感想
綾小路は帰ったと見せかけて軽井沢救助のタイミングを計っているに違いない!
前回、クラス順位押し上げの協力から退いた綾小路だけど、龍園の固執は懸念していたし、軽井沢を標的に揺さぶりをかける予見はできたはず。
綾小路の自発的な意思で軽井沢の窮地を救って欲しいところですね。
生い立ちや環境がそうさせたんだろうけど、行動理由を難しく考え過ぎなんですよねー。誰かのための行動って理屈じゃない時も世の中にはいっぱいあるんよ……!
考えるより先に体が動いたみたいな体験をして、彼の凝り固まった概念をぶち破ってくれたらいいなと!
2期も残すところあと2話ですが、軽井沢奪還に黒幕の正体明かし、そして櫛田の次なる陰謀とまだまだ心待ちにしたいエピソードか目白押し。
とりま綾小路の存在を認めたドラゴンボーイの反応が楽しみです! わくわく!!
それでは次回もお会いできますように!
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