こんにちは。模造紙です。
この度、東京リベンジャーズ聖夜決戦編の記事担当をする事になりました。
前クール24話までは前任のくらむBONさんが考察担当をされていましたがバトンを引き継ぐ形となり大役にドキドキしている所存です……!!
さて、2021年放送の8・3抗争編、血のハロウィン編に続く東リベアニメの第3クール目の開幕ということで、原作未読アニメ初見勢としては「続編はよ…!」と心待ちにしておりました。
なおテレビ放送は(珍しく)MBS最速、ネット配信はディズニー+独占ということで前作と比較すると手厳しい視聴環境を強いているなという印象ですね。
24話は2017年世界のタケミチがトーマン最高幹部となりキサキに銃口を向けられて幕を閉じる未来が描かれました。
何とも先の展開が気になる箇所での幕引きでしたが、今回タケミチを待ち受けていたのはさらなる地獄でした。
目次
泣き虫のヒーローは生きていた
前クール最終話ではキサキによる内部粛清で千冬は帰らぬ人に。
タケミチも「俺のヒーロー」と涙を流すキサキに銃口を向けられ絶体絶命の危機に。
銃声のみが響きタケミチ退場の明確な描写がなかったため助け出されるルートだと見込んでいましたがやっぱり主人公は生きていました。
▼前任ライターのくらむBONさんが救出ルートを数パターン考察されています。
救い主は10年の刑期を終え出所した一虎でした。
今はなき場地を想起させる髪型に、場地の考えと生き様を確かに受け継ぐ様子には正直驚きを隠せません。
あの歪なぶっ飛び思考のイカレ野郎がなんでこんなマトモな言動になるんや……?!となったのは私だけじゃないはず。
続き直人との再会も果たすも、今回の2017年世界でもヒナは56されていました。
さらなる地獄として、なんとキサキに騙されヒナの始末をアッくんに命令したのはタケミチという惨い事実が突き付けられます。
トーマンの実情を憂う一虎
一虎の変わり様には本当にビックリ。
元々、マイキーのプレゼントにバイクを調達したいという仲間思いの一面は持っていたため、真一郎と場地の事件を経て捻くれてねじ曲がった根性がようやく本来の彼に戻ったと見るのが良さそう。
1人のために命を張れるトーマン設立の思想に基づく行動が今後は期待できそうですね。
そうするとあの壊れ具合はなんだったんだという話になるため、単なる疑心暗鬼による闇落ちだったのか、歪んだ考えを加速させる何らかの外部からの働きかけがあったのではと感じます。
直人の戦い
直人は一虎や千冬と協力しキサキに対抗しうる手段を探っていました。
タケミチが未来を変える行動を選択した瞬間に世界線が変更、直人の記憶も更新されるらしいので、そのタイミングってどんな感覚なんだろうと単純に興味深いです。
私、前クールの頃から直人は怪しいと思っていて実際のところ黒幕ってオチなんじゃねと考えていたのですが、今回の一連のタケミチとのやり取りを見て裏で手を引いている悪役にはとても見えない。
タケミチと直人の信頼関係がずっともっと強固なものに成長していると感じます。
何度も56される姉を助けたい、突破口となるのはタケミチだけなので協力する。
文面に起こすとただこれだけの事ですが、未来が変わるタイミングを待ち記憶保持者として孤独に戦い続けるなんて想像するだけで気が遠くなります。
今期キーマンとなりそうな柴八戒
1~2クール時はそういや構成員にいたな……的な認識でそれほど意識していなかった柴八戒ですが、前クールラストの2017年世界では最高幹部として台頭し元黒龍メンバーとつるむ姿を見せていました。
彼の兄が黒龍のリーダーであること、トーマン古参勢に対して敬意ではない別の感情を垣間見せる部分もあるため、キサキや黒龍と通じている、トーマンの内部事情をリークしている可能性はありそうですね。
2005年世界での柴八戒との関わり方と黒龍へのアプローチ方法が今後の未来に及ぼす変化に大きく影響するのでは。
キサキの執着の理由
またしてもヒナ存命ルートに辿り着けなかったタケミチ。
直人は1回目のループ後に生き永らえていたにも関わらず、姉のヒナはことごとくです。
人の人生史には程度の差はあれど修正力があり、微々たる補正では大きく運命は変えられないと言ってしまえばそれまでですが、さすがに幾度も繰り返すとなると異常な執念を感じずにいられません。
直人は「キサキがタケミチとヒナを狙ったもの」と表現していました。
つまりタケミチとヒナが狙われる原因はタケミチがタイムリープする時代より前の発生で、2005年でタケミチがもがいたところでキサキが執拗に56しにくる理由はなくならないと。
キサキ、タケミチ、ヒナの因縁とは一体何なのでしょうか?
「俺のヒーロー」発言から考察
いつキサキのヒーローになったんだよと総ツッコミのぶっ飛び発言でしたが、これに関しては私も前任ライターのくらむBONさんの考えと同じで、子どもの遊びの「ヒーローごっこ」に起因すると推察します。
OPでもヒーローマントをなびかせて走り抜ける子ども時代(小学校低学年くらい?)のタケミチが登場しますし、子どもの頃にキサキとタケミチは一緒にヒーローごっこをしたことがあるのではないでしょうか。
キサキの風貌がかなり変化したとかの理由でタケミチのほうは幼少期の彼を覚えていないのかも。
タケミチが皆を率いるキラキラしたリーダー格の幼少時代――いわゆるガキ大将な位置づけ――を過ごしていてキサキが憧れていたとしたら、クズに堕ち虚勢を張った情けない弱虫を見限ったという具合でしょうか。
涙の理由はこんな奴を崇拝していたかつての幼い自分に対する哀憫だと感じました。
キサキとヒナの接点
この2人のこれまでの繋がりの有無は正直不明です。(逆にアニメ初見ガチ勢の方に該当のくだりがあったか聞きたいくらい)
ただ、いずれのタイムリープ後もヒナがサツ害されるとなるとタケミチと過去付き合っていた点は理由として弱いです。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの考えもありますが、タケミチとヒナの交際なんて10年以上前の話なので強引が過ぎるかなと。
となると、キサキとヒナの間にも強硬手段に及ぶだけの何かがあったと見るのが妥当です。
キサキはヒナに負けたのではないか?
真っ先に思い浮かんだ理由は、過去、キサキがヒナに敗北を喫したからではないかというもの。
キサキという男はとにかく策略家で他人をコントロールし支配して思うがまま操るのを得意とする印象です。
例え自分がナンバーワンじゃなくとも思い描いたシナリオ通りに事が運ぶのを良しとし、少々の予想外の出来事でもすぐに軌道修正する手腕を有しています。
そのキサキが習い事や学習塾など、直接の関わりはなかったとしてもハッキリと自信を失うくらいにヒナに打ちのめされた過去があるとしたらどうでしょう。(おそらくヒナは無自覚)
系列塾で一斉に実施される試験で順位で一向に敵わなかったとか、習い事やお稽古事で無力感を味わう程にレベルの差を叩きつけられたなどの苦々しい経験が考えられます。
負けて自信を無くす経験を与えた相手に意地でも報復したかったという理由ですね。身勝手な逆恨みでしかない。
キサキはヒナに惚れていた?
キサキから一番縁遠そうですが可能性として色恋沙汰の末の報復というのもあるかも。
タケミチと付き合う前からキサキはヒナに恋心を抱いていて、2人が恋人関係になり失恋。
かつての憧れのヒーローと心を寄せた相手のカップルを憎んでいたと。
だとしてもタケミチとヒナは破局しているし一途に思い続けていたのならアプローチすればいいだけで何かいろいろ拗らせた結果が大人になってからの排除だとしたら思考がヤバすぎますね。
ただ先述した通りキサキと恋愛ってまったくイメージが沸かないのでこれはないな。
2017年世界ではキサキの過去を知るであろう一虎が出所しているため、3人の接点と因縁の真相は近いうちに明らかになりそうです。
タケミチの本質は弱虫の臆病者
ヒナを救出する目的でトーマントップを目指し、ようやく最高幹部まで昇りつめたもののタケミチは最低のクズ野郎に。
本質がやはり逃げ癖のついた弱虫腰巾着気質なためか、タイムリープしたタケミチが憑依していない現代のタケミチが辿った先は心の友アッくんへ暴言を浴びせ駒として従わせる未来でした。
ただ始末した相手がヒナという事実を知った際の狼狽え様を見ていると、ヒナに対する想いは健在で堕ちるとこまで堕ちたわけでもなさそう。
マイキー不在のトーマンで中核に居続けるためキサキに媚びる必要があったという具合でしょうね。
でもあのアッくんに対する凄みはさぁ……人相悪いし面影も無さ過ぎて酷かったです。
アッくん美容師ルートで平凡な幸せを掴んで欲しいと望んでいただけに、まさかタケミチの兵隊になってるなんて惨い未来でした。
東京リベンジャーズ25話感想
初回は締めがOPの胸躍る構成で前クールから期間が空いたこともあり感慨深い30分でした。
ヒゲダンの曲が素晴らしく良すぎてOP映像だけエンドレスで見れちゃいますね……!!
今期は黒龍の面々が大きく物語に食い込むようなので次回以降の展開も非常に楽しみです。
まずはボウリング場で一緒になった柴八戒と打ち解けるのが急務の課題ですね。
タケミチ&ヒナカップルは今のところ順調そうで、ここからクリスマスに破局する流れの持って行き方が気になります。
2005年現在のタケミチとタイムリープしてきた26歳憑依系タケミチにまるで人が変わったような違和感を感じ次第に関係がぎこちなくなると予想。
サブタイトルの聖夜決戦編は抗争を称しているだけではなくタケミチとヒナの関係の決戦も示唆していると睨んでいます。
それでは次回もお会いできますように!
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コメント
昨日録画した2部1話を見たのですが、銃を突きつけられた状態でどうやって助かったか?について描写されておらずわかりません。イスに縛られていたのに解放されており、一虎氏により手当もされていました。ということは一虎氏が木崎哲太を後ろから射殺した。その時の銃声だったということ以外ありえないように思います。であれば河原にいた意味がわかりません。省略しすぎで悪いアニメになっていて悲しいです。
かとう さん
コメント有難うございます。
前クール最終話の引きとしては銃声が聞こえて暗転、は先のドキドキ展開を予想する上で効果的でしたが、“救出劇中に起こった内容”が全て端折られてしまったため脳内補完で無理やり納得するしかなく残念でしたね。
あまりに描写が多すぎて間延びし過ぎてもテンポが悪いですしバランスが難しいです。