ごきげんよう。明日は数の子の塩抜き予定の模造紙です。
今季アニメが次々と最終話を迎える中、おそ松さんは年末にまつわる小噺を集めた短編集でした。
2期では「夏のおそ松さん」と題した夏のアレコレショートストーリー集も記憶に新しいのですが、今回13話は時期的に年の瀬という季節的にもドンピシャで、リアルに共感できるという方も多かったのではないでしょうか?
特に、アバンの「年末だね~」からの「ここ一年何もやってない」は私も思い当たる部分があってドキっとしてしまったり(笑)
あらゆるものを吸収して急速に成長する子供時代と違い、大人ってホントに成長しないというか…チョロ松の言うように、子供時代に描いていた大人になれていない大人って実際問題多いと感じます。
今年も残すところ数日となりましたが、私も何かいいことできるように頑張ろう。終わりよければ全て良しって便利な言葉だね!☆
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本当怖いゲスいかさ地蔵
幼いころ、誰もが一度は読んだり見たりした経験がある、日本の昔話のひとつ「かさ地蔵」。
ざっくりと端折ってストーリーを紹介
昔むかし、新年の餅も買えないくらい生活に困窮した老夫婦がいました。
少しでも生活の足しになればと、おじいさんが町に手製の藁で編んだ傘と蓑を売りに出かけましたが、結局ひとつも売れずに家路に着くことに。
帰路で雪をかぶったお地蔵さまを見たおじいさんは、売れなかった傘と蓑をお地蔵さまにかけてあげますが、一体分だけ足りなかったため自分の分をあげることに。
家に着いて、おばあさんにこのことを話すと「それは良いことをした」と言いました。
その夜、眠りにつくと外から物音が聞こえます。
家の外に出ると、そこにはたくさんの食料や物資、金貨の山が。
雪か吹雪く遠い向こうに、おじいさんのあげた傘と蓑に身を包んだお地蔵さまの後ろ姿が見えました。
貧しい老夫婦は、お地蔵さまのおかげで幸せな正月を迎えることができました。めでたしめでたし。
おそ松さん版かさ地蔵は現代ならではとの見方も
古き良き昔話を汚した、仏教の教えに反しているのでは?たかり地蔵wwなどと見たまんまに捉えてしまいますが、様々なものが簡略化、デジタル化され、他人との関係が希薄になりがちな現代を揶揄しているようにも思えます。
オリジナルのかさ地蔵は、「善行を行ったものにはそれがそのまま返ってくる」という、まさしく¨情けは人のためならず¨をテーマに掲げた教科書のお手本とも言えます。
ですが、今の社会はこのような人として当たり前に持ち得ていた、情けや心配りが欠けている場面も多く、悲しいことに他人を信じたくても疑いの気持ちを同時に持ちながら接する機会も増えていっています。
他人への配慮や優しさを失った、現代社会への風刺か?
おじいさん(ハタ坊)は寒い中佇んでいるお地蔵さまに対し、ご苦労様という労いの思いで傘を置いていきました。
対するお地蔵さまは、恩返しやご利益をチラつかせて何もかもぶんどろうというクズっぷり。
パッと見は、たかり地蔵の狂気が半端ないホラー回なのですが、現代人の見て見ぬふりをするスルースキルにより、幾度となく無視され続けてきたとしたら、お地蔵さまの凶行はなるべくしてなった……という捉え方も出来るのではないでしょうか?
この、かさ地蔵。テイスト的に闇芝居っぽく感じます!
要するに、お地蔵さまのクズっぷりは、仏さまやご先祖への日々感謝の気持ちを怠っている私たち現代人への風刺であり、お地蔵さまを大切にしないことにより、俗世のクズさをそのままお地蔵さまに反映させてしまったのでは?と考えました。
お地蔵さまというより、疫病神?
初めに傘をあげたのが運の尽き。どこまでも搾り取られて、最終的には物理的に全てをぼろぼろにされてしまいます。
どこまでも、昔話のかさ地蔵とは真逆を貫きますが、もはや終盤のあたりは地蔵というよりも厄病神と称するほうがしっくりきますね(笑)
地蔵松さんが衝撃すぎたので、かなり穿った見方をしてしまいましたが、要するに身近な拝む対象には、適度な敬意を払いましょうということなのでしょう。
年の瀬ですし、お墓参りに行ってご先祖様に手を合わせましょうってことかな。
スポンサーリンクマイコマツ(助っ人外国人末っ子)の元ネタは?
野球ネタ押しが過ぎるおそ松さん(笑)
今回もこれでもか!って程に盛りだくさんに野球要素が詰め込まれていましたね。
私はあまり野球は詳しくないのですが、トッティに成り代わったマイコマツの元ネタは、一般の情報番組等でも取り上げられるネタなため有名です。
日本食を受け付けない→巨人のマイコラス
日本食どころか片言の日本語ですら喋らないと言うマイコラス。もはや、異文化に溶け込む気がないとしか思えないレベルの助っ人外国人。
神のお告げで帰国→阪神のグリーンウェル
前代未聞のダメ外国人助っ人として有名すぎる選手です。
年俸3億円で契約したのにも関わらず、たった7試合の出場で「野球を辞めろと神のお告げがあった」と球団を去ったのは、伝説と言っても過言ではありません。
ドキュメンタリー仕立ての報道番組は、年末に某局でやるプロ野球の戦力外選手番組のまんまオマージュですね。
トッティ役入野自由さんの留学ネタ
メジャーリーグ参加のアニメからオファーがあり、アメリカに飛んだトド松。
▼中の人の留学ネタをこんな形でぶっ込んでくるとはww
DT卒業して最強の末っ子になっちゃったら、とうとう6つ子には加われないと思うんだけど?2クール目からどうなるんだと心配していたら、早くもED後に復帰という!はや!(笑)
▼銃乱射のヒャッハートッティの闇が深そうでヤバい
アメリカでのトレーニングや生活について、次回以降で語られたりするのでしょうか?
次回予告には映っているので、通常のトッティとしてきちんと復活はしているようですね。
スポンサーリンクおそ松さん2期13話の感想
年賀状ネタや地蔵松ネタで5人しかいない?トッティどこいった??となったんですが、まさかのこういう意図があったとは!
しかも今回のOP、なんとトッティが不在というww
▲あとで見返していて気付きましたが、芸が細かいですよね!
奇数人数なためか、何故かいつもの並びよりバランスよく感じるな(笑)
トト子ちゃんは相変わらずのぶれない性格が超絶可愛いと思います!
あの性格だから友達がいないのはお察しなんだけど、正直すぎる生き方って誰にでもできることじゃないから、それは素直に彼女の評価すべきポイントなんだよなぁ。
ニューイヤーフェスとか、ハロウィンとか、慣例化させようと商業臭がぷんぷんするイベントは、個人的にはあまり歓迎していないので、心情期にはトト子ちゃん寄りだったりします。
だってイベント続きって疲れない?ただでさえ、オタクは夏冬にデカいイベントがあるのに、リア充やパリピ向けのイベントまで参加してられないし←
さて次回は1週お休みで、年明けの放送ですね。
「チョロ松事変」!チョロ松不遇回か~。
2期は何気にそこそこみんな平等に優遇されて、誰かが抜きんでて悪い扱いされてないように思うのですが、チョロ松は結構落差が激しいからなぁ。
今回の年賀状の一件といい、とんでもないことをやらかしてしまう性質もも持っていますし、斜め上に振り切った感じの話になるのでしょうか?チョロ松は真顔の時が一番ヤバいよね!
それでは本年中は、駄文にお付き合いいただきありがとうございました!
おそ松さん2期2クール目の考察も引き続き執筆予定ですので、覗きに来ていただけると嬉しいです。
それでは良いお年を!
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コメント
次回予告を視る限り一松と十四松とファミレスでお茶してる辺り次回では兄弟仲も
元に戻ってます。10話でカラ松に見捨てられたチョロ松も12話で仲良く釣りを
してる位だし、トド松はただ単に自分を偽るのに必死なだけやはり本音を言えるのは
兄達だけなんでしょう。
> 名無しさん
コメントありがとうございます。
本編や次回予告の細かな部分まで観察されていて素晴らしいです!
松野家の兄弟仲は天気の移り変わりのように変幻自在ですよね。
今回のトド松はあんな結果に終わってしまいましたが、次回はきっといつものドライモンスターが帰ってくるのでしょう 笑
他人にも自分にも嘘つきなのでしょうが、それを理解しているのも兄たちだけって部分が所々垣間見られていいですよね。
さっきのトド松見たら超怖かった。