ごきげんよう。模造紙です。
ハロウィンが終わるやいなや、ちらほらと街の雰囲気がクリスマスムードに変わり始めました。
10年前ってこの時期何してたっけ?…と記憶を割り起こしてみると、冬コミや(二次元の)クリスマスイベントの準備と戦略を練っていたのを思い出しました。子持ちの現在は、サンタの手配と年越し準備と大掃除に勤しむのみ!(笑)
さて、おそ松さん2期6話。物語の根底に哲学を感じさせる、なかなか深いお話でした。
いい話だな~で〆るのかと思いきや、そこはやはり安定のおそ松さんテイストというわけで、しっかりとオチが用意されていましたね。
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まさかのブーメラン(物理攻撃)
ブーメランとは、主にネット上で使われる言葉で、
他者への悪口や批判が、発言した本人にも当てはまっていること。
また、後になってそれが発覚すること。ブーメラン効果、ブーメラン発言とも言う。
引用:若者言葉辞典
由来は言うまでもなく、投げると自分に戻ってくるブーメランから来ています。
そもそも、ブーメランはそれらの悪口や批判が、自分にも該当するいう自覚がないと武器として成立しないため、6つ子はそれぞれ発した批判が自らに当てはまると認識しているとわかります。
その、自覚している問題点は
カラ松 「世の中そんなに甘くないんだ」 → 現状の甘え切った自分
トド松 「お前は口だけだ」 → 嘘つきな自分
十四松 「タダ飯食らい」 → ニートな自分
一松 「人に頼ってばかりの情けない大人が」 → 家族や他者に依存している自分
おそ松 「ちゃんと反省しないといつか1人になっちゃうぞ」 → 反省から学ばない自分
以上のように考えられます。
クズニートな6つ子ですが現在の自分の状況が問題である、このままではいけないということは認識してるんですよね。でないと、ブーメランにすらならないですから。
特に印象的なのが、おそ松のブーメラン。
もしや1期24話で、兄弟それぞれが自立して家を出た結果、1人だけ残った過去を示唆している?
だとしたら長男切なすぎる…。あっけらかんとしているけど、実はかなり深く心に刺さった出来事だったのでしょう。
元祖おそ松くんを思わせる、イヤミと6つ子の関係性
おそ松くん時代は、クズでゲスい悪い大人のイヤミが、子供の6つ子を利用しまくっていたイメージが強いですが、今回はまさにその汚すぎるイヤミという表現がしっくりくる物語でした。
というか本当に汚すぎて…音とかリアルなの本当やめよう(笑)ウォーシェーレットとか誰得ww
6つ子も6つ子で、チョロ過ぎない?イヤミがおだて上手なのもあるだろうけど、それにしてもあまりにも免疫がなさすぎる気がします。変に素直と言うか純朴なんですよね。
最終的には、イヤミにも巨大ブーメランが返って来て、本人どころか街レベル?コロニーレベルで爆発して崩壊するENDでしたが、実は、6つ子やイヤミの発した言葉がブーメランで戻ってきたように、視聴者にも同じように攻撃を仕掛けていた意図もあったのでは、と感じました。
ブーメラン効果から目をそらさないでという注意喚起?
小狡い大人になると、例えブーメランで発言が自分自身に突き刺さったとしても、その傷を見て見ぬふりをして誤魔化すことが多々あります。
問題点もわかっていて、改善する必要性は認知しているけど先送りあるいは問題のすり替えを行ったりして、ブーメランを真っ向から受け止めないという。
物理的にブーメランが突き刺さって攻撃されるという今回の話。6つ子が傷ついたのと同じように、画面の向こう側で攻撃を受けた人が大勢いるのではないでしょうか?
かくゆう私も、その中の1人です(笑)カラ松やトド松の言葉が、ぶっ刺さったので、明日から気持ちを入れ替えて頑張りたいと思います…。←真面目か
それに加え、口は災いの元や火のないところに煙は立たないといった、軽々しく人を乏しめる言葉を発信しない、言葉は慎重に選ぶことを、SNSなどで個人が自由に意見を簡単に発信できてしまう現代だからこそ、広く注意喚起する意味合いも持ったお話だったのかもしれません。
スポンサーリンク夫婦水いらずで旅行に行った両親は何かの伏線?
2期4話では、松代お母さんとラブラブな関係であり続けたいと切望していた松造でしたが、今回なんと夫婦だけで旅行に行ったとのこと。
結婚20年以上経って、夫婦のみで連泊旅行するなんて、非常に仲の良い夫婦ですよね。
4話で、松造が性的関係をこれからも持ち続けたいという考えを明らかにしていましたし、旅行に行って6つ子の邪魔が入らないとなると、この旅行は6つ子の弟や妹が作られる伏線として用意されたのでは?と推測できます。
2期も第2クールの放送が正式発表されたため、既存のキャラに加え、新たなキャラ参戦と新鮮な日常話の追加という意味合いからも、松野家に家族が増えたら面白いし話題になりそうですよね!
スポンサーリンクおそ松さん2期6話の感想
今回はアバンなしのいきなりOPでしたね。これは制作側の気まぐれか何かなの?(笑)
そして、やっぱりイヤミ音頭は夏回のみの特殊EDだったのか。
毎度毎度、映り込みNGでモザイクがかかりますが、モザイクなしの健全回は今後見込めないのでしょうか。
元から上品なアニメじゃないのは承知していましたが、今回の話を見て、おそ松さんはクズで下品な物語だということを再認識させられました。(褒めています)
腐女子人気が爆発したことから、何となく女性向け作品のような認識が広まっていたように思いますが、そもそも女性受けを狙っていたわけじゃなかった!忘れていた!(笑)
端からおそ松さんって汚いアニメだし、登場人物の闇も深いしクセも強いんですよね。なんか、腐フィルターがかかって勝手にマイルドな補正をかけていたけど、今回のイヤミ話で、コンセプトというか、おそ松くんありきで、今のおそ松さんが確立したことを思い出しました。
たまーにイイ奴っぽい行動するから騙されるけど、イヤミって本来クズ野郎でしたよね!
からの、後半はハタ坊の友達話だったので、非常に物語の緩急が上手くつけられていたように思います。
友達とは何か?という哲学的な話でしたが、6つ子は寂しいという感覚がいまいちピンと来ていなかったり、この場面で、一松だけは正体不明の不安がわかる態度を出していたのが印象的でした。
6つ子は生まれてからずっと一緒だから、孤独の寂しさとは遠い場所にいるのでしょう。
結局は、深の呼びかけに集まり相談事に乗ってくれる時点で貴重な友達であり、優しい世界は元から存在していたというハートフルなストーリーでした。まぁ、今度は彼女を所望するというオチでしたが、何気に深イイ話で、それにゲスいイヤミの後だから余計に心が洗われた気がします(笑)
次回は「おそ松とトド松」という、結構よく見る組み合わせ回ですが、新しい関係性が見えてくるのでしょうか?
それではまた次回!
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