ごきげんよう。模造紙です。
2期は下品ネタのオンパレード続きでしたが、今回は珍しく良質なギャグアニメという表現がしっくりくる、安心して子供に見せられる、単純に面白いと思える回でしたね。
前回予告、おそ松兄さんが「親しき仲にも礼儀あり」を連呼していたため、おそ松メイン回かと思いきや、まさかの一松!
1期の一松といえば、6つ子イチの闇属性という印象が強かったのですが、2期でのアレコレを経て繊細キャラにシフトチェンジしている?
身近な話で大いに共感できた「キャンペーン発動!」の一松の行動考察、そして「ゲームセンターイヤミ」のパロに着目していきたいと思います!
スポンサーリンク目次
一松の発動したキャンペーンとは?
ざっくり言うと、狭い空間で成人男子6人(+両親+猫)が共同生活を送っているのだから、気配りやマナーに気を遣って行こうぜ!というキャンペーンです。
どこの家庭でもよくある、家族にイラっとするネタ
一松が他の兄弟を監視して、注意している内容が至極まともで、共感できる方も多かったと思います。
▲洗面所は綺麗に使って欲しい→汚したらその都度拭き取るとか
▲共同飲み物の直飲み禁止とか(これは失敗すると大惨事になるww)
▲トイレットペーパーを使い切ったら、次のをセットしておくとか
まさに、私も旦那や子供たち対して思っていることを、一松がすべて代弁してくれたと言っても過言ではありません(笑)
しかも一松の偉いところは、他人に求めるだけではなく、自分もきちんと礼儀正しくマナーを守ろうとするところ。
口だけじゃなく率先して実行したうえで、他の兄弟を諫めたり、しかし尊重するのも忘れないという。なんかめちゃめちゃ一松できた子なんですけど…?
おそ松のクズ加減が際立つ
面白そうだから様子見てみようぜ~!と言った本人が、一番やっちゃダメなことばかりしているというオチでしたね。
というか、普段からおそ松兄さんはあの調子で色々やらかしているとなると、流石に酷いものが(笑)
借りたものを壊して返すとか、兄弟の私物を質屋に入れようとするとか、それは人としてあかんやろ……。
もし、これが日常茶飯事だとしたら、一松以外の他の兄弟はよくこれまで我慢してきたと思うし、20数年間、これが普通として認識され続けていたことに恐怖を感じますね。
ギリギリのラインを推し量っていた?
好意的な見方をすれば、「一松の監視体制厳しすぎるだろう」と思ったおそ松が、どこまでなら許せるのかというギリギリのラインを、自ら犠牲になって探っていたのでは?とも考えられます。
まぁ、過敏になり過ぎていた一松には、少しの配慮不足も許せなかったわけですが。(一松の小姑感がすごいですよね!)
▼このあたりは完全に一松で遊んでいるだろうwwとしか受け取れませんが
ずっと我慢して妥協してきた一松は、今回のことがきっかけで爆発してしまっただけで、元々、兄弟間でも気を遣えていた勢と好き勝手放題勢がいたのでしょう。
おそ松兄さんは、まさに好き放題して生きて来た典型なのでしょう。
現実世界にも、おそ松のような人間はいますが、気楽で羨ましくもあるけど、身近すぎると行動が気になってストレスを感じることも。
逆に、一松のような人は、普段は従順で不満を溜めこみ過ぎな故に、きっかけがあると今回の話のように爆発しちゃうわけで、生き辛くて可哀想にも思えますね。
一松の成長がテーマ?
キャンペーン当初は、監視しつつただ睨んでいただけなのに(それが逆に不気味で威圧的でもあったけど)、次第に口頭で具体的に指示を出し始めて、最後にはキッパリと「駄目」と発言できていたところに、一松の成長を感じました。
キャンペーン発動前の、序盤の電気のくだりでは、なかなか自分の要求を口に出せなかったのにね。
一松なりに、他の兄弟にもやりたいことがあるからと気を遣っていたためでしょうが。
みんなに気を遣うことを要求・宣言することで、キャンペーン発動後はこれまで飲み込み続けてきた不満を平等かつ正当に批判して正そうとした。
一松は今まで譲歩し続けて我慢も多く辛かったのでしょうが、最終的には一松以外の兄弟も容認したみたいだし、いい形で話が収束していましたよね。
▲最後、きちんと消灯していてスッキリとした終わり方でした(笑)
スポンサーリンクゲームセンターイヤミの元ネタは?
「ゲームセンターあらし」という、70年後半~80年前半の少年誌連載の漫画が元ネタ。
漫画自体は読んだことがなくても、ネタやオマージュで使用されることが多い作品なので、それで知っている方も多いかもしれませんね。
ただ、おそ松さんメイン視聴世代には古くて置いてけぼり感があるような…。前回のイルカに乗った少年といい、40~50代ドンピシャネタが多いような気がしてなりません(笑)
イヤミの夢オチ(妄想)というオチ
キチク仕様のUFOキャッチャーの傍らで、廃人状態になったイヤミという描写で物語は終わっています。
すべてが夢の中の話と考えることも出来ますし、最後のゲームのUFOキャッチャー以降が妄想であったと捉えることも可能です。
「異闇の構え」で精神崩壊をおこした?
魂が抜けたように廃人同然になったイヤミ、それを見ているチビ太やギャラリーの子ども達。
服装がゲームセンターイヤミVerなので、このパラレル世界においては、イヤミが常人以上のゲームの腕を持っている可能性は高いでしょう。
では、その達人がなぜ廃人になり果てたのかというと
▲異闇の構えの効果ではないかと考えます。
バックの宇宙空間や、まわりくどく結局なんなのかよくわからない台詞、そして意思ををもったぬいぐるみの精神に働きかけるなど。
異闇の構えは精神攻撃系の技だと考えられますよね。
しかも、曼荼羅を思わせるこの描写などから
聖闘士聖矢の小宇宙による精神攻撃を得意とする乙女座のシャカが元ネタっぽいですね。
シャカの奥義「六道輪廻」
簡単に言うと、他者に六道(仏教の概念で、タヒ後の6つの世界)を見せてから、相手の精神を相応しい場所に誘い、叩き落とす技。
普段、シャカは目を閉じて小宇宙を高めていて、奥義を使う際に開眼(小宇宙を解き放つため)するのですが、イヤミにもサードアイが出現し力を解放していました。
結局、奥義により自身も精神が壊れてしまい、廃人のようになってしまった…というオチだったと解釈しました。
また、「僕たち子供が絶対付き合っちゃいけないおじさん」とか、「凄い人なのか頭おかしい人なのか紙一重」とか子供たちのツッコミが的確で面白かったです!(笑)
スポンサーリンクおそ松さん2期9話の感想
まさかの照英再登場とか(笑)
完全に意表を突かれました!
そして、日ごろから私が抱えている不満を一松が代弁してくれた…ありがとう!
これを見て、家族らが何か感じとってくれればいいなぁ。
まぁ、共同生活って結局は、妥協や我慢、協調性が大事なので、それを踏まえた上で気を遣いましょうっていう教訓めいたお話でした。
一松はブチ切れて、暴走しちゃう感じの今回みたいなキャラが共感し易くて私は好きですね。
繊細で臆病で、十四松には優しいのに、カラ松にはグンナイバイバイーフォーエバー(永眠しろ)とか、もうどんだけ面白いのっていう。
そして次回はカラ松回。しかも、カラ松対5人という構図っぽいので、きっとカラ松が不遇な環境に陥るという、可哀想な話に違いない!
2期は6つ子を違った角度から掘り下げてくれているので、来週はカラ松の新たな顔が発見できると嬉しいですね!(キレイにまとめておきます)
それではまた次回!
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