すべてが変わっていく
どうも、ロシアスキーでございます!
今回『デカダンス』は11話目の放送でございましたね!
話数的にももう終わりなんやなぁ、としんみりしつつ……。
展開もどこかしんみりしている部分が多く見受けられましたが……。
とりあえず今回も語っていくといたしましょう!
デカダンス 第11話 あらすじ
それによりフギンに一瞬の隙ができたところを、カブラギが急襲することによりナツメは一命を取り留めた。
大型ガドルがそれまでのガドルとは明らかに違う存在であることに気づいたカブラギは、ナツメと別れ独自行動を取ることにする。
一方、ミナトの指示のもとデカダンスは大型ガドル『オメガ』と戦闘に入る。
しかし切り札のデカダンスキャノンは効果を十分に発揮できず、さらにはソリッドクエイク本社までもが攻撃されてしまう。
オメガに対して有効打を与えられなかったことから、システムはとある決断を下す。
それは、デカダンスを完全にサービス終了させ、オメガを空間ごと消滅させる、というものであった。
システムの決断に、呆然とするミナト。
絶望的状況でカブラギが選択した行動。
それは、ジルから提案された『デカダンスそのものを素体としてログインし、オメガを倒す』というものであった。
リスクを伴うその選択を、ミナトは認めることができなかった。
ガドルと戦うナツメ、決断を覆さないカブラギ、それを止めようとするミナト。
デカダンス消滅までの時間が迫る中、それぞれがそれぞれの信念を持って行動する……。
といった感じで……。
これまでの総決算、とでも言うべき怒涛の展開、そして次回への引き……。
いやぁ……燃えた! っていう展開があったわけではないにしろ。
私の心の中で静かに何かが燃えた……そんな回でございましたねぇ……。
では、今回の要点を語ってまいりましょう!
エンジニア ジル
まず語りたいのはこちら……。
『ジルの素性』……というか『過去などについて』ですかね。
前回の記事で私はジルについて……。
『システム側の重要なポジション、もしくは過去にそういったポジションにいた存在』と予想していましたが……。
今回早くも、ジルちゃんの口から答えが出てましたねw (ホント、デカダンスの展開速度は速いのよね~w)
そもそもジルちゃんはデカダンスのコア部分の開発責任メンバーだった、ということで。
まぁ私の予想としては『部分的正解』ってことですかね……。
ただ、『システムの特別なエージェント的立場である』ってのは大ハズレっぽいですけれどもね~w
今回カブラギはそんなジルちゃんの提案した作戦。
『デカダンスを素体としてログインし、オメガを倒す』という作戦に乗ることになったわけですが。
個人的に気になったのはジルちゃんの一言。
『デカダンスに残したバグ』という言葉が非常に気になりましたね。
これは『デカダンスというゲーム(あるいはシステム)すべてにかかる言葉』なのか。
もしくは『デカダンスという機械にだけかかる言葉』なのか。
そこによっては今後の展開が大きく変わってくると思うのですが……。
この言葉の少し前にジルちゃんがカブラギと会話していたのはそれこそ『バグ』についてだったんですよね。
そこでジルちゃんは『バグがあるがゆえに、生み出す何かを無視できなかった』ということを言っていました。
まぁ確かに。バグそのものに限定するのはアレですが。
物事に対する変革や進化、進歩なんていうのは予想外の部分から発生することもありますからね。
バグなんかを排除し続けて限りなく0に近づける、っていうのは。
確かに安定はするんでしょうけれども。停滞もするんですよね。
その物事に対し、進歩とかが絶対に必要ないっていうのならそれもありなんでしょうけれども。
そうでないのなら、そういった予想外の物からの進歩というのも決してムダとは言い切れません。
そういう意味でなら、ジルちゃんの判断は実に『人間らしい』判断だったとも言えますね。
まぁそもそもこのデカダンスの世界でのサイボーグの定義って。
『もともとは人体の一部を機械化した人間。今では全身機械化が主流』っていう設定があるので。
その人間らしさもまた、バグとして扱われている、っていうことなのかもしれませんけれども。
と、話がズレてきておりますが。
問題はそんなジルちゃんが『残したバグ』というものがどんなものか、なのですが。
まずジルちゃんの経歴を考えるにバグを残しているのは『デカダンス全体』ではなく。
『巨大要塞デカダンス』の中にあるのだろう、ということは予想できます。
(あくまでもジルちゃんはデカダンスのコアの開発者ですから、ゲームとしてのデカダンスの運営にまでは関わっていないと判断します)
そうなってくると、デカダンスに何らかのバグを仕込んであるということになるのですが……。
個人的に思いついたのは2つありまして。
1つは『デカダンスを素体として誰かがログインした場合、デカダンスが超進化する』というようなバグ。
まぁこの書き方だとちょっと突拍子も無いかと思うのですが。
『デカダンスにリミットがかかっていて、それが外れてものすごいパワーが出る』とかだとありえそうじゃないですか?
現状オメガとデカダンスの戦闘能力を比較すれば、まぁオメガに軍配が上がるのはまちがいありません。
そうなってくると、デカダンスが勝つにはパワーアップは必須となるでしょう。
そしてもう一つ思いついたのが……。
『ジルの想定していたリスクが無効化される』という可能性もあるのかなぁ、と思いつきました。
恐らくジルちゃんとしては、『デカダンスにサイボーグの立場でログインするととてつもない負荷がかかる』ということを想定しているのでしょう。
それは多分間違っていない計算だとは思うのですが……。
もしもそれがバグによって無効化されるのだとすれば……?
戦いの後、負荷により倒れる運命だったカブラギが生存できた、なんて展開もあるのではないでしょうか?
と、ここまで色々と語ってまいりましたが。
物語の最終決戦において、ジルちゃんの提案したデカダンスの最期の雄姿が見られることになります。
そしてそれによって何が起きるのか。
これは目が離せないポイントでしょうね!
カブラギのもつ人間味
つづいて語りますはこちら。
『カブラギの見せた人間味』について語りたいと思います。
今回、特にハッキリと感じることができたんですけれども。
カブラギが、なんというか……1話時点と比べると、非常に人間くさい部分が多くなってきているんですよね。
それを強く感じた部分が、今回ですと……。
こちらのジルちゃんとの会話での『機会があったらな』という冗談と。
こちらのシーンでのミナトへの、ナツメの言葉を借りての交渉ですね。
いえ、そもそもカブラギって1話時点からクールっていうか。
まぁ、皮肉屋な部分があったり達観している部分があったりっていうのは描かれていたんですよね。
ただそれは過去の出来事に起因する振る舞いだったわけで。
今回特に顕著だった、『冗談じみた言い回し』っていうのは。
ある種の『人間らしさ』そのものの発露っていう風に感じられるんですよね~。
個性というか……リアルな反応というか……本音の振る舞いというか……。
もしこういった『人間らしさ』というのが、『バグ』に起因するものだとすれば。
バグの無いサイボーグたちは、それはまぁ確かに制御しやすく、管理しやすい存在なのでしょうが。
……なんといいますか。1ダース幾ら、って感じといいますか……。
無個性没個性一辺倒の量産品と何が違うのよ、って思ってしまいますね。
正直、一視聴者の立場で見ていたとしても……。
今回のカブラギのように、個性を感じられる存在のほうが、親近感は湧くんですよねぇ。
あと、何というか……。
サイボーグが、冗談じみたことを言うっていう。
その『ウイット』ってのが私的には凄く『イイ』んですよねぇ……!
サイボーグがただのサイボーグじゃなくなった結果が描かれている、っていうか……。
(あ、でもこんなことばっかり言ってると『こ~の炭素生物至上主義が』とか言われるのかなw)
ただこれって、ある意味では他でもなく。
『カブラギはまさにバグと認定される存在である』ってことの証明でもあると思うんですよね。
でもそれがまた、ここまで見てきた視聴者的には『だったらバグでいいじゃない!』って思えるというか。
『バグの何が悪いんだ!』みたいな気持ちになるんですよねぇ。
だからこそ、この描写が今回実はすっごく重要だったのかなぁ、などと。
私としてはそう思えましたね!
人間とサイボーグの共存
続いて語りますはこちら。
『人間とサイボーグの共存』について語っていきたいと思います。
今回のある意味目玉とも言えたこちらのシーン。
ナツメちゃんが初めてサイボーグの本体を目にして、その後の反応の一連の流れですが……。
まさにこれこそが、このデカダンスのラストへと繋がってくるのは間違いないでしょう!
考えるに、このサイボーグたちも、ナツメちゃんたちタンカーたちも。
オメガを撃破できなければ空間圧縮装置により、存在もろとも『無かったこと』にされてしまいます。
しかしもしオメガを倒せた場合……。
その後、システムがどういった選択、判断をするのかは全く予想できない所なんですよね。
案外、しれっと『デカダンス、サービス再開しまーす』とか言う可能性もありますしねぇ。
まぁ、普通に考えればサービス終了を決定したんだから、そのままドロンするのが一番あり得るかなー、とか考えたのですが。
ただ、システムがどういった選択をしようとも。
バグ矯正施設から逃げ出したサイボーグたちは、人間たちと共存するのがベストの選択だと思うんですよねー。
人間たちは人間たちで、割りと限界状態で生きてた訳ですし。
サイボーグたちも、自分たちだけで生きていくのはなかなかの無理ゲーチックです。
となってくると、やはり人間とサイボーグは協力して生きていくべきだと思うんですよねー。
そういった意味では、ナツメが初めて見たサイボーグたちを受け入れることができたというのは。
人間とサイボーグの共存という道が現実味を帯びる、まさにその象徴といってもいいワンシーンだったのではないかと思います。
ただ当然、すべての人間がサイボーグを受け入れられる訳でもないでしょうから……。
どれだけの人間がサイボーグを受け入れるか。
そこのところが気になるポイントですよね……。
とはいえ、私としては人間とサイボーグは必ず手を取り合うと信じておりますので。
次回、どんな描かれ方をするのかは注目ですね!
デカダンス 第11話 感想
さて、ここまで11話について語ってまいりましたが。
その11話の個人的感想といたしましては……。
おぉぉぉ……おぉぉぉぉおおお……(落涙)
なんていうか、正直言ってしまいますとですね。
私、デカダンスはものすごい楽しんで見てはいたんですけど。
やっぱりインパクトにおいては2話がピークだったという思いもあったんですよ。
ただ、今回のミナトの『トップランカー諸君』から始まるセリフを聞いた瞬間。
なんていうか……胸の内から、なんとも形容しがたい感情がぶわぁっ、って湧き上がってきてしまいまして。
あ~、ミナトとカブラギ和解できてよかったねぇ……っていうことから始まり。
なんていうか……ことここに至って『全てが繋がった』っていう感覚がすごかったんですよね!
キャラ同士の絆とか、カブラギの努力が結実しかけているという感慨とか。
ナツメが悩んだりしながら歩いてきた道のりとか……。
ホント何て言ったらぴったりハマるか分からないんですけど。
収束していってるんですよ! ホントキレイに!
ここに至るまでの全てが、ここにきてスゥッ! と繋がっていくんですよ!
それがもぅ、なんか素晴らしくて、素晴らしすぎて……!
そしてまた次回が最終回であるっていう部分で感極まっちゃって。
今回のラストに差し掛かるくらいのタイミングで、めちゃくちゃ身悶えしちゃってました!
ホント、この作品のラストにおいては。
『見届ける』っていう言葉がふさわしいんじゃあないかと思います……!
次回、泣いても笑っても最終回!
本当に見逃し厳禁ですよ! 必見、必見です!
以上、ロシアスキーでした! 次回もよろしくお願い致します!
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