こんにちは、ウロコです。
まだまだ暑い日が続きますが、世の中すっかり秋モードですね。
朝夕の風の涼しさより先に、ダ○ソーの店頭に並んだハロウィングッズに秋の到来を感じる今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?
賭ケグルイもそろそろ大詰め。
今回は賭け事の勝負はなかったのですが、終盤に向けて大きく物語が動きそうな気配がありました。
悪の帝王(?)生徒会に立ち向かう勇者パーティにも、新たなメンバーが加わりそうですよ。
今回、登場したのは夢見弖ユメミ(ゆめみて・ゆめみ)。
すごい名前の生徒会広報にして、学園のアイドルです。
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揺れる生徒会と会長の不在
主人公・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)の行動原理はシンプルです。
賭け事を楽しみたい。勝つか負けるかのスリルを味わいたい。
要はそれだけのことなのですが、賭け事の強さがそのまま学園内の力関係になるこの学園で、強者を相手に無茶な勝負を続けていれば(そして実質的に勝ち続けていれば)、当然のように周囲に波風は立ちまくります。
どうやら学園の生徒たちは、夢子が生徒会長の座を狙っていると思っているらしい。
いくら本人にその気がなくても、結果的には生徒会に楯突くような真似ばかりしているのだから、そう思われても仕方がないですね。
その気になればいつでも「ミケ」を返上できるはずなのにそうしないのも、「家畜に与えられた唯一の資格=生徒会役員との公式戦」を望んでいるからだと、今や誰もが思っている。
現在の生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)がその地位を手に入れたのも、先代の会長との賭けに勝ったからでした。
ということは、誰かがきらりと「生徒会長の座」を賭けて勝負をし、それに勝てば生徒会長になれるということ。(前回と前々回できらりがめありや妄に声をかけた描写で分かるように、この学校、生徒会役員選挙というものは多分存在してません)。
今までは多分、誰もそんな事を考えつかないほど、きらりの強さが生徒たちを圧倒していたのでしょう。
しかし、夢子は違う。
本人の思惑はともかく、周囲の誰もがそう思い始めているのですね。
そうなると気になるのが、形の上では「ケンカを売られている」ことになっている生徒会。
一丸となって防衛戦に備える…という訳にはいきません。
会長のきらりはヘリで旅立ってしまいました。
夢子の動きに呼応しているということなので、何らかの手を打つつもりではあるようですが、他のメンバーにその意図を伝えていない。
忠臣・五十嵐清華(いがらし・さやか)でさえ置いてけぼりで、完全にスタンドプレイです。
そんな会長に倣ってかどうか、他のメンバーたちもそれぞれの思惑で動き始めます。
スポンサーリンク負けたらデビュー?アイドルの裏側
夢子に勝負を挑んできたユメミ。
その条件として突きつけて来たのは、例の「人生計画書」。
債務整理大集会で借金を返したことで、早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)の人生計画書は取り下げられました。
しかし、夢子の計画書はまだ無効にはなっていません。果たしてその内容は?
もともとはめありと同じく、どこかのお金持ちの権力者と結婚して…という中身だったと思われます。
しかしそれは、ユメミの発案により書き換えられました。
現在の夢子の「人生計画書」に書かれた計画。
それはユメミとユニットを組んでアイドルとしてデビューすること。
「勝ったらごほうびとしてアイドルデビュー」ではなく、「負けたら罰としてアイドルデビュー」とは一体どういうことなのか。
その理由は、ユメミが語る「アイドル」の実態でわかります。
「夢を売るお仕事」の舞台裏
華やかなステージを務めるために、歌やダンスのレッスンに励む日々。
イメージを保つためには恋愛もできません。その上常に追いかけられる立場なので、実質的にプライベートは存在しないも同然。
さらに。
夢子に敗れたファンレターを見せられた事で、開き直ったユメミは本音をぶちまけます。
自分のファンである、アイドル追っかけの「ヲタ」たちに対する嫌悪感。
歌に合わせた振り付け(いわゆる「ヲタ芸」というヤツですね)に対して、当のアイドルは全然喜んでいないどころか寧ろ怒りをぶつけているのには笑いましたが(手段が目的化した結果、当初の目的を見失っているというのはよくある話ですね)。
しかし同時に、彼女はたった一回ライブと握手会に参加しただけの鈴井の顔と名前をちゃんと覚えていました。普段からの営業努力が伺えますね。
すべては夢のため、いつかレッドカーペットを歩くその日のために、ものすごい努力と自己犠牲でアイドルという「偶像」を作り上げていたのです。
そんなユメミは夢子に対しては、「夢」の対価ではなく「負け」の代償として、その努力と自己犠牲を要求したという事なのですね。
手紙とボイスレコーダーの仕掛け人は誰だ?
ところで気になるのは、夢子が手に入れた「破れたファンレター」の出どころです。
ユメミのぶちまけられた本音を納めたボイスレコーダーと共に、「使ってください」と言わんばかりに下駄箱に入っていたという事は、ユメミを陥れようという何者かの存在を示していますね。
一体だれが、ユメミの築き上げた「アイドル」の虚像を壊そうとしているのか。
これまで表立った動きをしていない生徒会役員・黄泉月るな(よもつき・るな)の動きも怪しいですが、個人的には、ユメミと仲の良さそうなマネージャー役の女生徒だったらドラマチックで盛り上がるんじゃないかな、なんて考えています。
次回にはこの犯人も明らかになるのでしょうか。
味方パーティ増員中
敵が新たな刺客を放って来る中、味方の側にもパーティのメンバーが増えました。
皇伊月(すめらぎ・いつき)。
大手玩具メーカーの社長令嬢にして、1年生ながら生徒会役員…だったはずが、第2話で夢子に敗れたことで、生徒会役員の地位を失ったようですね。
その挽回をめざして、今度は「生徒会長の座を狙っている」と噂の夢子に着くという、可愛い顔してなかなか厚い面の皮です。
若干、夢子に生爪を剥がされそうになったトラウマは残っているようですが…。
この図々しさは、未来の社長としては結構頼もしいかも知れません。
鈴井くんの家庭の事情
いつきが夢子の下に手土産を持ってやって来る。
この場面で、鈴井くんの経済状況が垣間見える部分がありました。
いつきの持参した和風モンブランに「あ、それうちの…」と反応する場面。
もしかして鈴井くんのお家は和菓子屋さんですか?
いつきの実家のような大企業とは比べるべくもないでしょうが、お嬢様のいつきがお持たせに選ぶくらいだから、きっといいお品を売る人気店なのでしょう。
学園にひしめくお嬢様、おぼっちゃまたちほどの富豪ではないけれど、一般のサラリーマン家庭よりは裕福なお家というところではないでしょうか。
そうすると、彼の人の良さにも納得です。
中小企業の社長の息子さんで、ああいうスレてない育ちのよさげな雰囲気の人たまにいますね。
お父さんが起業した会社より、先祖代々の家業がそのまま稼業になってるようなお家にいそうなイメージです。あんまりガツガツしていない。
だからこそ、この学園では苦労しているのかも知れませんが…。
この場面、なに食わぬ顔で鈴井くんのケーキの栗を取って食べるめありと、全く気づいていない鈴井くんにそれぞれのキャラクターが良く出ててさりげに面白いですね。
スポンサーリンク第8話「愛踊る女」感想
アイドルを追っかけるヲタ=男性ファンに対して現実を突きつけているかのようですが、見ようによってはアイドルを夢見る女の子たちに対しても、「そんな甘いもんじゃないわよ」と裏側を見せているような気がしないでもない、そんな今回のお話でした。
「私もA○Bに入ってアイドルになりたい(はぁと)」と夢見るような若いお嬢さんがこのアニメを見ているかどうかはさておいて。
可愛いお洋服(衣装)を着てスポットライトを浴びる世界に入るには、相応の代償とそれを支払う覚悟が必要。それがとてもよくわかる今回のお話でした。
夢子が嬉しそうにこの勝負に食いついたのもわかろうというものですね。
それにしても、負けるとファンレターとボイレコの「本性」を暴露されるというの、ユメミにとって本当にリスクなんでしょうか。
今いるファンは離れるかも知れないけど、新たなファンがつきそうと思うのは私だけ?
昨今、アイドルが批判されるのは、仕事よりもプライベートを優先させる(主に恋愛面で)パターンが多いような気がしますので、彼女のようなプロに徹する姿勢は、逆に一定の支持を得られそうな気がします。
果たして次回、夢子はアイドルとしてデビューさせられてしまうのか。
(それはそれで見てみたいような気もします)
そしてユメミの影で糸を引く生徒会会計・豆生田楓(まにゅうだ・かえで)は何を企んでいるのでしょうか。
次回はいよいよ、デビューを賭けた夢子VSユメミのドリーム・マッチが開催されます。
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