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賭ケグルイ9話の感想・考察・解説!生徒会長の座と恋のロシアンルーレット

9月になりました。世間はすっかり秋モードの今日この頃、如何お過ごしでしょうか、ウロコです。

賭ケグルイも早いもので第9話。

主人公・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)と学園アイドル(兼生徒会役員)夢見弖ユメミ(ゆめみて・ゆめみ)の夢と人生を賭けたアイドル対決。

ゲーム自体はバラエティ番組の企画らしく他愛のないものがほとんどですが、歌唱力対決で、フリフリのアイドル衣装で「あおげば尊し」を熱唱する夢子はなかなかシュールでした。

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バトっていいとも!勝負のルールと勝敗のポイント

バトっていいとも!基本ルール

今回の対決は、バラエティ番組の企画をそのまま流用したアイドル勝負。

番組のロゴが某お昼の長寿番組のものとそっくりでしたね。懐かしかったです。

■ゲームのルール

  • 3×3=9つのマス目を持つパネルを用意。
  • マス目の数に合わせて9つのゲームを設定。
  • 9つのゲームのうち、どのゲームで勝負するかはサイコロで決める。
  • ゲームに勝った方は9つのパネルの内、好きな場所一つを自分のマス目にできる。
  • 自分のマス目がタテ・ヨコ・ナナメいずれか3つ並んだ方が最終的な勝者。

■清算方法

  • 5000万円が勝者のものになる。
  • 夢子が負けた(ユメミが勝った)場合:夢子がアイドルとしてデビューする。
  • ユメミが負けた(夢子が勝った)場合:破れたファンレターと、ファンへの本音を録音したボイスレコーダーの音声を公開する。

さて今回の勝負、結論からいうと、最後の「利きファン」対決以外はまるっと無視して差し支えないでしょう。

なぜなら、他のゲームはすべて、(その気になれば)ユメミが必ず勝てるように仕組まれていたから。

というよりも、すべてがユメミが勝てるように仕組まれたゲームのうち、唯一「利きファン」にだけは夢子に付け入る隙があったのですね。

「利きファン」までの流れ

1.逆転勝利へのお膳立て

「その気になれば」全勝できるはずのユメミには、わざと負けることも可能。

つまりユメミは、勝ち負けを思い通りにコントロールできる立場でした。

しかし、あっさり勝負が決まってしまっては番組として盛り上がらない。

ユメミはここでもプロとしてのサービス精神を発揮し、敢えて追い込まれた所からの逆転勝利を狙います。

2.サイコロの目をコントロールできる夢子

夢子があと1回勝てば勝利が決まる、という場面。

ユメミの予定では、ここから反撃が始まるはずでした。

しかし夢子は、ここで唯一自分に勝ち目のある「利きファン」の目を出します。

つまりこの段階で、夢子はすでに、サイコロで自分の出したい目を出しているということになりますね。

イカサマ用のサイコロでなくても、微妙なサイコロのクセを読んで自分の好きな目を出せる人は実際にいるようです。

夢子は、生志摩妄(いきしま・みだり)との対決では、銃に込められた弾の微妙な重さを計ってみせました。

そこまで鋭敏な感覚を持っているなら、そんな技術を持っていてもおかしくはないですね。

つまりこの勝負は、

どんなサイコロの目が出ても勝てるように準備して来た(はずの)ユメミ VS 自分の好きなサイコロの目が出せる夢子

の対決だったのですね。

利きファン対決のルール

  1. 10面体サイコロを2つ使い、観客の中から一人を選ぶ。
    (チケットには2桁の通し番号が入っている。サイコロで決まった番号と同じ番号の入ったチケットを持っている観客が対象となる)
  2. 選ばれた観客の誕生月を予想。1月〜12月の中から一つを選んで、回答用紙に数字を記入。
  3. 選ばれた観客の誕生月を当てた方が勝ち。二人共外れた場合は、より近い数字を書いた方が勝ちとなる。

夢子がサイコロを投げ、選ばれた観客は早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)でした。

ここからは、ユメミと夢子、それぞれの頭の中を時系列に沿って追いかけてみます。

ユメミの思考

  • 準備…元々、自分のファンクラブ会員の誕生日はすべて記憶していた。

    その上でチケットの価格を高騰させ、ファンクラブの会員以外は会場に入れないようにした。

    →サイコロでどんな数字が出ても、確実に当てられる予定だった。

  • めあり当選…夢子がサイコロの目をコントロールしている事に気づく。

    夢子は当然、めありの誕生日を知っているものと考える。

  • 回答用紙記入…夢子の手の動きを見て「6」だと気づく。

    同時に、「数字を書くときの手の動きを読まれる」事は、夢子にとっては想定内だと考える。

    →夢子が自分を欺くために、わざと用紙を逆さまにして数字を書いた=用紙を逆さまにして「6」と書き、ひっくり返して正常な向きにもどせば「9」になる。

    すなわち、正解は「9」だと予想した。

夢子の思考

  • 準備…企画書を読んだ段階で、すべてのゲームでユメミが勝てるようになっていると気づく。

    しかし「利きファン」だけは、ユメミが誕生日を知らない生徒=ファンクラブに入っていない生徒を入場させればユメミの勝利を崩せることにも気づいていた。

    そのため、皇伊月(すめらぎ・いつき)に頼んで鈴井・めあり・いつきが会場に入れるように手配してもらった。

※前回いつきが、「ファンクラブの子にチケット譲って貰うの、大変だったんですよ」と言っていたのが伏線でしたね。単に「買う」だけでなく、ファンクラブで独占していたチケットを回して貰う必要があったんですね。いつきのお金持ちパワーが早速役に立ちました。
  • めあり当選…サイコロの目をコントロールできるので、勝負どころで「利きファン」の目を出すのも、めありのチケット番号を出すのも可能。
  • 回答用紙記入…他の勝負で勝ち目のない夢子は、ここで「引き分け」になってしまうと後がない。そのため、「数字を書くときの手の動きを読まれて、同じ数字を書かれる」ことを避けるため、敢えてそのまま「6」の数字を書く。

    ※上のユメミの思考で書いた通り、ユメミが深読みして「9」と書くように誘導した。

「利きファン」対決の結果

夢子の回答:6月

ユメミの回答:9月

めありの誕生月(正解):3月

6と9では6の方が3に近いため、夢子の勝利。

ここでのポイントは、「ユメミは夢子がめありの誕生日を知っているものと思っていたが、実は夢子も知らなかった」ということです。

「夢子は当然正解を書くだろう」と考えるユメミの裏をかいた訳ですね。

夢子にとっては、ここでユメミが自分と同じ数字を書いて引き分けになると「確実に」負けるけど、それ以外ならば五分と五分の運勝負になります。

実はそれこそが、夢子の狙いだったのでした。

運を天に任せた結果

「100%勝てる勝負も、100%負ける勝負もしない」

これが夢子のポリシーです。

今回も、前もってめありに誕生日を聞いておくことも出来たにも関わらず、敢えてそうしませんでした。

その上で、ユメミにも「確実に勝てる勝負をさせない」。

これが実現できれば、夢子に取っては実質的に「勝ち」でした。

一方のユメミです。

最後の勝負が運任せだったことを知り、「夢子にしてやられたのではなく、運に見放されたのだ」と思うことで、敗北を受け入れました。

もしも夢子がめありの誕生日を知っていたら、ユメミの行動も違っていたかも知れませんね。

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アイドルというお仕事

こうして夢子の勝利が確定し、ユメミの本性暴露音声が会場に流れます。

ファンたちはユメミに幻滅してファンを辞めると思いきや、

「それでもユメミちゃんを応援する!」

出来すぎた話のように見えますが、ありえなくもないのは前回書いた通りです。

今のアイドルの商法は、ファンにお金を出させることで、自分がアイドルを「育てている」気分にさせているという側面もありますから、ファンの応援(いろんな意味で)を背に受けて、夢に向かって突き進むユメミの姿勢は、見ようによっては冥利に尽きると言えるかも知れませんね。

結果的にユメミは勝負には負けたものの、アイドルとしての夢は断たれずに済んだのでした。

しかし、果たしてこれでめでたしめでたし…となるのでしょうか?

裏切り者は誰なのか?

夢子に取って大切なのは、ユメミが「勝負に負けたらここまで必死の努力で築き上げて来たアイドルとしての偶像が壊れる、夢への道が絶たれてしまう」「本気で」思うことでした。

そこに成功したからこそ、最後の勝負でユメミは深読みし過ぎるほどに必死で考え、負けが決まってからそれを受け入れるまでの間も混乱し、葛藤し、諦めるというドラマがありました。

それだけで十分夢子に取っては大満足だったので、その後ファンたちが離れなかろうが、ユメミがアイドルを続けようが、全く問題はありません。

しかし夢子に破られたファンレターとボイスレコーダーを届けた人物は、そうではなかったはず。

ユメミがファンたちに見捨てられ、アイドルの道を断念することを狙っていたはずです。

それは一体、誰なのでしょうか。

「容疑者」として矢面に立たされたのは、ユメミと組んでこのイベントをお膳立てした生徒会会計・豆生田楓(まにゅうだ・かえで)でした。

しかし当人は、容疑を否認しています。

同じく生徒会役員である黄泉月るな(よもつき・るな)と、マネージャー女子の可能性も完全には消えていません。

犯行の動機は?

「犯人は、その犯行によって得をする者」

犯罪捜査の鉄則ですね。

では今回、ユメミを陥れようとした犯人の、犯行の動機は一体なんなのでしょうか?

(1)黄泉月るな

生徒会書記・五十嵐清華(いがらし・さやか)が前回モノローグで彼女のことを「何を考えているかわからない」と語っていました。

彼女が何を目的とし、何を求めているのかが全くわからない以上、あらゆる行動を否定できません。

(2)マネージャー

前回、夢子にボイスレコーダーを仕込まれた時には涙を流し、今回はユメミの本性公表を中止するように懇願。

随分献身的にユメミに尽くしていますが、一体何が彼女をそうまでさせるのでしょうか。

もう一つ気になるのは、本性を暴かれたユメミに、「それでもついていく」とファンたちが宣言した場面。

丸く収まろうとしている気配に戸惑っているのは何故でしょう。

丸く収まることで、犯人のやったことがうやむやになるのを心配しているとも取れますが…。

(3)豆生田楓

夢子の追求を受けて、次期生徒会長の座を狙っていることを公言。

現在のところ、目指す目的は一番はっきりしているものの、ユメミを追い落とすことと、生徒会長の椅子との間にどんな関係があるのかは今のところわかりません。

生徒会長への道

今回、豆生田くんの目指すゴールが生徒会長の座にあることがわかりました。

一方で、夢子も同じ場所を目指していると周囲からは思われています(そしていつきがそれに乗っかろうとしています)。

それでは、そのゴールに至るまでにどんな道筋が考えられるでしょうか。

(1)現生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)との会長の座を賭けた勝負に勝つ。

きらり自身が会長の座についた方法なので、今のところ、唯一作中で明確になっている有効な手段です。

(2)生徒会長選挙に勝つ。

一般的な生徒会長および生徒会役員の就任方法です。

しかしこの作品では、きらりが妄やめありをスカウトしたり、豆生田くんがいつきを推薦したという描写があります。

会長に限らず、生徒会役員の選挙自体が存在していない可能性が高いですね。

(3)きらり卒業後に後任となる。

いくらきらりが強くても、卒業して生徒でなくなれば、生徒会長でいる訳には行きません。

その場合、誰が後を引き継ぐのか。考えられるパターンは2つです。

3-1 きらりが後任を指名する。

きらりの選考基準を読み、確実に指名されるようにするのはかなりの難問のような気がします。

3-2 生徒会長の座をかけて、候補者が戦う。

普通はここで選挙が行われる訳ですが、この学園のことなので、賭け事で決めるというのも有りえそうですね。

もっとも確実な(1)の方法ですが、問題はきらりが勝負を受けてくれるかどうか

しかしそのための方法として、夢子には「公式戦」という切り札がありました。

その切り札を、きらりではなく豆生田に対して切った夢子。

夢子はここから、如何にしてきらりを勝負の場に引っ張り出すのか。

そしてユメミを陥れようとした犯人は本当に豆生田くんなのでしょうか?

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第9話「夢見る女」感想

夢子のツインテールアイドル衣装、そして夢子&ユメミのまるでプ○キュアのような歌って踊るED。

サービス回と思わせておいて、風雲急を告げる展開となった第9話。

夢子が周到に準備して勝負に臨んだその目的は(ユメミとの勝負そのものも十分堪能していましたが)、やはり生徒会長・きらりとの賭けでした。

切り札である「公式戦」を豆生田に対して使ってしまった訳ですが、ここからきらりにたどり着く、彼女なりの計算はありそうです。

思えばお色直して、わざわざいつもの制服に着替えて出てきたのも、ここで「ミケ」の札を使うつもりだったからでしょう。

大勢の生徒が見ている前で公式戦を挑まれたら、豆生田くんはこれを断ることはできません。

次回は、次期生徒会長と見做されている夢子と、次期生徒会長の座を狙う豆生田の、きらりへの挑戦権を賭けた戦い…となるのでしょうか。

きらりと言えば、豆生田やるなと一緒にいる仮面のキャラも気になりますね。

きらりと同じ髪の色、お揃いにできそうな髪型。仮面の下の素顔は一体…?

余談ですが、今回の影のMVPは、プラチナチケットを人数分揃えたいつきと、本性を暴露されたユメミに変わらぬ想いを告げたファンクラブ会長ではないかと思います。

いつきと言えば、ババ抜き対決で使われていたトランプは、いつきの実家の看板商品でしたね。

あんな事があった後でも使ってもらえているようで、良かったですね。

そしてファンクラブ会長。

謎の感動がありましたね会長の叫び。

一糸乱れぬヲタ芸が、懐かしの足軽ダンスみたいで面白かったです(当のユメミは嫌がってたけど)。

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