賭ケグルイ7話の感想・考察・解説!「鈴井のおかげ」の意味

こんにちは、ウロコです。高校球児たちの熱き戦いもいよいよ大詰めですね。

史上初・2度目の春夏連覇を狙いながら、ベスト8進出が叶わず、涙を流した大阪桐蔭ナイン。目指す目標のハードルが高かったからこその悔し涙でした。

その一方で、甲子園に来た段階でほぼ目標を達成していた球児たちもいるかも知れません。

勝負の基準は人それぞれ。「何を目的としているか?」その違いによって、同じ結果が違った意味をもたらすのです。

「賭ケグルイ」第7話もそんなお話でした。

主人公・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)と生徒会役員・生志摩妄(いきしま・みだり)の地下室デス・マッチ。彼女たちは、勝負に何を求めたのでしょうか?

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ESPゲームの結果

まずはESPゲームの結果を、前回の第一回から振り返ります。

ESPゲーム自体は、5枚のカードの並べ方を予想するだけの単純なゲーム。

問題は、その正解数の差=勝ち点に応じて引き金を引くという清算方法。

勝者が手にした銃には、一体何発の弾丸が込められているのでしょうか?

第1セット

〈ESPゲーム〉
夢子:2枚的中
妄:3枚的中(勝ち点1)

※鈴井のサインはブラフなので、カードの的中は偶発的なもの。

〈銃撃チャレンジ〉
妄→夢子(1発)…不発(銃は夢子の方。装填弾数は0)

※銃口に口紅で目印が付いていたため、夢子は自分の銃だと分かった。

「弾が3発入っている。同時に銃身に異物(口紅)を詰めているので2分の1の確率で暴発する」と発言しているが、これは妄の「本気」を試すためのもの(実際には弾は1発も入っていないし、口紅が詰まっていても暴発はしない)。

妄がためらわずに引き金を引いたため、彼女の目的が「夢子を撃つ」ことではなく、「自分が撃たれる」ことだと気づく。

第2セット

〈ESPゲーム〉
夢子:5枚的中(勝ち点2)
妄:3枚的中

※鈴井は、1回戦で夢子が並べた並び順を再現。夢子は鈴井の行動を予測し、的中させた。

〈銃撃チャレンジ〉
夢子→妄(2発)…不発(銃は夢子の方。装填弾数は0)

※妄は6発の弾を込め、夢子は1発も弾を込めなかった。その重さの差を手がかりに、夢子は自分の銃を手に取った。

第3セット

〈ESPゲーム〉

夢子:0枚的中
妄:0枚的中

※第2セットまで鏡面反転されていたモニターの画像が、今回に限り反転されていないことに夢子は気づく。

同時に、妄が「わざと負けるため」に、「わざと気づかれるようなイカサマをしている」ことも見抜く(ESPカードの5つの模様のうち、波が3本重なった模様は、反転していることが分かる形状だった)。

イカサマに気づいて焦った鈴井は、時間もない中で「何も考えられず」、再び夢子の並びを再現していた。

〈銃撃チャレンジ〉
引き分けなので無し

※夢子は、ゲームの前に「2発の銃弾を込める」と宣言。

→6発中4発が不発ということは、5回引き金を引けば必ず1発は弾が出る

→夢子に撃たれたい妄は、夢子に勝ち点5を取らせるため、ゲームでは5枚全てをわざとはずした。

→妄の考えを読んだ夢子は、引き分けにするために自分もわざと全てを外した。

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ESPゲームの目的

この作品の賭け事に、ルーレットや花札などのメジャーなものが少なく、オリジナルのゲームが多い理由がなんとなく分かって来ました。

ゲームそのものの駆け引きよりも、その周辺のゴタゴタが主体となるため、ゲームそれ自体のルールはシンプルなものにしておかないと話が分かりにくくなってしまうということではないかと思われます。

(前回の借金付け替えゲームなんかは、カードの役よりもチップの金額の計算が大変でした)

特に今回は、妄も夢子も単純に「勝つ」ことを目的としていないのでややこしいですね。

・妄の勝利条件=夢子に撃たれること

・夢子の勝利条件=自分が撃たれないというだけでなく、上の妄の「勝利」も阻止する。つまり、「自分が妄を撃つ」という事態も回避する。

改めて、生志摩妄という女

子どもの頃から何を手に入れても心の底から喜べなかった、というのは、「うしおととら」に出て来た秋葉流(あきば・ながれ)を思い出させますね。

流の場合は、なまじ才能に恵まれているがために、「努力して、勝ち取る」という経験を得ることができないという天才故の悲劇でした。

対する妄は、「何も欲しいものがない」「何を手に入れても嬉しくない(そして何を失っても悲しくない)」

お金に対しても執着がないようですが、あれだけ堂々と借金踏み倒し宣言できるなら、ある意味怖いものはないでしょうね。

借金が怖いのは真面目に返そうという人だけ。最初から返す気がないならいくら背負っても平気。

生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)は、そんな彼女からお金の代わりに「左眼」を取り立てます。

本当に眼球が欲しかった訳ではないのでしょう。

お金を取り立てても痛痒がない相手から、何を奪えばダメージを与えられるのか。それを考えての「眼球」だったというなら、妄が自らえぐろうとした時点で興味を失うのも道理です。

それでもそこで3億円をチャラにしたのは、もう一つの目的を果たしたからでしょう。

それは、自分が支配者であり、相手の生サツ与奪を握っていることを知らしめること。

夢子やめありを「人生計画書」で支配しようとしたように、妄の人生も、掌握しているのは自分だと示したことで、一応の満足は手に入れたのではないでしょうか。

しかしきらりの要求は、ある意味妄のツボにクリティカルヒットしました。

遂に見つけた「絶対に失いたくないもの」、それは「命」

それを真剣勝負で勝ち取ることで、ようやく魂の充足が得られる。そのはずでした。

しかしこのアハ!体験がきらりへの敗北とセットになっていたためか、彼女の求めるものは「戦って命を勝ち取る」ことから、「自分より強い相手に命を取られる」ことにスライドしてしまっていたようですね。

自分の欲求にきらりがなかなか応えてくれないことに業を煮やした妄が、次に目をつけたのが夢子だったのでした。

きらりが妄の「お願い」を聞いてくれない理由はわかります。

そんなことをしても、きらりに取っては何の得にもなりませんから。

そしてそれは、夢子にとっても同じことなのでした。

夢子の「おしおき」

夢子のポリシーは、「100パーセント負ける賭けも、100パーセント勝つ賭けもやらない」こと。

勝つか負けるかわからない所で、リスクを負うのが彼女の求める「スリル」。

相手が「勝つために」イカサマを仕掛けて来るなら、それを見破るのもまた一興。

ですが、最初から勝つ気のない相手に勝利を献上された所で面白くはありません。

「ギャンブルは両者が痛みを感じるから楽しいもの。なぜあなただけが痛みを独占しようとしているのですか」

…と夢子は怒っていましたが、要するに、妄の求めるゲームは、妄一人が楽しいだけで、夢子に取っては面白みはないんですね。ある意味、妄の一人遊びのようなもの。

だからこそ、敢えて「勝つ」のではなく、「引き分け」を選んだのでしょう。

自分が勝ち、撃たれるリスクを回避するだけならもっと確実でした。

しかし夢子は、リスクが高まるのを承知で、より条件の厳しい「引き分け」を選びました。

妄の望みを拒絶し、自分の怒りを示すために。

鈴井くんとの駆け引き

妄との勝負は、夢子にとって全く楽しめるものではありませんでした。

しかしこの勝負、夢子の駆け引きの相手がもう一人いました。

それが、ディーラーに指名された鈴井くんです。彼はもちろん夢子の味方。しかし借金付け替えゲームの時のめありと違い、イカサマの打ち合わせをやる時間や隙はありません。

そのため、お互いに「鈴井ならどうするか」「夢子ならどう読むか」を予測しながらの探り合いになります。

第3ターンで、鈴井がどういう意図でカードを並べたのかを尋ねたのは、その再確認だったのでしょう。

それが鈴井なりに必死で考えて出した結果であったことで、夢子はようやく「楽しい勝負ができた」と実感できた。

このことから、彼女が賭けに求めているものが分かりますね。

「勝っても負けてもどちらでも良い。寧ろ負けたい」と思っている妄とのぬるい勝負より、「何が何でも夢子を勝たせなければ」と必死になっている鈴井くんとの読み合いの方が、ずっと真剣勝負で面白かったということだと思います。

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第7話「拒絶する女たち」感想

夢子が妄のお願いを「お断り」しているちょうどその頃、めありもきらりからの勧誘をきっぱりと断っていました。

めありが生徒会入りを拒絶したのは、上にも書いたようにきらりの本質が「支配する者」であることに反感を覚えたからではないでしょうか。

きらりが言うように、めありは「ポチ」「ミケ」に同情して正義感を燃やすタイプではありません(第1話では、自らポチに落とした鈴井くんをオットマン代わりに足蹴にしていたし)。

しかし気づいてしまいました。「家畜」にされた生徒だけでなく、「家畜」をいじめている自分たちもまた、きらりの絶対的な支配下に入っているということに。

では、生徒会役員になれば、その支配から抜けられるでしょうか?…きらりが「会長」である以上、それもあり得ませんね。それを確かめたからこその「拒絶」ではないでしょうか。

一方、夢子は妄から「支配者」になることを求められます。

「支配されない」=「支配する側だ」と短絡的に考えるのが妄の思考なのでしょう。

しかし夢子は実際には「誰からも支配されないし、誰のことも支配しない」人間です。

(妄が夢子の被支配者だと思い込んでいた鈴井くんも、夢子にとっては「お友達」です)

夢子は今回、妄の要求を拒絶するために、敢えてリスクを取って「引き分け」を狙ったように、借金付け替えゲームでも、蕾を木渡の支配から逃すために敢えて3000万円の損を飲んでいます。

彼女もまた、めありのように「支配する人間」が嫌いなのでしょう。

(めありが自覚したのはつい最近ですが、夢子は早い段階でそのように出来上がっている印象がありますね)

自分が嫌いな「支配する人間」になるのを承知するはずもありません。

前回のサブタイトル「誘う女」「夢子を誘う妄」「めありを誘うきらり」だったのに対して、今回の「拒絶する女たち」は前回誘われた夢子めありのことですね。

それも、支配されることを拒絶するめあり」「支配することを拒絶する夢子」の対比になっていたのではないかと思います。

夢子にはまだ、「公式戦」の資格が残っています。

夢子が戦いを挑むのは、生徒会長のきらりか、それとも他の役員なのか。

そして勇者への道を歩み始めてしまっためありの明日はどっちだ?

次回予告がなんだかキラキラしているのも気になりますね。

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コメント

  1. 白昼夢 より:

    こんばんは。
    お互い勝ちを求めない、欲望のみを求める妄は賭けとしては厄介でしたね。
    実は、鈴井くんの左手のチョキには気が付いたのですが、画像が左右反転してるのには気が付かなかった…。別の意味で左手のチョキを出してると思ったんですねー。(理由は…、黙っとこ。(*/□\*)ハズカシイー。)

    え~と、ですね。いきなりですが、このゲーム、夢子が相手を傷付け無いで勝つ方法と言うのなら、前回、妄のルール説明で、
    ・弾装に0~6発の弾を装填する(×2)
    ・勝ち点の分だけ引き金を引く
    ・一発でも弾が当たった方の負け
    追加ルールで、
    ・弾を外したら、その分相手に撃たれる。

    それでね、9割方、屁理屈なんだけど。
    まず、拳銃に一発弾を装填する。(妄は一発以上弾を装填するだろう。)
    espカードで勝つ。(これが難しいけど…。)
    もし、espカードで勝てたら、拳銃を選び、妄に見られ無い様に(別に見られても良いのだが)弾装から弾を抜き取る。(boxの中でもいいし、机の下でもどこでも良い。)
    弾が空の拳銃を妄の額にでも押し付けて、勝ち点の分だけ引き金をを引く。(当然、弾は発射され無い。)
    後に、抜いた弾を妄に投げ付けて当てても良いし、投げて外す事を考えるなら、抜いた弾を手に持ったまま妄の額にでも「コツン」と当てても良いと思う。これで屁理屈だが、一応、夢子の勝ち。(妄が生きてれば、十億の賭け金を取れる。)

    はっきりと、拳銃が撃たれる言葉は追加ルールにしかない。だから、弾を外す事は出来ない。なら、ルール説明が曖昧な所を突くしかない。…でも、本編でこれやったら、ブーイングの嵐だろうな…。

    長文の割にはつまらない事書いてるし、私自身が勘違いしている所があると思う。もし、それに気が付いたら指摘してほしい。
    では、サヨウナラ。( ´∀`)/~~

    • Uroko より:

      >白昼夢さん
      こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
      画像が反転している、というのは、見返してみるとよくわかりますが、ぼんやり見ていると見逃してしまいます。
      その点夢子はさすがでした。白昼夢さんもよく気づきましたね。
      自分が撃たれない/相手を撃たないためには、弾丸をこっそり抜くのが一番確実ですが、難しいんでしょうね。
      夢子は表向きは妄に付き合うフリをしながら、実際には相手の目的を阻止するための手を打っていました。
      次はまたガラっと雰囲気が変わりそうですね。楽しみです。

  2. あやせたん より:

    画像が反転していることで、どうしてイカサマになるのかがわかりませんでした。
    3セット目にどういうカラクリで2人ともわざと外したのかわかりません。教えてくださいm(_ _)m

    • Uroko より:

      あやせたんさんこんにちは。ご質問ありがとうございました。
      説明が足りなくて申し訳ありません。
      以下は私なりの推測です。

      画像が反転していると左右が逆になります。
      夢子と鈴井が示し合わせて全く同じ並べ方にした場合、モニターを通すと左右が逆になるため、真ん中以外が外れます。
      (1回目は二人とも勘で並べたのでそうはなりませんでした)

      【2回目】鈴井は「左右反転したモニター越しに見た」夢子の並べ方を再現。
      夢子も1回目と同じ並べ方を再現。二人の目の前のカードはこの段階で左右逆の並びになります。
      それをさらに左右反転させたモニターで答え合わせしたため、結果的に夢子が全問正解しました。
      ここで妄も、鈴井が夢子の1回目の並べ方を再現していることに気づいたと思われます。

      【3回目】
      モニターの画面が正常に戻りました。
      鈴井は2回目と同じ順にカードを並べます。しかしモニターが反転していないので、鈴井にとっては同じ並びでも夢子たちにとってはさっきと左右が逆になります。
      妄はもちろん今まで反転していたことを知っているし、夢子も気づいています。
      そのため、二人とも「夢子の1回目と2回目の並べ方(同じです)を左右反転させれば全問正解できる」ことをわかっています。
      全問正解できる方法を知っているため、逆に全部外すことも可能でした。

  3. きよひこ より:

    1セット目のゲームで
    夢子が、「妄の目的は自分が撃たれること」だと気づいた。
    その理由が暴発の可能性のある銃の引き金をためらわずに引いたから。

    ここに引っかかるのですが、撃たれそうな側の人間が「口紅詰めたからその銃暴発するよ」と言えば、撃つ側の人間は若干躊躇するかもしれませんが、妄はためらわずに引き金を引きました。

    だから、目的が「自分が撃たれること」に結び付けるにはどうしても材料不足に思えます。

    これは私の考え方が特殊だからか、アニメだからと納得してそう捉えるか、どう思いますか?

    • Uroko より:

      きよひこさんこんにちは。
      重ね重ね、説明不足で大変申し訳ありません。

      夢子はこの時既にモニター反転のトリックに気づいていて、その時点で妄の目的には気づいていたと思われます。
      「負ければ撃たれる」勝負で、わざとバレるようなイカサマをする=わざと負けるということは、「撃たれるため」だということですから。

      ただ、流石にどこまで本気かはすぐにはわからなかったと思います。
      妄が躊躇なく引き金を引いたことで、それが本気だと確信できた、ということだと私は考えています。