皆々様こんにちは。
『SSSS.DYNAZENON(以下『ダイナゼノン』)』担当のgatoです。
前回は蓬達ガウマ隊の間でそれぞれ不協和音が発生し、ダイナゼノンが不調に陥ったためにブルバイン(前回登場した怪獣)に大苦戦。
あわや敗北…と思いきや、そこにまさかのグリッドナイトが登場!
いきなり前作の人気キャラクターが登場しましたが、彼はどうやらまだ味方ではないようで…。
前作の人気キャラとガウマ達がどんな絡みを見せたのか、早速振り返ってみましょう。
目次
集まった意味って、なに?
前回はガウマ隊で不協和音が生まれ、怪獣優生思想では特殊な怪獣の登場で一体感めいたものが生まれるという展開でしたが、今回はそれぞれどうなったのか見てみましょう。
バラバラだからこそ
前回の蓬達は不協和音が起こって大変でしたが、今回は無事にそれぞれの問題に一区切りをつけられました(ちせを除き)。
それぞれの問題の行く末については後述しますが、個人的に「集まった意味」という言葉から見ると今回のエピソードは重要だったと捉えています。
その象徴となるのがガウマと蓬の台詞ですね。
まず、ガウマの「バラバラだからこそ俺達は出会えたんだ!」という台詞はバラバラであることに否定的だったナイトへの反証であると同時に、シズムへの反証にもなり得るものです。
シズムは他人と関わることに対してネガティブな見解を持っていましたが、ガウマのこの台詞は「バラバラである他人が出会うこと」に対してポジティブな意味合いを含んでいます。
ガウマのスタンスについては別の記事でも色々掘り下げましたが、この台詞は最も象徴的なものといってもいいでしょう。
そして蓬の「南さんのお姉さんが南さんの一部なら…もう他人なんかじゃない」という台詞。
他人は確かに他人に過ぎず、時に距離を取らなければならないですが、他人を想うことは間違いではなく、むしろ強さになる。
これもまた他人と関わることを是とするスタンスから生まれる台詞であり、他人を「他人事」として片付ける=他人を「流す」ようなネガティブな思想と対極にあると思います。
ガウマと蓬のそれぞれの台詞とそこに込められているニュアンスは、『SSSS.GRIDMAN』にも通ずるものがあります。
前作は都合良く作ったレプリコンポイドが「他人」となっても、自分を想ってくれる存在であることは変わらない…みたいな事柄を六花を通じて描いていました。
これを踏まえると、今作も「他人」がテーマとして主軸にあることは共通しているように感じます。
怪獣使いは眠らない
前回暦と意外な絡みを見せつつ、突然真面目に怪獣使いをやり始めたムジナ。
結局彼女は真面目に怪獣使いに徹する道を選びました。
もう少し暦で葛藤するかと思いましたが…意外とあっさりですね。
おまけに変化したムジナをオニジャはかなり好意的に受け入れています。
前回の記事でも書きましたが、正直ムジナの心境の変化はちょっと唐突過ぎて未だによくわかっていないです(笑)
ただ、オニジャとのやり取りを踏まえると、「個人的な感情」で失敗したことへの反省が大きく影響している印象でした。
ムジナはヤル気はないものの、基本的に怪獣優生思想の使命を優先する人物でしたが、暦に対して自分の私的な一面を見せていました。
その結果、暦から思わぬ反撃にあってしまうわけです。
そこでムジナは「怪獣優生思想」という自分のベースが揺らいだのを感じたのではないでしょうか。
だから怪獣優生思想の一員として、怪獣使いとしてムジナは責任を全うする道を選んだのかもしれません。
ただ、これはこれで自分の私的な感情を使命で抑圧している感じがするので、結構間違っている気はするんですけどね…。
まぁなんやかんやでムジナとオニジャが良い感じに結束していたので、今回の一件は必ずしも悪いことではない感じもしますが。
それにしても、ムジナとオニジャの会話は物騒でしたね。
「怪獣は個人的な恨みで攻撃するためではなく、人間全員をコロすためにある」という発言はちょっとゾッとしました。
これが怪獣優生思想の理念の核なんでしょうけど、「自分を縛り得る『他人』を排除する」みたいなニュアンスでしょうかね。
ちょっと面白かったのが、このスタンスって前作のアカネと真逆なんですよね。
彼女は個人的な感情でガンガン怪獣を作って使役していましたが、少なくとも怪獣優生思想はこれを良しとはしないようです。
後、気になったのがシズム。
今回は傍観者のような立場になっていたシズムですが、どうやら彼のお眼鏡だと寝ていたジュウガは怪獣使い足り得ない模様。
直前のムジナの発言も踏まえると、「怪獣使いは寝たりしない=怪獣と常につながっている」ということでしょうか。
うーん、この解釈って突き詰めると前作のアカネみたいに「自らが怪獣になる」っていうのが終着点になるような気がするんだよなぁ…。
でもこれだと「怪獣が導く世界」というビジョンとちょっと食い違う気がする…。
怪獣優生思想の今後に注目ですね。
暦とちせは飴を噛む
稲本さんだけなく、ムジナも絡んできたことで暦とちせの間にも変な空気が流れていましたが、今回で一旦落ち着いたようですね。
例え嫌いな男でも
前回、自分の名前をまともに覚えていないアラタに苛立ちを隠せなかった暦ですが、ブルバインとの戦いに巻き込まれたアラタを葛藤しながらも助け出しました。
個人的にこの暦の行為はアラタへの嫌悪感よりも稲本さんへの恋心が勝った場面だと思います。
暦が気絶したアラタと向き合った場面で、一度は立ち去ろうとした暦が彼を助けたのは稲本さんの「すごいじゃん」という台詞を思い返したからでした。
これは「人を助ける仕事をしている」という暦の嘘(半分は本当)に対する稲本さんのリアクションですが、この台詞が決定打になったのでしょう。
例え報われない恋心だとしても、稲本さんに実はその気が全くなかったとしても、好きだった女性が認めてくれた自分を裏切りたくない。
その気持ちがあったからこそ、暦はアラタを助けたのでしょうね。
この暦の行為は、少々ひねくれているものの、彼がガウマと話した時に出てきた「自分の気持ちには正直従う」に通ずるものがあると思います。
他方で、お礼を言ってきた稲本さんからの電話に対し、暦は話の途中で切ってしまっていました。
少々ドライな反応ですが、あれが暦なりの未練の断ち切り方だったのでしょう(思わせぶりだった稲本さんへの多少なりとも意趣返しもあるかも笑)。
稲本さんは稲本さんでやっぱりアラタのことに多少なりとも不満があったようですが、今回アラタが命を落としかけたこともあって改めて夫を大切にしようと思い直したとのこと。
色々勘繰ってしまいましたが、なんやかんやで稲本さんは暦に愚痴を言いたかっただけみたいですね。
これで暦と稲本さんに関するエピソードは一応区切りがついた…って感じかな。
まぁ二人の回想が意味深なのでまだ何かあるかもしれないけど…一旦ここは落着としましょう。
黙するちせ
個人的にちょっと意外だったのが、今回のちせが色々言ってくるのではなく、暦と距離を取りつつ、彼を見守っていたところですね。
正直、彼女からは暦に対する独占欲が少なからず垣間見える感じがしたので、こんな大人な対応をしてくるのは意外でした。
とりわけ暦とガウマが話している時に立ち聞きしていた場面は印象的でしたね。
あの場面は暦が嫌いな人間を助けたこと、そしてそれに伴う葛藤が露わになる場面ですが、もしかしたらちせは暦が「外へ出て行った」だと察知したのかもしれませんね。
これまでのちせは稲本さんを諦めさせようとしたり、彼がいないことに不満を覚えるなど、自分の側に彼を置きたがっている印象がありました。
しかし、自分の知らない事柄で悩み、そして悩みを解消した暦を見て、何も言えなくなったのでしょう。
暦の側で閉じこもる自分と違って、暦は外へ出て、悩みながらも前に進んでいる。
また、暦が誰かと関わることで変化していることも、ちせにとっては悩ましい要素だったかもしれません。
ちせが不登校の理由は不明ですが(いじめが関わってそうな雰囲気はあり)、彼女はガウマ隊以外の人間をなるべく排除した生活を送っている印象があります。
もしこれが「他人を拒むこと」による自己救済の一環だとしたら、他人と関わることで変化した暦はちせにとっては痛烈なアンチテーゼになってしまいます。
だからちせは仲直りした蓬と夢芽を見て考えるような表情をしたのでしょう。
他人と関わることで変化していく蓬達に対し、ちせは依然変わらないままですからね。
この辺りが影響したのか、ちせの持っていた真珠のようなものはさらに変化を遂げていましたね…嫌な予感。
というか今更ですけど、これってアカネが怪獣を作る時に使っていたビー玉のようなものと似ているんだよなぁ。
まぁラストで稲本さんとの間に一区切りをつけた暦と微笑みあっていたので、ひとまずちせのモヤモヤは落ち着いた感じはしますけど…。
ちょっと彼女の先行きは不安ですね。
蓬と夢芽は歩み寄る
前回で夢芽に突き放された蓬ですが、今回二人が和解する場面が描かれました。
笑顔の意味
今回は夢芽と香乃の関係について語られました。
元々二人は仲が良い姉妹でしたが、いつしか香乃は夢芽に距離をとるようになり、家でも笑わなくなった結果、疎遠な関係になったとのこと。
すっかり関係は冷え込んだものの、夢芽はかつてのように仲良くしたいと考えていたようですね。
今回は香乃の事故の真相究明が行われませんでしたが、香乃の変化は重要なターニングポイントのような気がします。
もちろん、香乃が「笑顔」で夢芽を定期演奏会に誘ったこともターニングポイントです。
それぞれの変化の陰で何があったのか、気になるところですね。
月並みに考えれば、最初の変化は合唱部の「いじり」が始まったために心を閉ざしたため、夢芽を定期演奏会に誘ったのはフタバ(彼氏)の影響で心境に変化が起こったため…といったところですが。
まぁちょっとどんでん返しが起こりそうなんで、推測してもあんまりあてにならないか(笑)
次回はいよいよフタバと接触するようなので、そこで一気に真相がわかりそうな予感です。
他人なんかじゃない
夢芽に突き放されても健気に声をかけ、挙句の果てに香乃の話を聞いて号泣した蓬。
不器用すぎるアプローチですが、あまりに人間くさい蓬のリアクションに頑なだった夢芽の心も解けました。
前回はどうなることやらと思いましたが、どうやら二人は和解したようですね。
蓬のパーソナリティについてはこれまで色々推論を述べていましたが、今回のリアクションを見ていると、やっぱり彼は本質的にお人好しのようですね。
再婚を考える母親の影響もあって多少なりとも心がささくれている一面はありつつも、基本的には他人を突き放せず、心から思いやれる人間のようです(つまり…ひたすら良い子笑)。
また、第2話の記事で夢芽が蓬に自分を重ねたのではないかと述べましたが、個人的に今回は逆が起こったのではないかと感じました。
夢芽は仲直りしたかった香乃に先立たれ、笑顔で演奏会に誘ってくれた理由もわからないまま、ある種の喪失感を抱えることになりました。
そして蓬は親が離婚し、父親が離れていったことに加え、母親が上条と再婚しようとしていることに何も言えずに悶々としています。
つまり彼は家族の変化に抗えず、置いていかれたという点が夢芽と共通しているといえるでしょう。
置いていかれたもの同士、共感したところがあるからこそ、蓬は夢芽の話を聞いて涙を零したのかもしれませんね。
もちろん蓬の場合は自己主張の強くない性格も置いていかれている原因の一つっぽいので、完全に夢芽と重ねるのは難しいですが…。
ただ、自分より相手を優先してしまうからこそ、何よりも好意を寄せている夢芽の大切な人だからこそ、蓬は夢芽にとっての香乃を他人事に出来ないのでしょう。
夢芽も夢芽で、他人である自分をそこまで想ってくれる蓬に、先立った姉を愚直に追いかける自分を重ねたのかもしれません。
何はともあれ仲直りしてよかった!
前作の裕太と六花のカップルも好きでしたが、今作のこのカップルも個人的には結構好きです(笑)
あの人の教え
今回は久々にガウマが「会いたい人」の話が出てきましたね。
今回わかった情報は会いたい人が「めちゃくちゃ美人」「ダイナゼノンを残してくれた」「『粋』」ってくらいですが、ガウマが心底惚れていることは伝わりました。
また、ガウマの行動理念にその人の影響がかなりあることも窺えます。
後、ちょっと気になったのが彼女が「ガウマの届かない世界の人」ということ。
まぁ5000年前の人ですから身分の違いとか、そういうのかなと思ったんですけど、字面通りに「別の世界の人」って解釈するとちょっと面白いですよね。
実際、前作ではアカネというレプリコンポイドから見て「別の世界の人」がいたわけですし。
そう考えると、ガウマの会いたい人って「現実世界の人」か「コンピュータ・ワールドのレプリコンポイド」って可能性もあるんじゃないかな…。
突拍子のない推測なのは自覚していますが、ちょっと期待したい(笑)
見参!グリッドナイト同盟
さて、前回衝撃的な再登場を果たしたグリッドナイトですが、どうやら面白いことになっているようですね。
早速彼らを振り返ってみましょう。
アンチはナイトへ
いきなり再登場したグリッドナイトですが、やはり正体はアンチ…改めナイトでした。
いやぁすっかり大人になって(笑)
彼が成長している段階で前作から一定の時間が経過していることがわかります。
また、ジュウガ達が「掴めない」といっていた時点で、彼は既に単純な怪獣の域に留まらない存在…それこそ「グリッドナイト」として存在していることも窺えます。
前作のラストで彼が見せた蒼い瞳(右目)を常に出しているところが、それを象徴しているのでしょう(元々アンチは両目とも赤い瞳)。
ただ、そもそもアンチはアカネから生まれた「怪獣」であり、今作の怪獣と出自が違うことも影響しているかもしれませんが(思えばアレクシスもアンチを直接使役していない)。
前作の感じでいくと、怪獣使いが操ることができる怪獣は「命がない存在」であり、アンチや2代目とは異なるという捉え方ができそうですね。
そんなナイトですが、今は2代目(彼女については後述)と共に怪獣の脅威から世界を守る「グリッドナイト同盟」として活動している模様。
どうやら前作の「新世紀中学生」にあたるポジションのようですね(とりわけナイトはキャリバーの影響を受けている様子)。
詳細は後述しますが、あの口ぶりだといくつもの世界を股にかけて活躍している感じです。
元々怪獣である彼らが「怪獣の脅威から世界を守るために戦う」のはちょっと意外な気もしますが、前作におけるアカネが作った怪獣と同様に、今作の「怪獣」もナイトや2代目とは異なる怪獣である可能性が高そうです。
相方の2代目
初見で「誰やお前!」と思いましたが、ナイトの相方の2代目はなんと前作に搭乗した「怪獣少女アノシラス(2代目)」のようです。
口調も外見もすっかり変わって…前作はあんなホームレスみたいな生活していたのに(笑)
前作のラストでアンチと接触していた2代目ですが、今回は彼と一緒に世界を股にかけて怪獣から世界を守っている模様。
アンチとは異なり、瞳に変化がないことから恐らく彼女は「怪獣」のまま活動しているようです。
どういう経緯で2代目とナイトが一緒に活動するようになったのかは不明ですが、「フィクサービーム」を使っていたところを見ると、背後にはグリッドマンや新世紀中学生といったハイパーワールドの存在が関わっていそうな感じがしますね。
抗体とフィクサービーム
ここではナイトや2代目の台詞、使っていたアイテム等で気になった点を述べていきます。
まずナイトと2代目の会話で出てきた「抗体」や「アンチボディのようなもの」という発言。
二人はダイナゼノンがそれに類するものだと推測していましたが、だとしたらダイナゼノンはグリッドマンと無関係な存在である可能性が高くなりますね。
おまけにそのようなものが「必ず現れる」と言っていたので、蓬達がいる世界特有の産物であることが窺えます。
これを踏まえると、ガウマの会いたい人は怪獣に対する対抗手段としてダイナゼノンを託したことになります。
これまで、どちらかというとダイナゼノンは「怪獣に似て非なる存在」みたいな捉え方をしていましたが、どちらかというと怪獣に類似した怪獣への抑止力として捉えることが適切のようですね。
うーん、立ち回りだけで見るなら、どちらかというとナイトに近い存在になるのかな?
後、2代目が使っていた「フィクサービーム」ですが、ダイナゼノンの破損を修復したところを見ると、前作のラストでグリッドマンが使った「グリッドフィクサービーム」と同質のようですね。
「一回分しかない」という発言があったので、あくまで使うのは一回きりの模様。
だとしたら、グリッドナイト同盟の目的は単純に怪獣を倒すのではなく、前作のグリッドマンのように世界を修復+怪獣がいらない世界を創ることになりそうな気がします。
でも、前作のグリッドフィクサービームと比べると、世界全てを修復するほどの力があるようには感じなかったな…。
あくまで世界が負った致命的な破損を直す程度のものでしょうか…?
この辺りは今後の二人の行動に注目ですが、それを差し引いても一回きりのフィクサービームをダイナゼノンに使った2代目の行動は、「蓬達に世界を託す」という意味合いがあるような気がします。
そう考えると、グリッドナイト同盟はただ怪獣を倒すだけでなく、その世界の抗体が正しく機能するように導く(あるいは支える)ことも使命に入っているのかもしれませんね。
後、どうでもいいけどナイトと2代目が使っていたボードのエンジンに書いてあった「SOS(SUPER COMPUTER SYSTEM)」ってなんだろうか…。
なんかすごい意味深なんだよな(笑)
境界を超えて
さて、ここ最近おざなりだった「作中の世界は現実世界かコンピュータ・ワールド」について、久しぶりに掘り下げてみましょう。
第1話の記事から何度か掘り下げているこのテーマですが、グリッドナイト同盟の登場で色々進展させられそうです。
まず冒頭のナイトと2代目の会話にあった「干渉できた」、「怪獣が現れた世界は境界が脆くなる」という発言から、恐らく2人は作中の世界から別の世界(ツツジ台)から来たことが窺えます。
この段階で「グリッドマンが修復したツツジ台が舞台」という説はなくなりそうですね(ゼロではないけど、全く一緒ということはなさそう)。
となると、有力になるのは「現実世界」であるという説です。
コメントでも情報提供をいただきましたが、元々原作の『電光超人グリッドマン』のシリーズでは現実世界に怪獣が侵略するエピソードがあるということなので、この説が濃厚になってきました。
個人的には前作ラストの演出と食い違うのであまり推したくないけど(笑)、原作にそのようなエピソードがある以上、無視できないのも事実です。
ただ、今回のエピソードで個人的に別の説が出てきました。
それは「ツツジ台とは別のコンピュータ・ワールド」という説です。
ナイトと2代目の口ぶりを真に受けてグリッドナイト同盟は複数の世界に行ったことがあると仮定するなら、フジヨキ台を現実世界と捉えると少し妙な感じがします。
それに「怪獣が出ると抗体が必ず現れる」という設定を現実世界にはめるのは少し厳しい。
おまけに最近知ったのですが、原作だと元々コンピュータ・ワールドは複数あり、普段は特殊な空間で隔てられている(まさに境界)という設定らしいんですよね。
だとしたら前作とは別のコンピュータ・ワールドと捉えるの方が個人的にはしっくりします。
まぁでも、今の所これはこれでツッコミどころが残っているし、推測の域は出ないんですけど(笑)
原作未視聴勢の戯れだと思ってもらえれば(笑)
『ダイナゼノン』第7話感想
前作は6話をきっかけに世界の秘密が明らかになって物語が加速したイメージですが、今作も同じような構成になっているようですね。
ナイトと2代目の登場、蓬達の関係性の変化でどんどん物語が進んでいる感じです。
それにしても二人の変わり様には驚きですけどね(笑)
個人的に今回と前回のエピソードで今作がやりたいことが色々推測できるようになりましたが、相変わらず文字数が頭おかしいので今回はこれまで(笑)
また次回お会いしましょう!
▼ダイナゼノンの記事はこちらにまとめてあります
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コメント
脚本の長谷川圭一が言うには
「アカネの怪獣はアカネの悪意から生み出された。だがアンチはアカネのヒーローへの憧れから生まれた」
「アカネは気に入らないモノを全てを壊せる怪獣に憧れる一方で人を救うヒーローにも憧憬を抱いていた。ヒーローであるグリッドマンを自分の邪魔をする憎い敵と認識しながら憧れも抱いていた」
「その二面性から生まれたのがアンチであり、故にアカネの生み出した怪獣の中で彼だけが命と心を持ちアカネを救うために行動し最終的にはヒーロー(グリッドマン)になれた」
つまりアンチはアカネ産の怪獣の中でも異端という事です
2代目がフィクサービームを放つ時に使ったステッキのようなアイテムは特撮のグリッドマンのアノシラス回に登場したコンポイド・ユニゾンが持っていたモノに似ています
以前から特撮のグリッドマンのファンの間では「2代目アノシラスは初代アノシラスとコンポイド・ユニゾンの間に産まれた子供ではないか」という仮説が囁かれていましたが、今回でその信憑性が強まったかもしれません
ちなみに2代目の幼い頃の緑がかった二重のフードやランドセルはアノシラスの甲殻に類似しており三つ編みの髪が角にも見える事から、父親のオマージュではないかと言われています
成長後の髪型は母親と目されるコンポイド・ユニゾンに似ています
眼鏡がアカネを意識してるかは不明ですが、ナイトの二代目に対する態度はまさに主に仕える騎士さながらでしたね
名無しさんコメントありがとうございます!
>つまりアンチはアカネ産の怪獣の中でも異端という事です
脚本家の有名なコメントですよね(何かのインタビューでしたっけ?)。
もう一点補足するなら、確か前作でキャリバーがアンチを敵視しなくなった理由が「命があるから」って感じでしたよね。
それを応用すると、アノシラスもアンチと同じような扱いになるといえます。
つまり倒すべき怪獣は「命の有無」で判断されていることになります。
また、アンチが命を持てたのは彼がオートインテリジェンス怪獣だったという出自もありそうですが、他の怪獣がアカネの一時的な、排外的な感情ではなく、純粋に彼女の心から生まれたことも影響している…と前作で感じましたね。
>以前から特撮のグリッドマンのファンの間では「2代目アノシラスは初代アノシラスとコンコンポイド・ユニゾンの間に産まれた子供ではないか」という仮説が囁かれていましたが、今回でその信憑性が強まったかもしれません
2代目のデザインがアノシラスに由来しているのはそれとなく知っていましたが、彼女が怪獣とコンポイド・ユニゾンのミックスという話は初耳でした。
その仮説が正解なら、結構面白いですね。
そもそもアノシラスのような怪獣はアカネが生み出す怪獣(あるいは今作の怪獣)とは一線を画していましたが、コンポイド・ユニゾン(今作で言うとレプリコンポイド?)に近しい存在ということになりそうですね。
後、話は逸れますが、今作はグリッドナイト同盟の登場により、登場人物全員が怪獣に関わる者ばかりという構図ができているのも興味深いです。
怪獣に憑りつかれた怪獣使い(怪獣優生思想)、怪獣に近いダイナゼノンを操る怪獣使い(ガウマ組)、怪獣由来のメンバーの組織(グリッドナイト同盟)という三竦みが今作の主軸です。
前作はグリッドマンという絶対的なヒーローと怪獣(アレクシス・ケリヴ+アカネ)の対立が主軸でしたが、今作はより怪獣が前面に、中核に据えられている印象があります。
「ヒーローが不在の中、我々はいかに怪獣と向き合うべきか」…そんなテーマが隠されている気がして興味深いですね。
>眼鏡がアカネを意識してるかは不明ですが、ナイトの二代目に対する態度はまさに主に仕える騎士さながらでしたね
なるほど、2代目のルックスをアカネに重ねる発想はありませんでした。
その発想がはまるかどうかは、ナイトがグリッドナイト同盟として戦う動機次第だと思います。
そもそもアカネの守護とグリッドマン打倒一辺倒だったアンチが、世界を股にかけて活躍するナイトとして活躍するには、彼の心境にそれなりの変化があったからだと考えられます。
その変化にアカネが関わっているかどうかで、2代目の眼鏡の意味が決まってくるのではないでしょうか。
個人的に別の世界を守るために外へ出ているナイト(アンチ)と、現実世界に帰還し外へ出ることを選んだアカネが重なる点が面白かったですね。
フィクサービームを持ってるからグリッドマンと関係を持ってる、というのは短絡的な気もします
なにせあの子はアノシラス二代目なわけで、アノシラスがフィクサービーム(と呼んでいる何か)を使える事自体はそこまでおかしい事ではないですしね
あの装填してたやつは一代目アノシラスのフィクサービーム的光線を物質化したもの、みたいな線もあるのかな、と
それはそれとして、ナイト君と二台目の登場で「別のコンピュータワールド説が高まった」という見解には同意です
指摘の通り、現実世界説とツツジ台説ではあの二人のやりとりを説明できなくなりました(幾つかの飛び道具を使えばある程度説明は出来ますが
とはいえそうすると最大の謎はあの広さになってくる気がしますね、ツツジ台のように移動の過程で眠ってる、ということもないですし、宇宙もありますからね(もっと高く飛ぶと壁がある可能性はあるけど少なくとも地球全体が再現されてる可能性が高い
電撃のmoonlightさんコメントありがとうございます!
>なにせあの子はアノシラス二代目なわけで、アノシラスがフィクサービーム(と呼んでいる何か)を使える事自体はそこまでおかしい事ではないですしね
アノシラスもフィクサービームを使い得るんですか?!
原作(『電光超人グリッドマン』)未視聴のため知りませんでした…てっきりグリッドマンの専売特許かと。
ただ、グリッドマン由来じゃないからこそ限定的な効果になっていると解釈できるので、その路線もありですね。
>それはそれとして、ナイト君と二台目の登場で「別のコンピュータワールド説が高まった」という見解には同意です
原作を見ていないためあくまで設定を引っ張ってきているだけなので粗が多いですが…ご同意いただけたなら幸いです。
他のコメントでも頂きましたが、原作やコミカライズだと現実に干渉する描写が普通にあるそうなので、まだ確証が得られていないのが正直なところです。
今回は前作と違って世界がおかしいこと(コンピューター・ワールドであること)を示唆する描写が乏しいため、結構悩ませてきますよね(笑)
>とはいえそうすると最大の謎はあの広さになってくる気がしますね、
ご指摘の通り、一度宇宙の外が描かれている以上、あの世界が別のコンピューター・ワールドだったとしても、ツツジ台のような未完成の状態ではない。
正直自分の中でも納得できる理屈を見出せてはいないですが…。
まだ確証がないので記事には書いていませんが、個人的に考えたのは「前作のラストで生まれた地球の中に複数のコンピュータ・ワールドがある」です。
まぁ都市や国が複数あるように、地球の中に複数のコンピュータ・ワールドがある…って感じですかね。
ただ今作は千葉にシームレスに移動しちゃっているので、これは正直怪しいところです(笑)
他の仮説としては、「アカネとは別の神=現実世界の人間が作ったコンピュータ・ワールド」ですね。
そもそも前作のコンピュータ・ワールドはアカネの都合に合わせて設定されていたためにツツジ台の外部が欠落した世界になっていましたが、別の神が作った世界は地球や宇宙も作成されていた…みたいな感じです。
まぁ地球や宇宙を作るという行為がグリッドマンにしかできないなら、前提から崩れる仮説ですけど(笑)