皆々様こんにちは。
『SSSS.DYNAZENON(以下『ダイナゼノン』)』担当のgatoです。
前回は怪獣がいなくなったことにより、暦が就活したり、ちせが学校に行こうとしたり、蓬が夢芽に告白したり、ガウマが弱ったりと色々ありました。
そんな中、シズムが怪獣ガギュラに変身!
ついにクライマックスの戦いを迎えます。
ナイトを一方的に倒してしまうガギュラ相手に蓬達はどう戦うのか、衰弱するガウマの行方は?
じっくり最終回を振り返ってみましょう。
目次
ダイナゼノン+グリッドナイトVSガギュラ
前半Aパートを丸々使って繰り広げられた最後の戦いですが、個人的に構図が面白かったですね。
そもそも第3話の記事でも書いたように、今作ではガウマ隊と怪獣優生思想という同じ4人組が対比的に描かれている節がありました。
ただ、それぞれのチームには面白い類似点があることに気づきました。
まず、これまでの描写に倣えば、怪獣優生思想は文字通り怪獣を主軸に据えたチームです。
彼ら4人を結び付けているのは怪獣というわけですが、怪獣がいなくなれば前回のように離散してしまう一面があります。
対してガウマ隊はダイナゼノンを持ち込み、蓬達を巻き込んだガウマが主軸になっています。
そして怪獣優生思想のように、怪獣がいなくなる、あるいはガウマが号令をかけなくなるとチームとして活動することはあまりありません。
実際エピローグではナイト達との別れの場面以外で4人全員で何かをしている描写はありません。
つまり「主軸がいないとチームで集まることはあまりない」という点が類似しているというわけです。
ただ、類似している両者の決定的な違いは、やはり他人との交わり方でしょう。
怪獣優生思想はオニジャとムジナがそうだったように、仲間同士で蓬達のような絆を結び得る機会はあったはずです。
また、主軸を失っても、蓬達のように他人との関わり方や自分達の生き方、抱えている問題と向き合うことができたはず。
しかし、結局彼らは怪獣が復活するやいなや、そっちに流れてしまいました。
理の内にあることを顧みず(あるいは拘っていたのに)、怪獣(理の外)に拘り過ぎたのが怪獣優生思想が負けた要因でしょうね。
今更ですけど全てを怪獣で解決しようとする怪獣優生思想のスタンスって、どこか『SSSS.GRIDMAN』のアカネのような印象もありますね。
前作は六花が頑張ってそんなアカネと仲直りしましたけど、今回はそれがなかったのがちょっと切なかったかな…。
怪獣優生思想の最期
ここでは改めて怪獣優生思想を掘り下げてみましょう。
怪獣使いのいくところ
ジュウガ、オニジャ、ムジナは結局ガギュラに取り込まれたうえでガウマ隊と戦い、敗北。
そのまま消滅してしまいました。
個性豊かな面々だったので消滅してしまったのは残念ですが、あの描写を見る限り、ガウマがいったように彼らは怪獣(の思想)に憑りつかれていたのでしょう。
シズムは後述しますが、ジュウガ達3人はある種の執着心のようなものがあり、それを達成するために怪獣を利用していたといえます。
ジュウガはガウマへの愛憎、オニジャは人間への敵愾心、ムジナは自分の虚無への絶望と暦への憎悪(というほど重いものじゃないですけど)。
ここで重視したいのが、何もかもを超越して理の外に行こうとするシズムと異なり、彼らの目的は必ずしも怪獣を利用せずとも達成し得るという点です。
実際オニジャは怪獣がいなくても目的を果たそうとしましたし、残り2人も目的を達成する、あるいは何かしらの答えを得るうえで怪獣を使う必要がありません。
そもそもジュウガ達3人は、他人すら不自由の源と見なすシズムとは対照的に他人にこだわっていました。
いってしまえば、ジュウガ達3人はシズムが理想とする怪獣使い足り得ていなかったのでしょう。
理の外にいる存在でありながら、理の内にいる人間に執着してしまうところが、ジュウガ達の限界点だったかもしれません。
その癖、理の内の事柄を解決するのに理の外=怪獣を利用してしまうことが、彼らの抱えるジレンマともいえそうです。
まぁでも、だからといってジュウガ達3人が駄目駄目だった…みたいなことは想っていませんけどね。
それこそ、もう少し何かが違ったら、シズムも含めて怪獣優生思想はガウマ隊みたいな組織になれたと思っています。
それができなかったのは、やはり理の内の他人より理の外の怪獣に惹かれてしまったことが最大の原因でしょうね。
それでも自由を
それぞれ想いをぶつけ合うジュウガ達に対し、終始黙ったままだったのがシズムでした。
何かと目を隠すように描写されていたのが印象的でしたね。
さて、シズムに関しては第5話の記事でも色々掘り下げましたが、見事にズレていたので今回で改めて総括しましょう(笑)
5000年前から変わらないシズムの一歩引いた感じは、シズム=黒幕説すら連想させましたが、恐らくあの態度はシズムが怪獣使いのスタンスを徹底させる一環だったのかもしれません。
そもそもシズムのスタンスを踏まえると、「怪獣優生思想」という組織に所属することは不自由の源たる他人を招きいれる行為です。
だから、ジュウガ達3人が5000年前も蘇ってからも仲間として絆を育んでいるのに対し、シズムはその絆に入ろうとせず(せいぜい一緒に行動するだけ)、裏切り者のガウマにも、自分に呼びかけてくる蓬や夢芽にも執着しなかった。
シズムにとって怪獣優生思想は行動しやすくするために便宜的に利用しているだけだったかもしれません。
他方で、個人的に蓬と最期の対話をする中で、シズムが蓬の「かけがえのない不自由をこれからも手に入れていくんだ」という台詞に反応する場面が印象的でした。
「無上の自由」を求め、怪獣(の思想)に憑りつかれ続けたシズムですが、蓬や夢芽の情動に触れることで彼にも感じるものがあったのかもしれません。
そんな彼の心中を隠すために、彼の目を隠す描写があったのかもしれませんね。
よもゆめインパーフェクト!
個人的に推してやまないよもゆめ(笑)。
最後なのでじっくり見てみましょう!
告白の行方
前回夢芽にド直球な告白した蓬ですが、その結果は…。
どうやら成功っぽいですね!
夢芽が「蓬」と呼び捨てにしていたり、蓬に呼び方を変えるように言ったりしているのは、明らかに関係性が変わったことを示唆しています。
照れながら「夢芽」と呼ぶ場面、相変わらず一人になりがちな夢芽を蓬が手を握って連れていく場面…何もかも尊い(笑)
こんな場面が見られただけでも今作を追っかけてきた甲斐があったというものです(笑)
希望という名の風に乗って
戦いを終えた夢芽ですが、彼女の環境にも変化が見られました。
まだ慣れてはいないようですが、これまで孤立している描写が多かったのに対し、学祭で蓬達のクラスの出し物に参加するなど(学祭自体は乗り気じゃなかったようですが)、周囲の人間に対し心を開き始めている模様。
相変わらずマイペースで団体行動が苦手なために、がっつりクラスに馴染んでいるというわけではないようですが、第1話の彼女と比べれば天と地の差です。
まぁこの変化には蓬が間に立っていることが大きく影響しているようですね。
というか、渡り廊下でしゃがみこんでいる夢芽が足音に反応しているところを見ると、蓬が来てくれるのを待っている気がします。
他人と関わるにはまだまだ蓬の助けがいるようですが、あれだけ独りになることを選んでいた夢芽が他人に頼れるようになるのは大きな進歩です。
また、具体的には描写されていませんが、さりげなく鳴衣と金石が小突き合っているところを見ると、鳴衣も関わっていそうです。
そもそも鳴衣が展示していた写真には夢芽だけでなく、金石が写っているものものありました(おまけに展示のタイトルは「我が良き友等」。
ここから、鳴衣は夢芽と金石双方の友人であることが窺えます。
そもそも金石は第6話の記事でも触れたように、夢芽を快く思っていない節がありました。
そんな金石がシフトをばっくれようとしている夢芽に対し、らんかのような文句をあまり口にしていないのは意外な印象です。
蓬の仲立ちもあったのでしょうけど、金石に対してはそれ以上に鳴衣がフォローしていたのかもしれませんね。
蓬の戦い
今回は蓬が活躍する場面が多くありましたが、印象的だったところをじっくり見てみましょう。
インスタンス・ドミネーション
第9話で怪獣使いの才能を開花させた蓬ですが、最後の戦いでもガギュラをインスタンス・ドミネーションで「掴む」場面がありました。
といっても一瞬ガギュラの気を逸らした程度でしたが、代わりに蓬はガギュラの内にいるシズムとの対話に成功しています。
前に第8話の記事で怪獣使いについて色々述べましたが、今回の描写を踏まえたうえでちょっと捉え方を変えたいと思います。
確かに怪獣優生思想を見ている限り、心のない怪獣に対しては怪獣使いは「心を投影する/宿らせる」という役目を担っているといえます。
それを繰り返した結果、「怪獣(の思想)に憑りつかれた」と繋げてもよさそうです。
ただ、今回蓬が掴んだガギュラはシズム達を取り込んでおり、いうなれば心のある「怪獣」と捉えることができます。
この場合、(少なくとも蓬が使った)怪獣使いの能力には「心を届ける」側面があるのではないでしょうか。
かけがえのない不自由を手に
蓬がシズムとの対話で口にした「かけがえのない不自由」ですが、なかなかいい台詞でしたね。
個人的に蓬がいう「かけがえのない不自由」は夢芽やガウマといったガウマ隊の面々、上条、そして怪獣優生思想も含めた他人を示唆していると思います。
最終的に蓬は夢芽と恋人となり、そして上条とも和解したことが示唆されていますが、いずれも蓬にとって不自由の源といえる側面があります。
蓬の屈託の原因だった上条はもちろん、夢芽も蓬を振り回し、悩ませ、不自由をもたらしてきました。
しかし蓬はいずれも受け入れることを選んでいます。
そもそも蓬はお人好しで、見るからに怪しい行き倒れのガウマを助けたり、ほぼ初対面でいきなり約束を破ってきた夢芽に傷つけられたりと、どちらかというと損ばかりしてきました。
それでも、苦しむ原因が他人であるなら、救われるのもまた他人のおかげです。
夢芽やガウマとの交流でそれを知ったからこそ、蓬は胸を張って「かけがえのない不自由」を求められるのでしょう。
それにお人好しであるために他人に悩み、他人に救われてばかりの蓬にとって、それが一切ない自由を想像できなかったのかもしれません。
他方で、シズムが最後まで蓬を「理解できない」といっていたのに対し、蓬は第1話で見せたような切ない表情を見せていました。
短い間とはいえ、関わりを持ったシズムと最後まで分かり合えなかったことに、蓬はそれとない悲しみを感じていたのかもしれません。
暦、髪を切る
雑な見出しをつけちゃいましたけど、暦はこうとしかいえないですよね?!(笑)
ナイトじゃないですけど、本当に「お前誰だよ!」って思いましたもん(笑)
前回から就活を開始した暦ですが、21社に落とされながらも、最終的に稲本さんの夫であるアラタの元で働くという何ともいえない結果に…。
しかし、この結果は暦にとってかなりポジティブなものだとわかります。
かつて想いを寄せていた稲本さんの夫、それも暦に対してわりと失礼な態度を取ってきた男の元で働くということは、暦なりに稲本さんやアラタへの想いや屈託を吹っ切れたことを窺わせます。
ちせとは対照的に普通の、「正しい」生き方を選んだ暦ですが、彼なりに過去に決着をつけられたのではないでしょうか。
私の最高の友達
個人的に今回のエピソードで一番胸にくる結末だったのはちせでした。
ゴルドバーンとの別れもそうですが、エピローグでの暦とのやり取りも印象深かったですね。
第9話の記事でちせのゴールラインは「夕トゥーを暦達に教えること」と書きましたが、今回彼女が夕トゥーを晒している描写がありました。
どうやらちせは無事にゴールラインを突破したようです。
そんなちせですが、結局不登校を続けていくようですね。
ただ、これは決して後ろ向きな選択ではありません。
「暦のようになりたい」といっていた彼女が「暦のようになりたくない」と暦に言ったところにそれが表れていますね。
前回までのちせは自分の過去のこともあって、どこか暦に依存したような生き方をしていましたが、ゴルドバーンとの出会いと別れを通じて吹っ切れたのでしょう。
別に「正しい」生き方にこだわる必要はなく、ありのままの自分とそんな自分に付き合ってくれる出会い(かけがえのない不自由!)が一番大事。
それこそゴルドバーンのように、ようやく自分の翼で飛ぶ道を進めたちせ。
稲本さんの登場ですったもんだありながらも、ちせが巣立っていけたことに感無量です(笑)
彼らの傷跡
今回、最後の戦いを通じて蓬と夢芽が傷を作っている場面がありました。
いずれも良く見ると5000年前の戦いでガウマが作った傷や、過去を追体験した暦が作った傷と酷似した形であることがわかります。
以前、暦の傷を元に、本当にタイムスリップしたのではないかという記事を書きましたが…。
うん、ちょっとこれはズレているので(笑)、修正したいと思います。
この傷は恐らく「あがき」の象徴ではないでしょうか。
ガウマは敵対するかつての仲間との戦い、暦は稲本さんとの駆け落ち、蓬と夢芽はガギュラとの戦い…とそれぞれが様々な事情であがいた証として、あの傷は残されているのでしょう。
そして夢芽がいうように、あの傷は同時にあがきを体験した時間を思い返す記録でもあり、怪獣とガウマが去ったことで、もしかしたらバラバラになるかもしれないガウマ隊をつなぐ絆でもあります。
また、もうちょっとポジティブに「傷付いても他人と関わっていく覚悟の証」と捉えるのもありかもしれません。
実際、どの傷も他人と関わっている時についた傷ですからね。
ところで、あの傷の形はアルファベットの「S」に見えなくもないですね。
第1話で「SSSS」が「Scarred Souls Shine like Stars(傷付いた魂達は星々のように輝く)」とされていましたが、今作においてこれは蓬達を示しているのでしょう。
そして虚構へ
さて、かねてから議論になっている作中の世界は「コンピュータ・ワールドか、現実世界か」ですが、最終回だしそろそろ決着をつけようかと思うのですが…。
うーん正直断定はできていませんが(笑)、ひとまず「ツツジ台とは別のコンピュータ・ワールド」説を継続して提示したいと思います。
最終回だけの描写を見る限り、グリッドナイト同盟が帰還する際に使用したピンク色のゲートは前作でも登場していますし、移動の直後に一瞬だけコンピュータ・ワールドのビル群が映るところは前作の最終回でも描写されています。
また、ガギュラとの戦いで夜空に色んな色が映し出されているような演出がされていましたが、原作の映像(コンピュータ・ワールドでの戦闘場面)でも類似した演出があるようです(毎回というわけではなさそうですけど)。
また、移動したナイトと2代目がいた場所がビル群だけのコンピュータ・ワールドだったところを見ても、「複数のコンピュータ・ワールドがある」という設定は今作でも引き継いでいることが窺えます(少なくともツツジ台ではない)
最終回の描写だけ見る限り、「ツツジ台とは別のコンピュータ・ワールド」だと思いたいですが、僕はチキンなので現実世界の可能性も引っ張っておきましょう。
前作でも登場したピンク色のゲートですが、恐らく原作にあるという「パサルート」と思われます。
パスルートはコンピュータ・ワールド同士をつなぐ特殊な空間という設定ですが、必ずしもその行先がコンピュータ・ワールドだけとは限らないようです。
実際、前作の最終回でグリッドマン達がハイパーワールドに帰還する際のゲートも今回と同じものであるため、コンピュータ・ワールドと現実世界をつなぐという説も否定はできません。
後、構成的な話になりますが、前作がコンピュータ・ワールド→現実世界という流れに対し、今作が現実世界→コンピュータ・ワールドという形だったら、結構美しい対照になります(だったら実写→アニメにした方がより美しい気もしますが…)。
とまぁ予防線はこれくらいにして…異論反論大いにどうぞ(笑)
託されたものって、なに?
最後はやっぱり、ガウマさんで締めるとしましょう。
ガウマが託すもの
かねてから弱っていたガウマですが、とうとう息を引き取ってしまいました。
そんなガウマが姫に向けて語る場面がありましたが、「なぜダイナゼノンを託したのか」という点については、色々想う所があります。
個人的に姫はガウマに「他人とのつながり」としてダイナゼノンを託したのではないかと思いました。
ガウマは姫を愛し、彼女を守るためにかつての仲間と戦い、相打ちになりました。
ちょっと今作のテーマに沿えていうなら、ガウマは姫への愛のために他人を捨てたと捉えることができます。
そんなガウマに対して与えられたのは、彼一人では動かせない、仲間となる他人が必要なダイナゼノン。
5000年前のようにガウマが一人で戦うのは避けたい、彼と共に戦ってくれる仲間がいてほしい。
姫はそんな願いを、ダイナゼノンに託したのではないでしょうか。
そして最期にガウマはそれを悟ったのでしょう。
確かに前回の記事でも触れたようにガウマは姫と出会うことは叶わぬ夢となってしまいました。
しかし、代わりに何よりも「かけがえのない」仲間を手に入れることができた。
切ない最期になりましたが、ガウマにとっては本望だったのではないでしょうか。
語られなかった3つ目
かねてからガウマが口にしている「人として守らなければならないこと」の3つ目ですが…正直まだよくわかんない(笑)
最終回を見た直後は「友達」かと思ったのですが(他人と交わるという点から)、これまで言った場面を振り返るとしっくりこない…。
記憶が正しければ、最終回を除くと今までガウマが「人として守らなければならないこと」を言ったのは第1話の約束を破った夢芽を問い詰める場面、第3話の蓬に問い詰められる場面、第9話の命を落とす場面ですが(抜けてるものがあったらご指摘ください)。
うーん、個人的に候補にしているのは「信頼」か「世界」の2つ。
他人との関わりを念頭に置くなら「信頼」、怪獣優生思想との戦いを念頭に置くなら「世界」って感じですかね。
前者はそれっぽいけどワードセンスが個人的に好きじゃない(笑)、後者はシンプルにマッチする気がするけど、前作ならまだしも他人との関わり合いに重点を置いた今作には似つかわしくない気がする…。
一周回って「他人」が入ったら面白いけど(笑)
とりあえずこの2つでいきますが、他にもいい案あったら募集です(笑)
覚醒
さて、悲しい最期を迎えたガウマ…と思いきや、ラストでガウマと共に事切れていたダイナゼノンがコンピュータ・ワールドで目覚める描写がありました。
これは前作の最終回で現実世界のアカネが目覚めた場面を彷彿とさせます。
うーん、今回の描写でガウマとダイナゼノンが連動していましたし、ガウマの魂的な何かがダイナゼノンと一体化した…という感じなんでしょうかね。
だとしたらガウマは形を変えてまだ生きている…?!
続編に期待ですね!(笑)
続編の可能性&未回収の伏線
恒例の「続編の可能性&未回収の伏線」ですが、続編に関しては『GRIDMAN×DYNAZENON』の制作が示唆されたので、確定といってもいいでしょう。
今作が前作から3年経っていることを踏まえると、放送日は2023~2024年頃になりそうですけど、今回は続編ありきで作っている雰囲気がするので早ければ2022年にはお目見えできるかもしれません。
続編が出るとしたら、やっぱり回収してほしいのは怪獣の発生源をばら撒いた人物!
散々黒幕は誰か予想したのに結局明かされなかったもんなー…。
後、フジヨキ台がコンピュータ・ワールドなのか現実世界なのかも明らかにしてほしい(笑)
どっちかによって解釈が大分変わるので、正直明らかにしてほしかったな…。
『ダイナゼノン』最終回感想
いやー、色々悩ませてくる分、見ていて楽しかったです。
とりわけよもゆめが良かった!(笑)
シナリオとしては前作を踏襲した王道を踏まえつつ、「他人との関わり」のテーマを上手く掘り下げていたように思います。
行間が多いので解釈多様性がえげつないですし、多分何周も観た方がいい作品なので、その内解釈が変わるかと思いますけども(笑)
個人的に前作のように「ヒーロー」を全面に押し出していなかった分、前作より人間関係の描写が鮮明で良かったですね。
色々知りたいこともありましたけど、ひとまず今作はここまで。
また別の作品でお会いしましょう!
▼ダイナゼノンの記事はこちらにまとめてあります
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コメント
思いついたことを稚拙ながら少々
>フジヨキ台がコンピュータ・ワールドなのか現実世界なのか
昔のグリッドマンでもコンピュータ・ワールドの怪獣が現実世界に出てくる描写があったので
なんとも言えないところです。
ただ、現実世界だとするとナイトさんや2代目さんが現実世界に介入することを
グリッドマンほかのハイパーエージェントが容認していることになるでしょう。
>怪獣の発生源
グリッドマンやGRIDMANではカーンデジファーやアレクシスがタケシやアカネの作った怪獣を暴れさせていました。
今回はそれと異なる「種」という手段をつかったあたり、何か事情がありそうです。
(例えば現実世界なので直接怪獣化できないとか)
Winter?さんコメントありがとうございます!
>ただ、現実世界だとするとナイトさんや2代目さんが現実世界に介入することをグリッドマンほかのハイパーエージェントが容認していることになるでしょう。
なるほど、その観点はなかったですね。
確かにコンピュータ・ワールドから現実世界に介入するのはスケールがかなり大きいですし、ナイトと2代目だけでやっているとも思えません。
バックにハイパーエージェントがどう関係しているかによって、フジヨキ台がどっちの世界になるかが決まりそうですね。
まぁ今回は全くハイパーエージェントが絡んでいないので何ともいえない…。
>例えば現実世界なので直接怪獣化できないとか
うーん、前作との怪獣の違いは僕も注目していましたが、今の所そこまで差異が見受けられないんですよね。
記事でも触れましたが、怪獣の内部構造がアカネが作った怪獣と同じですから、少なくとも心のない怪獣に関しては前作と同種の可能性が高いように感じます。
怪獣になる点についても、アカネとシズムは経緯こそ異なりますが、「怪獣に取り込まれる」という点は共通しています。
この際、取り込まれ方や怪獣の中の描写が異なる点が気になりますが、アカネは己の情動から生まれた怪獣に、シズムは蓬・夢芽の情動で育った怪獣に取り込まれているという違いが要因の可能性があるため、世界の違いという論点だけで語ることは少し難しいかもしれません。
種(発生源ですよね?)に関しても、前作でアカネが怪獣を作る過程でビー玉のようなものを埋め込んでいる描写があり、「現実世界だから使われた」といえるかはわかりません。
今回は黒幕が判明していないうえに、少なくともアレクシス・ケリヴではないので、単純に違うやり方が用いられているともいえそうですし。
ただ、個人的に発生源=前作のビー玉とはまだ決定づけられていないですね。
そもそもフィギュアの中に埋め込み、そのうえでアレクシス・ケリヴの力で怪獣になっていたのに対し、発生源はそのまま変異して怪獣になっています。
この違いはかなり大きいので、どういう原理が働いていたかは知りたいですね(まぁ直接変異する方がむしろコンピュータ・ワールドっぽい印象ですけど笑)
5000年前といったら中国は黄河文明で中石器時代だけど、過去回想のガウマ達の服装はとても5000年前には思えません。むしろ近未来のような・・・
ガウマの正体が電光超人グリッドマンのミイラなら、あの過去回想のシーンは現実世界の5000年前の中国の出来事になるのだろうけど、違和感があります。
仮説として、古代中国を模したデジタルワールドのレプリコンポイドであったガウマが、武史のメカバギラによって現実世界の自分に良く似た境遇のミイラにダウンロードされて、自分自身だと思い込み暴れてたというのなら納得できます。
そうなるとやはり考古学研究所のコンピュータの中に生まれ古代中国をモチーフにしたコンピュータワールド説が濃厚のように感じます。
それが電光超人第18話でフィクサービームされて、今のダイナゼノンの世界になったとしたら辻褄も会って納得できるように感じます。
だとしたら少なくとも蓬達にとってはガウマは本当に自分たちの世界の過去の人物ということになりますね。
佐久野伴樹さんコメントありがとうございます!
>ガウマの正体が電光超人グリッドマンのミイラなら、あの過去回想のシーンは現実世界の5000年前の中国の出来事になるのだろうけど、違和感があります。
ご指摘については全くの同感です。
服装に関しては第10話の記事でも触れましたが、ミスマッチがすごいですよね(笑)
「アニメだから」と言えばそれまでですが、あの格好の違いを真剣に捉えるなら、仰るように現実世界の5000年前というのは難しくなります。
>仮説として、古代中国を模したデジタルワールドのレプリコンポイドであったガウマが、武史のメカバギラによって現実世界の自分に良く似た境遇のミイラにダウンロードされて、自分自身だと思い込み暴れてたというのなら納得できます。
なるほど、原作に出てきた竜使いのミイラ本人ではなく、そのミイラにダウンロードされた人格(レプリコンポイド)が自身をミイラと混同しているというわけですね。
その発想はなかったし、それなら今作の怪獣使いと原作の竜使いが微妙に異なっている点もある程度説明できそうですね。
いかんせんガウマをはじめとする怪獣優生思想の面々のルーツが一切不明なため、作品から確証を得ることは難しそうですが、それを差し引いても有意義な仮説だと思いますね。
>それが電光超人第18話でフィクサービームされて、今のダイナゼノンの世界になったとしたら辻褄も会って納得できるように感じます。
この発想もありませんでした!
なるほど、原作でフィクサービームが使われたコンピュータ・ワールドなら、すでに地球や宇宙が創造されていることに説明がつきますね。
正直そのご指摘は正解じゃないかと思います(笑)
人として守るべき3つのものの最後は「未来」なんてのはどうでしょうか?実はずっとop で答えを言っていたみたいな
ブンブンさんコメントありがとうございます!
>人として守るべき3つのものの最後は「未来」なんてのはどうでしょうか?
そ う き た か
なるほど、その手がありましたか…。
それに蓬達のエピローグも、「過去を乗り越えて未来に進む」と捉え、ガウマがそれを後押したって考えるとしっくりきますね。
結構有力候補かもしれません…。