ホ:たまにはジャム君より先にあいさつしてもいいですよね。
久しぶりに幼女戦記にお邪魔します、ホイップちゃんです☆
ジ:な、なんか考察と解説を担当してる幼女戦記の記事を乗っ取られそうなジャム君です。
ホイップちゃん、今日はどうしたの?
ホ:いえいえ。
久しぶりに顔を出させてもらったので、ターニャに会えるのが楽しみなんですよ。
ジ:でも中身おっさんだよ?
ホ:それはそれ、見た目は見た目です!
ジ:(なんか強調してきたぁ…)
さて、前回のおさらい。
ホイップちゃん、できるかな?
ホ:ふふん、なめてもらっちゃ困りますよ。
ハンドシェイカーの時のような失敗は繰り返しません!
前回は北方方面軍でもお偉いさんのシュライゼ中尉に反抗したターニャの姿がありました。
シュライゼ中尉の立てた強行作戦だと、兵員がもたないためターニャは立ち去ったと思われます。
ジ:うんうん、続けて続けて。
ホ:その後、ルーデルドルフに呼び出されたと思われるターニャは、一部の将校しか知らない作戦を言い当ててしまいます。
それが前回行われた、協商連合への上陸作戦です。
そこの戦闘で出会ったのは、以前ノルデン地方でターニャに観測手狩りを仕掛けてきたアンソン大佐でした。
その恨みもあったのか、娘さんからのプレゼントの銃も奪い、雑な蹴落とし方をしていました……
ジ:確かに、雑なキックだったね(笑)
そして今回は、そんな協商連合との戦闘を終え共和国が絡んでくるライン戦線方面からの問題。
なかなか刺激的な内容だったし、「おや?」っと思う展開も含んでいたから、そのあたりにも触れていこうね。
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ラインの悪魔
ジ:ラインの悪魔ってのは、ターニャの異名だね。
ホ:何度も出てきていましたよね、ラインの悪魔って呼び方。
ジ:うんうん。
ライン戦線で悪魔的な戦果を上げていたから、そのように呼ばれるようになったんだろうね。
ホ:じゃあ、ノルデン地方の戦いが激しくて悪魔的な戦果を上げることになっていたら、ノルデンの悪魔って呼ばれたんですかね?
ジ:そうなるだろうね。
ライン戦線で戦っている時にだけこの異名を使われるんじゃなく、北方で戦っている時みたいに別の場所で戦っていても「ラインの悪魔」って異名が敵に知れ渡ってるんだよね。
それほど、ターニャが列強においても有名人ってことになるんだよね。
スポンサーリンクアレーヌ市での戦闘
ジ:ライン戦線から戻ってきたターニャたちの部隊が食事を摂っている時に、緊急の用件を伝えに入ってきた人がいたね。
ホ:食事くらいゆっくりさせてほしいですよね。
それにしても、固そうなパンでした。
よくヴィーシャは平気で食べられますね。
ジ:ま、まあパンの話は置いておいて、彼が伝えに来たのは「アレーヌ市でパルチザンの蜂起」が起こったことだね。
ホ:それが一大事なんですか?
ジ:一大事だよ。
よく地図を見てよ、アニメ中にも細々としたカットとして出てきてたけどね。
ピンク色の部分がアレーヌ市、青い線は鉄道だね。
そして、アレーヌ市の西側には川がある。
より正確には運河だったのかもしれないけど、その辺りの描写はないからわからないね。
ただ、この川にかかる橋を落とされ、さらに現帝国領のアレーヌ市を抑えられて鉄道も抑えられるというのは、前回協商連合に行った攻撃と似たような効果を持ってしまうんだ。
ホ:食料や弾薬が届かないし、移動手段も失われるということですね。
確かにそれは困ります……
ジ:だから、ターニャたち第二〇三航空魔導大隊にハンス司令官から指令が下ったわけだね。
アレーヌ市に出された避難勧告の意味
ジ:さてホイップちゃん。
アレーヌ市にどうしてわざわざ避難勧告を出したのか、意味はわかったかな?
ホ:一般人がいるからじゃないんですか?
ジ:確かにそれもある、一応。
ホ:一応…って、ほかに意味なんてあるんですかね?
ジ:避難勧告のビラをばらまいているシーンを思い出してみようか。
ビラを拾っている青年は「ふん、何が避難勧告だ」と避難勧告が出されていることをちゃんと知っているね。
あれだけの量をばらまいているのだから、見てなくて知りませんでしたというのは通じないのが戦争中の世界だよ。
体が悪くてどうしても家の中にいる人にだって、ご近所さんが「避難勧告だってよ」って伝えるのが普通でしょ?
普通の市民ならね……
ホ:やけに嫌な言い方をしますね。
青年が武器を持っているのがおかしいとでも言うんですか?
ジ:うん、いいところに目を付けたね。
一般市民なら、普通武器は持たないんだよ。
ホ:でも戦争中ですし、護身用として持っているのかもしれないじゃないですか!
ジ:確かに護身用として一家に一挺銃があってもおかしくはないけれども、普通は持ち歩かないよ。
ターニャが大学生活していた時の町並みややり取りを思い出してごらんよ。
いつもターニャが銃を持って手入れしているのに、もの珍しさを感じて声をかけられているのが軍大学なんだ。
軍大学の学生がその程度の意識なのに、一般市民がいつも銃を持ち歩いて手入れしていると思うかい?
ホ:確かに、それはなさそうですね……
ジ:それに報告によれば、アレーヌ市は「パルチザン」によって蜂起が起こったんだ。
労働者・農民などで組織された非正規軍。別働隊。遊撃隊。
引用:広辞苑 第六版
要するに、市民の暴動だよね。
この段階で、既に一般市民じゃないんだよ。
だからあえて勧告を出して、降伏するなら今が最期という警告を与えたんだ。
ホ:じゃあ、ターニャとグランツ少尉が言いかけて止められたことってもしや……
ターニャとグランツが言いかけたこと
ジ:ターニャとグランツ少尉が言いかけて双方とも止められたことは、今回を最後まで見ていたら明らかだよね。
そう。市民をコ口すこと。
より正確に言ってあげるなら、帝国国民になっていたはずなのに反旗を翻したパルチザンをコ口すこと。
でも、パルチザンなのか逃げ遅れた一般市民なのか見分けてから対処していたんじゃ、もしパルチザンだったら大打撃を食らっちゃうよね。
ホ:えっ、それじゃまさか!
一般市民まで巻き込むってことなんですか?
悪いのはパルメザンチーズで、一般市民に罪はないですよ!!!?
ジ:あ、うん。いいこと言ってるんだけど……チーズじゃないからね?
パルチザンだから!
ホ:似たようなものですよ、細かいですね。
つまり、今回の作戦ってどういうことなんですか!
ちゃんと説明してくださいよ!
アレーヌ市街の制圧作戦
ジ:ターニャたち第二〇三航空魔導大隊がハンス司令官から受けた指令は、つまりこういう事さ。
「干渉してきた共和国の魔導師を排除しろ、パルチザンも制圧しろ。共和国軍部隊がいたら排除しろ」
参謀本部から出された案で避難勧告のビラがまかれたわけだけど、ここにきてハンス司令官が言っていた言葉の意味が理解できたでしょう。
ホ:わかりません!(きっぱり)
ジ:あ、はい。ちゃんと説明せよと。
わかりましたよ……
これよりアレーヌ市に避難勧告が出される。
勧告以降、市内に残っている者は国際法的に、すべて共和国軍部隊とみなされるだろう。
上からは、市内に残った敵すべてを排除しろとの命令だ。
つまり、さっきビラを見て威勢のいいことを言っていた青年は、市内に残り続けるならば帝国軍からは共和国軍部隊としてみなされ扱われることになるんだ。
ヤバいと思ってトンズラしてれば、平和的な道を歩めるかもね。
ホ:これってやっぱり、一般市民まで巻き込むってことじゃないですか!
この人でなし!
ジ:ジャム君に向かって言われても困るなぁ。
それに、国際法的に残り続けたら共和国軍部隊としてみなされるだなんて戦時中の市民なら百も承知なんだろうから、逃げないのがいけないってのが帝国軍側の言い分なのさ。
孤児でそんなことを知る前にほうり出されてたら、気の毒だけどね。
演算宝珠に搭載されていた機能
ジ:意外に演算宝珠は高性能だね。
97式だからできるのか、普通の演算宝珠でもできるのか。
ちょっと気になるところだけど、当然のようにデータを送らせているところを見ると、どの演算宝珠でも使える機能なんじゃないかな。
こんな小型なのに、録画機能付きなんだよ?
時代を先取りしすぎてる感じがするアイテムだよね。
ホ:なんで録画なんてしたんですか?
早く攻撃した方が安全だと思いますよ。
ジ:ホイップちゃん、わかってないなぁ。
ヴィーシャはなんの映像を撮ってた?
ホ:逃げ出した兵士が撃たれるところですけど?
別に、珍しいものじゃないですよね。
ジ:兵士が撃たれるのは珍しくないね。
ただ、撃ったのがパルチザンで現状元帝国市民の人たちという分類の共和国軍部隊なんだ。
だから警告を無視してこんな野蛮なことをしていました、という証拠を作って文句言えないようにしたわけ。
ホ:なるほど、そういうことだったんですね。
でも、誰が文句言ってくるんですかね。
ターニャたちが先行して、砲兵隊が砲弾の雨を降らせるんですから、パルチザンが残る可能性なんてほぼないですよね?
誰が帝国の攻撃に文句を言うのか
ジ:グランツ少尉に託された銃で可能性はほぼついえてるんだけど、別の場所にいて何とか逃げ延びた家族という可能性はある。
ホ:家族だったら文句を言う権利はありますよ!
ジ:国際法的に帝国軍の敵として領土を侵している敵なのだから、文句は言えないよ。
あそこに残っていたのは、そういう野蛮なことをしていた人間ですって証拠が、ヴィーシャが録画したものだからね。
もしくは、現実世界でいつまでも謝罪と賠償を求める隣国にいるような団体さんが、この世界にもいるのかもね。
グランツが撃ったものは何か
ホ:そういえば、グランツ少尉がターニャに言われて涙ながらに撃ったものって何だったんでしょう。
ジ:標的はその中にいるじゃない。
ホ:ええっ、この中にですか?
一般人ばかりですよ?
ジ:ちゃんと映ってるじゃない。
ターニャたち第二〇三航空魔導大隊に下された指令と、飛んできた無線の内容を思い出してみてよ。
ホ:無線の内容ですか?
おでんがどうとか言ってましたね。
ジ:ホイップちゃん!!?
今日どうしちゃったの、おかしいよ!
殿軍(でんぐん)ね。
一般市民(現帝国軍部隊とみなす)団体を守って移動させてるのが、共和国の魔導師だね。
さあ、グランツが撃ったのは何でしょう。
ホ:じゃ、じゃあ。
凄い目で睨んできた子供!
ジ:どうして?
ホ:将来銃を持つかもしれない、危険な子だからですよ。
ジ:考え方はいいんだけどハズレ。
撃ったのは「共和国軍の魔導師」だよ。
そもそもコールサインとしてピクシー大隊と呼ばれているターニャの魔導大隊に無線で入ったのは、その魔導師の排除。
それを可能としたのはターニャであり、撃つように命じたのもターニャ。
そこの魔導師さえいなくなれば、あとは砲撃でどうとでもなるんだから、グランツが撃ったのは共和国軍の魔導師だよ。
ホ:守ってくれる者がいなくなったあの市民は、その後……というわけなのですね。
アンソン大佐は存在Xに出会ったのか
ジ:アンソン大佐は、奇跡的に命を取り留めていたね。
何か月も意識を失っていたみたいだけど。
そこでアンソン大佐は見たそうな。
神の光を。
演算宝珠も身に付けている様子もないのに目がおかしなことになっているし、これは存在Xが干渉してきた可能性があるよね。
時系列的にこれがいつのことだかはわからないけれど、ターニャにとっては非常にまずい事態と言えそうだね。
ホ:前回ターニャは、アンソン大佐が娘さんであるメアリーからもらっていた短機関銃を奪っていますしね。
父として、銃を奪い返しに来る展開はあるような気がします。
変化したエンディング
ホ:ジャム君、大変です!
EDが変わってますよ!
ジ:だねぇ。完全に別物だね。
歌も「Los! Los! Los!」から「戦線のリアリズム」に変わってるし、もしかして2クール構成だったのかな?
印象的なのが、この銃だよね。
アンソン大佐から奪った銃。やっぱりこれがキーになるのかな?
しかもこの形状、もしかしてグランツ少尉に撃たせたのもこの銃だったのかもしれないね。
スポンサーリンク幼女戦記8話の感想
ジ:駆け足気味になっちゃったけど、今回はここまで。
ホ:まさか一般市民にまで手をかけるなんて思いもよりませんでしたよ。
ジ:確かにあそこにいた人としては一般市民なんだけど、国際法的な義務も果たしちゃったから敵として扱えるんだよね。
そこが戦争の難しいところなんじゃないかな。
ホ:ターニャも黒ければ、ゼートゥーアも黒い面が出てましたし、今回から見始めた人は怖いアニメだと思っちゃいますよ。
ジ:そこはこう、この考察と解説の記事を読んでもらったり、公式ホームページ見てもらったりして、楽しみ見つけてもらうのがいいんじゃないかな。
各2週間の限定公開だけど、ようじょしぇんきもなかなか面白いんだよ。
アニメに入りきらなかった小ネタっぽいのも仕込まれてるし、SDターニャもヴィーシャも可愛いしね。
ターニャの中身はおっさんだけど……
ホ:それじゃあ、今回はこのあたりまでですか、ジャム君?
ジ:そうだね。では、また次回!
ホ:SEE YOU NEXT TIME!!
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コメント
できれば考察の中に、共和国側が意図的に、民間人が混じっているから帝国は強硬手段が執れないはずというかなり悪質な作戦を実行しているというのも入れて欲しかったです。
正直、共和国はアレーヌ住民を帝国の補給路を分断させる時間稼ぎの駒に使ったわけで、人道的に相当あくどいことをしていますから。
少なくとも、共和国魔導師部隊が応援に即座に駆けつけるなど、かなり前から仕組まれていたことなのは間違いない。(原作では、意図的に工作員がアレーヌの住民を煽っていたようです)
もちろん、非戦闘員もまとめて敵兵扱いにした帝国も人道的にはどうかと思いますが、法廷期には問題がない。
対して、共和国側は人道・法の両方から悪辣なことをやっているので。
7話といい、どうも演出が意図的に帝国が悪者と視聴者に思わせるようなされているのが心配です。
貴重なご意見、ありがとうございます!
今後の考察と解説に生かせるよう精進して参りますので、今後ともジャム君ともども本ブログをよろしくお願いいたします。
ターニャがアレーヌ市での蜂起に対し「火種はくすぶっていた」と言っていましたが、それは共和国の工作員が住民を煽っていた可能性があるのですね。
確かにそうでもなければ、いくら元共和国領といえども、即魔導師が来て対応に当たっているなどあり得ませんよね。
ゼートゥーアが言っていた「共和国との戦争終結に向けた大役」をターニャに任せるあたりも次回に絡んできそうです。
それがまた黒い顔でしたし、また一方的に帝国が悪である演出方面からの考察と解説にならないよう、気をつけさせていただきます!
私個人の意見ですが帝国軍はアレーヌのぎゃくさつをすべきではなかったと思っています。その理由は、民間人をぎゃくさつする事は、敵に「正当な」報復を行う権利を与えてしまうからです。