今期のどのアニメも、大詰め感がだいぶ出てきましたね。
カオスチャイルドの展開も気になっております、幼女戦記担当のジャム君です。
さてさて、前回はちょっと(見ている分には)笑えるV-1に乗って飛び立っていったターニャたち。
向かうはついに、共和国のライン方面司令部。
囮になって帝国軍人を引かせたのもまた生きてきましたね。
そして今回は、ライン方面司令部の破壊とあえて侵入させたライン方面の共和国軍部隊を叩くまでのお話。
さらに、可愛いヴィーシャの寝顔つきです(笑)
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共和国軍ライン方面司令部の破壊
V-1に乗って高速移動し、3拠点ある目標それぞれに向かったターニャたち。
前回、上空で下りる姿が笑えたわけですが、飛び方はまるでロケットかミサイルのようだと思っていたら、ミサイルの役割も担っていたようです。
速度も方向も調整できないV-1のはずですが、あらかじめ着弾地点は計算されていたのでしょうね。
ターニャ「追加加速装置の着弾成果は?」
ヴァイス「ドアノッカーは、重要拠点をほぼ正確に射貫いた模様。防衛部隊は、各地点の対応に追われているかと」
こんな会話もされていますし、V-1の頭の部分にミサイルだと弾頭の要素があったんだと思いますよ。
上空で分解したくせに、頭だけはしっかりと3拠点とも射貫いているあたり、さすがはシューゲル博士といったところでしょうか。
ただ、このようにミサイルを撃ち込んだだけで司令部を完全無力化できるのならば、ターニャたちが乗り込んだ意味はありません。
もちろん、一時的な混乱は見込めるでしょうが長期的な無力化はできないため、わざわざターニャたちが乗り込み更なる破壊活動を行って回るのです。
後ろを取られても気づかない兵士
一応、拠点入り口の監視として立っている共和国軍兵士ですが、何の役にも立ちませんね。
ここで兵士が気づけなかった理由には、ターニャたちが着地した地点からの行軍方法にあります。
暇すぎて、立ったまま寝てたわけじゃないですよ!
ターニャの指令は「各員魔導隠蔽行軍での散開」です。
要するに、魔術で敵から姿を見られにくくするという術式を使って近づいていっているわけですね。
魔導師として優秀で、常に警戒を怠らないような人材ならば見破れたかもしれません。
ですが、ここに立っていたのは魔導師ではない、もしくは優秀な魔導師ではない、と考えるのが妥当でしょう。
軍服に隠れていた可能性はありますが、演算宝珠は見えませんでしたので、魔導師ではないという説の方が有力でしょうかね。
まあ、そもそも優秀な魔導師ならばこんなところに立たされず、もっと活躍できるような場所に駆り出されるでしょうしね。
スポンサーリンク最高統市議会
最高統市議会では、ゼートゥーアがなかなかに挑発的な発言をしていました。
ライン戦線右翼をかなり後方まで下げた理由について問われても「軍規」とし、種明かしはすぐにしませんでした。
戦争の長期化は経済問題に発展しかねないと問題視されても「銃後の皆さまの重大な努力と犠牲に大きく感謝」と言葉では示しました。
ですが「喫緊の課題である共和国軍撃滅に向け、鋭意努める段階にあるかと思う所存でございます」と、戦争の長期化を打開する種明かしはまたもすぐにしませんでした。
さて、ゼートゥーアはここで「銃後」と「喫緊」という難しい言葉を使いましたね。
何を指し示しているのか、しっかりと理解しておく必要がありそうです。
じゅう‐ご【銃後】
戦場の後方。直接戦闘に加わらない一般国民。引用:広辞苑 第六版
きっ‐きん【喫緊】
さしせまって大切なこと。引用:広辞苑 第六版
つまりゼートゥーアは、『国民が負担を強いられ生活しているのは理解するが、すぐに対処せねばならないのは共和国軍撃滅なんですよ』と軍人目線で役人を挑発しているわけですね。
あまりにも軍の誠意が見られないものですから、議会に集まった役人たちはイラ立ちを隠せなくなってしまいます。
役人がイラ立つ理由
ゼートゥーアが種明かしもせず、ライン戦線右翼をかなり後方まで下げてしまったこと。
さらに財政問題も種明かしせず、あまり深刻に考えず戦争継続を掲げるものですから、役人としては面白いわけがありません。
ですが一番深刻なのは、ライン戦線後方にある西方工業地帯が共和国軍の射程圏内にあり、もし攻撃されたら大打撃ということなのです。
何の戦略もなくライン戦線右翼を後退させ、さらにはゼートゥーアの誠意ない回答で帝国上層部が分裂してくれるならば、共和国としては願ってもない事態でしょう。
勝手に上層部が分裂してくれるならば、その命令で動く下の軍人などちょっと反撃してくる的同然。
ダキア公国より文明レベルが若干上がった程度です。
もし政治的措置を執られ、戦時中だというのに前線に正常な物資運送がされなくなったり、上層部が飛ばされ政治権力の犬のような上に立つようなことにでもなれば、指揮系統も戦略もボロボロで帝国は敗戦する道しか残されないでしょうね。
ゼートゥーアが種明かしを遅らせた理由
ゼートゥーアが種明かしとして、ターニャたちのことにあえて言及せず役人に言わせたい放題させて黙っていたのにも、しっかりとした理由があります。
まず、ターニャたちが共和国軍の司令部を破壊できる保証がまだなかったこと。
V-1に乗っていったのですし到着できるのかも怪しいものですが、到着して制圧しても、3拠点とも司令部ではないダミーである可能性もあります。
先に種明かしをしてしまい失敗しましたでは、それこそ責任問題がより深刻になってしまいます。
軍の中でも一部の将校だけが知っているような作戦なら、失敗しようがある程度はごまかせます。
そして、不満も最高潮になるようなタイミングを作り出し、ターニャたちが作戦を終えるのを待っていました。
これは、ターニャたちの作戦が成功するか否かの知らせを待つためでもありますが、もっと重要な意味が。
それが、役人たちの不満を聞くだけは聞き、言わせたいだけ言わせてやる時間を与えるためです。
今回はターニャたちの作戦が成功したため、それらの不満を一蹴してこれが現実であるということをここぞというタイミングで種明かししました。
もし失敗しており伝令がないのであれば、「言いたいことはわかりました、善処いたしましょう」と引いてくればいいのです。
そこですぐに責任問題だとして、役人がゼートゥーアやルーデルドルフを政治的措置で更迭させるようなことはないでしょう。
ここからの伝言役がいなくなってしまえば、自分たちの文句が軍に伝わらずに終わりますからね。
ヴィーシャへ手出ししたのは誰だ
非常に寝相が悪いことが判明したヴィーシャ。
翌朝、ターニャからは「寝込みのセレブリャコーフ少尉にいたずらを働くアホは、誰もいなかったかね?」と意地悪く聞いていますが、グランツ少尉は過剰反応しますねぇ。
そりゃ昨晩、あなたはヴィーシャをお姫様抱っこしていましたものね。
Cパートに隠されてるからって、隠し通せると思うなよ!
寝相が非常に悪いのは判明するわ、寝ながら演算宝珠は光らせているわ、寝ぼけてパンチされるわ、さんざんですけどね。
ですが!
果たしてグランツ少尉だけが、これをしてきたのでしょうか。
ジャム君はそんなわけないと思いますよ。
男だらけの戦場だからという欲求で手出しをしたのでなく、戦友として・上官としてお世話をしてあげた結果、グランツ少尉のように被害を受けている人物は多数いるはずです。
少なくとも、ヴァイス中尉は手出ししたことがあると思われます。
「回収先の潜水艦が沈んではたまりません」と、暗にヴィーシャの演算宝珠が寝ぼけて光っていることを知っているような発言をしています。
ヴァイス中尉のことですからタイヤネン准尉にしてあげていたように、戦友としても自分たちの命のためにも、ヴィーシャに落ち着くよう促すため手を出したことはあるでしょう。
寝ている女性なのですから、一応それなりの気遣いはしたと思いますけどね。
ちなみに、周りで笑っているような連中も全員知っていますので、同じような経験を既にしたことがあるわけです。
つまりは今回、たまたまグランツ少尉が被害(笑)を受けましたが、大隊のほかの連中も同じような被害経験を持っているってことになります。
回転ドア作戦への邪魔者
8話で神の光を見たというアンソン大佐。
目もおかしくなっていましたし、存在Xの干渉があったのではないかと考察しましたが、今回のアバンで妙な銃弾も用意していました。
魔力を込めて威力を増すような銃弾なのでしょうかね。
不意打ちで自分たちよりさらに上空から撃ち落とされた銃弾とは言え、グランツ少尉の防殻術式がいとも簡単に突破され落とされてしまうくらいなのですから、威力は相当高いはずです。
もしこれに当たりでもしたら、いくらターニャとて無事では済まないでしょうし、ほかの隊員ではグランツ少尉より不意打ちでないだけマシ程度のレベルにしかならないでしょう。
当たったら、この作戦への参加はやめざるを得ない重症を負ってしまうのは確かですね。
祝杯情報以前に、潜水艦内で勝ち戦だと踏み相当舞い上がっていたのも原因なのでしょうが、警戒するよう無線が入っているのに気が抜けすぎている証拠なのでしょう。
アンソン大佐がここで現れたのも存在Xの干渉なのか。
そして、能力も何か与えられているのか。
そもそも協商連合軍にいたはずのアンソン大佐が、どうして連合王国軍と一緒にいるようになってしまったのか。
協商連合は今までの借りを返す形で、連合王国にアンソン大佐を引き渡しでもしたのでしょうかねぇ。
スポンサーリンク幼女戦記10話の感想
ようやくライン戦線のこう着状態も終わり共和国軍に大打撃を与えられそう。
そこに、連合王国まで絡んできちゃう火事場泥棒っぷりですか!
で、未だに静かなルーシー連邦は何してるんでしょう。
戦争忘れて寝てるんでしょうか。
ダキア公国でさえ、あんな泣ける格好で責めてきたんですから、もうちょっと存在感出してくださいよ。
でも、戦争に参加しないし兵員もつぎ込まない、物資もつぎ込まないというのは国民にとっては利益ですよね。
無駄に家族を失うこともなければ、家計の圧迫もひどくなりにくいでしょう。
基本的には攻め込まれた時だけ動くという、現在の日本のシステムって改正に動いていますしバカにされてもいますけど、無駄なことだけではないんですよね。
戦時中と比べるのは野暮というものですが……
さあ、そろそろ存在Xがまた姿を現しそうなものなのですが、アンソン大佐との対決はどうなるのか。
せっかく帝国側としては、今のところ作戦は順調なのですから、平和を早く取り戻してほしいところですね。
それが列強のためでもあります。
どう支配されるのかはわかりませんが(爆)
それでは、また次回!
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