こんにちは。くらむBONです。
「ひぐらしのなく頃に卒」アニメ「神楽し編・其の壱」を振り返りながら考察しますので、ネタバレを踏みたくない方はご注意下さい。
「神楽し編・其の壱」では「ひぐらし卒」のこれまでの視聴者がもう知っている、猫騙し編の事情が裏付けられ、羽入が消えた後どうなったのかが明かされました。
カケラの海に復活した羽入とエウアが対峙したことで、物語は加速していきそうです。
また「賽殺し編」などに登場する古出桜花に言及があり、アニメストーリーはゲーム版も含んできそうな予感がします。
今回のキーワードは「古出桜花とエウアのセリフ」です。
では、雛見沢の謎について考察していきましょう。
賽殺し編って何?
「賽殺し編」は旧作の「ひぐらしのなく頃に・ひぐらしのなく頃に解」のストーリーの後の話で、OVA化された「ひぐらしのなく頃に礼」に収録されている物語です。
時系列的には「ひぐらし業・卒」の前日譚の物語になると推定され、古出家にまつわるアレコレや羽入や鬼狩柳桜などの設定が登場するストーリーです。
U-NEXT他の配信サイトでも視聴できるので、TVシリーズ以外を知らない人で「神楽し編」視聴後に「これどんな設定?」となった人にはオススメ。
「賽殺し編」は雛見沢のオヤシロ様の惨劇に関する、どんな罪もないカケラ世界に行きついてしまった梨花の決断を描いた物語でした。
この記事ではネット上の考察などを入れない形で、あくまでもアニメ作品のみで考察を進めます。
また、数ある他の考察を否定するものではないので、考察部分に関しては個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。
羽入は本当に残り香なのか
羽入は鬼狩柳桜によってつけられた傷を梨花とのカケラを使って修復して、梨花に完全な「繰り返す者」の力を与えて、梨花の前から姿を消しています。
「賽殺し編」の羽入もかつての力を失ったと語っていましたが、本当に羽入はかつての残り香なのでしょうか?
世界のカケラを消費する(喰っている?)ことで力が手に入るのだとするならば、羽入がエウアが集めているカケラの海に漂うカケラを集めて、かつての力も取り戻せる気がします。
エウアが雛見沢を観劇している理由とは、暇潰しに傍観している目的の他に、カケラを集めて力をつけるという目的もあったりして。
エウア=桜花説について
「神楽し編・其の壱」の回想シーンに古出桜花が登場したことで、「エウア=桜花」説が勢いを増していくことが予想されます。
エウアについては「エウア=フェザリーヌ」として、先走ってあらすじで言及してしまった某配信サイトもあり、正解は現時点ではわかりませんがご愁傷様としか言いようがありません。
古出桜花は、羽入を56す事で鬼神の力を得て雛見沢を統治したと「賽殺し編3話」で言及されています。
羽入の娘の古出桜花に関してはゲーム「ひぐらしのなく頃に絆」の「言祝し編」などで独自の設定があるものの「神楽し編」での言及は意外でした。
(記事コンセプトとしてアニメ化された作品について考察する記事なので、ゲームであり外伝である「言祝し編」はアニメ化されていないので、名前は出しますが詳細な記述はいたしません。)
古出桜花は扱うのが難しいキャラクターで、羽入との関係に設定のユレがあり、どの設定が適用されているのかは現在のところ不明です。
「賽殺し編」を踏まえた場合、古出桜花はエウアと考えられるでしょうか?
私はエウアと古出桜花は違う存在だと考えています。
古出桜花とエウアの矛盾
古出桜花をエウアとした場合、古出桜花のキャラクターとエウアの行動原理に矛盾が生じてしまうので同一存在と結論付けるには無理があるのかな。
古出桜花は鬼となり全ての人の罪を背負った羽入を、鬼狩柳桜で56す事で人々を導いた存在で、古出神社の縁起となったことが古出家の古文書に記されていました。
たしか「祭囃し編」と「賽殺し編」に描写があったハズ。
対してエウアには「猫(古出梨花)が苦しむ物語を鑑賞する」という行動原理があるので、村人との共生を望んで雛見沢を統治した桜花の行動とギャップを感じます。
「我が出来損ない」
エウアが観劇をするカケラの海に現れたのは、梨花の前から消失したはずの羽入でした。
羽入についてエウアは「我が出来損ない」と発言していて、後に続く言葉の内容について、羽入とエウアの関係性の3つのパターンを考えてみました。
「我が出来損ない」はどんな意味を含んでいるのでしょうか?
エウアは雛見沢に羽入を送り込み、エウアが司令塔として羽入を分霊していた?セリフに続くのは「我が出来損ない(の分霊)」説。
2)エウアと羽入は同族だが敵対勢力で面識がある。
「梨花が苦しむさまを観劇する」目的は、羽入の子孫となる梨花をイジメることで羽入を苦しめるため?ここでは「我が出来損ない(の同族)」という意味となる。
3)エウアと古出桜花は同一存在で、古出桜花に「神56し」と「母56し」という二つの罪を背負わせた、エウアが羽入に嫌がらせをしている説。
発言は「我が出来損ない(の母)」となります。
以前の考察でエウアはフェザリーヌの分霊ではないかと考えていました。
フェザリーヌの分霊説に関する過去記事はこちらです。
3)は前項で結論付けた内容と矛盾しますが、反対の可能性も入れて考察しています。
エウアと羽入の関係が、どう着地するのかは次回の見どころとなりそうです。
ひぐらしのなく頃に卒12話感想まとめ
「真実は常に一つ」と、ある少年探偵なら言うところですが、今回はエウアと羽入の関係について3パターンほど考えてみました。
「神楽し編」は展開を推理できるミステリーとしてとらえていないので、「ひぐらし」らしさが出てきて、一本道の考察をしても意味が無いと思っています。
公式も旧作の「暇潰し編」で「ここからは推理不能」って言ってるし。
「言祝し編」を既に知っておられる読者の皆様は「我が出来損ない」の記事の行間を脳内補完していただき「あの事を言っているのね」とご理解いただけると幸いです。
「神楽し編・其の壱」の「猫騙し編」裏側の事情がダイジェスト版でしかなく、振り返り総集編のようになってしまっているところは残念な一話でした。
しかし、ラストの羽入の復活とエウアの対峙のヒキは、次回の展開に関して妄想がはかどる感じがして楽しみです。
ではまた次回で。
ばいばい。
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