こんにちは。くらむBONです。
この記事は東京リベンジャーズのアニメ21話について、原作未読アニメ勢が考察していくシリーズです。
21話ではキサキの計画を知ってしまったバジの孤独な戦いが描かれ、トーマンの初期メンバーに対する友情や、千冬との上下関係がエモい回でした。
今回の記事ではバジの残した2つのアイテム、お守りとペヤングに関して振り返りながら、タケミチが代弁したバジの遺志を考えていきます。
原作既読の皆さんは未読ライターが前情報一切なしで考察する様子をお楽しみください。
バジの背中と遺した宝
Ⓒ和久井健・講談社／アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
バジはキサキの排除という目的半ばで、一虎の凶刃に倒れてしまいました。
一虎をかばっていたバジが倒れたことに激怒したマイキーは、感情を失った表情で一虎への復讐を開始します。
バジは一喝してマイキーの復讐を止めさせ、キサキの描いた茶番劇の舞台へと向かいました。
バジの背中は一虎の罪とマイキーの激情を背負っている様にも見えます。
誰よりも仲間想いのバジは、シンイチロウの事件で共犯の一虎を止められなかった負い目と、シンイチロウを失ったマイキーへの償いの気持ちを抱えていたのでしょう。
バジの宝はトーマン結成当初のあの日の思い。
トーマン初期メンバーでマイキーの夢へと突き進んでいけたら良かったのに、台無しにしたのが自分と一虎だったことが、バジを自刃へと駆り立てたのではないかと思います。
今回は考察要素が少ないので、キャラの気持に寄り添った記事となっていくので、たまにはこういう回もあるということでご理解いただけたら幸いです。
「半分こ」のペヤング
Ⓒ和久井健・講談社／アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
自刃したバジは千冬に抱きかかえられながら目的を果たせずに息を引取ります。
一番隊隊長と副隊長という2人の間柄はペヤングというアイテムで語られました。
今際の際で交わされた「半分こ」という言葉は、かつて交わされたバジと千冬の先輩後輩の固めの盃だったのかなと妄想が止まりません。
具体的なペヤングのシーンは描かれませんでしたが、セリフだけで脳内補完がばっちりできそうな描写にやられました。
千冬を殴ってバルハラに潜入したバジと、バジを信じてそれでも寄り添った千冬から、2人の関係性が再確認されたエピソードでアイテムの使い方が上手いなという印象を受けます。
千冬の分かっていたのに救えなかったという思いは、タケミチの抱えるヒナやアックンへの思いと共鳴して、マイキーの前に立ちはだかる原動力になりました。
あの日のお守り
Ⓒ和久井健・講談社／アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
タケミチが集会で拾ったお守りは、一虎に対してシンイチロウとバジの復讐に燃えるマイキーの心にさざ波を立てることに成功しました。
2年前の結成当時のあの日の思い出が、今いる初期メンバーの脳裏に思い浮かんだようです。
シンイチロウの事件が起こる前の、悪ガキたちの無邪気な夢を思い出したのでしょうか。
このお守りはかつてマイキーによって語られた夢「不良の時代を作る」という初期メンバーたちの絆の証なのかな。
次回でまた過去話が描かれそうで楽しみです。
泣き虫と託されたもの
Ⓒ和久井健・講談社／アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
また助けたい人を救えなかったタケミチは、バジの遺志「トーマンを託す」という大きな荷物を受け取りました。
マイキーだけでなくバジからもシンイチロウに似ていると言われているタケミチ。
シンイチロウもタケミチと同じく泣き虫だったんでしょうか。
「私気になります。」
哀しさの中でへなちょこタケミチは泣きながら、バジが遺したものをマイキーに伝えようとします。
タケミチが泣いている理由は、何度も失敗しながら救えなかった人たちを思っているのか、単にバジの事で頭がいっぱいなのか、あるいは両方まぜこぜなのかな。
タケミチの心情は伺い知ることが出来ませんでしたが、ビビるだけだったタケミチが暴走しているマイキーの前に立ちはだかるシーン。
ここは今までの事件で何もできなかった弱さに対して、タケミチの成長が見られるシーンなのでしょう。
バジの遺したものはタケミチを変えるキッカケとなっていくのでしょうね。
東京リベンジャーズ第21話感想まとめ
血のハロウィンの一件はビビり根性のタケミチに、また一つ何かを与えたようです。
「トーマンのトップを取る」という目標に向かってちょっとずつ成長しているので、完成された「泣き虫のヒーロー」になるのは、まだまだ先のことになりそう。
今回は考察すべき謎が見当たらないので、キャラの心情考察になってしまっています。
21話はセリフだけで情景が脳内補完できる要素や、キサキが暗躍する事件の裏側が描かれていて、バジの心情を理解する回として良い構成だったなあと感慨に耽ってしまいました。
結果的にバジの自刃で計画を潰されそうなキサキが、これからどんな手を打ってくるのかも見どころになってくるのかなと期待しつつ残りの数話も楽しめたらいいなあ。
ではまた次回で。
ばいばい。
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コメント
コメント失礼します！
原作知ってる勢です。最近この考察記事の存在を知って楽しく拝見させていただいてます
自分が原作を読んでいた時には想像もできなかったような考察がされていて、実際に当たっていてすごい！と毎回尊敬の眼差しで見ております笑
展開を知っている身ではありますが、やはり実際にキャラに声が吹き込まれ、動く姿を見ると何度でも感動してしまいますね
これからのタケミチの成長に期待です！
ちなみに1番好きなキャラは場地です。男が惚れる男ですよ彼は
九州卍會さん。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
書いているほうは原作未読ですが楽しんでいただけて嬉しいです。
＞原作知ってる勢です。最近この考察記事の存在を知って楽しく拝見させていただいてます
そうですね。やっぱり大きな目標に向かって少しづつ成長してこその少年漫画主人公なのでしょう。
ここが上手く描けているところにドラマがあって面白いところだと思っています。
＞これからのタケミチの成長に期待です！
野武士のようなビジュアルも良いのですが仲間思いななところや、やらかしちゃった過去にケジメをつける漢気などに魅力がありますね。
＞1番好きなキャラは場地です
また楽しんでいただけたら嬉しいです。
では。