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サマータイムレンダ6話感想・考察・解説!暗号タマム・シュッドについて【アニメ】

南雲先生の! 理解力が!! すごすぎるぅ……!!!

こんにちは! サマータイムレンダ担当、和歌山出身の模造紙です。

「俯瞰的に見てもかなりキモイ名乗り」に大爆笑だったんですが、シリアス展開なのにちょいちょい笑いどころブッこむスタイル好きだなー。根津さんもドン引き!!!(笑)

6話はこれまでひとり悪戦苦闘していた慎平の状況を理解してくれる心強い協力者ができるという節目のお話でした。

ひづる(南雲竜之介)の察しの良さに急速に話が進む予感がするものの、残り話数もまだまだあるし波乱続きかと思うと胃のキリキリが止まりません。

と言いつつも、今までひとりで闘ってきた主人公の立場で見るとひづると根津さんは救世主。

これまで見てて辛かったから最後のシーンはほんと鳥肌立っちゃった……。

それでは今回も諸々気になったポイントについて考えていきたいと思います!

※ 登場人物の影の表記については、「影〇〇」という形で、名前の前に影をつける記載方法で統一しています。

ちなみに原作未読視点での記事執筆となりますので、ネタバレの心配はございません! 原作ファンの方は初見勢による考察を長い目で見守っていただければ幸いです……!
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サマータイムレンダ6話おさらい

ループ4周目7月22日。

今回は前半パート、ひづる(南雲竜之介)視点。後半パートは慎平視点で語られます。

14年ぶりに訪れた故郷で影が蔓延る様にひづるは戦慄するものの、根津の協力を得ながら影への対抗手段を講じて動き出します。

潮の訃報と不可解なタヒの真相、まるで隠ぺいされたかのような吉川線の痕跡。

彼女やアランの頭を過ぎったのは14年前に竜之介がなくなった出来事でした。

同日、慎平も幾度か繰り返した行動をなぞりつつ、ひづるとの接触を望みます。

アランからひづるの連絡先メモを受け取った慎平は、暗号を解読し彼女の電話番号の入手に成功。

根津の導きでひづると対面した慎平。慎平の名乗りと状況を整理し、ひづるは「慎平はタイムトラベラー」だと言い切るのでした。

影の病に関して事情をよく知るであろう協力者と、ようやく邂逅を果たす記念回!

事件の真っただ中にいる慎平と、苦々しい過去に再び向き合うために故郷に戻ったひづる。

そして、黙々と自身の役割を果たそうとする猟師の根津。この年齢も立場も違う三者三様の対比がとてもいい。

タイムリープを明かす制限やペナルティも無さそうだし、ひづるがあっさりと慎平の時間遡行の結論を出したことで急速に物語が進みそうですね。

どちらかというと慎平が南雲先生の熱烈なファンすぎて付け回す犯罪行為(ストー●ー)に及んでたとかのほうが現実的ではあります。

状況整理してタイムトラベルに辿りついちゃうところが世界観ならではといったところでしょうか。

▼ けど、やらかしてることは割と妄信的な信者のそれ(笑)

サマータイムレンダ 6話 慎平 ひづる

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

さらに、作家でありなき兄弟の人格を併せ持つという特異さもあるからこその突飛な答えなのか。

慎平が望んだとおり、初日からひづると再会し自身の状況まで理解を得られた成果はかなり大きいので今後の展開に大いに期待できます。

もうひとりの協力者・根津

前回記事でも、猟師の根津が協力してくれそうじゃない?と踏んでいましたが、かなり心強い戦力になってくれそう。

サマータイムレンダ 6話 根津

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

▲ シリアス風味の強い作品でドン引き老人ってレアですよね……この表情好き。

歴史小説や創作物で登場する老獪な人物って知識や経験が豊富で頼りになるパターンが多いし、想像以上に巧みに立ち回ってくれそうで楽しみです。

志半ばで途中退場しちゃうのもあるあるなので不安もあるものの、ひづるとは特に強い絆で結ばれているようですし、年の功を生かした有効な戦略で主人公の助けになってくれそうですね。

ただ、根津は何故か単独行動というか島民とは一線ひいた立ち位置にいるのが気になります。

大きくもない離島のため、通夜や葬儀があるなら故人自身とさほど親しくはないとしても、何らかの繋がりはあるため参列するのが自然。

良くも悪くも閉鎖的で結束感情が強い田舎の島だからこそ、余計に冠婚葬祭関係は島民なら参加するのが当たり前とされそうですが……でも何故だか根津は潮の葬儀に参列していない。

単に人嫌いなだけなのか、それとも過去に何かあり意図的に関わりを避けているのか?

根津は根津で過去何らかの苦しい出来事――おそらく影の病に関すること――があり、現在の一匹狼的な立場になったとも考えられます。

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神社関係と菱形が怪しい?

今回、葬儀の際に気になる人物に対して慎平が調査を進めていました。

調査内容は大きくふたつ。

影の病を知っているか? 胸の大きい女性を見たか?

いずれも、警官の凸村、宮司の雁切、潮の父・アラン、院長の菱形への質問でした。

凸村とアランはおそらく何も知らないし怪しくなさそう。

アランは影が生成されており、取って代わられそうなところをひづるが撃退、

サマータイムレンダ 6話 影澪 影アラン

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

また影澪から影潮の行方を尋ねられている描写などからも、影の病について核心的に関わっているとは思い難いです。巻き込まれて利用されがちな立ち位置かなと。

根拠のない思い込みですが、多分凸村も同様っぽい。ただし、凸村は潮にスマホを託されたり所々カギになる動きを見せそうなので、上手く味方に引き込めたら戦力になりそうですよね。一応警官だし。

となると怪しいのは雁切と菱形か。

神社の陰謀だったりして?

雁切に関しては、宮司本人というよりも一族で何か秘密を握っていそう。

今回の調査に対する答え「影の病の名称を付けたのは曾祖父」発言や、最悪のバッドエンドが24日夏祭りの神社――祭祀が終わるタイミングに影が島をのみ込む点などからも、まったくの無関係とは思えません。

何かしらの因果があり、島民や観光客が一斉に神社に集まる場所に狙いを定めたとか。裏工作も神社サイドなら朝飯前でしょう。

詳細はまだ見当もつきませんが、後ろ暗い側面から日都神社が影の病に関わって来た陰謀説を唱えておきます。

あとまぁ、単純に笑顔を絶やさない優男は何かありそう。

菱形医院も謎が多すぎる

潮のタヒに化粧を施したのが菱形医院の看護師、そして見るからに不可解である潮の吉川線を詳しく調べなかったのは明らかにおかしい。

単純に気付いていたけど故意にスル―したってところでしょうか。

前回バッドエンドの時点で、車いすに座った影(?)と一緒にいた件もあるし、菱形院長が影に加担してるのは明白です。

おそらく警察関係も多くが影に取って代わられている状況で詳しい調査は望めないし、菱形は弱みを握られているか、もしくは利害の一致で影の目的に協力しているのかも。

気になるのが、前回島が影にのみ込まれる際にまったく動じず享受しているかのように見えた点。

島に何が起こっているか、これからどうなるかすべて理解した上でただ眺めているようで、微塵も恐怖や焦りが感じられない。ということは、もしかして日都ヶ島が影に支配されること、すなわちハイネの復活を望んでいるとも考えられます。

今後の動向がかなり気になる人物ですね。

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解けない暗号について

自身の小説に登場した解けない暗号――タマム・シュッドを連絡先としてアランに渡したひづる。

サマータイムレンダ 6話 暗号

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

詰まるところ、この暗号は敵の炙り出しを目的にしていたわけですが、オリジナルと記憶情報や思考パターンを同一とする影をおびき出し消そうとしていたのに、ひづるや根津の思惑を大きく外れて予期せぬ獲物、慎平がかかってしまったと。

逆に言うと、本来かかるべきの獲物である影ひづるが現れなかったということは、現段階でひづるはコピーされていないということか。

なおこの暗号ですが今作品オリジナルではなく、砂浜で謎の男の遺体が発見された実在の事件が元ネタとなっています。

解けない暗号「タマム・シュッド」は、オーストラリア史上最大の未解決事件。

すなわち暗号は未だに解明されていないことでも有名です。

作中では南雲竜之介の小説「漂着」に登場し、南雲先生を崇拝する慎平は解読方法を知っていたため答えを導き出した流れです。

つまり「漂着」内では南雲先生は独自の解法を提示し、物語終結に導いたのでしょうね。

実在の未解決事件のほうは、暗号の謎も解かれなければ眠るようになくなっていた男の正体もわからないまま今に至っています。

仮説として有力なのは男がスパイだった説。つまり調査するごとに謎が深まり何も明かされないのはスパイが施す隠ぺい工作なのではないかということ。

ひづるが暗号でタマム・シュッドを採用したのは、影やスパイをおびき出す意図の隠喩だったのかもしれません。

実在の事件は、個人的には政府や上層部の思惑があり、本当は解決できるが敢えて未解決処理にしているのでは……との考えに至りました。つまり偉い人は男の身元がわかっているけど公表できないからしないってことなんじゃないかなー。

この謎や証拠がいくつも残っているのに真実に辿り付けない気持ち悪い感覚って影の病を彷彿させるものがありますし、作中に暗号を登場させる程にインスパイアされているのかもしれませんね。

件の身元不明の男性が流れ着くのは海岸だし、影潮が目覚めるのも海岸なのも同じで少なからず影響は受けているように見えます。

サマータイムレンダ 6話 砂浜

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

タマム・シュッドと未解決事件のあらましは、今後の展開にも影響を与えるのではと推測しています。

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サマータイムレンダ6話感想

やっと仲間に巡り合えたーーー!!!

タヒんでは戻り、ひとりで孤独な闘いを続けて来た慎平にようやく一筋の光が。しかも強すぎる光。

サマータイムレンダ 6話 ひづる

©田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

控えめに言ってひづるさん神すぎません? 引きの彼女と言ったら後光が差しているように見えるけど錯覚か。

頭の回転が速く理解力抜群の助手的キャラの登場で一気に加速しそう。次回はひづるさんの過去開示だろうし、また怒涛の情報供給の予感で消化が大変やん!(嬉々)

ひづるの未来視能力の可否も気になる。

そしていきなりの下着の色ネタ。尋ね方がちゃんとした変態のそれで(変態にちゃんともどうもないけど)逆に潔いなと感心しちゃった。

真面目に答えちゃう澪ちゃんも心配だけど田舎の擦れてない素朴な女子高生って感じでギュンギュン来るなぁ。

潮が正ヒロインなのはわかってるんだけどやっぱ澪がいじらしくて可愛いです……!!

それでは次回もお会いできますように!

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