しおりちゃんがロリハバアになるなんて……!!
こんにちは。サマータイムレンダ担当、和歌山出身の模造紙です。
見かけと口調のギャップが過ぎて影しおり生存の衝撃が吹っ飛んだサマタイ11話。
無邪気で天真爛漫でおしゃまな元のしおりちゃんを知った今では変貌っぷりに唖然とするしかなく辛い。
続々と関係者がヒルコ洞に集結、窮地を逃れた慎平たちの前に現れた意外な人物など緊迫ムード高まる要素が今回も目白押しでした。
ラスボス直前で別行動していた仲間が終結する流れアツいよねーそんな悠長なムードじゃまったくないですけどね!
今回は朱鷺子の思惑、ハイネの右目が慎平に渡った経緯を掘り下げて考えたいと思います。
※ 登場人物の影の表記については、「影〇〇」という形で、名前の前に影をつける記載方法で統一しています。
目次
サマータイムレンダ11話おさらい
タカノス山の廃病棟の地下に侵入した慎平らは、自然発生した洞窟に辿りつき、赤ちゃん型の影の集団の襲撃にあいます。
一方、影しおりに誘われた澪と凸村、ただならぬ気配を察知したひづると根津の2人も地下へ潜り込みます。
その後、ひづると根津は倒したはずの影しおりと遭遇。さらに四本腕の影も現れ絶体絶命の危機に。
襲撃を退けた慎平らは珊瑚やいそぎんちゃくが生息する海をプリントしたと思しき空間へ出るもやって来たのは意外な人物――窓の妹の朱鷺子でした。
彼女の目的は影潮の捕獲であり降参を促します。真実を知るべく朱鷺子の指示に従って赴いた先では、因縁の相手であるヒルコ様ことハイネが待ちかまえていました。
毎回感じるけど、この作品は登場人物みんな頭の回転が速く行動力があるためか、じれったさが少なくストレスフリーで見られるのが素晴らしいですよね。
そして相変わらずの引きの強さと言ったら。
腹の虫を響かせ輸血の点滴を受けながら舌なめずりをする幼女というアンバランスな光景。
色々とフェチが詰め込まれている感が無くもないけど、それが気にならない程ワクワクしちゃう展開がある意味スゴイ!笑
とりあえず今回は負け確としても、重要な情報が供給され考察が捗る回でした。
朱鷺子の思惑と澪への感情
祭りの夜バッドエンドでの何か秘密がある発言や、前回の澪に対する気になる言動など朱鷺子は思惑があり暗躍してそうだと予想はしていたので、やっぱりそうかという感想。
▼10話の記事はこちら
落ち着き払い肝の据わった態度を見ていると、父親を手伝って後ろ暗い悪行に加担していたのは結構前からと推察できます。
彼女自身「望んで動いている」との発言もあり、己の置かれた状況を受容して動いている様子。
ただ、“澪にだけは知られたくない”との気持ちは強固なようで完全に納得しているわけではなさそう。
バレたら嫌われる、汚い自分を知られたくないという思いを秘めているのでしょう。
その感情が友情なのかそれ以上なのかは敢えて言及する必要性は感じませんが、大切な存在で守りたいってのは代えがたい事実っぽいですね。
あと、見たまんま朱鷺子は短慮ではなく賢い子って印象ですが、だからこそ父親の指示に抵抗なく従っているのも違和感なんですよね。
おそらく悪事に加担をせざるを得ない事情があり、ありきたりだけど人質を取られているとか餌をぶら下げられているのかなと。
澪の安全の保証の線も考えましたが、澪周辺の人が犠牲になったら傷つくのは同じだし道を外す行為に手を染める理由としては弱い。
だとすると家族の延命とか蘇生とか誕生とか、人智の及ばない領域に救いを求めての線もあるのでは。
前回のヒルコ様の木像の腹部の膨らみで子宝祈願の件があったけど、あれが生命を意図的に作りだす伏線だとすると、生まれてきたはずの家族や没した大切な人の蘇りのためにヒルコ様の目的に手を貸している可能性もあります。
朱鷺子はバッドエンドで「こんなん聞いてない」的発言があった点からも最終的に島が壊滅する悲劇を知らされておらず、話せば理解を示しこちら側に寝返ってくれそうな人物ではありますよね。
影潮の正体や敵の黒幕に関しても知っていそうだし心強い味方になりそうです。
糸目キャラの開眼時の強キャラ感といったらないですね。
竜之介の体とハイネの右目の関係
今回めちゃくちゃ気になったのが14年前の事件と竜之介の体の行方について。
14年前の事件とは、当時中学生だったひづるの弟・竜之介が不可解なタヒを遂げ、禄に調査もされず荼毘に付された件です。
これまでは、他サツの可能性があるにも関わらず事故の翌日に焼かれてしまった潮の件と似通っているという程度の内容が語られていました。
竜之介の影は生成されていたのか、ひづるや家族は影に襲われたのか、どうしてひづるは竜之介の人格を持つようになったのかなど、南方家の行く末に関しては触れられていません。
今回、14年前の真実が垣間見える意味深な内容が影しおりや四本腕の影から多く語られました。
ひづるは二重人格ではない
「ひづるの中に入っていた」や「人格と記憶だけ」という台詞から、ひづるは二重人格ではなく竜之介の人格と記憶がデータとしてひづるの肉体に入り込んだ結果が今の状態であると解釈できます。
つまり、逃避行動や状況判断を適切に取るためにひづるが望み生み出したわけではなく、竜之介の中身(人格と記憶)がひづるの体に入り込んだ感覚でしょう。
ひとつの肉体に2人の精神が同居したイメージか。
以前の記事で憑依系説を唱えていたのですが当たらずとも遠からずと言ったところですね。
何故竜之介の人格が姉の体に宿るに至ったかというと、ここからは予測ですが14年前に竜之介の影が生成され、何らかの経緯で肉体と中身が分断。
中身(記憶と人格)がひづるの体にプリントされたってことでしょうか。どういう仕組みなのかはわからんけど。
竜之介の体の行方は
「体はどこに行ったのか?」は敵陣営が危惧していた様子からも、14年前にひづると影の間でひと悶着あったようですね。もしかすると根津さんもかな。
さらに気になるのは「母の右目を奪い去った体のほうは」という発言。
字面どおりに受け取るなら、竜之介がハイネの右目を奪い去ったと解釈できます。
今回の流れだとハイネが影しおりを外界を自由に動くための依代としているのが分かるので、竜之介の「またごっこ遊びなのか」「小早川しおりの体を使って」の台詞から同様のことを過去に行ったことがうかがえます。
ようは、14年前は竜之介の影を依代にしたのではないか。
だが、ひづるの妨害を受けた末に、竜之介の記憶や人格はひづるの体へ、体はハイネの右目を宿したままどこかへ行ってしまったということでしょうか。
繋がる先は影潮誕生か
現状、ハイネの右目の能力が慎平に渡っているとなると必ず経由地があるはず。
可能性が高いのは、潮をコピーした影。つまり影潮になる以前の影です。
中身が分断されたことで何のデータも持たないハイネの右目を持つ空っぽの影の器となり、年月を経て潮をコピーし影潮に変化した流れでしょうか。
ひづるが竜之介の影(中身はごっこ遊びをしていたハイネ)と遭遇し戦ってから14年、空っぽの影の器がハイネに見つからず身を隠せていたのも不思議だしまだまだ影の生まれた背景やハイネ周辺には謎があります。
影潮に対して、朱鷺子が壊れているから探しにくいと言っていた点からも、欠陥のある影は探知が難しいのでしょうか。だから自身の一部であったとしても位置情報の取得が困難だったのかな。
整理すると、
影竜之介を依代とし外界で活動していたハイネ
↓
察知したひづるの邪魔にあい体と中身が分断される
↓
竜之介の人格と記憶のデータはひづるの体へ転写
↓
ハイネの一部(右目)を残したまま影の本体は行方知れずに
↓
つい最近まで休止していた影が動き出し砂浜で潮をコピー
↓
影潮が誕生(ハイネの右目の力を保持)
その後、まだ作中で経過が明らかになっていませんが影潮が慎平に右目の能力を渡すイベントが発生するのだと考えられます。
サマータイムレンダ11話感想
朱鷺子は澪にバレるのを怖がってたけど影しおりが誘導しちゃってたし居合わせて気まずくなるパターンだろうな。
澪は菱形兄妹のどちらからも特別な感情を向けられてるってことか。これはこれでギュンギュン来る展開ですよね……
菱形医院でハイネへの食餌を用意し捧げる仕組みっぽいけど明らかに怪しい看護師も気になります……!! 看護師の名前が“根来”という和歌山で馴染み深い苗字に緊迫シーンなのにほっこりしてしまった。
あっさりラスボスと対峙しちゃったし、腹を満たしたハイネに手を下されて4周目はおしまいな感じかなぁ。
とにかく敵が数段上手過ぎて、今のままだと全滅エンドでループする展開しか見えない。まだ1クール残っているとは言え有効な打開策が見つかる気がしないんだけどどうなるのこれ。
懸念なのが影潮の消耗ですがオリジナルがいないから回復の道は閉ざされたって解釈でいいのかなぁ。イレギュラー要素満点の彼女の場合、抜け道がありそうな気もするけども。
そして今回も四本腕の影はモザイククレジット……ひょっとすると島民の中の誰かの人格や記憶を持った影って種明かしも無くはないのか。
慎平たちに対する語りかけが馴れ馴れしいのが引っかかるし、何より「慎平君」呼びなんですよね。明らかに知人やんっていう。
思い浮かぶのは、1クール目終わりそうなのに未だあまり出番のない雁切(神社の宮司)だけど、和歌山出身の声優さんが黒幕的ポジション担当するのって町おこし的には微妙な心持ちになるなー。うん。ないわ。
それでは次回もお会いできますように!
▼サマータイムレンダの記事はこちらにまとめてあります
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11