脳内の考察無限ループが止まらない…!!
たつき監督、よくこんな物語を思いつきますよねーすごい!(語彙力)
ごきげんよう。ケムリクサ担当の模造紙です。
さて3話も淡々とのんびり物語が進行した感じで、一見すると盛り上がり要素に欠けるかなり見る人を選ぶテイストに仕上がっていましたが、謎も伏線もバンバン放出されていて何度も見返したくなるほど興味深い内容でもありました。
考察したいポイントを羅列するとそれこそ2万文字では足りない文字量になりそうなので、今回はひとます、わかばの正体予想と3話で解禁されたEDで気になった箇所について触れていこうと思います。
スポンサーリンクわかばって何なんだ?
今回、姉妹とわかばの違いの描写も顕著に描かれていましたが、特に気になったのは白いケムリクサを発見し食べてしまったところではないでしょうか?
この時のわかばの行動を分析すると、第六感のような説明できない感性を働かせて白いケムリクサの存在を察知し、においを嗅いで食べられると判断して食べてしまったというわけですね。
人間の普通の感性を持っているならば、たとえサバイバル時で窮地に陥っていたとしても、およそ食用と判断しかねる物体を口に含むのは非常に勇気が要る行動だと思うんですよね。
しかしながら、わかばは食べられそうないい匂いがしたからという理由で簡単に食してしまうところが、野生動物的というか…虫や犬に近いように感じます。
嗅覚がめちゃめちゃ優れ、匂いの是非で食用か否かを判断するなんて人間的ではありませんよね。
▲以前の記事でもわかばの正体について述べており、“人間である”と断定しているのですが、どうやら姉妹のみでなくわかばも人外という可能性が濃厚になったように思います。
水の摂取は人間っぽいけど…
今回、姉妹が水を補給する描写もありましたね。なんとコップじゃなくて、桶?たらい?にダイナミックに注がれた水をお相撲さんのように飲み干すというシュールな絵面でした。
りんたちがヒト以外の何かであることは、まぁこれまでの展開を見ていてもほぼ確定事項ではあるものの、体内の葉を乾かせないために水を摂取するということであれば、彼女たちは植物に近い存在なのかもしれませんね。
体内の葉っぱは人間でいうところの心臓であり、生命維持の核と見做すとよさそうです。
対してわかばは姉妹と比較すると少しの水分補給で済ませてしまいます。たとえ喉が渇いていたとても、人間は一回で過度の大量摂取はできませんしこまめに小量というのが水分摂取の理想形です。
このことから、やはりわかばは姉妹よりは人間に近い存在だと言えるでしょう。
問題なのはわかばの水分以外の食糧についてです。
姉妹とわかばが合流してから随分と時間は経過しましたが、水以外の食べられる何かを食べている描写や空腹を訴える素振りかないんですよね。
非常事態のために空腹を忘れてしまっている…なんて可能性もありますが、さすがにわかばのあっけらかんとしたリラックスした様子を見るに、それほど緊迫感は感じられません。
ならば遠慮している?…とも思い難い。
ケムリクサを食べる描写からも匂いを嗅いで食欲が増進する感覚は有しているようですし、食べて美味しいと思う味覚もあるみたいです。
記憶喪失ゆえに、人間として本来持っている欲を欠いているとも考えたのですが、空腹に抗える人間なんています…かね…??
考えれば考える程、わかばも人間じゃない説に帰結してしまうわけですが、ケムリクサを食していた描写がとにかく印象的であった今回、彼も純粋な人間ではなくミドリちゃんや植物に近い素養を持っていると捉えておこうと思います。
スポンサーリンクわかばが飛び込んだ理由から正体を考えてみる
前項では、食料事情からわかばは人間か否かについてを言及しましたが、次は視点を変え彼の行動から正体について考えたいと思います。
何といっても、3話の終盤で抜群に漢を見せたアカギリに飛び込むシーン。ここではないでしょうか。
危険を顧みず咄嗟にカラダが動いたなんて凄く人間的ですよね。
しかも、行動力の高さだけではなく洞察力の高さや他人の気持ちを汲み取る思いやりの深さなど、わかばの人の良さがギュッと濃縮されたシーンでもあります。
拾いに行ったものは何だったのか?
このわかばが拾いに行ったものについては、作中では詳しく明言されず“大切なモノ”と表現されていましたが、おそらくはなくなった姉妹の位牌のようなものだったのでは。
「ここから先はタヒ人がでる」と言って撫でている描写や、件のモノの本数が消滅した姉妹の数に相当しているため(りょう、りく、りょく+りな2体)我々が言うところの墓や位牌と見るのが妥当でしょう。
自主制作版でも、なくなった姉妹の人数分の墓標にあたる水晶の柱が映し出されていたので、なくなった姉妹を偲ぶための大切なものということだったのでしょう。
人間的というよりもむしろ…
ただ、行動の端々からあれは大切なものなのだろうと察していたとしてもいざという時にアカギリに飛び込めるかどうかは話が別です。
現にストイックの塊のようなりんも行動停止していましたし、不慮の事故の案件ですよね。
ここで私が感じたのは、わかばが必要以上にりんに肩入れしているのでは…ということです。
もちろん、りつねぇやりなちゃんズに対しても人当たりがよくて既にめちゃめちゃ溶け込んでいるわけですが、それにしても会って間もない相手のために、しかも処理されるかもしれない相手に対してここまで尽くすことができるのだろうかと。
良い人という簡単な表現では片づけられない、何か他に理由があるとしか思えないんですよね。
そこでひっかかるのが、りんの体内にある葉っぱです。
りんの体内には、りんの核である彼女の葉っぱ、りょくの葉っぱ、そして“さいしょのひと”の葉っぱが存在している事実が判明しました。
自主制作版のあらすじから、さいしょのひとから姉妹がそれぞれ別の優位性を受け継いだというのは判っていたものの、なくなった姉妹の葉を体内に宿すことで元来の持ち主の特性をさらに受け継ぐのだとしたら、さいしょのひとの特性である何かをりんが引き継ぎ持っていると考えるのが自然です。
何が言いたいのかというと、さいしょのひとの葉っぱを軸として、りんとわかばが引かれあっているのではないかということ。
恋を彷彿させるりんの行動についいて本人は毒なのではと考えていましたが、これもあながちハズレじゃないのかもしれません。
さいしょのひとの本能というかプログラムがわかばに反応しているのだとしたら…。りん自身の心ではなくさいしょのひとの葉っぱがもたらす身体の変化だとしたらどうでしょうか。
さいしょのひとってもしかして…
自主制作版の考察記事において▼
モチーフはキリストなんじゃないの?と述べていたのですが、3話を視聴するとさいしょのひとについても検討しなおす必要がありそうですね。
さいしょのひと=わかば説
根拠となるのは、わかばがなくなった姉妹の特性を有しているという点です。
「わかばは目がいいんだな」というりなの発言から視覚。
ケムリクサの匂いを嗅いだことから嗅覚。
そしてアカギリに触れて熱いと感じたことから触覚にも秀でているようです。
りんはりょくの視覚を受け継いだと作中でも明言されていますし、りつねぇは猫耳で音を敏感に察知することから聴覚、そしてりなは何でも食べる味覚というそれぞれ得意分野があることがわかっています。
りんが本来持っている得意分野については、りつねぇがりんに対して「りんの選択はいつも正しい」と言った件があったように直感というか閃きのような感性なのかと考えています。
整理すると、散っていった姉妹の特性は視覚(りょくからりんに受け継がれた)、触覚(りくが触れると葉っぱが光ったという発言)、消去法で残りの嗅覚はりょうの特性だと考えられます。
ようするに、なくなった姉妹の長所がすべてわかばに引き継がれているということになります。
秀でた素養が全くの他人に引き渡されるのは整合性に欠けますが、本来の持ち主に還ったとするなら違和感なく、むしろ当然のように感じます。
わかば=さいしょのひと、もしくは彼がさいしょのひとの転生体であるなら欠けたパーツを埋める如くに、姉妹の特性を受け継いだとしてもおかしくありません。
さいしょのひと=わかばの伴侶説
創世記にアダムとイブという最初の人間がいたように、まさしく“さいしょのひと”が人間の起源であるならば対となるパートナーが存在したのではという話です。
旧約聖書のアダムとイブは蛇にそそのかれて赤い果実を食べたことで楽園を追放されることになります。
(本作品でも“赤は危険”と姉妹に認識されていますし、このあたりからも着想を得たのかも?)
楽園を追放された人類起源の男女が離ればなれになってしまったとして、姉妹の起源であるさいしょのひと(女性?)はアカギリに包まれた荒廃した孤島に辿りついたとしたら…。
わかばは宿主から分離した伴侶の欠片を手掛かりに、無意識に引き寄せられたのかもなんて妄想を膨らませています笑
さいしょのひとが何者なのか、わかばとの関係性もケムリクサの要になりそうですね…!!
スポンサーリンクEDを深読みしてみる
さて今回、EDがお披露目されましたが自主制作版のセルフオマージュといった具合で好みが極端に割れそうな仕上がりでしたね笑
私はというとボカロ黎明期の頃は作業用として聴くことも多かったのでそれほど違和感はありませんでしたが、確かにいまのボカロと比較すると調声が物足りなさは否めないかも。
▲EDアニメーション導入部分は6人の少女のシルエットが映し出され、徐々に段階を追って1人また1人と消えていきます。
自主制作版EDでも同様の手法でしたが、消滅した(タヒんだ)順に姿が消えていく仕様のようです。
ちなみに順番としては、
→次に左端のりょく消滅
→りなが6人に増えたのち3人目(りなぞう?)が消滅
→りつねぇの隣のりく消滅
→りなこ消滅(TVアニメ1話)
→わかば登場
なんだと思います。左から右に向かって、長女→末妹という並びなのかも。
さらにさらに、巷ではりつねぇの線の細さに話題が集中していますね…!!
明らかに細くなっているりつねぇの生命線(?)…▼
りつねぇの弱っている描写がバンバン挟まれていたのでまぁ伏線なんでしょうけどね…お願いりつねぇ生きて…!!!
ちなみに個人的にはこちらのほうが気になっていまして▼
“ゆうゆfeat.ケムリクサ”記載なんですよね…!
明らかに歌っているのは初音ミクなので、本来なら「feat.初音ミク」になると思うのですがケムリクサって?
つまり“ケムリクサ(cv.初音ミク)”ということでしょうか?
単に題目を入れただけの遊び心という可能性もありますが、ヒトではない少女たちの物語でありEDを歌うのもヒトではないボカロとなると関連性がゼロとは思い難いんですよね。
もしかすると本編で喋るケムリクサが登場してcvがミクだったりするかもしれません。
現に、自主制作版では喋るアカムシが登場してミクっぽいロボットのような声だったので十分にあり得るのではないかと…!
シンカリオンという前例もありますし、ミクが地上波アニメに登場しても問題ないんじゃないかと。
また、EDは回を重ねて話に動きがある毎に変わる仕様なのだろうと想像できますが、機械的なミクの調声が徐々にヒトっぽく感情を織り交ぜる歌い方になり最終的に人間のボーカルなんて結末になるかもしれませんね。
スポンサーリンクケムリクサ3話感想
情報過多でどこを取り上げたらいいのか…!!!
1~3話まで視聴した率直な感想は「視聴者をふるいにかけてるな」ってところでしょうか。
3話切りなんて言葉が常套化しているように、とりあえずは3話まで見て継続視聴を判断って人が多いためか、割と多くの作品が3話で何かしらの革新的に面白くなさそうな要素をぶち込んで来るのが現代の手法だと認識していたのですが、う~ん…ケムリクサはなんというか盛り上がりやスピード感は足りないですよね。
逆にとことん雰囲気が好きって人にはたまらない作品なんだけど、お世辞にも万人受けするかというと言葉に詰まりますね笑
最後のコレを見るとめちゃめちゃ気になるところですが▼
これって自主制作版でもあったヌシですよね。
素直に考えるとアカムシの上位種であるヌシが地震を起こしたってことで、次回は直接対決待ったなしといった具合でしょうか…!
今回まったりと列車ぶらり旅みたいな流れだったので次回から劇的に面白くなる予感がしますね。
来週も目が離せません。それでは次回もお会いできますように!
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コメント
こんばんは ひろです。
りんたちは、やはり植物由来の生き物なのでしょうね。最初のひとからわかれたとうのも、いわゆる接ぎ木的なイメージではないでしょうか。ちなみに桜のソメイヨシノは、自分では子孫を残すことはできずに、接ぎ木で分けるそうです。なので遺伝子的にはみな一緒のクローンだそうです。水分補給だけで生きているというもの合点が行きます。
一方 わかばは、より人間に近そうですが、人間そのものかどうかはわかりませんね。ただ、おいしそうなものがあれば食べてみるというのは人間の本能ではないでしょうか。今食べられている食材も先人たちが食べてみた結果と思います。あと二島の遊園地後は北九州にあったスペースワールドによく似ています。ひょっとすると 舞台は遠い未来の九州地方なのかと想像しています。
次回以降の展開に期待します。それではまた来週よろしくお願いします。
>ひろさん
いつもコメントありがとうございます!
ソメイヨシノは確かそうでしたね。おっしゃるように、りんたち姉妹は髪型や服装が異なるのみで姿形はかなり似ているように見えますし、遺伝子的には同じなのかもしれません。
まだまだ謎は積み重なっているものの植物由来の何者というのは間違いなさそうです。
遊園地は実際に北九州にあったスペースワールドに似ているんですね!
なるほどなるほど~。意識的に似せているとすると未来の九州が舞台かも?というのはかなり有力な情報ではないかと…!!
想像以上に世界が終わっているという事実も見え隠れし、この世界がどんな歴史を紡いできたのかが気になりますね。